芽キャベツは栄養満点な野菜!
芽キャベツは、キャベツを早摘みした野菜と思われがちですが、全く別の品種であることはご存知でしょうか。芽キャベツはとても栄養満点な野菜で、実はキャベツよりもビタミンCとビタミンKの栄養素がたくさん詰まっています。
いつでも販売されているわけではないので、ぜひとも芽キャベツの上手な育て方をマスターして、積極的に摂取しましょう。
疲れや肌荒れには芽キャベツを!
芽キャベツは肌荒れにアプローチしてくれて、疲労回復で元気にしてくれるビタミンCが豊富なので、女性にとってもおすすめの野菜です。忙しい日々で体が疲れている、肌が荒れていると感じている方には、ぜひ積極的に食べてほしい野菜としておすすめします。
胃腸が弱ったら芽キャベツがおすすめ!
胃腸が弱った時に摂取したい栄養素「キャベジン」が有名です。「キャベジン」は芽キャベツに豊富に含まれているビタミンUにあたります。芽キャベツの育て方を知って家庭菜園できれば、胃腸が弱い方も元気になること間違いなしでしょう。
【芽キャベツの育て方】ポイントを抑えよう
この項目では、芽キャベツの育て方のポイントを紹介しています。今から解説するのは、苦手としているものや好む環境など、芽キャベツを育てるために抑えるべきポイントです。どれも上手な育て方には必須の項目なので、ぜひ参考にしてください。
育て方①芽キャベツは生育期間が長い
芽キャベツの育て方自体は難しくありませんが、種から栽培できるまでの生育期間種が4〜5ヶ月と、とても長い野菜です。芽キャベツは、種から発芽までが約2〜5日、種から植え付けに適した大きさになるまでに約1ヶ月かかります。
苗から育てる場合、生育期間は2.5〜3ヶ月と早くなるので、最初は苗からの育て方で要領をつかむのも良いでしょう。
育て方②連作が苦手
芽キャベツの育て方で要注意なのが連作です。アブラナ科は連作に向いていないため、連作障害の1つである根瘤(ねこぶ)病にかかります。芽キャベツの生育も悪くなるので、連作はしないのが賢明です。
ただし、アブラナ科を2〜3年育てていない土壌を新たに探せば、連作は可能です。
アブラナ科の育て方には連作問題がでてくる
- 連作の問題はその他アブラナ科の野菜の育て方でも必ずでてくるものなので、ここで是非知識としてインプットしましょう。
育て方③気温が涼しく湿気が少ない場所を好む
育て方の基本となる芽キャベツの好む場所ですが、気温が涼しく湿気が少ない場所を好みます。発芽の最適な気温は15〜25℃、最適な気温は18〜22℃です。もし最適な気温の範囲外の気候でも、下は7℃から上は30℃までであれば発芽できます。
湿気についてですが、芽キャベツは多湿が苦手なため、湿気が多いと生育が悪くなります。最悪の場合、栽培もできないほどの状態になるので、湿気と気温には注意しましょう。
場所探しについて
芽キャベツの育て方で最初に考えるべき場所選びですが、畑の場合はまず気候が涼しく湿気が少ない場所を探さなければなりません。ですが土地の気候的に、難しいケースもあるでしょう。そんな時はプランターがおすすめです。プランターであればベランダなどに置けるので、環境の管理がしやすくなります。
育て方④日当たりがいいところを好む
芽キャベツは日当たりがいいところを好むので、できるだけ日陰になる場所は避けましょう。半日陰の環境でも育てることは可能ですが、おすすめしません。日光不足は生育が悪くなりますし、病気にもかかりやすくなります。
芽キャベツの育て方としては、半日陰のような場所ではなく、日当たりがよくて風通しがよい場所を選ぶのが最適です。
育て方⑤酸性で水はけが悪い土壌が苦手
芽キャベツは、水はけが悪い土壌と酸性の土壌が苦手です。芽キャベツは水はけが悪いと根腐りしやすいため、水はけのよい土壌で育てなければなりません。それに加えて日本の土は雨による弱酸性になりがちなので、酸性を改善させる土壌づくりも必須です。
【芽キャベツの育て方】簡単な土壌の作り方!
芽キャベツ専用の水はけよくて酸性が改善された土壌を、簡単に作れる方法を紹介しています。芽キャベツは生育期間が長いので、上手に育てるためには土壌づくりをしっかりしなければなりません。
プランターと畑の土壌の両方の作り方を詳しく紹介しているので、是非参考にしてください。
育て方①プランターの土作り
芽キャベツをプランターで育てるときは、まずホームセンターなどで売られている野菜用培養土、苦土石灰を用意します。野菜用培養土は、肥料、有機質が豊富で、排水性と保水性がある土を選びましょう。
自分で土をつくる場合は、赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1の割合に、化成肥料や苦土石灰を混ぜます。土が酸性に変化しないように、必ずアルカリ成分の石灰をいれましょう。
育て方②畑の土壌作り
畑の場合は土壌づくりを5月下旬くらいから始めます。畑は雨の影響をもろに受けてしまうので、芽キャベツが苦手な弱酸性に変わっていることが多いからです。上手に育てるためにも、酸性の土壌を改善させる方法をご覧ください。
手順
植え付ける2週間前くらいに、1㎡当たり100gの苦土石灰をまきます。1週間後、1㎡当たり2㎏の堆肥と100gの化成肥料をまいて混ぜてください。もし土壌が水はけ悪い土質であれば、幅60~70㎝、高さ約10㎝くらいの高畝にして終わりです。
上手な育て方ポイント
- 苦土石灰をまくときは、深さ約30㎝までよく耕しておく
- 石灰と腐葉土は、同時に混ぜると効果が薄くなるため1週間あけてから混ぜる
【芽キャベツの育て方】種からの育て方は2種類!
芽キャベツの種からの育て方は、育苗と種を直まきする方法の2種類があります。ご紹介しているのは、育苗と種を直まきする育て方両方です。簡単なのは、苗を購入して世話をしていく育て方ですが、種からの育て方にチャレンジしたいという方はぜひ参考にしてください。
育て方①育苗
8月中旬〜9月中旬の間が、芽キャベツの育苗に最適な時期。芽キャベツの苗の量が少ない場合は、ポットで育苗を行います。育苗の期間は、植え付け時期の本葉5~6枚までです。以下は種からの育て方の1つ、育苗の方法と手順です。
手順
ポットに種まき用の培養土を入れて種を5~6粒ずつまいていき、子葉が伸びて開いてきたら間引きをします。元気に成長している苗を3本程度残して、後はすべて抜きましょう。本葉が2~4枚になったら元気に成長している苗1本を残して間引きをします。本葉5~6枚になったらいよいよ植え付けです。
上手な育て方ポイント!間引き
- もっとも元気だと思う葉を残す
- 育苗は本葉が5~6枚になるまで
育て方①種を直まき
芽キャベツの種を直まきする育て方を選んだ場合は、気温が15℃以上にまで上がってから種まきを行いましょう。そして種は、5~10㎜ほど深いところに1箇所5~7粒ずつ植えていきます。種と種の間隔を40~50㎝ほどあけながら種をまいていくのがコツです。
育て方②芽キャベツの育て方は種からより苗からが簡単
種から芽キャベツを育てるとかなり栽培期間がかかるため、初心者におすすめの育て方は苗からを購入して育てる方法です。苗から育てて要領を得てから、次回種から育てる方がよいとされています。
もし種から育てたい場合は、生育が早い「ファミリーセブン」「早生子持」「子持甘藍」がおすすめです。栽培までの期間も比較的短く、育てやすいため非常に人気がある品種となっています。
芽キャベツの簡単な育て方ポイント
- 芽キャベツは苗から育てると簡単
- 芽キャベツの種は「ファミリーセブン」「早生子持」「子持甘藍」がおすすめ
育て方③水やりの方法
芽キャベツは、成長過程の季節によって水やり方法が異なります。成長過程の水やり方法は、大きく分けて種から発芽するまでと発芽してから栽培までです。季節は夏と冬で水やりの量や頻度が異なります。
以下で詳しく紹介しているので、芽キャベツを上手に育てるために実践しましょう。
成長過程による水やり方法
種まきをしてから発芽するまでは、乾燥させないようにしなければなりません。たっぷり水やりをして、乾燥を防ぎましょう。
発芽してから栽培までは多湿が苦手なので、土が湿っている時に水やりをするのはNGです。少し乾燥しているくらいがベストなので、完全に土が乾いて白っぽくなっているタイミングでたっぷり水やりをするようにします。
夏・冬の水やり頻度
1回の水やりの量は、季節関係なくたっぷり与えましょう。ただし、水やりの頻度は夏と冬で異なります。冬は夏と比べると、土が乾燥するスピードは速くないため、水やりの頻度を減らさなければなりません。
芽キャベツは多湿を好まないので、夏と冬できちんとみずやりの頻度を変えましょう。
【芽キャベツの育て方】育苗後の植え付けと肥料
育苗が終わるといよいよ植え付けです。植え付けは一般的に夏の時期に行われます。特に9月中旬は、害虫が少ないため育てやすいとされています。それに加えて芽キャベツの場合は、25℃になっていない時期に植え付けるのがベストです。芽キャベツは25℃以上だと生育が悪くなります。
以下、プランターと畑の2項目に分けて植え付け方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
上手な育て方ポイント!植え付け
- プランター・畑にいくつか植え付ける場合は、植え付けた苗と50㎝の間隔をあける
- 25℃以下の時間帯に植え付けを行う
プランターへの植え付け方法
芽キャベツをプランターへ植え付ける方法と手順の紹介です。植え付けの作業は、ガーデニングや家庭菜園が初めての方でも難易度は高くないので、簡単にできます。プランターで育てようと思っている方はぜひご覧ください。
手順
- プランターに根鉢よりも少し低いくらいまで土を入れる
- 根鉢を壊さないようにポットから取り出す
- 取り出したらプランターの土の上にのせ、周囲に土を入れる
- 株元を手のひら全体で軽く押えて、根と土をなじませる
- 最後に根元に水やりをして完了
畑への植え付け方法
芽キャベツを畑に植え付ける方法と手順を紹介します。畑の方がプランターへの植え付けに比べて工程が多いので、初心者の方は少し大変かもしれませんが、難しくはありません。畑に植え付ける予定の方はぜひご覧ください。
手順
植え付ける前に土壌の水分量をみます。土壌の水かなり乾いている状態であれば、水をたっぷり与えておきましょう。そして、根鉢の表面と畝の表面が同じくらいになるように穴を、スコップか手で掘ります。
穴を開けれられたら、そのまま根鉢ごと植え付けて土を被せてください。次植え付ける際は、隣50㎝の間隔をあけて植え付けます。最後は根元に水をやって終了です。
育て方①追肥の時期と方法
芽キャベツを育てる重要な工程である「追肥」についてです。時期や方法を守って追肥を行うことで、芽キャベツが元気に育ってくれます。栄養満点で大きな芽キャベツを育てるためには必須なので、ぜひ目を通して実践してください。
追肥の時期
芽キャベツの植え付けが完了したら、月に一回追肥をしなければなりません。植え付け時はすでに土壌に肥料が入っているので、改めての追肥は1ヶ月後です。生育期間が長い芽キャベツにとっては、追肥はとても重要なので、タイミングと量に注意して与えましょう。
また、芽キャベツの栽培中と栽培後も、2週間に1回は追肥をするのがおすすめです。2週間に1回頻度で追肥をするだけで、2月ぐらいまで芽キャベツを栽培ができます。
肥料の与え方
芽キャベツに肥料を与えるときは、1株に対し一握り程度の肥料の量を与えましょう。苗がまだ小さいときは株のまわりに、苗が大きく成長したら畝の肩に肥料をまきます。まき終わったら土の表面を砕いて株元に土寄せをしましょう。肥料は根の先端が一番栄養を吸いとるので、根元から離れてまくのがおすすめです。
上手な育て方!追肥
- 苗が小さいときは根元まわりにまく
- 苗がおおきくなったら根本から離れてまく
- 根の先あたりにまくと養分を効率よく吸ってくれる
【芽キャベツの育て方】お手入れ方法
芽キャベツを上手に育てるためには、定期的にお手入れすることも大切です。芽キャベツのお手入れは、追肥や水やりだけではありません。「葉かき」「下葉かき」「下芽かき」もあります。
お手入れも芽キャベツの育て方で重要な工程の1つです。それぞれのやり方を詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
育て方①葉かきと下葉かきの方法
葉かきとは、頂点から10枚ほどの葉以外の葉をすべて切るお手入れ方法です。葉かきを行うときは、芽球に傷をつかせないように少し葉柄を残します。
下葉かきとは、芽が育つと芽の下に生えている葉が黄色く変色するので、黄色に変色した葉のみを切るお手入れ方法です。ただし、黄色に変色していても芽が育っていない場合は切りません。
育て方②下芽かきの方法
下芽かきは、生育が悪い芽を取り除いて、育てたい芽に養分を効率的に届けるためのお手入れ方法です。芽キャベツの芽は10月ごろに結球が始まります。株元から10節目を数えたあたりを下芽かきしていきましょう。
【芽キャベツの育て方】栽培と保存方法
芽キャベツの栽培方法と栽培後の保存方法についての紹介です。栽培可能な芽キャベツの状態、栽培後の保存方法と保存の期限を解説しています。芽キャベツを美味しく食べるためにも、ぜひ目を通して参考にしてください。
育て方①栽培方法
芽球が2~3cmほどになり、キュッとかたく締まっている状態が栽培に最適な状態です。栽培が可能な状態になったら、芽キャベツを手で優しくもぎ取るか、ハサミを使って根元から切りましょう。
芽キャベツは、育て方が上手くいったら2ヶ月は収穫が可能です。収穫時期が遅れると芽球が破れるため、栽培のタイミングには気を付けましょう。
保存期間は冷蔵1週間と冷凍1ヶ月
芽キャベツを栽培した後の保存方法は、冷蔵と冷凍の2つです。冷蔵保存する場合の保存期間は1週間、冷凍保存する場合の保存期間は1ヶ月となっています。ただし、水分が抜けやすい保存の仕方だと1週間もちません。
湿らせた新聞紙に包んでから袋に入れて、口を軽くしめて保存する形であれば、1週間保存可能です。
芽キャベツは家や畑で栽培できて育て方は簡単!
今回は、芽キャベツの育て方を主に紹介しました。芽キャベツは、水はけ、栄養、土壌の性質、気温に気をつけられれば、プランターでも畑でも簡単に育てられます。保存方法や期限も紹介しましたが、冷凍をしても鮮度は落ち続けるので、できるだけ早めに食しましょう。
芽キャベツの栽培と食事を、ぜひ楽しんでください。
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