E.Thomas & Williams 真鍮製オイルランプ
カンブリアンランタンとは
カンブリアンランタンの歴史
カンブリアンランタンのカンブリアとは、イギリスのウェールズ地方の古い呼び名で、カンブリア紀時代のカンブリアが名前の由来となっています。かつてこの地方は、炭鉱産業が栄えていて、全盛期には炭鉱夫が約20万人働き、世界最大の石炭を産出していました。
カンブリアンランタンのルーツ
1800年代の炭鉱採掘が開始された当初、炭鉱内ではメタンガスが発生することがあり、その中で動物性のロウソクを裸で使用していたため爆発事故が多発していました。
その炭鉱内の爆発事故を防ぐために考えられたランプがマイナーズランプです。マイナーは、日本語で”炭鉱夫”のことを指し、炭鉱夫が使用するのでマイナーズランプと言われました。
炭鉱夫の仕事道具カンブリアンランタン
カンブリアンランタンは、現在のウェールズ(カンブリア地方)の炭鉱夫が使用していたので、そのように呼ばれるようになったのがルーツです。過酷な環境の炭鉱で使用するカンブリアンランタンは、水に強く丈夫に作られています。
さまざまな場面で活躍するランタンの魅力
重厚な雰囲気を出す真鍮とは
カンブリアンランタンの材質に書かれている”真鍮(しんちゅう)”は、銅と亜鉛を混合した合金で、黄銅(こうどう)とも呼ばれています。あまり耳馴染みのない言葉ですが、身近にあるものにも使われている金属で、5円玉も真鍮です。
時を経て味が出るアンティークランプの魅力
真鍮は、酸化しやすく材質で時間が経過するにつれ銅が酸化し、黄金色にうっすら黒い膜が覆ったような状態になり、カンブリアンランタンのアンティークな雰囲気が増していきます。
使えば使うほど味がでてくるのが真鍮製品の特徴です。アンティーク家具の取手やつまみ、管楽器など、さまざまな場所で使用されています。カンブリアンランタンは、手入れをしながら大切に使っていきたいですね。
ラピュタにも登場!カンブリアンランタン
ジブリ作品の「天空の城ラピュタ」に登場する主人公のパズーは炭鉱山で働いています。「天空の城ラピュタ」の一場面で、パズーとシータが橋から落ちてしまった時に飛行石が光り、ゆっくりと炭鉱の中に降り立ちました。
その時に、二人をそっと照らしていたランプがカンブリアンランタンです。雰囲気のあるラピュタのカンブリアンランタンでアニメを思い出しながらキャンプもいいですね。
おしゃれな雰囲気!キャンプインテリアとして
カンブリアンランタンは、キャンプでサイトを照らすランプとして活躍してくれます。ランプ以外でも真鍮製のカンブリアンランタンはアンティークな雰囲気を演出してくれるので、素敵なキャンプサイト造りにおすすめのアイテムです。
贈り物としても人気のカンブリアンランタン
カンブリアンランタンは、エリザベス女王やチャールズ皇太子に献上されたこともあるランタンとして知られています。カンブリアンランタンは、パッケージもおしゃれです。
イートーマス&ウィリアムスのパッケージは、箱本体がエンジ色、文字がゴールドで刻印されていています。英国らしい重厚でアンティークな雰囲気のカンブリアンランタンは、贈り物にもピッタリですね。
聖火を運ぶカンブリアンランタン
オリンピックで聖火を運ぶ時に見かけるランタンは、カンブリアンランタンです。引火しずらく安全性の高いカンブリアンランタンは、聖火を飛行機で移動させる際も飛行機内に持ち込みができるほど、信頼性の高いランタンとして長年用いられています。
カンブリアンランタン人気2大メーカー
カンブリアンランタン国内人気ブランド
カンブリアンランタンで人気2大メーカーは、重厚な雰囲気で高級感のあるE.Thomas &Willliamas LtdとJD Burfordです。他にもカンブリアンランタンを扱うメーカーがありますが、ここでは2大メーカーのカンブリアンランタンの歴史と特徴ごご紹介します。
E.Thomas & Williams(イートーマス&ウィリアムス)
E.Thomas & Williams 真鍮製オイルランプ
高さ | 約26㎝ |
---|---|
直径 | 約8.8㎝ |
重量 | 1.3kg |
材質 | 真鍮 |
生産国 | イギリス製 |
カラー | 銅、金、黒、銀 |
E.Thomas &Williamsの歴史
炭鉱内でメタンガス発生による爆発事故が多発していた際に、イギリスの王立委員会が審査、チェックを行いました。その中で選ばれた4つのランプの内、最も評価されたのが「Evan Thomas No. 7」です。
このエヴァン・トーマスとランプ製作をしていたルイス・N・ウィリアムズが創業したのが現在のE.Thomas &Williams Ltdになります。
E.Thomas & Williamsランタンの特徴
イートーマス&ウィリアムスのカンブリアンランタンは、高級感がありアンティークな雰囲気のランタンです。サイズは1サイズのみ、カラーは現在製造されているものは4カラーあります。
火の調整は、ランタンの裏部分にピンがあるので、そのピンで芯の高さを変える構造です。なお、JD Burfordのカンブリアンランタンは、火を調整する器具が付いていません。一旦火を消してから調整が必要なので少し不便ですね。
E.Thomas & Williamsランタンの燃料は?
イートーマス&ウィリアムスの燃料オイルは、灯油かパラフィンオイルが推奨されています。灯油もOKですが、灯油はカンブリアンランタンのガラス部分にススが付着しやすく、メンテナンスも大変です。燃料はパラフィンオイルの使用が推奨されています。
E.Thomas & Williamsランタンの着火の仕方
カンブリアンランタンに着火する場合は、燃料オイルが入っているタンクを左回りに回して外します。芯を調整する針金がランプ下の裏側にあるので、まず、芯は5㎜程の高さに調整した後に着火し、炎の高さは約2〜3㎜位に調整して完了です。
燃料オイルの給油方法
着火の時と同様に、まずカンブリアンランタン本体のタンク部分を左回りにまわして取り外し、バーナーを囲んでいる金具リングを外します。バーナーを引き出すと芯の横に隙間ができるので、その隙間に燃料オイルを注いだら、本体タンクを元に戻して完成です。
JD Burford(ジェイディーバーフォード)
JDバーフォード
サイズ | M,L |
---|---|
高さ | M(18㎝)L(22.5㎝) |
直径(ハンドル含まず) | M(6.3㎝),L(8.8㎝) |
ハンドル高さ | M(約6㎝),L(約7.5㎝) |
重さ(カラーごとに異なる) | M(約500〜625g),L(約980〜1020g) |
生産国 | イギリス |
JDバーフォードもウェールズの金属加工の会社です。重厚な雰囲気の真鍮製マイナーズランプとして日本でも人気があります。ランプのサイズもM,Lの2サイズあり、カラーも豊富なので、用途やキャンプサイトの雰囲気にあわせてカンブリアンランタンをチョイスするのも楽しいですね。
JD Burfordランタンの特徴
JDバーフォードのカンブリアンランタンには、芯の高さを調整するピンがありません。火をつけてセットした後は、調整ができませんので注意してください。消す時は、カンブリアンランタンの後ろに通気口があるので口で拭き消します。カンブリアンランタン本体がとても熱くなっているので消す時には注意が必要です。
JD Burfordランタンのサイズは?
カンブリアンランタンのサイズは2サイズあり、ハンドル高さを含めるとMサイズは24㎝、Lサイズは高さ30㎝になります。
カラーは、スタンダード5カラー(カッパー&ブラス、ブラック&ブラス、ニッケル&ブラス、オールブラス、オールニッケル)です。かわいいレッドやブルーなどのNEWカラーも登場したので、ぜひチェックしてみてください。
JD Burfordランタンの燃料は?
使用できる燃料はパラフィンオイルのみで、それ以外の燃料オイルを使用することはできないので注意が必要です。オイルタンクの燃料は、約30ccで約5時間燃焼します。キャンプで使用する場合は、途中で燃料オイルの補給が必要になるかもしれません。
燃料オイルの給油方法&着火の仕方
着火する場合は、給油タンクを左まわりに回してタンクを外した後、芯に着火します。JDバーフォードは、芯の調整レバーがついておらず、芯の調整は手作業になりますので手袋等をして作業してください。火をつけた後に芯を調整するには、一旦火を消す必要があります。
ランタンの給油方法
ランタンに給油する場合も同じく、まず左まわりに給油タンクを回して外しタンクが外れたら、芯についている金具も回して、いったん芯をすべて抜いてオイルを注入していきます。付属のロウトを設置してパラフィンオイルを注ぎ、注ぎ終えたら芯と給油タンクを本体に戻したら完了です。
カンブリアンランタンのメンテナンス方法
カンブリアンランタンのお手入れは、乾燥した布に金属磨き剤をつけ、真鍮が光ってくるまで磨きます。ガラス部分にススがつくようになった場合は布で拭き取る作業が必要です。ガラスの取り外しをする際は、分解する順番があるため説明書を確認しながら、作業するようにしてください。
カンブリアンランタンにおすすめオイル3選
パラフィンオイルとは?
灯油やパラフィンオイルは、ランプの燃料オイルとしてよく目にしますが、おすすめの燃料オイルは、パラフィンオイルです。パラフィンとは、ロウソクなどでも使用されるロウが液状になったもので、安全性の高い燃料オイルとして、その他のランタンでも利用されています。
パラフィンオイルの特徴
揮発性が低い、引火する温度が約100℃前後(商品により異なります)で、灯油と比べると安全性が高いのが特徴です。発売されているパラフィンオイルはランプを使用している時も、匂いがほとんどせず、ススも少ないという利点があります。
おすすめオイル①:スターパラフィンオイル
パラフィンオイル
スター商事のスターパラフィンオイルは、燃焼時にススがでないため、大事なカンブリアンランタンのお手入れもラクチンです。この燃料オイルは石油より引火する温度が低いため安全性が高く、石油や灯油などの独特な匂いもほとんどないので、安心して使用することができます。
虫除け効果のあるオイルもあるので、キャンプやアウトドアは大好きだけど虫はちょっと苦手な方には、虫除けパラフィンオイルもおすすめです。
おすすめオイル③:カメヤマパラフィンオイル
パラフィンオイル
「カメヤマ」といえば、ローソクをイメージされる方も多いと思いますが、カメヤマもパラフィンオイルを発売しています。他のパラフィンオイル同様、臭いやスス汚れもほとんどなく引火する温度は、106℃なので安全で快適に使用できる燃料オイルです。
種類が豊富なカメヤマオイル
サイズは250ml、500ml、1000mlの3種類あります。250ml、500mlサイズは、オイルを注入しやすい注ぎ口になっているので使い勝手がいいですね。カメヤマも、虫が嫌うハーブのパラフィンオイルがあるので虫嫌いの方にはおすすめの商品になります。
カンブリアンランタンを持ってキャンプへ!
今回は、キャンプランタンの中でも、カンブリアンランタンについてご紹介しました。日中だけでなく、夜も焚き火をしながら仲間と語り合ったり、一人のゆっくりとした時間を過ごすのもキャンプの醍醐味ではないでしょうか。
カンブリアンランタンは、時間が経てば経つほどアンティークな雰囲気の出てくるアイテムです。大切に手入れをしながら、味のあるお気に入りのランタンを育ててみるのも楽しいですね。
カンブリアンランタンが気になる人はこちらをチェック!
今回は、おしゃれなキャンプサイトに欠かせない人気のカンブリアンランタンをご案内しました。カンブリアンランタンの他にも、便利なLEDやハリケーンランタンなどおすすめのランタンをご紹介しています。ぜひ、お気に入りのランタンを見つけてみてください。
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出典:amazon.co.jp