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育てやすさが初心者に人気!梅盆栽の作り方&育て方の基本を徹底解説!

どんな盆栽を育てようか迷っている人におすすめなのが、梅盆栽です。綺麗な梅の花を咲かせるうえに、初心者でも育てやすいのが人気の理由になっています。今回は、梅盆栽の作り方や育て方について詳しく紹介するので、梅盆栽の魅力をチェックしてみましょう。
2021年9月7日
bambi
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目次

梅盆栽の魅力とは

梅盆栽とは、冬から春の季節を知らせる梅の開花が盆栽で楽しめると人気の盆栽の一種です。梅盆栽の開花は1月から3月で、鎌倉時代には盆栽として親しまれてきました。

梅盆栽の魅力は、梅の開花だけではなく初心者でも育てやすい強健さです。暑さや寒さにも強く、1年を通して手入れをしやすいでしょう。さらに梅盆栽と言っても白梅や紅梅、野梅と種類が豊富で、自分好みの梅の種類を盆栽で楽しむことができるのです。

いろいろな梅盆栽がある

梅盆栽は花の色の違いを楽しむことができます。さらに種類によって、花の形もそれぞれなので、自分好みの梅盆栽を選ぶのもいいでしょう。月影という品種はきれいな5枚の花びらで雄しべが黄色く清楚な雰囲気を楽しみたい人におすすめの梅盆栽です。

他にも満月しだれという品種は、花びらが満月のように丸くなっており、しだれで咲くのが特徴になっています。さらに同じしだれ梅でも紅梅が楽しめる品種などがあり、梅盆栽は手の平サイズの庭園を楽しめるのが魅力です。

盆栽には野梅がおすすめ

梅盆栽はさまざまな種類の梅から好みの種類を選んだ育て方ができますが、盆栽におすすめなのは野梅系になります。野梅とは、1月から2月の季節に美しい白い花を咲かせ、良い香りがするのが特徴です。

さらに木の肌が黒く荒れていてしぶい雰囲気を醸し出していることから、特に梅盆栽に選ばれることが多い品種になります。さらに葉芽や枝も多く出るので、樹形を作りやすく、いろいろな形が作れることから梅盆栽として人気になっているのです。

梅盆栽の歴史

梅盆栽によく使われる野梅は、もともと中国から伝わったと言われています。日本では、江戸時代から多く掘品種や育て方が行われ、300種類以上が存在すると言われているのです。

野梅は、寒さや暑さにも強いうえに、長寿の樹木でもあるので、初心者が始めやすい盆栽としても人気があります。さらに3月にかけて花を咲かせることから新春を祝う盆栽としても人気があり、自宅にあるだけで華やかに春の訪れを伝えてくれるような魅力があるのです。

梅盆栽の基本の管理

梅盆栽の育て方の中でまず知っておきたいのが、基本の管理方法です。初心者でも育てやすい梅盆栽だからこそ、基本の管理方法を知っておけば、失敗なく梅盆栽を楽しむことができます。梅盆栽は、室内で育てることが多いですが、季節に応じた管理方法をチェックしてみましょう。

基本の管理方法を知ることで、長い期間梅盆栽を楽しむことができます。管理をしっかりしている梅盆栽は手入れもしやすく、好みの形へ成長させることが楽しめることでしょう。

梅盆栽に適した環境

梅盆栽は、春から秋の季節は日当たりがよく風通しがよい環境を好みます。しかし強い直射日光が当たると葉焼けを起こすことがあるので、注意が必要です。また、室内での育て方をする場合は、冷房などの風が直接梅盆栽に当たらない場所で管理するのがいいでしょう。

また、冬の季節は、風や霜が当たらないように注意が必要です。あまり寒いと梅盆栽が弱ってしまうことがあります。さらに梅盆栽の花付きをよくしたいのなら、半日陰のような場所を選んで管理するのがおすすめです。

梅盆栽の用土と病虫害


梅盆栽は通気性のいい土を好みます。根にしっかりと酸素が行きわたることが育て方の中で大切です。そのため、使う用土は粒状のものを用意するのがいいでしょう。鹿沼土小粒に腐葉土を混ぜてあげるのがおすすめです。

また、基本的胃に育てやすい梅盆栽でもアブラムシや黒星病に注意が必要になります。他にもうどんこ病やカイガラムシなどが発生することがあるので、風通しがよい環境で管理し、害虫を見つけたら駆除するようにして下さい。

梅盆栽の水やり

梅盆栽は、水やりを好みます。つまり、乾燥した際にしっかりと水やりを行うのが大切です。水やりの管理の基準は、鉢の表面が乾いたら、底から水が出るぐらいしっかりと水やりを行います。

特に梅盆栽の場合は、蕾から開花までの季節は水切れしないように注意が必要です。季節によって水やりの回数を変えて管理しましょう。春と秋は1日1回が目安で、夏は1日2回、冬は3日に1回の頻度で水やりを行うのが基本です。季節や土の状態に合わせて水やりの回数を変えてみて下さい。

梅盆栽の肥料

梅盆栽の基本的な管理として肥料も大切です。梅盆栽は、肥料が不足してしまうと、枝が細くなって落葉の原因や花芽がつかない原因になってしまうので注意が必要になります。

肥料は、梅盆栽の3月の開花後の4月から6月と9月から10月に管理するのがいいでしょう。梅盆栽に適した肥料は主に油かすなどの固形肥料です。そこに液体肥料を加えてあげると、より栄養が豊富になり花つきもよくなります。さらに月に数回薄めた液体肥料を水やりと共に与えるのもいいでしょう。

梅盆栽の作り方

綺麗な梅盆栽の作り方は、剪定や植え替えだけではなく、芽摘みや葉刈りなどの管理の必要があります。いろいろな管理を組み合わせることで、自分好みの美しい梅盆栽の作り方ができるでしょう。梅盆栽は日々の管理だけではなく、自分好みに作り込めるのも魅力です。

梅盆栽は室内で楽しめる小さな庭園のようなイメージなので、好みの大きさや形にして楽しむことで自分だけの世界が楽しめます。まずは、梅盆栽の基本の作り方をチェックしてみましょう。

芽摘み

梅盆栽の基本的な作り方で覚えておきたいのが、芽摘みと葉刈りです。梅盆栽は4月下旬から5月ぐらいに芽摘みを行います。だいたい葉が6枚から7枚ぐらいのものを選んで芽を摘むのです。梅盆栽の花芽は7節ぐらいで成長が止まった枝につくことが多いので、芽摘みをする際も5節ほど長めに残しておくように注意しましょう。

短く芽摘みしてしまうと、枝が太くなってしまったりします。基本的には、梅盆栽の枝の先端を摘まんで長さをストップさせるようなイメージで行いましょう。

葉刈り

梅盆栽は葉刈りをあまり行いません。しかし樹形を作るのに葉の数を減らす作り方をします。あまり梅盆栽の葉が多くなってしまうと、風通しが悪くなって弱ってしまう原因になってしまうので、注意が必要です。

だいたい5月ぐらいにこの多くなった葉を減らす作り方を行うのがいいでしょう。育ちすぎてしまった梅盆栽の形を整える意味合いもあります。

梅盆栽の剪定

梅盆栽は成長が早いので、開花が終わった後に剪定を行うことで、盆栽としての形を保つことができます。剪定をしないとそのままどんどん成長して、梅盆栽の形が悪くなってしまうのです。

また、梅盆栽の花をたくさん咲かせたい場合は、枝数が増えるように剪定するとたくさんの梅の花を楽しめます。梅盆栽の剪定は、開花後の梅雨時期に行うのがおすすめです。梅盆栽を剪定する際に、注意したいのが葉と葉の感覚で、切り過ぎてしまうとバランスが悪くなります。


剪定する際の注意点

梅盆栽を剪定する際は、花芽と葉芽をしっかりと確認しながら行うのがポイントです。秋以降に剪定を行ってしまうと、確認がしっかりできないので、開花後に剪定するのがいいでしょう。

秋以降に梅盆栽の枝の伸び具合が気になる場合は、伸びすぎている枝のみを切ったり、傷んだ枝を整える程度の剪定にしておきます。剪定時期を誤るとバランスが悪くなってしまうので、注意しましょう。

梅盆栽の植え替え

梅盆栽の植え替えを行うタイミングは、1年~2年に1度の頻度です。植え替えを行うタイミングは剪定と同じく、開花後がいいでしょう。梅盆栽は丈夫で根を切っても大丈夫なので、植え替えのタイミングで伸びた根を切るのも大切な育て方になります。

もしも植え替え時に根を切り過ぎてしまっても枯れることは、あまりないので、安心です。ただ、あまり根が若返ってしまうと花芽が付きにくくなることがあるので、注意が必要になります。

植え替え前に用意したいもの

梅盆栽の植え替えを行う際は、剪定はさみやスコップ、手袋、ピンセット、桶などを用意しておくといいでしょう。他にも植え替えに使う用土や新しい苔などが必要な場合は用意して下さい。

さらに植え替えを行う際は、周りが汚れる場合があるので、室内で行う場合などは下にシートなどを敷いた上で行うといいでしょう。最近では、盆栽の植え替えセットが園芸店や通販で販売しているので、初心者の人は植え替えセットをチェックしてみるのもおすすめです。

梅盆栽の苔の植え替え方

梅盆栽の根元に綺麗な苔も育てている人も多いです。そんな時は、植え替えのタイミングで苔も新しい鉢に移動させる必要があります。綺麗な苔はそのまま新しい鉢での楽しむことができるので、剥がして移動させるのです。

苔は風通したよく水やりをしっかり行えば、だんだん増えていくので、植え替えの際に綺麗に移動できなくても心配はいりません。根元に苔があるとより梅盆栽の風情が際立つので、植え替えの際は苔も同じく植え替えてみて下さい。

植え替え後の育て方

梅盆栽の植え替え後は、特に育て方を変える必要はありません。日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。梅盆栽の場合は、ある程度の寒さがある方が開花を促してくれます。つまり、冬場も温かい場所ばかりで管理するのではなく、季節を感じるようにある程度の寒さを感じるような場所で育て方をするのもいいでしょう。

梅盆栽を株分けしてみよう

梅盆栽は、種まきや挿し木、接ぎ木で増やすことができます。梅盆栽を最初から育て方にチャレンジしてみたい人や数を増やしたい人は株分けをしてみるのがいいでしょう。梅盆栽の株分けを行うタイミングややりやすい方法で行うのがおすすめです。それぞれの株分けの方法を紹介するので、時期ややり方をチェックしてみて下さい。

種まき


梅盆栽を種まきで増やす場合は、7月から8月に梅の果実から種を出します。取り出した種は洗って果肉を洗い落としましょう。その種は冷蔵庫で保管し、11月か12が鵜に用土に植える育て方を行うのです。種は一粒ずつ土の上に置き、上から土を被せます。

発芽するまでは、水やりをしっかり行い土が乾燥しないようにしましょう。さらに風通しのよい明るい日なたや半日陰で管理すると発芽します。

挿し木

梅盆栽の挿し木には2つの作り方があります。1つは休眠挿しで、もう1つが緑枝挿しです。休眠挿しは2月の休眠時期に枝を切って3月に挿し木にする方法になります。伸びている枝を15㎝ほど切り、切り口を水苔で包んで冷蔵庫で保存し、3月中旬に取り出すのです。

切り口は殺菌剤をつけ、鉢などに枝を挿します。水やりをしいかりして風通しのよい半日陰で管理するとだんだん根が出てくるでしょう。

緑枝挿し

梅盆栽の緑枝挿しは、春以降に伸びた若い枝を挿し木にする方法です。6月から7月の時期に枝を10㎝ほど切り下半分の葉をすべて取り除いておきます。上半分の葉は半分の大きさにカットしましょう。

後は、切り口を斜めに切って水につけます。その後は、鉢に植えて水やりをして休眠挿しと同じく風通しのよい半日陰で管理する作り方です。その時、透明のビニールで梅の苗を覆うといいでしょう。

接ぎ木

接ぎ木とは、植物同士をつないで育てる作り方です。この時使う梅の枝は、1月から2月に取っておいたものを使って、3月下旬ごろに台木につないで行います。

台木として使うのは1年から3年ほどの若い木を使い、根本から少し上のところで切って、切り口を垂直に入れ、さらに横井から斜めの切り込みを入れて保存しておいた梅の木を台木につなぎます。この時、接ぎ木テープを使うように注意しましょう。後は、他と同じく半日陰で管理します。

まとめ

梅盆栽は、盆栽の中でも定番の人気を誇っています。梅の花の美しさもありますが、基本的に育てやすく初心者でもチャレンジしやすいのも魅力です。そんな梅盆栽の花は3月にかけて春の訪れを知らせてくれることもあり、縁起物としても喜ばれています。

しかし綺麗な梅の花を楽しむには、育て方や梅盆栽の作り方の基本を知っておく必要があるでしょう。基本を知れば、手軽に梅盆栽を自分好みに育てることができます。これを機会に梅盆栽を自宅で育ててみてはいかがでしょうか?

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梅にはさまざまな種類があります。それぞれの基本の育て方を知ることで、自宅でもいろいろな梅を楽しむことができることでしょう。