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そもそもフリースとはどんな素材?特徴や羊毛との違い、その歴史をご紹介!

アウトドアファッションや、日常アイテムとしても馴染みのある「フリース」。フリースとは暖かい点が印象的ですが、そもそもどんな素材なのかご存じですか?当記事では、フリースの魅力を深堀り!フリース素材の意味や特徴に加え、羊毛との違いや歴史について紹介します。
2021年10月5日
さくらドッグ
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この記事で紹介しているアイテム

パタゴニア クラシック シンチラ ジャケット

ポーラテック・ウィンド・ジャケット

ユニクロ フリース

幅広いシーンで活躍するフリースの魅力

フリースの特徴や歴史いくつ知ってる?

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「フリース」と聞くと、どんなイメージがありますか?「暖かい素材」や「アウトドアにも活躍する」など、保温性に優れている点が挙げられるでしょう。しかし、フリースの魅力とは、保温性だけではありません。

柔らかさや耐久性など、さまざまな種類の魅力が隠されています。当記事では、「そもそもフリースとはどんな素材なのか?」について徹底解説!フリースと羊毛の違い、歴史についても解説します。

当記事は2021年10月3日時点の情報を元に作成しています。

そもそもフリースとはどんな素材?

フリースとはひとつながりの羊毛

Photo bymanfredrichter

フリースとは、本来「ひとつながりの羊毛」という意味を持つ言葉です。羊の毛を刈り取る際、1頭分の毛を1枚の毛皮状になったものが、フリースと呼ばれています。

「フリースウール」とも言われる羊毛は、刈り取られたあとに洗浄、織り込まれたウール製品。本来の意味から、「柔らかな」または「毛足が長くボリューム感のある織物」をフリース素材と呼ぶようになりました。

フリースとは石油原料

Photo bySkitterphoto

フリースとは、羊毛の意味を持つ一方、現在は化学繊維の製品が一般的です。近年、「フリース」とは100%合成で、石油を原料とするポリエステル素材の起毛生地を指します。

繊維には強度や保温性、撥水性などのさまざまな機能を加工でき、使い勝手のよい万能生地に!モルデンミルズ社が開発し、現在では多くのブランドが採用、展開しています。冬でも暖かく、世界中で親しまれています。

ペットボトル原料も

フリースには、ペットボトルを原料とした種類の素材も存在します。ペットボトルの再利用をはじめ、現在ではリサイクル生地としても浸透。ただし、ペットボトル原料は価格が高くなるため、多くのフリースは石油から作られたものです。

一方、パタゴニアではペットボトルを原料としたフリースを販売しています。パタゴニアとは、アメリカで誕生したアウトドアブランド。さまざまな種類の商品に、リサイクル原料を採用しています。

アウトドアや普段使いに大活躍

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フリースとは、今やアウトドアから普段使いに大活躍するアイテムです。柔らかい肌触りに、優れた保温性があります。冬場には、誰もが一度は手に取ったことがあるでしょう。

もともとはアウトドアや登山、スキーウェアなどで普及したフリース。しかし、現在では洋服や日用品といったさまざまなシーンに活躍するアイテムとなっています。

また、フリース素材の製品は、カラーやデザインの種類も豊富!おしゃれ好きでも、デザインにこだわって選べます。

フリースとは保温性に優れた魅力的な生地

1:フリースの魅力とは保温性が優れている

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フリース最大の魅力とは、優れた保温性です。フリースの暖かさの秘密は、起毛素材にあります。起毛とは、生地表面の繊維を毛羽立たせる加工技術です。

繊維同士の間に空気の層が生まれるため、体から発する熱を逃さず、冷たい外気を遮断。結果、熱を保ち暖かく感じます。

フリースは毛足の長い素材の方が、保温性に優れていると言われています。冬のアウトドアウェアにとって嬉しいポイントです。

2:フリースの魅力とは柔らかい肌触り

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フリースの魅力とは、柔らかい肌触りも挙げられます。合成繊維を起毛することで、非常に滑らかで柔らかな肌触りが実現。ウールと比較しても、柔らかさは引けをとりません。

ウールとは、羊毛のことです。フリースは柔らかな肌触りゆえに、肌が弱い人にもおすすめ。洋服を安心して着用・使用できるでしょう。さらに最近では、日本で開発された「リアルフリース」素材の洋服も注目されています。

3:フリースの魅力とは軽くて丈夫

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フリースの魅力とは、軽くて丈夫という点もあります。フリース素材に使用されているのは、ポリエステルです。

ポリエステルとは、「ポリエチレンテレフタラート」という素材の種類を指し、強度と軽さを兼ね備えています。

着用時に重さの負担がなく、持ち運びやすいという点もメリットでしょう。有名ブランドのアイテムは高値ですが、丈夫で長く愛用できるため、コスパがよいと言えます。


4:フリースの魅力とは通気性と速乾性

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フリースの魅力とは、通気性と速乾性です。フリースは起毛加工が施されているため、保温性が高い一方、通気性にも優れています。

そのため、汗をかいても不快感がありません。また、汗や水分が乾きやすく、速乾性に富んでいる点も魅力でしょう。春や秋にはアウターとして、冬はインナーとしても大活躍。濡れてもすぐに乾くため、悪天候でも安心。快適な着心地が長続きます。

5:フリースの魅力とはお手入れ簡単

Photo byNoupload

フリース最後の魅力とは、お手入れが簡単な点です。お手入れが大変なアウターや天然繊維のアイテムとは対照的に、フリースは自宅の洗濯機で洗えます。

なぜなら、水に強く耐久性があるためです。自宅の洗濯機、洗剤で洗濯できます。また、フリースはシワになりにくいため、洋服のアイロンがけも不要です。熱に弱いため、火気に近づけないよう注意しましょう。

フリースと羊毛の違いとは

フリースと羊毛の違い1:化学繊維と天然繊維

Photo byBeesmurf

フリースと羊毛の違いとは、化学繊維と天然繊維という点です。そもそも、フリースとは羊毛に由来する意味を持ちますが、現在の認識は異なります。

フリースとは前述したとおり、ポリエステルを使用・加工して作られる素材のことです。羊毛はウールと呼ばれ、カシミヤやキャメルを含む羊毛・獣毛を指します。

天然素材は、現代でも人気の高い素材です。高級品というイメージが強いかも知れません。それぞれに、メリットやデメリットが存在します。

フリースと羊毛の違い2:価格の差

Photo bygeralt

フリースと羊毛の違いとは、価格の差も挙げられます。フリースのアイテムは、数千円〜3万円程度で購入可能です。一方羊毛は、カシミヤやアルパカなどの高級品なら数万円から。中には10万円という高級セーターも存在します。

カシミヤのセーターの予算は3万円〜5万円と言われており、おしゃれな人が着こなすアイテムにピッタリ。羊毛の洋服は、プレゼントにも人気です。多くの人から愛されている素材となります。

フリースと羊毛の違い3:羊毛は夏でも着用できる

Photo byGLady

フリースと羊毛の違いとは、羊毛は熱伝導が低いため、夏でも涼しく着用できる点です。そもそも羊毛とは、高い保温性と伸縮性、適度な吸湿性が特徴。

吸湿性があるため、空気中の湿気や汗を吸収します。水分は蒸発するときに気化熱を奪うので、夏でも涼しく着用可能です。汗をかいても湿った感じががしないため、暑い季節も快適に洋服を着用できます。

フリースと羊毛の違い4:羊毛は型崩れしやすい

Photo byanalogicus

フリースと羊毛の違いとは、型崩れのしやすさも挙げられます。フリースは一般的に、洗濯を重ねても型くずれしにくく、肌触りも維持。柔らかな肌触りをキープするため、着心地も良好です。

一方、羊毛は洗濯するとフェルト化しやすく、型崩れの原因になります。フェルト化すると元に戻らないので、日頃のケアが欠かせません。主なお手入れは、ブラッシングやこまめな毛玉取りが必要です。また、専用の洗剤を使用する必要があります。

フリースのメリット・デメリットとは

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フリースのメリットとは、保温性に優れさまざまなシーンで活躍する点です。また、お手入れも簡単で、普段の洗剤・洗濯機で洗えます。ウールと比べて速乾性に優れており、快適な着心地が続く点も魅力でしょう。

一方フリースのデメリットとは、静電気が起きやすい点です。冬場に使用する機会が多いからこそ、注意しなければなりません。火気に弱い・毛玉の除去が大変という点もデメリットでしょう。日頃のケアが大切です。

羊毛のメリット・デメリットとは

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羊毛のメリットとは、滑らかな肌触りと保温性、吸湿性が挙げられます。特にカシミヤを含む高級な天然繊維は、とろとろの肌触りが味わえるでしょう。

また、季節問わず着用できる点も魅力です。一方、羊毛のデメリットとは、速乾性がなくお手入れが大変ということが挙げられます。1度洗濯すると、すぐに毛羽立ってしまう点も注意が必要です。繊維がバラバラになると毛玉ができやすくなるため、こまめなブラッシングを心掛けましょう。

フリースの歴史とは


フリース素材の始まりは1970年代

フリース素材の歴史とは、1970年代にはじまります。当時、ウールのセーターを愛用していたイヴォン・シュイナード氏。イヴォン氏は「ウールと同等の保温性と耐久性を備えながら軽量ですばやく乾く、化繊という奇跡の素材」を探しはじめました。

その後、生地メーカーであるモルデンミルズ社と提携。便座カバーとして利用していた「パイル生地」をきっかけに、暖かくて軽量、丈夫なフリースが誕生したのです。

フリースの歴史1:始まりはウールのセーター

Photo byPexels

1970年代初期。それまでウールセーターを愛用していたイヴォン氏が、「濡れると重くなる」「洗濯が手間」といった理由から、新しい素材を探し始めたことがはじまりです。

イヴォン氏は化学繊維に着目。ポリエステル素材の衣服を作るため、当初採用したのは便座カバーでした。

理由は、当時はポリエステル素材の衣服がほとんど存在しなかったためです。その後モルデンミルズ社とともに、最初のフリース・セーターが誕生します。

パタゴニアとの関係

イヴァン氏とは、世界中で知られるブランド「パタゴニア」の創業者です。パタゴニアの創業は1973年であり、フリース開発に着手した時期と重なります。

パタゴニアは現在、リサイクル素材を使用したさまざまなアイテムを展開。フリースにも、リサイクル素材を採用しています。

パタゴニアの理念は「地球を救うためにビジネスを営む」。パタゴニアとは、環境についても考える素晴らしいブランドです。

フリースの歴史2:シンチラ・フリースが大流行

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イヴォン氏がモルデンミルズ社と共同開発した結果、1985年ついに「シンチラフリース」が誕生します。シンチラフリースとは非常に柔らかく、保温性・速乾性に優れた素材です。

まさにイヴォン氏が求めたアイテムが生まれました。そして、機能性の高いシンチラフリースは、快適な着心地が話題となり大流行!瞬く間に世界中の人びとの心を掴み、多くの販売店にフリース生地が並ぶようになりました。

フリースの歴史3:ペットボトルを再利用

Photo byHans

ポリエステル素材でできたフリース。パタゴニアは次のステージとして「リサイクル素材を原料」としたフリースの開発をはじめます。

なぜなら、ポリエステルを含む石油由来の繊維が、環境に与える影響を危惧したからです。そして、提携紡績工場と協力し、リサイクル・ポリエステルの仕入先を模索。993年、ついにパタゴニアは廃棄物からフリース素材を生み出します。これは、アウトドア衣料品メーカー初の出来事でした。

フリースの歴史4:ユニクロの知名度を上げた

Photo bycalvision

世界中から注目を集めたフリースでしたが、高価な点が懸念されていました。そこで、さらにフリースの知名度を高め、街中に普及させたのが「ユニクロ」。ユニクロとは、有名な日本のアパレルブランドです。

パタゴニアのフリースジャケットとは、現在でも2万円以上と高額です。そこでユニクロは、1998年にフリースジャケットを1,900円で販売。破格の値段とカラーの豊富さにより、一躍ブームとなりました。

フリースの歴史5:アウトドア用品の代名詞

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1970代に開発されたフリースは、現在ではアウトドア用品の代名詞とも言える存在です。また、パタゴニアは有名なアウトドアメーカーになり、モルデンミルズ社は、現在「ポーラテック」という社名でさまざまな生地を制作しています。

フリース素材のアイテムは、ジャケットに限らず、手袋やブランケットまで幅広く展開。2社の共同開発から誕生したフリースは、多くのメーカーから製造・販売される大人気アイテムとなりました。

フリースのおすすめブランドとは

フリースを取り扱う魅力的なブランドの数々

フリースを取り扱うブランドは、今や世界中に存在します。中でもフリースを開発した「パタゴニア」と「ポーラテック」。また、日本でフリースブームを巻き起こした「ユニクロ」は外せません。ここでは、それぞれのブランドの魅力と、大人気アイテムを紹介します。今年の秋冬アイテムに、ぜひチェックしてみてください。

フリースおすすめブランド1:パタゴニア

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フリースブランドの1つは、「パタゴニア」です。パタゴニアとは、アメリカのカリフォルニア州で誕生した有名なアウトドアブランド。リサイクル素材を活用したアイテムは、デザイン性・機能性に優れ、丈夫な点も魅力です。

また、どの商品も自宅で簡単に洗濯可能。デザインやカラーも豊富で、アウトドアファッションだけでなく、タウンユースにも活躍します。

クラシック・シンチラ・ジャケット


パタゴニア クラシック シンチラ ジャケット

出典:楽天

数あるアイテムの中でも、「クラシック・シンチラ・ジャケット」はパタゴニアを代表する商品です。

シンチラとは、パタゴニアが商標を持つフリース素材で、毛玉ができにくく、美しい染色が特徴的。

また、シンチラジャケットとは、1985年の発売以降ロングセラーを誇り、快適な着心地を提供しています。人気商品のため、常に品薄。見つけた際には、ぜひチェックしてみてほしい1点です。

フリースおすすめブランド2:ボーラテック

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ポーラテックとは、旧社名モルデンミルズ。パタゴニアとともに、世にフリースを生み出した有名ブランドです。2007年にポーラテックとして設立し、現在数多くの商品を展開しています。

中でも、毎年秋冬に発表している「ポーラテック ウインドプロ」シリーズとは、タウンユースにハマる人気の商品です。重ね着しても、通気性や軽量性が抜群!さらに、上質な着心地にも注力し、多くの人びとからの関心を集めています。

ポーラテック・ウィンド・ジャケット

ポーラテック・ウィンド・ジャケット

出典:楽天
出典:楽天
出典:楽天

「ポーラテック・ウィンド・ジャケット」とは、ポーラテックを代表するアイテムの1つです。一般的なフリース構造の約4倍の防風性を誇り、保温性や軽量化も兼ね備えています。

またフィット感のあるサイズのため、タウンユースにも活躍。スッキリとしたデザインなので、冬にはミドルレイヤーとしても使用できます。秋から冬にかけて着用できるので、幅広いシーンで役立つでしょう。

フリースおすすめブランド3:ユニクロ

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ユニクロとは、日本を代表するアパレルメーカーです。国内でフリースブームを巻き起こし、現在も多くのフリースアイテムを展開しています。ユニクロ商品最大の魅力は、リーズナブルな価格設定です。パタゴニアやポーラテックよりも、はるかに安く購入できます。デザインやカラーも豊富!お気に入りの1着が見つかるでしょう。

フリースプルオーバー

ユニクロ フリース

出典:楽天
出典:楽天
出典:楽天

ユニクロの「フリースプルオーバー」とは、ファーのように毛足が長く、柔らかな肌触りが特徴的な商品です。保温性に優れ、独特の風合いを楽しめます。

シンプルなカラーなので、インナーやアウターとの相性も抜群!さまざま種類のコーディネイトを着用できるでしょう。またチェックパンツやスニーカーを合わせれば、防寒性を兼ね備えたおしゃれなファッションが完成します。

フリースを取り入れて快適な毎日を!

出典:https://unsplash.com

フリースとは羊毛に関する意味だけでなく、優秀な化学繊維素材としても知られています。保温性だけでなく、速乾性や軽量を兼ね備えた点も魅力でしょう。

今年の防寒着の1つとして、クローゼットに加えてみませんか?抜群の肌触りにも、心を奪われるはずですよ。

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