ヘッドスピードと飛距離の関係
ゴルフのヘッドスピードとはクラブヘッドのスピードです。スピードの単位は1秒間に何メートルという基準で「m/s」で表示します。ヘッドスピードは飛距離を出す重要な要素です。さらに重要なのは、スイング中最速のポイントになります。
インパクト前が最速で、そこから減速しては飛距離を伸ばすことは出来ません。インパクトの後の加速が飛距離に重要です。ここでは初心者にわかりやすいヘッドスピードと飛距離の関係を詳しく解説します。
1.ヘッドスピードとは何
ゴルフのスイングは円を描く形になります。円の先端にあるのがクラブヘッドで、この回転のスピードです。円の孤が大きくなるほどスピードが速くなるので、同じスピードで腕を回転させた場合はシャフトの長いドライバーのヘッドスピードが速くなります。
ヘッドスピードを速くするのは腕のスピードや、シャフトの長さだけではありません。上手な手首の返しのスイングをすることでヘッドスピードが速まります。ヘッドスピードを速くするには手首の返しが重要です。
2.ゴルフの飛距離とは何
飛距離の計測方法はキャリーと言われるボールが落下したポイントと、ランと言われるボールが転がる距離の合計が飛距離です。キャリーは飛距離には重要ですが、ランを増やすことで飛距離アップにつながります。
ゴルフコースではアップダウンがあるので、上り傾斜の場合は高いボールを打ちキャリーを増やして、下り傾斜は低いボールでランを稼ぐことで飛距離アップが可能です。
ヘッドスピードと飛距離の目安
ヘッドスピードと飛距離との関連はご説明しましたが、飛距離の目安はどのくらいになるのでしょうか。初心者と上級者、プロゴルファーでは同じヘッドスピードでも飛距離がことなります。これはミート率の正確性が大きな要素です。
プロゴルファーは1センチ単位でミートポイントを変えることが出来ます。一方初心者は、大きなドライバーのヘッドでも正しくミートが出来ません。この違いにより飛距離の差が出ます。では、平均的な飛距離とはどのくらいなのでしょうか。
- 正確なインパクトは飛距離に重要
- 男性は200ヤードを飛距離の目安にしよう
- 女性は150ヤードを飛距離の目安にしよう
1.ヘッドスピードごとの平均飛距離とは
飛距離の平均はヘッドスピードが43m/sの場合にはアベレージゴルファーで224ヤード、上級者が241ヤード、プロゴルファーは258ヤードという統計です。ヘッドスピードが同じでもアベレージゴルファーとプロには35ヤードの差があります。
この差は正確にミートしていることと、スイングの最速がインパクトの後ということです。このように飛距離を出すにはヘッドスピードが大きな要素ですが、正確なインパクトとスイングの最速ポイントが重要といえます。
2.初心者男性ゴルファーの平均飛距離の目安とは
初心者の男性ゴルファーの平均飛距離はヘッドスピードが40m/sとして、ドライバーが200ヤードほどです。3番ウッドは180ヤードで5番アイアンが140ヤードほどで番手が大きくなるほど10ヤードずつ飛距離は少なくなります。
このヘッドスピードではドライバーで230ヤードの飛距離は可能です。しかし、ヘッドスピードを速くすることを意識しすぎるとフォームを乱します。ミート率を上げてインパクト後に最速のヘッドスピードになるスイングが重要です。
3.初心者女性ゴルファーの平均飛距離の目安とは
初心者女性ゴルファーの平均飛距離はヘッドスピードが33m/sでドライバーが150ヤード、3番ウッドが125ヤードで5番アイアンが80ヤードほどです。ドライバーの飛距離はティーアップするのでキャリーが出ますが、他のクラブではボールが上がりません。
ヘッドスピードが遅いとボールの回転数が少なく、すぐに落ちるのが原因です。男性ゴルファーと同様に正しいスイングが重要ですが、柔らかいシャフトのしなりで飛距離のアップが可能になります。
飛距離はヘッドスピードだけではない理由
飛距離を出すためにはヘッドスピードが重要な要素ですが、ほかにも要因があります。ヘッドのスピード以外にも、インパクトのヘッドの向きや打ち出し角度が大きな要因です。
プロゴルファーはこれらが正しくできているので、飛距離を出すことが出来ます。初心者のうちから飛距離とスイングの関連性を理解して練習すればヘッドスピード以上の飛距離を出すことが可能です。では、ヘッドスピード以外の飛距離を出す要因とはどのようなことなのでしょうか。
- 打ち出し角度が適正なら飛距離が出る
- 腕を速く振るだけでは飛距離は出ない
- 飛距離にはスピン量が重要
1.最大飛距離を出す条件
最大飛距離を出す条件としてはヘッドスピードと打ち出し角度、ボールのスピン量と回転方向が大切な要因です。打ち出し角度が多すぎてはボールが上がりすぎます。ボールのスピン量が多すぎると上空でボールが止まるので飛距離が出せません。
このようなことが正しくできた時に最大飛距離が生まれます。ゴルフクラブの進化によりドライバーはボールの回転を押さえて飛距離がでる設計です。アイアンはスピン量を増やしてグリーン上で止まるボールを打つことが出来ます。
2.ボールの打ち出し角度の重要性
ボールの打ち出し角度は角度が多すぎるとキャリーが出てもランが出ません。少なすぎるとボールが上がらずキャリーが出ないので飛距離も出なくなります。飛距離を出すためには適正な打ち出し角度が重要です。
打ち出し角度はスイングの角度とクラブのロフト角度で決まります。基本はレベルスイングでボールが上がるロフの角度が最適です。プロゴルファーのようにあまりロフト角度のないクラブを使うと、アッパースイングの意識が強くなりスイングを乱す原因になります。
3.飛距離にはボールのスピン量が重要
ボールのスピン量とは打ち出したボールの回転数です。ゴルフボールの表面にはディンプルという凹凸があります。ボールが回転することで、凹凸は空気抵抗でボールの飛距離や左右の変化をする役割です。スピン量が適正ならヘッドスピード以上の飛距離が出ます。
ゴルフクラブでは最も飛距離の出るドライバーはスピン量が少なく、グリーンでボールを止めるウエッジがスピン量の多いクラブです。飛距離を出すにはスピン量の少ないドライバーを選びましょう。
4.飛距離に重要なのはボールの回転の方向
ボールは下から上の回転の時はボールが真っすぐに飛びます。右打ちの方は右から左への回転が左へ曲がるフックボールで、反対の回転の場合はスライスボールです。この回転が多いほどボールも曲がります。
左右にボールが曲がるのは、まっすぐな振り方の時にクラブフェースが左を向くとフックボールになる原因です。真っすぐな振り方の時にクラブフェースが正面を向けばストレートボールが打てます。飛距離を出すには意識してクラブフェースを正面に向けた振り方が重要です。
初心者がヘッドスピードを速める方法とは
ヘッドスピードを速くするためには、腕の回転をクラブヘッドに伝えなければなりません。初心者は腕を速く振ることでヘッドスピードが速くなると思いがちですが、腕を振るだけではヘッドスピードは速くなりません。
正しいクラブの振り方が出来れば、腕を思いっきり振らなくてもヘッドスピードは速くなります。では、初心者ゴルファーがヘッドスピードを速めるクラブの振り方とはどのようなことなのでしょうか。
- 正しい体重移動を覚えよう
- ぶれない軸はスイングの基本
- グリップは柔らかく握ろう
1.最大飛距離を出す体の起動と体重移動
ゴルフのスイングは、右打ちの場合は腕から起動してバックスイングのトップまで体重は右足に乗ります。ダウンスイングの切り替えしは足、腰、腕の順番です。そしてインパクトの瞬間に体重が右足から左足に移動して、フィニッシュまで左足体重になります。
この時にスイングの起動から、フィニッシュまでの体重移動が出来ない時になるのが手打ちです。体が回転してそのあとに腕がついてくることでヘッドスピードが加速するので、スイングの起動と体重移動は重要と言えます。
2.効率的な腕の振り方と手首の使い方
体重移動が出来たら今度は腕の振り方です。思いっきり腕を振っても棒のようではヘッドスピードが速くなりません。右打ちの場合はバックスイングでは右腕を体につけるように折ります。インパクトは右手を少し折りながらで押し出すようにしてインパクト後は両腕が伸びきる振り方です。
この時に上体や手に力が入りすぎるとヘッドスピードが減速するので、上体の力を抜いて、グリップ意識して軽く握りましょう。このような振り方は手首も柔らかく使えて飛距離も伸びます。
3.ぶれないスイング軸を作る大切さ
プロゴルファーのスイングは起動からインパクトまで頭の位置がずれません。これは体が背中を中心にして回転しているからです。体の軸がぶれると前後に体が動くだけで正しい回転にはなりません。
このような動きをスエーといいます。スエーを矯正するにはアイアンのシャフトを背中に当てて、アイアンを中心に体を回転させる練習が最適です。この傾向は初心者の男性ゴルファー見られるので、ラウンド中も意識して背中を中心に回転するスイングをしましょう。
4.飛距離アップするには緩めのグリップ
ヘッドスピードは腕の振り方と手首の返し方が影響します。クラブを強く握りすぎるとこの返しが出来ません。特に初心者の男性ゴルファーはグリップと強く握りすぎる傾向があります。
ヘッドの返し方はインパクト前は左手が上で、インパクトの時にスクエアになります。フォロースルーでは左手が下になります。この一連の動きをするには、バックスイングからインパクトまでは意識して緩く握り、インパクトの時に手首を返す振り方をマスターしましょう。
初心者がヘッドスピードを速める練習とは
ヘッドスピードを速くするには体の力だけでなく、正しいスイングをすることでクラブヘッドに力が加わり、ヘッドスピードが速くなることはご説明しました。この動きをマスターするには練習が必要です。
正しいフォームが身についていない初心者は、スイングの確認ポイントごとの練習が必要です。ここでは、初心者がヘッドスピードを速くするための練習方法をご紹介します。
- 切り返しのポイントを覚えよう
- 脇を占めればヘッドスピードが速くなる
1.スイング起動と切り返しを意識した練習
スイングで最も重要なのは起動と切り返しです。練習のポイントは、切り返しからインパクトまでを下半身主導で回転させる練習になります。この時に男性ゴルファーで多いのが、上体だけで体を回転させる動きです。
このような動きはクラブが外側からの軌道になりスライスボールになります。このフォームの修正ポイントは、切り返しからインパクトまで腕を振らずに下半身だけ回転させる練習です。切り返しで正しい体重移動が出来れば腕も正しい軌道で体についてきます。
2.脇を絞めたスイング練習
ヘッドスピードに大きく関連するのは遠心力です。遠心力が速くなればヘッドスピードも速くなりますが、脇は開いた状態で回転するとスピードが速くなりません。脇が締まった状態でスイングすることでヘッドスピードが速くなります。
練習のポイントとしては、両脇にタオルを挟んでスイングして最後までタオルが落ちなければ脇が締まったフォームの完成です。練習場では意識してタオルを挟んだままボールを打ってみましょう。
3.頭と体のずれを意識した練習
クラブは円を描いて回転して、その起点が体の中心です。起点がずれると正しいスイングが出来ません。このフォームを修正するにはアイアンを使って練習が出来ます。
アイアンを両肩と平行に当ててスイングと同じように回転する練習です。そのあとは腰に当てて同じスイングをします。この回転をした時に体が動いていると同じ位置でクラブが回転しません。体のずれを確認するには効果的な練習です。コースでもできるので意識して練習しましょう。
まとめ
ヘッドスピードと飛距離の関係や飛距離の目安についてご説明しましたがいかがでしたでしょうか。飛距離の目安が分ると意識してヘッドスピードを速くする練習にも身が入ります。
間違ったフォームを覚えると、ヘッドスピードが速くならずフォームを修正するのも大変です。初心者のうちに意識して正しいフォームを身につければ、きちんとしたインパクトが出来ます。また、ヘッドスピードが速い方よりも飛距離を出すことが可能です。そのためにも正しい練習をしましょう。
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