赤城山は群馬県を代表する紅葉名所
群馬県の名峰「赤城山」はピークとなる標高1,828メートルの黒檜山を主峰に、地蔵岳や駒ヶ岳、荒山などいくつもの山々から構成されている山域です。前橋市街地から1時間かからずにアクセスできる距離にありながら、四季折々の豊かな自然を感じることができます。
どの季節もそれぞれに魅力的ですが、赤や黄色の綺麗な紅葉の景色を楽しめる秋の季節にはとりわけ多くの観光客が訪れます。赤城山は群馬県で外すことのできない紅葉の名所です。
ビジターセンターで赤城山の情報をゲット!
赤城山を観光する際にぜひ活用したいのが「県立赤城公園ビジターセンター」です。この施設は前橋市内から赤城山へとアクセスする県道4号線沿いにつくられており、赤城山についての情報を観光客に提供しています。
センター内には赤城山の動植物についての情報や赤城山の地形などに関する情報を展示物などで紹介していて、誰でも無料で利用することが可能です。赤城山の観光パンフレットや赤城山の観光マップなども手に入るのでぜひ活用しましょう。
赤城山の紅葉スポットをご紹介!
それではここで赤城山で綺麗な紅葉を満喫できるおすすめのスポットをご紹介しましょう。ご覧いただくのは全部で5つのスポットです。それぞれのスポットの特徴や紅葉の見どころ、見頃のシーズンなどをわかりやすく丁寧に解説します。赤城山で紅葉狩りを楽しむ場所を決める際にはぜひこちらの情報をお役立てください(赤城山でおすすめの紅葉スポットの情報は2021年8月18日現在のものです)。
赤城山の紅葉スポット①:赤城白樺牧場
手つかずの自然が残されている赤城山の紅葉スポットです。このスポットはかつて旧前橋藩営牧場として利用されていた場所で、赤城山の広大な敷地の中で牛や馬たちが放牧されていました。
明治時代以降も引き続き牛の放牧が行なわれてきましたが、現在ではそれも行われておらず頑丈な柵で囲まれていて関係者以外は入場禁止です。春はこの牧場に綺麗なレンゲツツジの花が咲き誇りますが、秋には紅葉の景色が周辺一帯に広がります。
紅葉のシーズンはいつからいつまで?
牧場周辺の緑が色づく時期は10月上旬からで、10月下旬にはピークを迎えます。標高が高く天候によっては牧場周辺が霧に包まれることもあり、見頃ピークの時期に訪れると幻想的な風景を写真に収めることが可能です。
牧場に隣接する「赤城山総合案内所」までアクセスすれば、広い駐車場に車をとめて歩いて紅葉狩りを楽しむことができます。紅葉狩りを堪能した後は赤城山総合案内所の売店で販売されている美味しいソフトクリームをいただきましょう。
赤城山の紅葉スポット②:見晴山展望台
天候に恵まれれば富士山も拝むことができる赤城山の紅葉スポットです。見晴山展望台の見どころといえばレンゲツツジとヤマツツジですね。この展望台の周辺はレンゲツツジとヤマツツジの群生地となっており、春の時期には綺麗な赤い花を咲かせてくれます。
春は前橋市内からも多くのお花見客が訪れる時期ですが、秋の時期に見ることのできる紅葉の景色も見逃すことができません。レゲツツジの群生地を囲むようにして広がる森の紅葉が見事です。
紅葉のシーズンはいつからいつまで?
この紅葉スポットの見頃の時期は10月中旬からで、紅葉のピークは10月下旬となります。展望台にアクセスするには地蔵岳を登る登山者が利用する駐車場に車をとめ、そこから200メートルほど遊歩道を歩かねばなりません。
展望台は休憩所も兼ねた施設となっているため、屋根がついていて比較的快適です。正面には紅葉した荒山の景色を望むことができ、道路を挟んで反対側には紅葉した地蔵岳が見えます。観光客の少なめな穴場の紅葉スポットです。
赤城山の紅葉スポット③:小沼
湖面に映り込む地蔵岳の景色が素敵な赤城山の紅葉スポットです。赤城山にある湖沼のひとつで標高1,470メートルの場所に位置しています。周囲1キロメートルほどのこじんまりとした湖沼ですが、風が穏やかな日に感じられる神秘的な雰囲気が魅力的です。
春の時期の見どころは小沼の周辺に咲き誇るシロヤシオやミツバツツジの花ですが、秋の見どころとなる美しい紅葉の風景も見逃すことができません。思わずカメラを向けたくなる絶景が広がります。
紅葉のシーズンはいつからいつまで?
小沼周辺の紅葉のシーズンインは10月上旬からで、10月中旬には見頃のピークを迎えます。標高が高いだけに紅葉が始まる時期は他のスポットよりも若干早めです。小沼の湖畔にはモミジやブナ、シラカバの木々がたくさんあり、それらが紅葉すると湖面にその景色が映りこみます。
小沼の周りには散策ができる小道が整備されているので、ぜひそこを歩きながら小沼の紅葉を堪能してみてはいかがでしょうか。40分もあれば小沼を一周することが可能です。
赤城山の紅葉スポット③:大沼
前橋市を代表するレジャースポットのひとつにもなっている赤城山の紅葉スポットです。大沼は赤城山最大のカルデラ湖で、その大きさは約80万平方メートルにも及びます。冬の時期に楽しめる氷上でのワカサギ釣りや、夏の時期に人気のキャンプなど一年を通じて観光客の姿が絶えません。
レジャースポットとして魅力的な大沼ですが、秋の時期は大沼の周辺が美しい紅葉に包まれます。見頃の時期の大沼は紅葉狩り目当てに訪れる観光客で大賑わいです。
紅葉のシーズンはいつからいつまで?
大沼の標高は小沼よりも少し低い1,350メートルとなっていて、紅葉の始まる時期は小沼とほぼ同じ10月上旬からです。10月中旬に訪れれば赤や黄色の色鮮やかな紅葉を写真に収めることができるでしょう。
大沼の周囲には遊歩道が整備されているので、そこを歩きながらそれぞれの眺望ポイントで写真撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。また、足漕ぎボートや手漕ぎボートをレンタルして湖上からの紅葉狩りもいいでしょう。
赤城山の紅葉スポット④:赤城神社
群馬県のパワースポットとしても有名な赤城山の紅葉スポットです。前述の大沼の湖畔に立つ神社で、赤城山と湖の神である赤城大明神のもとに招かれた赤城姫の伝説が残されています。
美人の娘を授かりたいなど女性の願い事をかなえてくれる神様といわれており、男性よりも女性の参拝者の数のほうが圧倒的です。前橋市のみならず各地から参拝者が訪れますが、秋の時期に参拝に訪れると朱色の社殿と紅葉のコラボレーションを楽しむことができます。
紅葉のシーズンはいつからいつまで?
紅葉のシーズンは大沼のそれと同じで、神社の随所で綺麗な紅葉の景色を撮影することが可能です。神社の参道から見どころが始まっていて、左右を紅葉に彩られた参道を歩きながら境内へと向かいます。
手水舎の周りの紅葉も見どころで、沼越しに見える赤城山の綺麗な紅葉を一緒に入れるととっておきの一枚が遺影できるに違いありません。また、神社にかかる朱色の橋も外せない見どころで、紅葉した赤城山をバックに朱色の橋が浮かび上がります。
赤城山の紅葉スポット⑤:覚満淵
前橋市の「尾瀬」ともいっていい赤城山の紅葉スポットです。群馬県には尾瀬という有名な観光スポットがありますが、赤城山には覚満淵という小さな尾瀬のような場所があります。本物の尾瀬よりもはるかに手軽に湿原散策を楽しめるのが覚満淵の魅力ですね。
湿生植物や高山植物の宝庫となっていて、群馬県外からも多くの観光客がやってきて散策を楽しみます。高山植物は夏の時期のお楽しみですが、秋の季節のお楽しみは覚満淵を囲む山々の紅葉です。
紅葉のシーズンはいつからいつまで?
この紅葉スポットの標高は1,360メートルで、紅葉のシーズンインは10月上旬からとなります。ナナカマドやカエデ、ミズナラなどの紅葉が綺麗ですが、それよりもひと足先に楽しめるのが湿原の中の草紅葉です。湿原に小麦色に色づいた草原が広がる景色はまさに絶景ですね。
覚満淵の周りには湿原を一周できる木道の遊歩道が整備されているので、紅葉狩りはそこを歩きながら楽しみましょう。30分もあれば一周することが可能です。
赤城山の紅葉狩りはココに注意!
近年入山する際にクマに遭遇する機会が全国的に増えてきています。赤城山も決して例外ではなく地元前橋市では実際に人的被害も発生してしまいました。そのため前橋市ではクマの目撃された場所をウェブ上に表示するマップを作製したり、罠を仕掛けたりするなどの対策を強化しています。
そうした危険な状況が続いている以上、紅葉狩りに出かける側としても何らかの対策をすることはふさわしいでしょう。鈴やラジオを持参するなど自己防衛に努めましょう。
赤城山までのアクセス
赤城山の山頂付近までアクセスするにはマイカーを使う方法と鉄道とバスを使う方法の2通りがあります。マイカーでアクセスする場合には関越自動車道の「赤城IC」や「前橋IC」、北関東自動車道の「伊勢崎IC」を利用するのが便利です。
電車でアクセスする場合にはJR「前橋駅」から路線バスに乗り換えてアクセスしますが、土日祝日はビジターセンターまでの直行便が運行するためそれを利用するのがいいでしょう。
赤城山の詳細情報
赤城山
- 住所群馬県前橋市富士見町
- 電話番号027-287-8061
赤城山の詳細情報や口コミはこちら!
赤城山についてのさらに詳しい情報や口コミについてはこちらのサイトをご覧ください。
一緒に楽しみたい赤城山周辺の観光名所
赤城山で紅葉狩りを楽しむなら近隣の観光名所にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。赤城山からアクセスしやすい場所にはいくつもの観光名所があります。それらの観光名所と赤城山の紅葉狩りを組み合わせれば充実した観光が楽しめるに違いありません。
全部で3ヶ所の観光名所をご紹介します。赤城山での紅葉狩りのプランニングにぜひ役立ててみてください(赤城山周辺でおすすめの観光名所の情報は2021年8月18日現在のものです)。
赤城山周辺の観光名所①:ぐんまフラワーパーク
季節の花々が観賞できる前橋市の観光名所です。赤城山南麓の広大な敷地を有する観光施設で、春夏秋冬どの季節に訪れても綺麗な花々と出会うことができます。園内には花壇や温室、子供たちの遊び場やレストランなどがあり、週末や休日はファミリーやカップルたちで園内は大賑わいです。
フラワーパークのシンボルとなっているのが高さ18メートルの「パークタワー」で、上部が展望台になっていて赤城山や関東平野の絶景が眺められます。
秋バラフェスタにも注目!
赤城山が紅葉する時期にはサザンカやジュウガツザクラ、バラやダリアなどの花々が咲いているに違いありません。特におすすめなのが10月上旬から10月いっぱいまで開催される「秋バラフェスタ」で、期間中は週末を中心にトークショーやガーデンツアーなどが行われるので楽しみです。
園内には「チュウチュウトレイン」という乗り物が運行していて、園内を走りながら季節の花々を観賞できます。大人も子供も乗れるのでぜひ利用してみましょう。
観光名所の詳細情報
ぐんまフラワーパーク
- 住所群馬県前橋市柏倉町2471-7
- 電話番号027-283-8189
- 営業時間9:00~17:00(冬季は9:00~16:00)
- アクセス関越自動車道「赤城IC」より30分
赤城山周辺の観光名所②:道の駅 ぐりーんふらわー牧場・大胡
大きなオランダ型風車がシンボルとなっている前橋市の観光名所です。ドライブ観光の休憩に最適な道の駅ですが、休憩するだけではもったいないほどの魅力を備えています。
風車がある場所は広場になっていて、展望台からは雄大な赤城山の姿を撮影することが可能です。前橋市の市街地の景色も一望でき、特に夜には市街地の綺麗な夜景が眺められて素敵ですね。敷地内を川が流れていてそれを挟んでさまざまな施設が整備されています。
バンガローに泊まるのもおすすめ!
敷地内にある牧場施設には牛や羊、ポニーなどの動物たちがおり、昼間はのんびりと草を食んでいます。動物たちと触れ合いも楽しめるので小さな子供でも楽しめるのではないでしょうか。また、ローラー滑り台やアスレチック要素を盛り込んだ大型遊具などが備わっているのも魅力的です。
谷間になっている場所には11棟のバンガローが建てられていて、予約をすればバーベキューをしながらの宿泊もできます。赤城山観光のベースとしてぜひいかがでしょうか。
観光名所の詳細情報
道の駅ぐりーんふらわー牧場・大胡
- 住所群馬県前橋市滝窪町1369-1
- 電話番号027-283-5792
赤城山周辺の観光名所③:世界の名犬牧場
可愛い犬たちと遊べる前橋市の観光名所です。犬は飼っていなくても犬が大好きという人も多いことでしょう。この牧場はそんな人たちの希望をかなえてくれる観光施設となっていて、小型犬から大型犬まで世界中から集められた犬たちが生活しています。
犬たちはしつけがしっかりとなされているため、初めて犬と触れ合うという人でも安心です。街中ではあまり見かけない種類の犬たちもたくさんいて、見ているだけでも楽しくなってきます。
お気に入りの犬と散歩しよう!
この牧場では犬たちと触れ合うだけでなく、実際にリードをつけて敷地内を散歩する体験ができます。小さくて可愛らしい犬たちとの散歩もおすすめですが、大型犬との散歩もなかなかできない貴重な体験でしょう。
敷地内には日本最大級の広さを誇るドッグランが整備されていて、自宅にいる犬を連れてきてこちらで遊ばせることが可能です。広々していて愛犬もきっと喜ぶに違いありません。楽しいこの観光施設をぜひ旅行プランに含めてみましょう。
観光名所の詳細情報
世界の名犬牧場
- 住所群馬県前橋市富士見町石井2252-1
- 電話番号027-288-1661
- 営業時間10:00~18:00
- アクセス関越自動車道「赤城IC」より15分
赤城山で紅葉狩りをエンジョイしよう!
ここまで赤城山で紅葉狩りを楽しむ際に役立つ情報をお届けしましたがいかがでしたか?マイカーでも鉄道でも比較的手軽に出かけられる赤城山は紅葉狩りに最適です。今年の秋の紅葉はぜひ赤城山で楽しんでみてはいかがでしょうか。
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出典:ライター撮影