ゴルフスコア上達のポイントはパター
スコアアップのコツは簡単・パターを上達すること
ゴルフはティーグランドで放つ最初のショット、つまりドライバーショットから始まり、フェアウエイでのウッドまたはアイアンをつかってのショットや、アプローチショット、グリーン上でのパッティングでそのホールのスコアが決まります。
ドライバーショットも気持ちのよいものですが、グリーンの15ヤードの距離のボールを上手な打ち方で、カップに一発で沈めればスコアはまとまり楽しさは倍増するのです。スコアアップを図るためにもパターの打ち方をしっかり練習しましょう。
スコアアップのコツは簡単・芝を読めばロングパットも楽しい
カップまでの距離15ヤードのとき、下手なプレーヤーは3パットか、3パットでも入らないかもしれません。しかしアンジュレーションを正確に読み、1パットの距離までボールを転がすことが出来れば、確実にスコアが安定するでしょう。
つまり、グリーン上のアンジュレーションを正確に読み、芝の速さや芝目の向きなどを観察することが重要。他のプレーヤーのパットのを参考にすることや、正確な強さのタッチでパットする事がスコアをまとめるポイントといえるでしょう。
パターの打ち方講座1:種類と特徴
パター4種の特徴と打ち方
ゴルフボールの転がり方や方向性は、パターのタイプで違ってきます。パターの形状はシャフトとヘッドの伝え方で大きく四つに分けることができます、「T 字型パター」「L字型パター」「マレット型パター」「ピン型パター」の4種です。
これら4種のパターの球の打ち方と、それぞれのパターの特性について解説します。これからゴルフを始めようとするあなたにとって、スコアアップを図るために大切な知識です。知識=武器です、頑張ってシングルを目指しましょう。
パターの打ち方・T字型パターの特徴
パターの中でも、T字 型パターはシャフトがヘッドの真ん中についています。大きな特徴としては、ボールの転がる方向性がよいといった特性をもっており、登場した当時は簡単にカップインしたため、キャッシュ・インの異名で呼ばれました。
T字型パターは重心が浅く作られた特徴があり、「ヒットしにくい」や「軌道が安定しない」などのデメリットもあります。その反面、思うように動かすことができ、操作性がシャープにできるといったメリットもあるパターなのです。
パターの打ち方・L字型パターとマレット型の特徴
L字型パターはシャフトがヒール部に付いたタイプで、フェース面が変わりやすいため鋭敏なタッチの打ち方が要求されるパターです。 他の大きなクラブと造りが似ているため、手にした時に同じ打ち方ができる特徴をもったパターと言えます。
マレット型パターは、ヘッド後方に楕円形の膨らみを持たせた形で、ヘッド全体の質量が大きく、ボールの転がりがよくなる特徴を有しています。遅いタッチのグリーンでは有効なバターなので、その特性を把握し打ち方のコツを覚えましょう。
パターの打ち方・ピン型パターの特徴
ピン型タイプのパターで、トゥ・ヒール理論から派生してできたパターです。トゥ部とヒール部に肉圧をつけ、ウエイトを分散させた結果芯が広がり、打ち損ないが少なくなるといった、素敵な機能が最大の特徴といえるパターといえます。
選び方で大切なことは、手にした時の印象が一番大事です。これは入りそうという感じを得たら、それが信頼となって結果にもつながってくることでしょう。まっすぐに構えることができるパター選びが、スコアをまとめるコツだといえます。
パターの打ち方チェックポイント
パター選び方のチェックポイント
- 握った第一印象を大切に。「これは入る」という感覚が簡単に自信につながる。
- 「必ず入るパター」は存在しない、第一印象で選ぶこと、打ち辛い感覚があるパターはダメ。
- パターを握り、ボールにヘッドをソールして、目線に対してまっすぐ構え押し出しながら打つ。
パターの打ち方講座2:姿勢と傾斜に着目
パターの打ち方・グリーン全体の傾斜
プロはなぜラインが読めるのかを考えましょう。グリーンは広大な自然の中に作られているため、必ず地形の影響を受けているので、周囲を見回し最も高い場所を見つけてください。水は高い場所から低い場所に流れるのが自然の理です。
近くに高い山があればそちら側に高く、反対側は低くなることが断定できるでしょう。次にグリーンに乗る前に、遠くからグリーン全体の傾斜を観察することです、離れた場所から観察すればグリーン全体の傾斜が簡単に把握できます。
パターの打ち方・グリーン上で高低差を調べよう
グリーン上でどこが一番高いかを探し、 外からでは気づかなかった小さなマウンドの有無をチェックします。ボールからカップまでのラインを読むときは、ボール地点に立つ前にラインの反対側や、傾斜を観察すれば容易に発見できます。
その後、自分のボールの後方から傾斜を観察し、今まで見てきた情報と一致すればそれがあなたが導き出したラインの読みです。細かい起伏や芝目もラインを決定する要素ですが、曲がり具合を決定する最大の要素は傾斜といえるでしょう。
パターの打ち方・自然の理に従おう
グリーンの傾斜がどのようになっているかを把握すれば、水が高いところから低いところに流れるように、ボールは自ずと低い方向に転がって行きます。1パットのカップインを望むなら、その理屈をしっかりと理解して実行しましょう。
パターの打ち方・前傾姿勢は30度の角度で
バッティングには決まったスタイルの打ち方はありません。どのような構えをとろうが、結局はボールが入ればいいのですから、その人の持って生まれた感性を効果的かつ最大限に発揮できる姿勢が、最も正しい打ち方なのは間違いありません。
打ち方については、自由に考えていいと思いますが、その前に知っておくべき基本があります。その基本の一つが体を前傾させる角度で、上体の傾きの理想的な数字は、一般的には会釈と同じ30°の角度の姿勢が打ち方の目安と言えるでしょう。
パターの打ち方・パッティングの構えが大切
30°以上体を前に傾けると前傾が強く、脇が甘くなり腕や手首に頼ることになります。その結果、手首をこねる打ち方となり、方向を狂わせる結果を招いてしまいます、また目線が低くなり距離感がつかみにくい打ち方になるでしょう。
前傾角度の浅いと、背骨が一本の軸となり肩と腕を一体化させて動かしやすい、脇がしまったよい姿勢といえます。高い視点から見渡せ、肩でストロークするため距離感はよくなりますが、腕の振りが制限され方向性にやや難が出ます。
パターの打ち方チェックポイント
パター打ち方のチェックポイント
- ライン読みのコツは高い場所を見つけ、全体の傾斜を把握する。
- 真横から傾斜を見る。
- 体の前傾角度は30°、胸の前にゆとりを作り、 頭を高くしてストロークに距離感を。
- 肩と腕の形は三角形はダメ、野球のホームベースの形が理想。
パターの打ち方講座3:ボールはどの位置?
パターの打ち方・左足かかと内側線上で左目より先に
ボールを置くベストな位置は、両足の位置を基準とするより「目とボールの関係を優先させる」方がパッティングの打ち方は安定します。そのライン上にあるボールに対して、目は真上かまたは少し内側にくるような構えをしましょう。
この結果、前傾姿勢を取った時にボールの来る位置で「両目が平行に使える」結果となりボールとの距離感がアップするのです。目が内側すぎてはボールが遠くなりますが、手を前に伸ばすことでより正確な打ち方へと変わるのです。
パターの打ち方・実際のボールはどの場所?
次にボールを置く位置ですが、基本的には左足かかとの内側延長線上で、 左目の真下よりボール1~2個ぶん左に出た位置です。肩幅と同じスタンスの打ち方を取った場合は、左目の真下からボール3個以内が許容範囲と考えていいでしょう。
この中なら両目を目標線と平行に使え、ラインも見やすくなりストロークの振り抜きもスムーズに行えます。反対にボールが左目の真下より右に来る打ち方はよくありません。ラインは見づらくなり、インパクトがつまる軌道になるためです。
パターの打ち方チェックポイン
パター打ち方のチェックポイント
- ボールは左足かかと内側線上、左目の真下より前に出た位置に置く。
- 両目のラインは目標線と並行・目標線上のボールは垂直線の真下か、ボール一個ぶん前。
- ボールの位置は左足かかと内側線上、左目の真下から左へボール3個分以内。
- 左目の真下よりボールが右は、インパクトで詰まる。
パターの打ち方講座方4:手首の角度は一定
パターの打ち方・手首の角度は変えず右手1本で
パットはデリケートなだけに、握り方は自分のフィーリングが一番伝わるグリップ選択すべきでしょう。右手の小指をグリップから外す「オーバーラッピング」と、反対に左手の人差し指を外す握り方が「逆オーバーラッピング」です。
その他左右の握りを逆転させ右手の動きに制約を加える「クロスハンド」や全ての指で握る「ベースボール」とたくさんのグリップの形があります。中でもっともおすすめできる握り方が「逆オーバーラッピング」の握り方と言えるでしょう。
パターの打ち方・右手は「駆動」左手は「支え」
ガチガチになるほど強く握っては、頭の中で描いたイメージが利き手に伝わりません。グリップはゆるく、右手は力を入れすぎないようにします。右手は「駆動」の役割を、左手はそれをサポートする「支え」の役割を果たしているのです。
柔らかく握ることができたら、次にストロークのイメージを描きます。右手一本で握る感じの打ち方で、右手手首の角度をストローク中替えないことが大切です。「パットに型なし」の中でも、唯一意識したいのは「右手の形」でしょう。
パターの打ち方チェックポイント
パター打ち方のチェックポイント
- 右手一本で素振り、右手一本で打つ感覚。
- 右手の手首の角度は変えない、ストローク中はこの形だけ。
- 握る力はギュッと力を入れた時の半分程度。
- 利き手のデリケートな感覚を、最大限に使った打ち方を。
パターの打ち方講座5:振り子運動と縦回転
パターの打ち方・パターは肩の縦回転が重要
引っ掛けたり、押し出したりするのは、ヘッドが正しく動いていないから起こるミスです。ショットに比べて、わずかなスイング幅なのに、結果的に大きなミスになるのがバッティングの難しい点でしょう。何度も打ち方の練習しましょう。
背骨を軸に、両肩、両肘、グリップで結ぶ五角形をキープし、肩の縦回転でストロークを行います。この時なるべく手首を使わない打ち方を心がけましょう、体は振り子スイングをしているわけですが、意外にもストローク中に肩は上下動します。
パターの打ち方・プロのような振り子スイング
テークバックでは左肩がわずかに下がり、右肩は上がります。フォロースルーでは反対に右肩はわずかに下がり、左肩は上がる動きとなり、つまりこのような動きが、正しい振り子スイングの打ち方をした場合の両肩の動きなのです。
テイクバックとフォロースルーを同じにし、首の付け根を軸に両肩を縦回転させます。自分ではまっすぐヘッドを振っているつもりでも微妙に狂っている時は、目安になるものをグリーン上に置き、それに沿ってヘッドを動かす練習が大切です。
パターの打ち方チェックポイント
パター打ち方のチェックポイント
- 手首は使わず、 首の付け根を軸に振り子式に肩を回転、ストロークはまっすぐ出す。
- 振り子スイングは、テークバックで左肩が下がり、右肩は上がる。フォロースルー、右肩が下がり、左肩は上がる。
- 両肩と両腕の五角形を崩さず、首の付け根を軸に左右対称に振る。
- ヘッドが右足から左足の前で動く間は、目標線上をまっすぐ走らせる。
パターの打ち方講座6:距離感の作り方
パターの打ち方・3つのトップの位置で距離感を
細かい距離感を練習からつかむのがベストですが、時間の限られた方には練習して体得するだけの余裕はありません。最低限の距離感を作るには、プロのように三つの距離を打ち分ける打ち方を、しっかり練習してからコースに出ましょう。
ストロークの大きさで単純に5m,10m,15mと打ち分けはできません。パットは、ショットと違いボールは空中を飛ばないため、芝の上を転がる際に抵抗が加わるためです。倍の大きさのストロークをしたから、倍の距離転がるわけではありません。
パターの打ち方・スピード一定低く引き低く打つ
バッティングで大切なことは、同じスピードで目標線の上をまっすぐ引いてまっすぐ打つことです。はじめボールは10~20cm ぐらい回転しないで芝の上を滑ってから前に転がります、これが最も転がりのよいボールと言えるでしょう。
テイクバックとフォロー・つまりストロークのコツは、手先ではなく肩の回転で振り子式に打つことです。地面に沿ってはじこうとすると、手先だけで引っ張りがちですが、安定性と再現性を追求するなら、肩の回転で打つのがコツです。パターの打ち方チェックポイント
パター打ち方のチェックポイント
- .ヘッドを20cm引きボールを打つと5m 転がる。
- ヘッドを40cm引いてボールを打つと、芝の抵抗で9.5mくらいで止まる。
- .ヘッドを60cm引いてボールを打てば、芝の抵抗で14mぐらいで止まる。
パターの打ち方講座7:狙うはカーブの頂点
パターの打ち方・カーブの頂点に直線で狙う
左右に曲がるラインの対処法ですが、まず曲がりの幅をどう読むかがポイントです。傾斜、芝目、それに先に打ったプレイヤーのラインを参考にしながらラインを想定するわけですが、スライス・フック共に曲がりの頂点を決めて打ちます。
その頂点を仮の目標として、仮の目標とボールを結んだ直線が目標線になります。この頂点に対してクラブを握って構えを作りながら、目標線に沿ってストロークを行いますが、打ち方がわからない時は、ボールの転がりに任せてみましょう。
パターの打ち方・上り下りに仮想カップを想定
スライスラインの時はボールを外に置きやすく、ボールが遠くなりフェースが開いて当たり、右に押し出しアマサイドに外れます。逆にフックラインの場合は、ボールを中に起きやすく、引っ掛けが多く、目標の左に向く転がるパットになります。
上り傾斜のラインで、カップを見て素振りを行っても、実際にボールを打つと思った以上にショートしてしまうことがあります。逆に下りのパットでは、大抵のプレーヤーが「速い」とわかっていても何故かボールを強く打ってしまうものです。
パターの打ち方・距離感のずれの原因
こういった距離感のずれはなぜ起きるのでしょうか。バッティングではインピレーションを活かすと解説してきましたが、このインスピレーションの感覚こそが、多数の人にパットミスを引き起こしている原因だと考えられます。
素振りの段階で実際のカップよりも遠くに、上り分を加味した仮のカップをイメージして素振りをすると、ストロークの最中に手加減する事が減少します。パッティングは常に芯でヒットした、転がりのよい球を打つことが基本です。
パターの打ち方・常に芯で打つヒッティング
例えば上りのパットで、心の中では「強く打たないと届かない」と思っても、カップまでの目測を得た本能が、利き手に対して「これぐらいで打ちなさい」と指令します。目測は単純にカップまでの距離の計算なので、傾斜分は計算外です。
こうして感覚のままに打てばショートします。機転を利かせてインパクトでパンチを入れると、ひっかけのミスにつながるでしょう。失敗をせず、傾斜や芝目を計算に入れた正しい距離感を出すため「仮想カップ」を設定しましょう。
パターの打ち方チェックポイント
パター打ち方のチェックポイント
- 曲がりの頂点とボールを結んだ線にスクエアに立ち、仮想目標に向かってストローク。
- 周りの頂点は仮の目標、そこにフェイスを直角に合わせる。
- 手前で切れる球は、転がれば転がるほどカップから遠くへ。
- 曲がるラインはカーブの頂点を仮の目標に。仮の目標とボールを結んだラインが目標線。
まとめ
ゴルフのパターの打ち方を詳しく書きました、本記事をよく読んで正しく理解すれば、プロのように難しくわからないラインを読んだり、距離感をピッタリと合わせる「ナイスタッチ」なパッティングができるようになります。
特に初めてゴルフを始める方は、本記事をご覧になって是非とも参考にしてください。よく読んで理解し、しっかりとした対策を行えば、グリーンに出た際のラウンドでは、たいへん満足できるスコアで上がれるでしょう。
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