FC LT2000S
21カルディアFC LT2500S
21カルディアLT3000-XL
21カルディアLT4000-CXH
ダイワの21カルディアとは?
21カルディアはダイワのスピニングリール最新モデル
ダイワの21カルディアは、多くのアングラーに支持されているダイワの18カルディアをさらに進化させた、スピニングリール最新のモデルです。
新開発のモノコックボディーを採用することで、大きなドライブギアをボディに内蔵でき、剛性と回転耐久性を大幅に向上させています。さらに新素材の「ザイオンV」を採用してコンパクトな軽量化を実現したモデルです。ダイワの21カルディアの仕様や特徴を徹底的に解説します。
ダイワ21カルディアの新機能と新素材
新機能モノコックボディー
ダイワ21カルディア全機種に採用されているモノコックボディーとは、ダイワが小型スピニングリールに求める基準「LT(LIGHT&TOUGH)」の中核となる新機能です。
またボディー自体が剛性とたわみやねじれに強く、さらに省スペースを実現させ、コンパクトなボディに大口径のギアや150を超えるパーツを格納できます。モノコックボディーは軽量で剛性を兼ね備えたダイワのテクノロジーの結晶です。
F1でも使われる新素材ザイオンV(ZAION V)
リールを「もっと軽く、しかも強く」というダイワの理念で開発された素材がザイオンVです。21カルディアのザイオンVは、カーボン樹脂量を緻密にコントロールすることで、金属を凌駕する高い剛性と自重の軽量化を実現しています。
極限状態のロケットやF1マシンに求められる耐久力と空間効率を、リールに採用した画期的なダイワ21カルディアのザイオンVは、カーボンハイブリッド樹脂のMAXスペックと言えます。
モノコックボディーは新素材ザイオンVあってこそ
新素材ザイオンVをリールのボディやエアローターに採用することで、ダイワ21カルディアはコンパクトで軽量でありながら、大口径ギアやPEラインの軽い回転を生むエアローターの搭載を可能にしています。つまり新素材ザイオンVが、自重の軽量化と剛性・耐久性を兼ね備えた21カルディアのモノコックボディーを誕生させたと言えるのです。
羽毛のように軽いライトタッチLT
ライトタッチLT(LIGHT&TOUGH)は、ダイワのリール開発において、スプールからハンドルなど細部にいたるまでの軽量化と、リールの心臓部のギアやリール全体の質の向上にこだわる基本理念です。
その理念に基づいて誕生したのがダイワ21カルディアと新素材「ザイオンV&モノコックボディ」になります。だからこそダイワ21カルディアがダイワの驚異の進化形と多くのアングラーから支持を得ているのです。
タフデジギア
ギアはリールの心臓部で最も重要なパーツです。その開発には設計ポリシーや加工技術、素材の選定が不可欠になります。ダイワ21カルディア全機種に搭載されている「タフデジギア」は、デジギアⅡをさらに進化させたギアです。
不意の負荷による噛み合わせの影響を緻密に計算し、滑らかな回転が長時間続く理想の高強度ギアを実現します。ノイズを最小限に抑え指先に繊細に応えるのがダイワ21カルディアのタフデジギアです。
LC-ABS(ロングキャスト-ABS)
21カルディアには、従来のダイワABSⅡを進化させたLC-ABS(ロングキャスト-ABS)を装備し、リング部を前方に出すことでスムーズにライン放出を実現します。
その効果で約5%以上の飛距離アップが可能となり、スプール(PEライン巻上げ部分)のトラブルも減少しました。まさにダイワ21カルディアのLC-ABSは、ロングキャストを実現する次世代のスプールです。
ATD(オートマチックドラッグシステム)
ATD(オートマチックドラッグシステム)とは、自動的にスプールのドラッグ力をコントロールするシステムです。ATDを装備しているダイワの21カルディアは、魚の引きに対して自動的にドラッグ力を調整します。
フッキングでは強く効き、魚の引きには柔軟に対応し魚に主導権を与えないドラッグが可能です。21カルディアATDの効果で、大型魚でも必要以上に暴れさせずにランディングまで持ち込むことができます。
パーフェクトラインストッパー
ダイワ21カルディアに装備されている「パーフェクトラインストッパー」は、PEなどの細糸ラインにもリーダーラインの太糸にも対応する新形状のストッパーです。
横長の構造は縦方向のスペースを縮小しリールの軽量化にも寄与しています。さらに従来型のストッパーを排除したシンプルな構造は、水や異物の侵入を最小限に防ぐ高い防水性を実現しているのです。このように21カルディアは高スペック高仕様のリールと言えます。
マグシールド(防水テクノロジー)
マグシールドは、リール内部へ海水や埃が侵入するのを防ぐダイワ独自の画期的な技術で2010年に発表されました。21カルディアはモノコックボディーとストッパーレスの採用で、すでに高い防水性能があるのに加え、ピニオンギア部にマグシールドを搭載しダイワのリール中、最高の防水性能を誇っています。
最高の防水性能を備えた21カルディアだからこそ、極限の環境下でもリールの回転性能が失われることがないのです。
ダイワ21カルディアと旧モデルの比較
21カルディアは18カルディアの進化形
ダイワの18カルディアはアングラー(釣り人)の絶大な人気のロングセラーシリーズです。それなのになぜダイワは21カルディアを開発・発売したのでしょうか。それはダイワのとどまることを知らない向上心からです。
18カルディアが優れたスペックを持っていても、どこかに改良点は必ずあるはず、さらに満足度のある製品に仕上げようというダイワの向上努力が、18カルディアの進化形の21カルディアを誕生させました。
巻き上げ力・剛性感
ダイワ21カルディアは、モノコックボディーを採用することで旧モデルに比べ、より大型のギアを搭載できるようになりました。それによりギア比が向上し巻き上げ力と負荷をかけたときの剛性感が明らかにアップしています。
旧モデルのようにポンピングをしないで、リールハンドルをスムーズに回せることで魚とのやりとりが快適になりました。巻き上げ力と剛性感アップが21カルディアの進化した点です。
ライントラブル
ダイワ21カルディアは、エアローターやロングキャストABSスプールの搭載によりライントラブルが極端に減りました。細いPEラインでも滑らかな軽い巻き出しができ、向かい風や強風時でもライントラブルの発生頻度が明らかに減少し、アングラーの安心感につながっています。
ハンドルのガタ
ダイワの旧モデルは強化樹脂性のローターを採用していましたが、21カルディアではザイオンVのカーボン繊維入り樹脂に変更され、巻きの安定感と均一性が増しました。ハンドルを回したときのガタつきやムラが目立たなくなり安定した巻き取りが可能です。このようにダイワ21カルディアはさまざまな仕様が進化向上しています。
ダイワ21カルディアの機種と型番
ダイワ21カルディアに限らずリールにはアルファベットと数字による型番が付いています。型番の付け方の基準はメーカーや機種によりまちまちですが、そのリールの仕様とスペックを表しているのが一般的です。
ダイワ21カルディアは全部で12機種あり、それぞれの機種ごとに違う型番がつけられています。21カルディアについている型番の読み方を「FC LT2500 S-C XH」を例にとって解説します。
型番先頭にFCがついている機種
ダイワ21カルディア12機種の内4機種の型番の先頭にFCが付いています。FCはフィネスカスタム(超軽量設計)の略で特殊仕様のリールという意味です。ちなみに21カルディアにはありませんが、他のダイワ製品にQD(クイックドラグ)がついている場合は、ドラグ(スプールの逆転)のONとOFFを瞬時に切替える仕様になります。
LT2500 Sの意味
数字の前にあるLTは、ダイワのコンセプト「LIGHT(軽い)・TOUGH(タフ)」の略で21カルディア全機種に付いています。次の4桁の数字は番手と呼ばれ、21カルディアには1000から4000まで5種類ありスプールの直径サイズです。
1000=φ(ファイ直径)40mm、2000=φ42mm、 2500=φ45mm、3000=φ48mm、4000=φ51mmを表しています。
数字の後のアルファベットは溝の深さ
数字の後のアルファベットは、スプール溝の深さ(巻き糸量)を示します。Dはディープスプールの略で「深溝」、Sはシャロースプール「浅溝」、SSはスーパーシャロースプールで「超浅溝」、アルファベットなしはノーマルスプールの意味です。
つまり「LT2500 S」は、スプールの直径が45mmで溝は浅溝のライトタッチ仕様の21カルディアであることを示しています。
ハイフンの後のアルファベット
「LT2500 S- C」のようにスプールサイズに続くハイフンの後に記されているアルファベットCはコンパクトの略で、ボディのサイズを表しています。
例えば「LT2500 S- C」はスプールサイズが2500番(φ45mm)で、ボディサイズは1まわり小さい2000番(φ42mm)という意味です。ハイフンの後にC表示がない場合は、スプールとボディは同サイズの仕様という意味になります。
C表示の後に続くアルファベットはギア比
「LT2500 S- C XH」の例の場合のXHはギア比を表しています。アルファベットが意味するギア比は、P(パワーギア)4.9以下、アルファベットなし(ノーマルギア)5.0〜5.4、H(ハイギア)5.5〜5.9、XH(エクストラハイギア)6.0以上です。
ギア比とはハンドルを1回転させたときにスプールが何回転するかを表す数値で、ギア比5.0の場合はハンドルを1回まわすとスプールは5回転します。
ハイギアのメリットとデメリット
ハイギアはハンドル1回転の巻き取り量が大きいので、仕掛け(ルアー)の回収スピードが早く、効率よくキャストしてピンスポットをテンポよくアタックすることができるのがメリットです。
しかしハイギアはローターの回転数が多いのでローギアに比べハンドルが重くなるデメリットがあります。重めのルアー操作や大型魚とファイトするときには負担が大きくなるのもデメリットです。
主なダイワ21カルディア4選
自分に合った21カルディアを見つけることが大切
ダイワ21カルディアは全12種類ラインナップされています。釣りの醍醐味と楽しみは自分に合ったリールでアタックすることです。ダイワ21カルディアの中から代表的な機種を4選して、スペックや特徴、対象魚などを紹介します。自分にピッタリくるリールを見つける参考にしてください。
①21カルディアFC LT2000S
淡水や海水を問わず、アジングやメバリング・エリアトラウトなどのライトルアーを使用するライトゲームにおいて最もバーサタイル(万能型タイプ)に使用できるモデルです。自重も175gと超軽量で、ラインキャパはナイロン3lbで150m、細いPEライン0.4号で200m可能で、ライトゲームのさまざまなシーンに対応します。
FC LT2000S
自重 | 175g |
---|---|
ギア比 | 5.1 |
巻取り長さ(ハンドル1回転) | 67cm |
標準巻糸量 | ナイロン(lb-m) 2.5-200、3-150、4-100 / PE(号-m) 0.4-200、0.5-170、0.6-150 |
最大ドラグ力 | 5.0kg |
ハンドル長さ | 50mm |
利き手 | 左右交換ハンドル |
②21カルディアFC LT2500S
ダイワの2500番手(スプール直径45mm)クラスで180gという驚異的な自重を実現したモデルです。ライトリグを使うアングラーに人気のバスフィッシングに最適と評判になっています。淡水に限らずライトソルト(小型魚の海釣り)カテゴリーでも、バーサタイル(万能)に使用できる1台です。
21カルディアFC LT2500S
自重 | 180g |
---|---|
ギア比 | 5.1 |
巻取り長さ(ハンドル1回転) | 72cm |
標準巻糸量 | ナイロン(lb-m) 4-150、5-120、6-100 / PE(号-m) 0.6-200、0.8-190、1.0-140 |
最大ドラグ力 | 5.0kg |
ハンドル長さ | 50mm |
利き手 | 左右交換ハンドル |
③21カルディアLT3000-XL
巻き上げトルクはハンドル一巻き93cmでダイワシリーズの中で最強を誇るリールです。海水域から淡水域まで幅広く網羅しシーバスにも挑め、3000番手のボディによりタフでかつ繊細な動きが可能なバーサタイルモデルになります。
自重は215gと多少重めですが、今アングラーの間で流行しているSLJ(スーパーライトジギング=超軽量ジグ)にも完全に対応するモデルです。
21カルディアLT3000-XL
自重 | 215g |
---|---|
ギア比 | 6.2 |
巻取り長さ(ハンドル1回転) | 93cm |
標準巻糸量 | ナイロン(lb-m) 8-150、10-120、12-100 / PE(号-m) 1.0-200、1.2-190、1.5-170 |
最大ドラグ力 | 10.0kg |
ハンドル長さ | 60mm |
利き手 | 左右交換ハンドル |
④21カルディアLT4000-CXH
ギア比が6.2、最大ドラグ力は12.0kgもあり、ダイワ21カルディアの中でも最強のパワーを誇っています。対象魚はシーバスからライトショアジギング、サーフ、SLJ、サクラマスまで幅広く、ギア比が6.2の巻き取りでスピーディーな釣り展開が可能です。
またドラグ力12.0kgのパワーで魚の動きに動じません。自重は235gと重めですがPE1.2号の糸巻き量は310mもあり、あらゆるシーンに対応できます。
21カルディアLT4000-CXH
ダイワ21カルディアで釣りを極めよう!
まとめ
ダイワの21カルディアは、旧モデルを進化させた最新で最強のスピニングリールです。ここまでダイワ21カルディアのスペックや仕様、新素材とニューボディーの魅力と特徴などをレビューしてきました。これらを参考にして自分のスタイルにフィットするダイワ21カルディアで釣りの醍醐味と楽しさを極めてください!
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出典:unsplash.com