美しい花姿のサギソウの花言葉を解説!
花言葉の由来には悲しい逸話もあるサギソウ
その花姿は純白の美しい白鷺が羽根を大きく広げて飛び立つ姿にそっくりなサギソウ。現在、自生しているサギソウはほとんど見られなくなってしまいましたが、上品で美しい山野草です。
見た目どおりの花言葉をもつほか、サギソウにまつわる悲しい逸話にちなむ言葉でもイメージされているサギソウの花言葉を解説します。サギソウの逸話から東京の世田谷区の区の花に指定されているサギソウの花言葉をさっそくご紹介していきましょう。
サギソウの花言葉
「夢でもあなたを想う」
サギソウの代表的な花言葉は「夢でもあなたを想う」という言葉です。この花言葉の由来は、この後に解説するサギソウにまつわる悲しい逸話にちなみイメージされて付けられました。
サギソウにまつわる逸話が伝えられている東京の世田谷区では町の中の水辺や緑地の池で、今もよく真っ白な白鷺を見かけます。しかし白鷺によく似たサギソウは、昔は世田谷も自生地ではありましたが、現在は自生しているものはみられません。
「無垢」「純粋」「繊細」
サギソウの花言葉には「無垢」「純粋」「繊細」という言葉もあります。真っ白で切れ込みの入った美しい見た目のイメージから付けられた言葉だと言われています。
花姿の穢れのない優美な姿からイメージされた花言葉です。サギソウの和名は「鷺草」と書きますが、花姿が真っ白な白鷺が翼を広げているように見えることから付いた和名です。ちなみに英名も「White egret flower=白鷺の花」という名がついています。
「芯の強さ」
「芯の強さ」というサギソウの花言葉は、この後解説するサギソウの逸話に由来する花言葉です。なんとも悲しい逸話ですが、その話が由来し、サギソウは現在も世田谷区の花と認められて親しまれています。
白鷺が羽根を広げたような花びらが魅力的な真っ白い上品な花。その花にまつわる逸話はとても切ない話です。
「神秘的な愛」
「神秘的な愛」という花言葉でも印象付けられているサギソウ。この花言葉の由来もサギソウにまつわる逸話とサギソウの見た目の印象からイメージされた言葉であるという説があります。
ちなみに白鷺に花姿が似ていることでサギソウという名が付いた山野草ですが、その名の由来となる白鷺は「神の使い」と言われる縁起のよい鳥。白鷺を見かけると幸運に恵まれると言われています。つがいの白鷺の夢を見ると恋愛運が上昇するそうです。
サギソウの花言葉にまつわる逸話
戦国時代に生きた常盤姫の悲しい話
サギソウの花言葉「夢でもあなたを想う」「神秘的な愛」「無垢」などという言葉に由来するサギソウにまつわる逸話とは、戦国時代、東京(当時の江戸)の世田谷に本拠を置いた世田谷城主の吉良頼康氏に嫁いだ常磐姫の悲しい話です。
常盤姫は頼康にとても愛されていました。しかしそれに嫉妬したほかの側室たちから根拠のない噂話を流された常盤姫は、頼康からも疑われることになってしまったのです。
頼康に撃ち落とした鷺の跡に咲いた花
悲しみに暮れた常磐姫は自分の身の潔白を証明するために、飼っていた白鷺の足に遺書をくくり付けて頼康のもとに飛ばし、そして山奥で自害してしまいます。
常磐姫の遺書を託された白鷺は途中で狩りをしていた頼康の矢に撃ち落され死んでしまうのですが、その後、足にくくられていた遺書を見つけた頼康は後悔してとても悲しんだのだと。そして頼康の矢に当たり命を落として落下した白鷺の跡にこの花が咲いたという話です。
1968年に世田谷区の区の花に指定される
サギソウの自生地は日本の北海道や青森を除く地方の湿地帯。昔は世田谷もサギソウの自生地でした。今も多摩川や世田谷の緑地にサギソウの名の由来となる白鷺はよく見かけますが、サギソウの自生地はもうありません。
しかしこの逸話にちなみ1968年にサギソウは世田谷区の区の花に指定されました。夏には世田谷の代官屋敷・上町天祖神社を会場に「せたがやホタル祭りとサギ草市」が開催され、サギソウの鉢も売りに出ています。
サギソウの特徴
ラン科サギソウ属の山野草
サギソウはラン科サギソウ属の球根花です。学名はPecteilis radiataと表記します。別名は「シラサギソウ」とか「サギラン」など呼ばれることがあります。原産地は日本。日当たりのよい湿地を好む山野草です。
自生地は先ほども解説したように、極寒地の北海道と青森以外の日本の湿地帯。東京も自生地でしたが、造成や乱獲によってその数は減っていき、現在は準絶滅危惧種に指定されている貴重な花となっています。
開花の季節は夏
サギソウの開花の季節は夏。7月~8月に見ごろの季節を迎えます。サギソウにもいくつかの種類はありますが、花の色の種類の基本は真っ白です。寒さに弱いので日当たりのよい場所に自生していました。
現在は保護地区以外で野生種を見ることはありませんが、球根や苗を購入して鉢植えにして楽めます。夏になると山野草を扱う園芸店に花が咲いたものが出回るので、それを購入して管理すると毎年楽しむことができることでしょう。
サギソウの楽しみ方
鉢植えで楽しむ
サギソウは多年草の球根花。自生地は低湿地です。花壇に地植えするより用土に水苔を混合するか水苔のみを使って鉢植えにして楽しむのがおすすめです。
浅めの鉢に水苔を主に使い植え付けます。管理は春と秋は日なた、そして夏と冬は半日陰で管理します。苗や球根の植え付け時期は3月。春から秋は1日1回は水を与えます。生育期に水を切らすと根が枯れてしまうので十分注意してください。
肥料は液肥を2000倍に薄めて!
植物の栄養の素となる肥料ですが、サギソウには月に2回は2000倍に薄めた液肥を与えてください。液肥は植物の3大栄養成分と言われるリン酸(P)、窒素(N)、カリウム(カリ)がバランス良く配合された市販の液肥を購入して与えます。
また毎年春(3月ごろ)には新しい水苔に植え替えしましょう。
球根や苗の選び方
植え付けする球根や苗は丈夫なものを選んで植え付けましょう。球根はみずみずしく乾燥しておらず、手に持ってずっしり重いものを選んでください。
苗は3cm~5cmくらいの長さのとんがった葉が出ているポット苗が出回ります。よい苗の選び方は、葉を見て葉がピンとしていてみずみずしい苗を選んでください。
病害虫には気を付けよう
植物を管理するには付きものである病害虫の心配。サギソウも例外ではありません。サギソウで心配されるのはウイルス病です。葉の一部が黒く変色したりモザイク状に変色して、そのままにしておくと枯れてしまいます。
ウイルス病にかかると薬剤では対処することはできません。変色した葉を見つけらたらすぐに取り除くか病気にかかった株を間引きしてください。
ナメクジやアブラムシの被害に注意
害虫の被害ではナメクジやアブラムシ、アザミウマなどに注意しなければなしません。新芽や柔らかい蕾の部分を食い荒らされてしまいます。害虫を見つけた時はその場で取り去り、予防のためにも市販の殺虫剤を使って駆除しましょう。
まとめ
花言葉を想いながらサギソウを観賞しよう!
「夢でもあなたを想う」「無垢」「繊細」「芯の強さ」などという花言葉でイメージされているサギソウ。神様の使いと言われる幸運の鳥の白鷺に花姿がよく似ている上品な花です。
乱獲によって現在は準絶滅危惧種に指定されている貴重な花ですが、3月になると苗や球根が出回ります。鉢植えにして上手に管理すると夏には白鷺によく似た花を観賞できます。花言葉を想いながら清涼感のある美しい花をぜひ楽しんでみてください。
サギソウについてもっと知りたい方はこちらもチェック!
当サイト「暮らしーの」ではサギソウについて他にもまとめています。現在では野生種は保護地域以外ではなかなか見ることができませんが、球根や苗を育てて観賞すると、暑い夏に清涼感のある美しい花に癒されます。サギソウについてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。

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