バイク用インカムの付け方:はじめに
取り付け方は簡単でメリットは多し!
バイク用のインカムはツーリングでなかまと会話を交わすためのコミュニケーションツールです。スマホでの発着信ができ、音楽やナビの音声も聴けますので、ソロツーリングでバイク用インカムを導入するバイク乗りも増えました。
ここではバイク用インカムの取り付け方を解説します。なお、この記事は2021年12月11日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。
Bluetoothで無線接続
バイク用のインカムはインカム本体・スピーカー・マイクの3つで構成されています。インカム本体は他機やスマホなどとBluetoothで無線接続するためのもの、スピーカーは音声を再生するためのもの、マイクは発信者の音声を拾うためのものです。
バイク用のインカムはヘルメットに取り付けます。インカム本体はヘルメットの外側に、スピーカーとマイクはヘルメットの内側に取り付けるのが一般的です。
バイク用ヘッドセットとの違い
スピーカーとマイクのみで構成されるバイク用のヘッドセットも、バイク用のインカムとして活用されています。スマホやナビとBluetoothで無線接続できるところはバイク用インカムと同じです。
しかし、バイク用のヘッドセットは同士でのBluetooth接続ができません。マスツーリングでは、スマホの無料通話アプリを介して通話でき、なかまと距離が離れても接続を維持できますが、通信料がかさみます。
余談:バイク用ヘッドセットのメリット
バイク用ヘッドセットのメリットは、ヘルメットの外側にインカム本体をつけなくてもいいところです。走行中にインカム本体が落下する心配から解放されますし、インカム本体を外さなくても、ヘルメットをスクーターのシート下トランクに収納できます。
バイク用のヘッドセットは取り付け方に工夫と妥協が必要です。しかし、価格は安く、ソロツーリングでの発着信やナビの音声再生では十分な仕事をします。
バイク用インカムに適したヘルメット
フルフェイスやジェットなら取り付け簡単!
バイク用のインカムは全排気量対応のヘルメット(フルフェイスタイプやジェットタイプなど)に適しています。全排気量対応のバイク用ヘルメットは帽体が耳を覆っていますので、スピーカーをチークパッドの内側に固定しやすいです。
インカム本体の取り付け方は必ずあります。しかし、可動部やインナーバイザーのレバー付近にインカム本体を固定するのはおすすめできません。
フルフェイスへのインカムの取り付け方
フルフェイスタイプのバイク用ヘルメットは、インカムの取り付け方が簡単です。チンガード(帽体の口元)の内側にマイクを取り付けるのが一般的で、走行風の影響を受けにくい場所にマイクを固定できます。
内装の脱着ができるヘルメットが多いのも、フルフェイスタイプのバイク用ヘルメットの特徴です。余ったケーブルを内装とライナー(発砲スチロールの緩衝材)の間に仕舞えば、スマートな取り付け方ができます。
ジェットタイプへのインカムの取り付け方
ジェットタイプのバイク用ヘルメットでは、自在アームに付いたマイクを取り付けます。ジェットタイプは走行風がシールドの内側に入りやすいので、走行風の影響を受けにくい場所にマイクを固定しましょう。
ジェットタイプはマイクの固定位置を微調整できるのがメリットです。マイクの位置が近すぎたり遠すぎたりするのを防げます。なお、システムタイプのバイク用ヘルメットへの取り付け方は、ジェットタイプと同じです。
半帽タイプへのインカムの取り付け方
125cc以下用の半帽タイプのバイク用ヘルメットでは、スピーカーやマイクの取り付け方に工夫が必要です。耳当てやあごひもに面ファスナーでスピーカーやマイクを取り付けたり、PC用や音楽用のヘッドセットと組み合わせたりする方法があります。
PC用や音楽用のヘッドセットは開放型イヤホンのものを選択し、音量は控えめにしましょう。密閉型(カナル型)のイヤホンは、バイクでの走行中に周囲の音が聞こえなくなります。
インカム本体の付け方
大きく分けて2通り
インカム本体の取り付け方は、大きく分けて2通りあります。クリップを用いた取り付け方と、面ファスナーを用いた取り付け方です。事故や転倒などで強い衝撃が加わった場合は別として、どちらの取り付け方をしても、バイクでの走行中にインカム本体が脱落することはありません。
まずはクリップでの取り付け方を試し、ヘルメットの形状に合わなかったら面ファスナーでの取り付け方を試すのが一般的です。
インカム本体の付け方:クリップ
クリップでのインカム本体の取り付け方は①取り付けベースのクリップをヘルメットの帽体と内装の間に差し込む②インカム本体を取り付けベースに固定する③インカム本体にケーブルを接続する、この3工程です。
クリップによる取り付け方は、インカム本体の脱着を簡単にしてくれます。ヘルメットの帽体に大きな凹凸がある場合、クリップによる取り付け方ができない場合があります。
インカム本体の付け方:面ファスナー
面ファスナーによるインカム本体の取り付け方は①取り付けベースの位置を決める②取り付けベースとヘルメットに面ファスナーをシール接着する③インカム本体を取り付けベースに固定する④インカム本体にケーブルを接続する、この4工程です。
接着面は丁寧に脱脂しましょう。貼ったりはがしたりしなくてもいいように、事前の位置決めは確実にしたいところです。
インカム本体の取り付け方で注意すること
インカム本体にスピーカーやマイクのプラグを挿入するには、かなりの力が必要です。接続部の防水性を高めるために、プラグのハンドルをジャックに圧着させています。
最後にプラグを挿入する取る付け方は、クリップや面ファスナーを傷める可能性があります。インカム本体にプラグを挿入してから、インカム本体を取り付けベースに固定し、取り付けベースをヘルメットに取り付ける順序も試しましょう。
余談:走行前の点検は必須!
バイクでの走行中に、インカム本体や取り付けベースが脱落する可能性は、ゼロではありません。インカム本体、取り付けベース、クリップ、面ファスナーのシール接着部は、定期的に点検しましょう。
バイク用ヘルメットに穴あけ加工をし、取り付けベースをボルトオンで固定するのはNGです。バイク用ヘルメットに穴あけ加工をすると、ヘルメットの剛性が極端に悪くなりますし、SGマーク制度の補償対象から外れます。
スピーカーの付け方
取り付けスペースを探す
バイク用インカムのスピーカーは、チークパッドの内側に取り付けます。チークパッドにスピーカーホールがあったり、帽体にスピーカーを取り付けるスペースがあったりなど、取り付け方はヘルメットによって違います。
チークパッド付近を観察し、スピーカーが収まるスペースを探しましょう。スピーカーがあごひもに干渉しない取り付け方がベストです。
スピーカーの取り付けスペース
インカムのスピーカーを取り付けるスペースを設けたバイク用ヘルメットは増えました。厚みのあるスピーカーでも取り付け方を見つけやすいですし、耳までの距離を微調整しやすいので人気があります。
インカムのスピーカーを取り付けるスペースが浅いバイク用ヘルメットには、薄型のスピーカーがおすすめです。薄型のスピーカーはチークパッドの内側に収めやすいですし、耳までの距離を微調整できます。
聞こえ方は人によって違う
耳の穴の位置は人によって違いますし、音声の聞こえ方は人によって好みがありますので、スピーカーの取り付け位置は微調整が必要です。聞こえ具合があっている取り付け方を探り、「上下左右」や「遠い近い」を微調整しましょう。
見た目はずれた取り付け方であっても、聞こえ方が合ってれはOKです。音声が耳に直接入るような取り付け方を好む人もいれば、音声の軸を少しずらせた取り付け方を好む人もいます。
内装取り外しの可否
内装の取り外しができるバイク用ヘルメットなら、スピーカーの取り付け方は簡単です。スピーカーの取り付けは、内装の取り外しができないバイク用ヘルメットにもできますが、ケーブルの取り回しが課題となります。
内装のクッションの谷間にケーブルを収めたり、スモールジェットのゴーグルバンドにケーブルを通したりなど、自分に合ったケーブルの取りまわしを試行錯誤しましょう。
マイクの付け方
フルフェイスタイプなら簡単
インカム本体やスピーカーと違い、マイクの取り付け方はヘルメットの内装によって変わります。帽体とチークパッドの隙間にケーブルや自在アームを通したり、帽体の外側に面ファスナーで自在アームを取り付けたりなど、同じバイク用インカムであっても工夫が必要です。
フルフェイスタイプなら簡単にマイクを取り付けできます。問題なのは、自在アームを使うジェットタイプです。
帽体と内装の隙間
ジェットタイプのバイク用ヘルメットでは、内装によって自在アームの取り付け方が変わります。自在アームの太さがそれなりにあるからです。内装の取り外しができるジェットタイプでは、帽体とチークパッドの隙間に自在アームを通す取り付け方を試しましょう。
この取り付け方ができないバイク用ジェットタイプは多いです。内装の取り外しができないジェットタイプでは、自在アームは帽体の外側に面ファスナーで取り付けます。
通話相手に聞こえ具合を確認する
インカムのマイクは位置を微調整する必要があります。音声用のマイクは特定方向の音を拾う単一指向性だからです。マイクの位置が合っていれば明瞭な音声を送れますが、ずれると音声を拾いにくくなります。
マイクの位置決めは走行中の通話相手に確認してもらうのがベストです。ツーリングの前に大まかな位置調整をするのなら、インカムを介した音声をスマホの録音アプリで録音する方法もあります。
マイクの位置をタンデムツーリングで試す
マイクの微調整にはタンデムツーリングがおすすめです。タンデムツーリングは気心の知れた人とする場合が多いので、遠慮のない意見を得られます。自然な会話が続けば、インカムの取り付け方があっている証拠です。
ちなみに、バイク用インカムはタンデムツーリングで大活躍します。走行中の会話で声を張る必要がありませんし、「曲がります」や「止まります」といった連絡もしやすいです。同乗者が退屈するのも防げます。
バイク用インカムの付け方:おわりに
どんなヘルメットでも付け方はある!
バイク用のインカムの取り付け方を検索すると、内装の取り外しができるヘルメットを例に解説した情報が多いです。しかし、それでは内装の取り外しができないヘルメットを愛用しているバイク乗りを置き去りにしてしまいます。
愛用のヘルメットにはバイク用インカムの取り付け方がない…そう嘆く前に、バイク用インカムを取り付ける方法を模索しましょう。望むところへ向かう時間を楽しむ、それがバイク乗りの特権です。
インカムが気になる人はこちらをチェック!
バイク用のインカムを紹介する記事もチェックしてください。バイク用のインカムは用途に合わせた選び方をしましょう。マスツーリングではBluetoothでの無線接続が簡単にできる選び方、音楽を楽しむなら音質にこだわった選び方がおすすめです。ソロツーリングでナビの音声を確認するなら、安いインカムで事足ります。
ツーリングでインカムのありがたさを感じるのは帰路です。インカムのバッテリー容量もチェックしましょう。
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