アウトドアで楽しむチョコスイーツ
山登りにアウトドア、ソロキャンプ、疲れたときに欲しいものは、と聞かれたらやはり甘い物です。途中の休憩は、ちょっとつまむお菓子でも、キャンプご飯タイムはもう少し贅沢なスイーツが欲しくなります。疲れたときでも簡単に、美味しいスイーツが作れたらいいですよね。
そんなときにあると便利な調理器具が「メスティン」です。アウトドアに人気の調理器具メスティンは、熱伝導が高く短時間でおいしいお菓子作りができます。そこでメスティンを使った、チョコレートスイーツをご紹介しましょう。
キャンプにおすすめメスティン
メスティンはお弁当箱のような形をした、アルミ製のフタつき鍋です。ご飯を炊く他に、小鍋としてカレーやシチューなど煮込み料理、燻製づくりも簡単にできる、万能調理器具になります。
アウトドア漫画「ゆるキャン△」や「山と食欲と私」では、いろいろな料理を作るシーンの中で、見かけたことがあるかもしれません。ご飯やおかずが作れるメスティンを使って、さらにあると嬉しい、チョコレートスイーツを作ってみましょう。
メスティンとは
メスティンは炊く、蒸す、焼く、茹でる、煮る、燻製の調理ができる便利な調理器具です。メスティンはトランギア製が元祖になりますが、トランギアのメスティンは調理をする前に、バリ取りやシーズニングという下準備が必要になります。
そこで、山善やミリキャンプ、ダイソーといったバリ取り済のメスティンもあります。同じメスティンでもメーカーによって使い勝手や丈夫さ、大きさなども違いますので、好みで選びましょう。
メスティンでケーキ作り
便利な調理器具メスティンは、ご飯やおかずだけでなく、ケーキ型としてスイーツを作ることもできます。アウトドアで食べる料理は、美味しいものですが、食後にはスイーツが欲しくなるかもしれません。
そこで、ソロキャンパーから家族連れまで、人気の調理器具メスティンを使った美味しいチョコレートスイーツとレシピをご紹介します。ご飯やおかずを作った後のバーナーを使い、弱火でじっくり美味しいケーキを焼いてみましょう。
メスティンでチョコスイーツおすすめ7選
メスティンを使ったスイーツのレシピは、アウトドアでも簡単に作れるものばかりです。中には、あらかじめ家で作ったものを冷やしてフタをして、保冷バッグに入れ持っていき、アウトドアで楽しむものもあります。
メスティンは持ち手がフタのストッパーにもなるため、持ち運びにも便利です。バターや生クリームなど食材の持ち運びを考え、少ない材料で作れるレシピもあります。それでは、アウトドアでも簡単に作ることができる、おすすめのチョコレートスイーツです。
1.ホットケーキミックスでチョコケーキ
小麦粉や砂糖、バターと生地の材料がなくてもできる便利アイテムがホットケーキミックスです。ホットケーキミックスには、ケーキ生地の基本食材が含まれるため、牛乳と卵、または水と卵だけで基本のケーキを作ることができます。
いろいろな道具の持ち運びが大変な山登りの時、あると便利な食材がホットケーキミックスです。それではホットケーキミックスとチョコレート、メスティンを使って簡単ケーキを作ってみましょう。
材料とレシピ
材料はホットケーキミックス100g、卵1個、チョコレート1枚、生クリーム100mlです。チョコレートは溶かさず砕くだけです。卵を溶いて生クリームと混ぜ、ホットケーキミックスとチョコレートを混ぜます。
クッキングシートを敷いたメスティンに、生地を流してください。フタをしめて弱火のバーナーで焼きます。15分たったらメスティンの上下を返して5分焼き、出来上がりです。生地が生焼けではないか、竹串でさして確認してください。
2.チョコレートのパウンドケーキ
ケーキの中でもっとも簡単に作ることができるのが、パウンドケーキです。パウンドケーキは、材料を全て1ポンドでそろえて混ぜるだけのケーキになります。小麦粉:砂糖:卵:バターを1:1:1:1の量で用意して混ぜるだけです。
ここにチョコレートが加わるため、砂糖やバターを少し控えるとよいでしょう。メスティンのサイズに合わせて、100gずつ、200gずつと材料を用意し、小麦粉と砂糖はあらかじめ混ぜておくのがおすすめです。
材料とレシピ
小麦粉100g、砂糖80gはあらかじめ混ぜ、このほかに卵2個、バター80g、明治ミルクチョコレート2枚を用意します。甘みは砂糖の量で調整しましょう。バターとチョコレートを湯煎し、ここに卵を割り入れ、最後に小麦粉と砂糖を混ぜ入れます。
焼き方はホットケーキミックスを使った時と同じように、生地をメスティンに入れて弱火で15分、返して5分バーナーで焼くだけです。混ぜて焼くだけで簡単に作ることができます。
3.バナナとチョコチップのケーキ
バナナは手軽にエネルギー補給ができるため、山登りをする人で持ち歩く人が多い果物です。そこで手軽な材料を使って作る、バナナチョコケーキを作ってみましょう。
バナナのケーキを作る方法は2つあります。あらかじめケーキ用にバナナをカットして持っていく方法と、その場で持っていったバナナをカットして、ケーキに入れる方法です。カットして持っていくのは、時短になりますが、その場でも簡単に作ることができます。
材料とレシピ
バナナ1本を明治ミルクチョコレートと一緒に、あらかじめ1㎝角くらいにカットしておきます。キャンプ場でホットケーキミックス100g、生クリーム100mlと混ぜ、その中にバナナとチョコを混ぜ合わせてください。
全てを混ぜた生地をメスティンに入れます。メスティンのフタをして、バーナーの火を弱火にして、15分焼き、返して5分焼きましょう。バナナをまるごと入れる方法もあります。
4.簡単ガトーショコラ
材料はチョコレートと卵、ホットケーキミックス、グラニュー糖、バターを使ったガトーショコラになります。メスティンは大きいサイズを用意してください。こちらの分量は、少し大きなガトーショコラが出来上がります。
家族や仲間で楽しんでください。それでは明治ミルクチョコレートの公式サイトでおすすめの材料を使ったレシピをご紹介します。仕上げに生クリームをホイップして飾ってみましょう。
材料とレシピ
材料 明治ミルクチョコレート4枚(200g)、明治北海道バター食塩不使用60g、卵2個、グラニュー糖60g、ットケーキミックス50g
ホットケーキミックスを使ったガトーショコラの作り方です。材料は明治ミルクチョコレート4枚、ホットケーキミックス50g、卵2個、バター70g、グラニュー糖60gを用意します。
チョコレートとバターを湯煎します。卵に少しずつ砂糖を混ぜ、ここにチョコレートを混ぜてください。最後にホットケーキミックスを混ぜ、バーナーの弱火でじっくり45分焼きます。焼きあがったらホイップした生クリームをトッピングしましょう。
くわしくは明治製菓の公式ページで
明治製菓の公式ホームページでもホットケーキミックスを使ったレシピがたくさんあります。オーブンの焼き時間を、メスティンとバーナーの焼き時間にかえて、調整してみてください。最後に竹串などで、生焼けになっていないことを確認しましょう。
5.低糖質チョコレートケーキ
こちらでご紹介するのは、チョコレート4枚と卵3個を使って作る、ムース風のチョコレートケーキです。小麦粉もバターも、砂糖も一切使わないので低糖質になります。一晩冷やすのであらかじめ家庭で調理し、フタをして持っていく方法になります。
メスティンで作ってそのまま冷やし、現地でトロトロに溶けたチョコレートソースをまわりにコーティングするだけです。糖質を気にしている人におすすめの、チョコレートデザートです。
材料とレシピ
材料はチョコレート4枚、卵3個だけです。卵は黄身と白身を分けて作るのがポイントです。湯煎したチョコレート3枚と卵の黄身をしっかりと混ぜます。白身をしっかりと混ぜメレンゲを作ってください。
チョコレートの中にメレンゲを3回に分けて入れます。最後は混ぜすぎないようにしましょう。生地をメスティンに入れて30分焼き、一晩冷やします。最後に残った1枚のチョコレートに少し湯を混ぜてコーティングしましょう。
6.本格チョコブラウニー
こちらで紹介するレシピは、材料や作り方はほぼガトーショコラと同じになります。違いは粉を多めにすること、砂糖をグラニューではなく上白糖を使うことです。
焼き時間は、ガトーショコラよりも短いので、時短で作りたい人はこちらをおすすめします。こちらも、明治ミルクチョコレートのレシピをご紹介しましょう。
材料とレシピ
材料 明治ミルクチョコレート3枚(150g)、明治北海道バター食塩不使用70g、卵2個、上白糖50g、
市販のホットケーキミックス100g
明治ミルクチョコレートを刻んでボウルに入れ、バターと一緒に湯煎します。卵はよく溶きほぐします。卵が入ったボウルに上白糖を少しずつ入れ、泡だて器で混ぜ合わせます。
チョコレートと卵を混ぜ合わせ、その中にホットケーキミックスを混ぜ合わせます。よく混ぜたら生地をメスティンに長し、25~30分弱火で焼きます。様子を見てバーナーの火加減をしてください。焼けたら食べやすい大きさにカットします。
くわしくは明治製菓の公式ホームページで
明治製菓の公式ホームページでは、家庭で作る焼き方になっていますが、材料を用意し生地を作るまでの手順は同じです。オーブンの時間をメスティンを使った焼き時間にかえて、火加減により調整してみましょう。
7.寒い日にチョコレートフォンデュ
メスティンを2つ使って、ブラックチョコレートとホワイトチョコレートの2つの味を楽しめるチョコレートフォンデュを作ってみましょう。
メスティンが2つないときは、フライパンで使えるアルミケースを使って仕切りにするのがおすすめです。ソロキャンの時にも、この方法で2種類の味を楽しむことができます。
材料とレシピ
明治製菓の公式ホームページは、ミルクチョコレートの紹介になりますが、ブラックチョコレートやホワイトチョコレートでも同じ作り方ができます。白と黒のチョコレート両方を作って、アウトドアの雰囲気を盛り上げてみましょう。
材料 明治ミルクチョコレート2枚(100g)、明治おいしい牛乳大さじ3、明治北海道十勝純乳脂または生クリーム大さじ3、お好みのフルーツ(バナナ・イチゴ・キウイなど)各適量
くわしくは明治製菓の公式ホームページで
作り方は、メスティンの中にブラックチョコレート4枚とホワイトチョコレート4枚を別に溶かします。長いくしに好みの果物やマシュマロにつけて食べるだけです。
果物はあらかじめ一口大にカットするなど調理しておくと、手早く楽しむことができます。簡単で美味しいチョコレートフォンデュを楽しみましょう。
8.食事にもなるチョコフレンチトースト
こちらはブラックチョコレートと厚切り食パンを使ったフレンチトーストです。デザートとしても美味しいですが、食事にもピッタリ、朝ごはんの一品にいかがでしょうか。
食パンを使うので、小麦粉やホットケーキミックスで生地を作る必要がありません。簡単で美味しい朝食替わりにもなる、チョコフレンチトーストです。好みでオレンジやミント、ホイップクリームなどをそえてみましょう。
材料とレシピ
材料 明治ブラックチョコレート1枚(50g)、明治おいしい牛乳170ml、卵1個、厚切り食パン(6枚切り)2枚、明治北海道バター食塩不使用15g、オレンジ1個(好み)、ミント(お好みで)少々、粉糖少々
メスティンに刻んだチョコレート1枚を入れ、牛乳170mlを少しずつ入れながら溶かします。ボウルに移し粗熱を取り、そこに卵をよく混ぜ合わせてください。
食パンをチョコレートと卵の液に浸します。別のメスティンにバターを入れて溶かし、その中に食パンを入れてバーナーを弱火より少し強いくらいにし焼きます。途中で返して両面を焼きます。くし形に切ったオレンジやイチゴ、ホイップクリームなどをそえて出来上がりです。
くわしくは明治製菓の公式ホームページで
明治製菓の公式ホームページでは、このほかにも食パンとチョコレートを使ったレシピが多数紹介されています。アウトドアにもおすすめのレシピもありますので、ぜひ参考にしてください。
メスティンを使ってスイーツを作ろう
メスティンを使ったスイーツデザートを、アウトドアで楽しむには2つの方法があります。1つは、メスティンを使って家で作った手作りチョコレートケーキを、キャンプ場まで持っていく方法です。
そして、もう1つは材料を持っていき、キャンプ場などのアウトドアで直接スイーツを作る方法になります。どちらでもメスティンを使ってスイーツを作ることができる方法です。そこで今回は、その2つの方法についてご紹介しましょう。
メスティンを使うポイント
メスティンを使ってスイーツを作るとき、共通の大切なポイントはメスティンをあらかじめ冷やしておくことです。家庭で作るときは冷蔵庫に、秋冬はそのまま、暑い季節は保冷バッグに入れて持っていきましょう。
キャンプ場でメスティンを使ってスイーツを作るときは、弱火で時間をかけて焼き上げます。焼き上がりは、天候や気温、バーナーの火加減で違いますので、竹串などで必ず確認してください。
メスティンを使うときの準備
メスティンは家庭用コンロでも使えますが、アウトドアで使うときはバーナーなどが必要になります。ミニコンロや袋、ポケットストーブと固形燃料がセットになったメスティンもあり、バーナーがなくてもご飯を炊くことはできます。
しかし弱火で生地を焼くスイーツ作りの時は、火加減ができるバーナーがおすすめです。またバリ取りが必要なメスティンもありますので、使う前に説明書きを確認し準備をしまょう。
スイーツ作りにあったバーナーを用意
アウトドアで調理するときは、メスティンとポケットストーブ、固形燃料、バーナーを用意します。バーナーにはガスバーナーとアルコールバーナーがありますが、アルコールバーナーはガスバーナーよりも火力が弱くなります。
熱伝導が高いメスティンは弱火でもしっかりと加熱可能です。メスティンを使って弱火で生地を焼きあげるスイーツ作りでは、火加減が難しい固形燃料より、ガスやアルコールバーナーをおすすめします。
スイーツを焼くときの準備
スイーツの時には、メスティンをあらかじめ冷やしてください。アウトドアのときは、前日メスティンを冷凍庫に入れ、冷やしておくのがおすすめです。
焼く前に、メスティンの底に濡らしたキッチンペーパーを挟んだアルミホイルを敷きます。さらにメスティンの内側全体にクッキングシートを敷いてください。ケーキ型に生地を流すときと同じような準備をします。準備は全てのスイーツで共通の手順です。
スイーツ作りにおすすめのチョコレート
チョコレート菓子を作るときに良く使われるのが、製菓用のチョコレートになります。しかし、製菓用のチョコレートは高額で、簡単なスイーツを作るには少し贅沢です。
そこでよく使われるのが、余計なものがいっさい入らない、明治の板チョコになります。お菓子のレシピで見かけるのが、明治ミルクチョコレートになりますが、他のチョコレートを利用することもできますので、それぞれの特徴をご紹介しましょう。
1.明治ミルクチョコレート
よくお菓子作りレシピの登場する板チョコが、明治ミルクチョコレートです。低価格で気軽に使える明治ミルクチョコレートは、1枚50gになります。
生地と混ぜるときに分量が計算しやすいのがおすすめです。そのまま食べても美味しく、湯煎もしやすいチョコレートになります。ガトーショコラの他に、チョコブラウニー、チョコレートバーなどを作ることができます。
2.明治ホワイトチョコレート
ホワイトチョコレートは、チョコレートフォンデュでも使われていますが、家庭で作るときはマカロンの生地に使うこともあります。
ミルクチョコレートでは色を変えることができませんが、ホワイトチョコレートならラズベリーや抹茶で着色し、色を楽しむこともできます。ミルクチョコレートよりも甘く、白以外の色も楽しめるチョコレートです。
3.明治ブラックチョコレート
あまり甘いものは好きではない、という人でも美味しいのがブラックチョコレートです。明治では、さらにカカオの量が多いハイカカオチョコレートもありますが、ケーキにするときはブラックチョコレートをおすすめします。
ミルクチョコレート、ホワイトチョコレート、ブラックチョコレート1枚が同量の50gになるため、分量はレシピそのままで使うことができます。メスティンの大きさに合わせ、チョコレート量も調整してください。
メスティンで美味しいチョコレートスイーツ
メスティンは軽くて持ち運びに便利な調理器具です。いつもご飯を炊くだけに使っていたという人は、ぜひ次の機会にメスティンを使ったチョコレートスイーツを作ってはいかがでしょう。
食後のデザートも増え、料理の種類や調理方法のバリエーションも広がります。ほどよい甘さと自然の空気が、疲れた体を癒してくれること間違いなしです。
キャンプスイーツが気になる方はこちらもチェック
メスティンとバーナーがあれば、アウトドアでもいろいろな料理を楽しむことができます。そこで、チョコレートだけではなく、ほかのキャンプスイーツが気になる方は、こちらもチェックしてみてください。
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