鳴子峡は北日本を代表する紅葉スポット
秋の紅葉狩りの予定はお決まりですか?もしまだならぜひ宮城県の鳴子峡をセレクトしてみてはいかがでしょうか。北日本に属する県は自然がとても豊かで、昼と夜の気温差が大きいため赤や黄色の鮮やかな紅葉を楽しめるのが魅力です。
鳴子峡も決して例外ではなく、秋になると日本各地から観光客が訪れる北日本きって紅葉の名所となっています。険しくてダイナミックな地形とそこに広がる大自然は美しい紅葉を堪能するのに最適です。
鳴子峡はこんなところ!
ここで鳴子峡についておさらいしておきましょう。鳴子峡は宮城県北部の大崎市にある観光スポットで、大崎市を流れる大谷川の流れが長い時間をかけて浸食を繰り返し、ダイナミックなV字の深い谷間をつくり出しました。
高さ100メートルほどの断崖絶壁が続いており、そこに自然の草木が生えて大峡谷を形成しています。「栗駒国定公園」に包含されると共に宮城県の名勝にも選ばれている北日本を代表する観光スポットです。
鳴子峡の紅葉の見頃のシーズンは?
水墨画のような冬のシーズンの鳴子峡や新緑に包まれた春から夏のシーズンの鳴子峡も見どころですが、何といってもおすすめなのは秋の紅葉のシーズンです。場所によって多少の差はあるものの、北日本の紅葉の見頃は東日本や西日本と比べて早くなっています。
10月上旬に色付きが始まり見頃はおおよそ10月中旬からです。近年では温暖化の影響もあり、10月よりも11月に入ってからのほうが燃えるような紅葉を撮影できる確率が高いでしょう。
鳴子峡の紅葉ビューポイントをご紹介!
鳴子峡で紅葉狩りを思う存分満喫するために、美しい紅葉の景色が眺められるビューポイントをチェックしておくのはいかがでしょうか。鳴子峡は約2.6キロメートルにわたって続く峡谷のため、ビュースポットや見どころがたくさんあります。
車から景色を眺めるのではなく、ぜひ駐車場に車を置いて徒歩で紅葉狩りを堪能してみましょう。スタンダードな鳴子峡のビューポイントを4つご紹介します。(記載の情報は2021年9月22日現在のものです)。
鳴子峡の紅葉ビューポイント①:鳴子峡レストハウス前
ビューポイント1番目は鳴子峡レストハウス前です。広い駐車場の隣にある休憩スポットで、鳴子峡を訪れる観光客が必ずといっていいほど立ち寄ります。
宮城県のご当地グルメなど飲食が楽しめる施設ですが、この施設の正面に設置されている見晴らし台がおすすめのビューポイントです。非常に広い範囲で鳴子峡の景色を眺められるポイントで、ブナやナラ、カエデの紅葉とマツなどの常緑樹とのコントラストが見事な見どころとなっています。
鳴子峡の紅葉ビューポイント②:大深沢橋
ビューポイント2番目は大深沢橋です。東北自動車道の古川インターチェンジから鳴子峡へアクセスする国道にかかる橋で白いアーチ型をしています。この橋の上からの鳴子峡の景色も絶景で、荒々しい断崖絶壁をより広い範囲で眺めることが可能です。
この橋の上が人気なのは鳴子峡の谷をトンネルで走り抜ける陸羽東線が撮影できることです。トンネルを抜けて一瞬だけ現れる車両と紅葉のコラボレーションは、写真好きなら一度は撮影してみたい景色でしょう。
鳴子峡の紅葉ビューポイント③:鳴子峡遊歩道
ビューポイント3番目は鳴子峡遊歩道です。鳴子峡の紅葉を徒歩で楽しめるスポットで、渓谷沿いに約2.5キロメートルほどの散策路が整備されています。冷たい風が吹き抜ける渓谷沿いの紅葉は特に綺麗ですね。
残念ながら自然災害などの影響で散策路が荒れてしまったためコースすべてを網羅することはできませんが、中山平側の入り口から回顧橋までと、鳴子側入り口から数百メートルの場所まで散策することができます。熊鈴を持参して散策しましょう。
鳴子峡の紅葉ビューポイント④:大深沢遊歩道
ビューポイント4番目は大深沢遊歩道です。鳴子峡レストハウスを起点とする散策路で、渓谷沿いに約2.2キロメートルのコースが整備されています。すべて回ると徒歩で50分ほどで、比較的平坦なため高齢者や子供でも散策しやすいのが魅力です。
渓流のせせらぎを聞きながら周囲に広がる美しい紅葉の景色を眺めることができます。山奥に分け入るので午前中に散策するのがおすすめですね。こちらも散策の際には熊鈴を身につけましょう。
鳴子峡までのアクセス方法は?
紅葉狩りの計画を立てるなら鳴子峡へのアクセス方法も気になるところです。鳴子峡へアクセスするには車と列車の2つの方法が考えられるでしょう。ここからは車と列車それぞれのアクセス方法を分けて解説します。日帰りや泊まりなど自分の旅行スタイルに合わせて交通手段を選択してみてください。
マイカーで紅葉狩り
車で仙台方面から紅葉狩りを楽しむ場合には、東北自動車道「古川インターチェンジ」を利用して大崎市に入ります。そこから国道47号線を走行して鳴子温泉の温泉街を通り抜け、古川インターチェンジから約40分ほどで鳴子峡に到着です。
駐車場は大深沢橋の手前に無料の駐車場があり、橋を渡って鳴子峡の看板を入ると広い有料駐車場があります。紅葉シーズンは国道が渋滞することもあるため、なるべく早い時間帯に出かけるのがおすすめです。
列車で紅葉狩り
列車で仙台方面から紅葉狩りを楽しむ場合には、古川駅から陸羽東線に乗り換えて「鳴子温泉駅」まで向かいます。鳴子温泉駅から鳴子峡までは徒歩で35分ほどかかるため、10分かからずにアクセスできるタクシーがおすすめです。
また、紅葉シーズンのみ運行する臨時バスを利用する方法もあります。臨時バスは「ミヤコーバス」が運航していて、鳴子温泉駅から鳴子峡を経由して中山平温泉までを結んでいます。こちらも鳴子峡まで10分かかりません。
鳴子峡の住所・問合せ先
鳴子峡
- 住所宮城県大崎市鳴子温泉
- 電話番号0229-83-3441
鳴子峡周辺の宿泊施設はこちら!
泊まりで鳴子峡での紅葉狩りを楽しみたい方は、鳴子峡周辺の宿情報が掲載されたこちらのサイトをぜひご覧ください。
鳴子峡周辺の観光スポットもチェック!
鳴子峡で紅葉狩りを満喫したあとは周辺の観光スポットにも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。鳴子峡からそれほど遠くない場所にはたくさんの観光スポットが点在しており、鳴子峡に決して劣らないほどの綺麗な紅葉を堪能できるスポットもあります。これからそのいくつかをご紹介しますので紅葉狩りのプランにぜひ組み込んでみてください(記載の情報は2021年9月2日現在のものです)。
鳴子峡周辺の観光スポット①:鳴子ダム
大崎市の紅葉の名所ともなっている観光スポットです。鳴子峡から車で10分ほどの場所にあるダム湖で、アーチ形コンクリートダムとして日本人技術者のみにより昭和32年に完成しました。
鳴子ダムといえばシーズンによって単発的に行われるダム湖のライトアップが有名で、ダム湖の壁面がライトアップされるという一風変わったイベントです。幻想的な雰囲気が漂うライトアップも見どころですが、ダム周辺の紅葉の美しさも見逃すことができません。
堤体から眺める紅葉は絶景
鳴子ダムは周囲を豊かな自然に囲まれており、ダム湖を取り囲む山々が季節によってさまざまな色を見せてくれます。特に紅葉シーズンの鳴子ダムは素晴らしく、赤や黄色の鮮やかな紅葉の景色を写真に収めることが可能です。
駐車場が整備されていてその駐車場から徒歩で散策ができる提体がのびています。紅葉の見頃は10月下旬から11月上旬で、鳴子峡の紅葉の見頃とほぼ重なるため紅葉狩りのコースに組み込むには最適でしょう。
観光スポットの住所・問合せ先
鳴子ダム
- 住所宮城県大崎市鳴子温泉岩渕2-8
- 電話番号0229-83-3441
鳴子峡周辺の観光スポット②:中山平温泉
5種類の泉質の温泉を堪能できるのが魅力の観光スポットです。鳴子といえば宮城県を代表する有名温泉地ですね。鳴子、東鳴子、鬼首、川渡、中山平という5つの温泉地を包含して鳴子温泉郷を構成していて、環境省が指定する国民保養温泉地にも指定されています。
日本全国の温泉地で体験できる11種類の泉質のうち9種類の泉質を有しており、ご紹介する中山平温泉だけでも5種類の泉質を体験することが可能です。温泉地は鳴子峡のすぐ近くにあります。
綺麗な紅葉を眺めながら温泉三昧
紅葉狩りのベースとして、また立ち寄り湯としておすすめなのが「うなぎ湯の宿 旬樹庵 琢ひで」です。琢ひでで体験できる温泉は硫黄とナトリウムを多く含んだ炭酸水素塩・硫酸塩泉で、入浴すると肌の表面がぬるぬるとします。
まるで化粧水の中にどっぷりと浸かっているようなとろりとした温泉はうなぎ湯と呼ぶにふさわしいものです。館内にはいくつものお風呂が点在していて、秋の季節は露天風呂から紅葉の景色を眺めることができます。
観光スポットの住所・問合せ先
中山平温泉
- 住所宮城県大崎市鳴子温泉星沼
- 電話番号0229-83-3441
鳴子峡周辺の観光スポット③:潟沼
湖と紅葉のコラボレーションが魅力の穴場の観光スポットです。潟沼は世界でもトップクラスの酸性度を有する湖で、今から約1,200年前に起きた火山の噴火によってつくられました。
水素イオン濃度がペーハー2.4という酸性度の強い水質となっているため、生き物の姿はほぼ観察できません。潟沼の魅力は湖面の色が天候などによって変化することで、エメラルドグリーンやターコイズブルーなどさまざまな色の変化は大変神秘的です。
紅葉の潟沼は絶好の撮影スポット
鳴子峡のダイナミックな紅葉の景色とは異なり、静寂の中で神秘的な雰囲気の中に赤や黄色の鮮やかな紅葉が浮かび上がります。風が穏やかな日に紅葉狩りに出かけると、青い湖面に周囲に広がる紅葉の景色が映り込んで大変見事です。
標高は300メートルほどと高くはありませんが、朝晩の冷え込みが厳しく昼間と夜の温度差が大きいため紅葉の色はひときわ綺麗です。紅葉の見頃は10月下旬から11月上旬で、11月が最も綺麗な紅葉が楽しめるでしょう。
観光スポットの住所・問合せ先
潟沼
- 住所宮城県大崎市鳴子温泉湯元69
- 電話番号0229-83-3441
鳴子峡周辺の観光スポット④:鬼首かんけつ泉
大自然のパワーを感じる人気観光スポットです。鳴子峡から車で20分ほど移動すると鳴子温泉郷のひとつ「鬼首温泉」にアクセスできます。この温泉地にあるのが鬼首かんけつ泉で、地中から熱い蒸気が噴出しているパワースポットです。
10分間隔で吹き上がる「弁天」と10分から20分間隔で吹き上がる「雲龍」の2つがあり、特に弁天は約15メートルの高さまで蒸気が吹き上がるため大変迫力があります。噴出するのを待つ時間はワクワクドキドキです。
温泉の滝も見どころ
かんけつ泉のある施設の敷地内には鬼首温泉のお湯を堪能できる露天風呂があります。紅葉する木々を目の前にして入浴するお風呂は最高で、脇には川も流れていて温泉情緒満点です。
混浴なので少々勇気が要りますが、普段はほとんど入浴客がいないためお風呂を貸し切り状態で利用できるに違いありません。入浴料は必要なくかんけつ泉の入場料のみで利用することが可能です。ぜひ温泉と紅葉狩りを無料で楽しみましょう。
観光スポットの住所・問合せ先
鬼首かんけつ泉
- 住所宮城県大崎市鳴子温泉鬼首字吹上12
- 電話番号0229-86-2233
鳴子峡周辺の観光スポット⑤:地獄谷遊歩道
こちらもパワースポットとしておすすめできる穴場の観光スポットです。前述のかんけつ泉から徒歩で10分かからずにアクセスでき、駐車場も整備されているため車でアクセスすることもできます。秋は駐車場周辺の紅葉が大変見事ですね。
駐車場の下方には小さな川が流れており、遊歩道を利用して河原に下りることが可能です。河原は温泉地獄のようになっていて、周りの地面のあちらこちらから温泉と蒸気が噴出しています。
茹で卵をつくってみよう!
川沿いには約1キロメートルの長さの木道の遊歩道が整備されており、観光客はそこを歩きながら温泉地獄の景色を楽しみます。「シューシュー」という蒸気の吹き出す音が聞こえてきて、ひとりで散策していると恐怖を感じるほどです。
ところどころに湧き出した高温の温泉が溜まっている場所があるので、そちらで茹で卵をこしらえる体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。生卵を紐を付けたザルに入れて温泉に沈めると10分ほどで茹で卵が完成します。
観光スポットの住所・問合せ先
地獄谷遊歩道
- 住所宮城県大崎市鳴子温泉字鬼首
- 電話番号0229-86-2111
鳴子峡周辺の観光スポット⑥:花山湖
鳴子峡のある大崎市のお隣の栗原市にある観光スポットです。鳴子峡からは車で30分ほどかかりますが、秋は紅葉の山々を眺めながら快適なドライブが楽しめるに違いありません。
花山湖は栗原市を流れる迫川につくられたダム湖で、洪水調整や発電、水道水の供給などさまざまな用途に利用されています。湖の周囲は約11キロメートルで湖周辺には自然の緑がいっぱいです。湖畔には青少年旅行村などもあり、キャンプやスポーツなどを楽しむことができます。
宮城県の穴場の紅葉名所
花山湖は宮城県の穴場の紅葉名所となっており、10月下旬から見頃のシーズンを迎えます。風の穏やかな日なら紅葉した湖畔の木々が湖面に映り込む素晴らしい絶景を撮影することが可能です。観光客も少なめでゆっくりと紅葉狩りを堪能できるでしょう。
毎年花山湖では見頃のシーズンよりも少々早めに、湖畔で「花山・湖秋まつり」が開催されます。イベント会場では宮城県産の牛ステーキやきのこ汁などのグルメが味わえるのでおすすめです。
観光スポットの住所・問合せ先
花山湖
- 住所宮城県栗原市花山町本沢淵牛
- 電話番号0228-25-4166
鳴子峡で紅葉狩りを満喫しよう!
ここまで鳴子峡の見どころや周辺の観光情報をご紹介しましたがいかがでしたか?北関東を代表する紅葉名所は秋の魅力満載です。今年の紅葉狩りはどこにしようかと迷っているなら、ぜひ本記事を参考にして宮城県の鳴子峡をセレクトしてみてください。
鳴子峡以外の宮城県の紅葉スポットが気になる方はこちらもチェック!
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出典:ライター撮影