ハタハタの食べ方を知ろう
ハタハタは甘味の強い魚
ハタハタと言えば、塩焼きが絶品の魚というイメージがあるのではないでしょうか。小さな魚ですが、ぷりぷりとした身の食感は、噛めば噛むほど深い甘い味わいを楽しむことができる魚です。
ハタハタは塩焼きが最初にイメージできるかもしれませんが、美味しい食べ方はそれだけではありません。しっかりと下処理を行えば、塩焼き以外にも、さまざまな美味しい料理にすることができるのです。
ハタハタの食べ方の前にまずは特徴を知ろう
ハタハタの特徴
ハタハタの食べ方を知る前に、まずはハタハタの特徴をおさらいしましょう。ハタハタは秋田県の名産とも言える魚のため、秋田県ではかなりメジャー。体調は20cmほどで、秋田県の海の沖、水深400mほどの海底に生息しています。
しかし、11月頃から産卵のため、秋田県の比較的浅瀬には上がってくるのです。秋田県ではこの頃にハタハタ漁が行われます。卵を持ったハタハタは絶品で、秋田県の地元では「ブリコ」と呼ばれているのです。
ハタハタの旬はいつか
ハタハタの旬は、先ほども解説した通り、11月から12月頃の卵を持った時期でしょう。この頃の卵を持ったハタハタは絶品と言える味わいです。また、3月から5月にかけてもハタハタは旬を迎えます。
この頃は油がしっかりと乗っていますので、塩焼きでも他の調理方法でも美味しいと人気があるのです。魚自体に強い旨味がありますので、簡単な調理法で絶品の味わいを堪能することができます。いずれにしても全国的に人気が高い魚だと言えるでしょう。
ハタハタはウロコがない
実はハタハタはウロコがない魚です。そのため、下処理がとても簡単だと言えます。そうした意味でもこの魚は人気があると言えるでしょう。他の魚に比べて下処理が簡単なので、下処理が行われていない状態で購入したとしても安心です。
また、ウロコがありませんので、さまざまな調理法に向いている魚とも言えます。そのまま身を開いて一夜干しにするのもとても簡単です。ハタハタにマッチする食べ方を覚えて、その絶品とも言える味わいに触れてみましょう。
ハタハタの食べ方の前に下処理方法
下処理の手順
ハタハタの食べ方の前に、まずは下処理方法を学びましょう。まず魚をしっかりと洗って表面のヌメりや汚れを落とします。次に、背ビレ、頭を包丁で切り落としましょう。そのままお腹を開いて内臓を取り出します。
ハタハタは身が柔らかいため、内臓も取り出しやすいのです。魚の内臓の取り出しに慣れていない人でも、ハタハタなら意外に簡単に内臓が取り出せるのがわかります。お腹を開いたら、内臓部分もしっかりも水洗いをしておきしよう。
卵を持っている場合
11月頃から、ハタハタはお腹に卵を抱えています。お腹に卵があるハタハタの場合、先ほどの下処理方法では内臓と一緒に卵が出てしまいますので注意しましょう。そうしたことを防ぐには、口から内臓を取る「ツボ抜き」という方法がおすすめです。
長めの箸をハタハタの口に差し込みます。エラは両側から挟んでおきましょう。内臓にたどり着いたら箸をクルクルと回転させます。そうすると箸に内臓が付きますので、そのまま口から内臓を取り出すのです。
ハタハタは塩焼きが絶品
ハタハタの塩焼き
ハタハタの塩焼きは間違いなく絶品です。簡単な調理方法でハタハタの美味しさをじっくりと味わうことができる食べ方のため、昔から人気があります。ウロコがありませんので、内臓を取ればそのまま塩焼きにできるのです。
また、下味には酒と塩がおすすめだと言えます。好みに合わせて濃い口の醤油を垂らしてもいいでしょう。ハタハタの塩焼きは好みにもよりますが、それほど長時間焼かない調理法もハタハタの本来の旨味を感じることができます。
材料と焼き時間
ハタハタの数は、お好みに合わせて用意してください。塩もお好みで振って、酒は一匹のハタハタに対して小さじ一杯弱の量で問題ありません。塩焼きは、コンロ下のグリルを使うと簡単に焼けます。
中火で10分ほどの火の通し時間で問題ありません。ハタハタの表面の皮がパリパリと少し焦げた状態がベストです。お好みに合わせて濃い口の醤油を垂らせばより、香ばしい香りで美味しい味になります。醤油も決め手になりますので、ぜひ試してみてください。
その他のハタハタおすすめの食べ方13選
1：ハタハタと菜の花の煮付け
ハタハタは煮付けとの相性もとても良く美味しいです。ほのかに甘みのあるハタハタのため、少し苦味のある菜の花をつけ合わせればちょうどいい絶品料理が完成します。ハタハタはできるだけ最初から弱火で煮込みましょう。
もともとホロホロとした身のため、食べ方によっては身崩れをします。弱火でじっくりと煮込んで、柔らかいハタハタの身を楽しんでください。簡単で美味しい食べ方で、年齢になく愛される人気の料理法です。
2：ハタハタの干物焼き
脂のしっかりとのったハタハタは、干物にするとより甘みが強くなり美味しい味わいになります。このハタハタを焼き、レモン汁をかけると絶品の調理法になるのです。お好みに合わせて醤油をかければ香ばしさも得られます。
干物を焼くと、ハタハタの本来の美味しい味わいを楽しめ、さらにはとても簡単な調理法のためおすすめです。人気の調理法ということもあり、ぜひ多くの人に試して欲しいと言えます。卵があるハタハタでもこの調理法はできるのです。
3：ハタハタのオリーブ焼き
ハタハタのオリーブ焼きの食べ方も、簡単、そして美味しい料理法の一つだと言えます。作り方はシンプルで、フライパンにオリーブオイルを敷き、そのままハタハタを焼く作り方です。ハタハタはふっくらとした身のため、こうした洋風調理法も人気と言えます。
塩焼きと醤油を使う調理法よりも、ハタハタの風味が強調されるでしょう。まさに絶品とも言える美味しいハタハタ料理が完成します。一風変わった食べ方をしたいならおすすめです。
4：ハタハタのムニエル
先ほどの調理法もそうですが、実はハタハタは洋風の料理にとてもマッチします。ムニエルはとくに美味しい食べ方で、粉チーズとの相性もいいため若い年齢層にもウケる絶品料理ができるのです。ハタハタのムニエルの食べ方は、まずは塩コショウを振ります。
その上からしっかりと小麦粉、そして粉チーズをまぶして、弱火でじっくりと焼き上げましょう。粉チーズが焦げないように火加減を調整しながら美味しいハタハタのムニエルを完成させます。
5：ハタハタの山椒チーズ焼き
ハタハタをチーズでまろやかに焼き上げて山椒と合わせることで、また違った新しいハタハタの食べ方を楽しむことができます。ハタハタは淡白な味わいも得られますので、チーズとの相性がマッチするのです。
にんにくと醤油でまずはハタハタを焼きます。その上にチーズを落とし、溶けるまで一緒に焼いてください。最後にピリッとした山椒を合わせましょう。表面がトロッとして、口に入れればピリッとした感覚がとても面白い味わいに感じます。
6：ハタハタの唐揚げ
ハタハタはシンプルに唐揚げにしてもおいしいです。簡単な食べ方ですが、ハタハタが持っているうまみを感じる食べ方のため、迷ったときにはこの調理法がいいかもしれません。いつもの唐揚げを作る方法でできますので、失敗も少ないでしょう。
ハタハタの内臓を取って、パリパリと食べれるくらいの唐揚げに仕上げます。醤油でシンプルな食べ方おおすすめですが、おろしポン酢を使っても美味しくいただけるのです。薄口醤油でもハタハタの淡白なうまみを得られるでしょう。
7：ハタハタの南蛮漬け
南蛮漬けと言えば甘酸っぱいタレがとてもマッチします。このハタハタも南蛮漬けのタレがとても合うのです。内臓を綺麗に取り除き、玉ねぎ、そしてピーマンなどを千切りにして、カラッと揚げたハタハタと合わせましょう。
南蛮漬けとハタハタを合わせるという発想は浮かばないかもしれませんが、実際にこの食べ方にトライしたらクセになる味わいということがわかります。ハタハタの甘味と酸っぱさがとても合いますので、ぜひ挑戦してみてください。
8：ハタハタのオムレツ
ハタハタのオムレツは、意外な組み合わせの食べ方です。ハタハタは安いのでたくさん手に入ったときには、ぜひハタハタのオムレツに挑戦してみましょう。しっかりと溶いた卵にハタハタと玉ねぎ、そしてジャガイモとマヨネーズを入れます。
隠し味として醤油を少量使ってもいいでしょう。そのままフライパンでじっくりと火を通してください。ハタハタは事前に火を通しておかなくても問題ありません。子供も喜んで食べてくれるおすすめの食べ方です。
9：ハタハタの蒸し焼き
ハタハタだけではなく、野菜のうまみも感じられる食べ方です。野菜を適当な大きさにカットして、内臓を取ったハタハタをこんがりと焼き色がつくまで焼きます。ニンニクと一緒に焼けばより美味しく仕上がるでしょう。
その後、カットした野菜と一緒にしばらく蒸し上げます。この食べ方なら、ハタハタがふんわりと仕上がるのです。最後に少し醤油を垂らせば、より香ばしい食べ方を楽しむことができるでしょう。時間をかけて蒸し上げることが美味しい食べ方のポイントです。
10：ハタハタのお吸い物
ハタハタはクセのない味が、多くの人が好むポイントでもあります。この味を活かして、ハタハタのお吸い物の食べ方に挑戦してみましょう。普段作っているお吸い物にハタハタを加えるだけです。ハタハタは事前に焼いておく必要はありません。
お吸い物に加えて、そのまま一緒に火を通せば、シンプルなハタハタの味わいを活かした食べ方になります。醤油で味の濃さを調節しながら仕上げてください。食欲がないときでもいただける食べ方です。
11：ハタハタの鍋料理
ハタハタを実際に食べたことがある人なら、ハタハタがとてもたくさんの出汁が出ることに気が付いているのでしょう。この出汁を使って、ハタハタの料理を作れば、最高の鍋料理が完成します。野菜や豆腐などの具材との相性もばっちりです。
また、ハタハタは身崩れがとても少ない魚のため、こうした食べ方でもボロボロになることは少ないでしょう。魚が苦手な子供でも、この食べ方なら喜んでくれることは間違いありません。
12：ハタハタの卵白子醤油煮
ハタハタの卵だけを使った食べ方は、まさに絶品です。この食べ方はとても贅沢ですが、ハタハタだからこそ味わえる食べ方のため、卵付きのハタハタが手に入ったときには、ぜひ挑戦して欲しい食べ方だと言えます。
ハタハタの卵と白子を用意し、醤油、酒、みりんで味付けを行ってください。醤油でじっくりと時間をかけて煮込むのがポイントです。煮込み過ぎると卵と白子が硬くなりますので注意しましょう。この食べ方を味わえば、ハタハタのイメージが大きく変わります。
13：ハタハタの味噌田楽
カリっと焼いたハタハタは、味噌と合わせた食べ方にマッチします。ハタハタの味噌田楽は、甘さと塩辛さが美味しさを感じる食べ方です。ハタハタの味噌田楽は、お酒のつまみとしても相性がいいため、お酒と一緒にいただいてみてください。
味噌はあまりくどくない味付けのものを使いましょう。あくまでもハタハタのうまみを活かした食べ方に調理するのがおすすめです。ハタハタのほのかな甘みと塩辛さを意識した食べ方に挑戦してください。
ハタハタの食べ方を学ぶ
ハタハタの美味しさを味わうとクセになる
ハタハタはさまざまな食べ方があります。紹介した食べ方はどれもおすすめで、どれも新しい味わいを感じることができるでしょう。ハタハタの食べ方を詳しく知らない人は、まずは紹介したメニューの作り方に挑戦してください。
どれもハタハタの良さを活かした食べ方だということに気が付くでしょう。ハタハタはうまみや甘味、そして魚が持っている出汁がしっかりと出ますので、どういった食べ方でもクセになる味わいを得られることは間違いありません。
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