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室内でも楽しめる、ウンベラータの育て方講座。水やりの頻度や肥料の与え方も解説!

ウンベラータは大きく美しい葉が印象的な人気の観葉植物です。室内でも青々と元気に育てられます。この記事ではウンベラータの基本的な育て方について詳しく解説。ポイントとなる水やりの頻度や肥料のタイミング、剪定の方法などについてみていきましょう。
2021年9月27日
みもざ
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目次

観葉植物で大人気「ウンベラータ」とは

ウンベラータはクワ科フィカス(いちじく)属の植物です。ボリュームある見た目とやわらかな印象で観葉植物としてつねに人気を誇っています。ウンベラータの正式名は「フィカス・ウンベラータ」で、フィカス属にはウンベラータ以外にも人気の種類が豊富です。

今回紹介するフィカス・ウンベラータ(以後ウンベラータと表記)はフィカス属の中でも定番の種類でポイントを押さえれば育てやすいものといえます。

魅力①美しく大きな葉

ウンベラータの魅力は厚みのある大きな葉です。大きく成長した株であれば、葉の大きさは子供の顔より一回り大きいほど。上から降り注ぐ日差しを浴びるように広く横へも広がり、1鉢で見ごたえのある姿を楽しめます。

魅力②やわらかな樹形

ウンベラータの魅力は葉以外にもあります。大きなものは樹形でしょう。存在感ある葉に反してウンベラータの樹形は優しくたおやかです。樹皮の色も白っぽく上品。観葉植物として人気があるのもうなづけますね。

ウンベラータは誘引し、枝の形をコントロールすることも可能な植物です。S字にカーブさせた樹形で販売されているものもあり、そういったものはよりやわらかな印象を与えてくれるでしょう。

魅力③成長速度が速い

ウンベラータは温暖な気候であれば生育速度はかなり早くなります。置き場所と水やり、肥料といった手入れが行き届いていれば1年に20cmほど成長し、あっという間に天井にまで届いてしまったという声もあるほど。小さな株から大きなものに育てる喜びがある観葉植物です。

魅力④室内でも育てられる

観葉植物で人気なだけあって、ウンベラータは室内でも育てられます。日当たりなど適した場所を選ぶ必要がありますが、室内で大きく育てられるのがウンベラータの魅力でもあるでしょう。また、徐々に日差しにならしていけば季節によっては屋外での管理も可能です。

ウンベラータの基本的な性質

ウンベラータの育て方を理解するにはウンベラータの基本的な性質を知っておくのがおすすめです。日本の環境はウンベラータの原産地とは異なるため、日本の季節の移ろいに合わせてウンベラータが生育しやすい環境を用意するのが育て方でも重要といえます。

基本的な性質①温暖な気候を好む

ウンベラータの原産地は熱帯アフリカのジャングルなど高温多湿な場所です。そのため、温暖な気候を好みます。日本の夏や春の環境は好みますが冬の冷え込みはやや苦手であると覚えておきましょう。室温が8℃を下回る日が続くと枯れることもあります。

基本的な性質②適度な日当たりが重要

ウンベラータの原産地は南アフリカのジャングルなど。大きな木の根元に自生し、木漏れ日を浴びて成長します。そのため、ウンベラータを育てるときには適度な日当たりが重要です。ウンベラータ葉はこういった木漏れ日を効率よく集めるために大きな形をしているのかもしれませんね。


基本的な性質③葉からの蒸散量が多い

植物は葉から定期的に水分を蒸散しています。とくに鉢植えで育てる観葉植物の場合、根の面積と葉の面積のバランスが崩れやすく根から吸い上げる水の量よりも葉の蒸散量が大きいと葉がしおれたりする原因になることも。原産地であるジャングルは常に湿度が高くしっとりしている環境のため、葉から蒸散しても周りの湿度によって葉が守られます。

ウンベラータの育て方

ウンベラータの自生する環境や基本的な性質をイメージできるようになると育て方もわかりやすくなります。適切な育て方ができるとひと夏であっという間に成長し、青々と茂ったウンベラータの美しい葉が楽しめるでしょう。

育て方①置き場所

ウンベラータの置き場所は直射日光が当たらない明るい場所がおすすめ。成長する春~夏にかけては日光を要求します。日当たりのよい窓際などがよいでしょう。

ただし、朝晩の冷え込みがきつくなる冬場は窓際に置いていると冷気で枯れることも。日当たりと温度が適した場所を選びましょう。また、室内ではテレビの横などが人気ですが、そういった場合は定期的に窓際に移動させると元気になります。

直射日光は注意

明るい場所を好むウンベラータなので、レースカーテンも開け放って直射日光に当てたり、屋外に出したくなるかもしれません。日光が必要ですが、強い直射日光にあたると葉焼けすることがあります。

葉焼けは見た目が悪くなり葉焼けしたものは切り落とすしか改善方法はありません。カーテンを開けて日に当てたり、屋外に出したりするときは暖かな気温を選び、日差しが柔らかい時間帯だけ出すのがおすすめです。

Question

屋外で育てる時は?

Answer

直射日光によって葉焼けをおこしやすいウンベラータですが、徐々にならしていけば屋外でも葉焼けせず育ちます。最初は窓際からはじめ徐々にならし、屋外に出すときも別の植物の下に置くなどして常に直射日光にさらされないような場所を選ぶとよいでしょう。また、屋外で育てている場合は外気温にもよりますが冬は暖かな室内に取り込んで冬越しさせます。

育て方②水やり【春・夏】

Photo byTumisu

季節により生育速度が異なるため、そのときに適した頻度で水やりします。日本のウンベラータの成長期は5月~9月です。この時期は水やりの頻度は1週間に1回程度。土の表面を指で触ってみて、サラサラしていれば水やりの適期です。

反対に指にしっとりした土がついてくればまだ水やりは必要ありません。鉢底から水が染み出るまでたっぷりと与えます。また、根腐れすので鉢皿の水は毎回捨てましょう。
 

育て方③水やり【秋・冬】

Photo byJillWellington

気温が下がり、ウンベラータの生育が緩やかになる10月~3月は水やりの頻度を10日に1回程度に控えます。土の表面を観察し、サラサラに土が乾いて白くなってくるまで乾燥していれば水やりするようにしましょう。

また、本来常緑であるウンベラータです日本の寒さに耐えきれず、葉を落として完全に休眠したものはさらに頻度を押さえ2週間に1回程度にします。根腐れしやすいので水やりし過ぎは厳禁です。

育て方④肥料

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新しい葉をどんどん展開する5月~9月の生育期は肥料が必要です。買ったばかりの鉢なら土に元肥が残っていますが、その元肥が切れると生育が落ち込み葉に元気がなくなります。

生育期は固形肥料と液体肥料の併用がおすすめ。2か月に1回の頻度で固形化成肥料を株元に散布、液体肥料は2週間に1回の頻度で与えましょう。植え替え直後の液体肥料は根を弱らせるため控えます。また冬場は生育が緩やかになるため肥料はほぼ不要です。

育て方⑤剪定

剪定はウンベラータを健康に育てるうえで重要です。葉が大きなウンベラータは下の葉を日光から遮ってしまうことがあります。そのため、込み合った葉や変色した葉、葉焼けしたものなどを優先的に剪定し、日差しと風通しをよくしましょう。

また、これ以上上へ伸ばしたくないときなどは枝を剪定します。枝を剪定するとその剪定した枝の横から新しい枝が出てくるので将来の形をイメージしながら剪定するとよいでしょう。

枝を切る場所


ウンベラータは生育旺盛な観葉植物なので生育期であれば剪定で枯れることはほとんどありません。枝を剪定するときは、枝の節をよく観察してみると節の上に黒い小さな点が見つかるでしょう。これが生長点で、枝の先端を先端されると次の新しい枝はこの生長点からでてきます。

この生長点の位置を確認しながら剪定すれば狙った場所に新しい枝を出しやすくなるでしょう。

剪定の時期と注意点

剪定の時期は5月~9月の生育期です。この中でも生育期真っただ中の7月、8月は避けるのがベター。つまり、剪定の適期は5月、6月、9月ごろです。休眠期の強い剪定は株を弱らせて枯れることもあるため避けましょう。適切に剪定することで栄養が行きわたり太く立派な株へと成長します。

また、ウンベラータはゴムの仲間なので樹液は粘性が高くアレルゲンです。手袋をし、剪定ばさみはすぐに洗って樹液を洗い流しましょう。

育て方⑥植え替え

Photo byFree-Photos

生育旺盛なウンベラータは根の発育も早く、根詰まりを起こしやすい観葉植物です。一般的に植え替えの頻度は1~2年に1回ほど。植え替え適期は生育期に入る5月~6月です。

観葉植物を育てるのにあたり、用土は重要。植え替える際は観葉植物専用の用土を使用すると失敗も少なく済みます。用土は元肥があらかじめブレンドされているものを選びましょう。

植え替えの手順

観葉植物専用の用土と一回り大きな鉢を用意します。新しい鉢に底石を敷き、少し用土をいれましょう。次にウンベラータの株を古い鉢から引き抜きます。根はほぐし、黒く変色した先端を切り落として新しい鉢へ置き、用土を充填していきましょう。

植え替え後は直射日光の当たらない室内でたっぷりと水を与え、2週間ほど様子を見ます。生育が順調になってきたら少しずつ日光にならしていきましょう。液体肥料などは2週間控えます。

ウンベラータの増やし方

ある程度の頻度で剪定する必要のあるウンベラータはその剪定した枝を使って新しい株を増やせます。一般的な増やし方は挿し木と呼ばれる手法です。増やし方を覚えておくと一鉢から何株も楽しめますよ。それぞれの方法についてみていきましょう。

増やし方:挿し木

枝を剪定したときには挿し木も一緒に挑戦してみましょう。挿し木とはもとの株から剪定した枝を使用すると便利です。通常の剪定と同じく、挿し木した枝も生長点から新芽が出てきます。剪定の際は生長点を意識しましょう。

挿し木の時期は剪定の時期と同じく5~6月ごろがおすすめです。

挿し木の方法①

新芽が出ている若い枝を2~3節の長さでカットします。葉が多くついている場合は上部に1~2枚程度残してほかは取り除きましょう。カットした枝を挿し木用の土に挿し木します。水をたっぷり与え、土の乾燥に気を付けながら水やりを続けましょう。

順調にいけば挿し木後2~3週間で発根します。その後は少しずつ鉢を大きくしていけばOKです。

挿し木の方法②

ウンベラータは水の入った容器に挿し木することも可能です。水は毎日取り換えて腐らないように注意します。大量に剪定したときなどはこちらの方法が手軽かもしれませんね。無事発根したものは用土を入れた鉢へ植え替えましょう。

挿し木について気になった方はこちらもチェック

ウンベラータの挿し木の方法についてさらに詳しく解説した記事はこちらからご覧ください。

よくあるウンベラータのトラブル


ウンベラータでよくあるトラブルは「葉が黄色く変色した」「葉が次々落葉してしまった」「葉がしおれて元気がない」「生育期なのに新芽が出てこない」などでしょう。

最後はウンベラータを育てているうえでよくあるそんなトラブルと原因について解説します。枯れる前に対策できれば復活することも珍しくありませんよ。

原因①温度

ウンベラータは温暖な場所を原産地とするため日本の寒い冬は苦手。室内が冷え込み、常に冬場の室内の温度が8℃を下回る場所では落葉し、枝だけの姿になって休眠します。さらに冷え込みが続くと最悪そのまま枯れるでしょう。

また室内の温度が8℃以上でも窓際は冷気が強くウンベラータにとっては過酷な環境になることも。冬場の朝晩は窓際から離すのも有効です。屋外で管理している鉢は8℃を下回る前に室内へ取り込みましょう。

原因②根詰まり

根詰まりしていると生育速度が落ち込みます。根が水や空気を取り込みづらくなるため水切れのサインも起こすでしょう。本来生育期であるはずの時期に新芽が出ない、いくら水やりしても葉がしおれているといったときは根詰まりしていないか確認します。

原因③水やり

水切れを起こすとウンベラータの葉は張りを失い、下へ向かってシナシナとしおれます。葉の先端がカールしたりするのも水切れのサインです。葉の様子を日ごろから観察していると水やりの頻度をつかみやすいでしょう。

水やりしていても葉の色が悪かったり弱々しい場合は肥料切れも疑います。

葉水はウンベラータにかなり重要

土への水やりが十分でも葉がしおれたり、カサカサしているときは葉水がおすすめです。室内でエアコンなどを使っているととくに乾燥しやすく、根からの給水では補いきれないことも。ハダニなどの発生を抑える効果もあるので、ウンベラータには霧吹きなどで定期的に葉水するのがよいでしょう。

存在感ある観葉植物ならウンベラータ

見ごたえがあり大きなグリーンの葉は眺めているだけで癒される存在でしょう。水やりや剪定、施肥の頻度が適切であればウンベラータは育てやすい観葉植物です。剪定の方法次第で大きくすることも、小さめにキープすることも可能。冷え込みには弱いので注意しましょう。

ウンベラータについて気になった方はこちらもチェック

ウンベラータの詳しい剪定方法や基本的な育て方についてさらに知りたい方はこちらもご覧ください。