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故障した扇風機の修理&分解の仕方とは?自分で試せる方法や回らない原因もご紹介!

昭和の時代から扇風機は、一家の必需品となってきました。しかし扇風機を長く使っていれば、故障することもありがち。修理をして使いたいですが、人によっては修理や分解の仕方がわからないという人もいるでしょう。今回は、自分で試せる扇風機の簡単な修理方法のご紹介です。
更新: 2024年4月13日
はぐれ猫
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目次

扇風機が故障した時はどうする?

修理に出す?買い換える?

いつも使う扇風機の羽根が回らない、スイッチが壊れたなどの事態は、まれに起こりうることです。自分でどうにもならなければ、近所の電気屋さんに修理を依頼する方もいらっしゃるのではないでしょうか。

さらに故障が長引き、繰り返されるようなら、買い換えるという選択肢も出てきます。扇風機は格安で販売しているために購入しやすいとは言え、余計な出費がかさむことは避けたいものです。
 

扇風機は自分で分解して修理や掃除もできる

しかし修理依頼も買い替えも、少し考えてからにしてください。実は扇風機の故障原因には、自分で修理や掃除をするだけで復旧できる場合があります。自分で修理をすることができれば、新品を買う必要はなくなり経済的です。

電装系の故障は、メーカーで修理の請負が困難な場合があります。しかし基板まで含めて修理や解体の方法を覚えておけば、自力で問題解決できるのは魅力的。今から故障した時の対処方法などを、確認することにしましょう。

扇風機の故障原因と修理の仕方6選!

①油切れにより正常に回らない

まだ何年も経過していない扇風機でも、羽根が正常に回らないといった不具合が出ることもあります。この原因には油切れがあり、長期間に渡り回し続けていることで起きてしまう現象です。

油切れを起こした扇風機は、キュルキュルと異音が発生したり、羽根が上手に回らない現象も確認されます。しかし油切れの修理の難易度は高くないので、必要なアイテムがあればすぐに修理可能です。

簡単な油切れの直し方

油切れを起こした扇風機の修理には、市販の家電用潤滑油を使うのがおすすめです。潤滑油を使う場所は、扇風機のモーターに接続する回転軸の部分なので、上部を解体する作業が必要になります。

羽根のカバーと羽根を取り外して、軸受の奥に潤滑油をシュッとかけるだけです。あとは手で回して油を馴染ませます。組み立てて電源を入れ、油切れ問題が解消されたか確かめてください。

②羽根のホコリが原因で回らない場合の対処

上手に扇風機が回らないのは、ホコリが主な原因になっている場合もあります。長く使った扇風機の羽根には、大量のホコリが溜まっていることがよくあります。放置すればホコリを拡散することで、不健康になってしまうかもしれません。

またホコリは軸受に付属する羽根全体にまとわりつき、動かなくなってしまうことも。こうなれば本来の風量が、大幅に損なわれることになりがちです。早急に扇風機のホコリ対策と修理をする必要があります。

簡単で確実な掃除の仕方

この場合は扇風機を修理するより掃除が急務ですが、ホコリを取り除くなら、分解して水洗いをおすすめします。羽根とカバーを分解したらお風呂場に持って行き、シャワーの流水とブラシでホコリを掃除しましょう。

綺麗に羽根とカバーのホコリを洗い流したら、布で水気を拭き取ることが大切。軸受周辺も掃除して羽根を取り付けてみれば、快適な風量を実感できるようになります。


③ホコリによるモーターの不具合

一般的に扇風機の掃除作業は、羽根の部分だけすればいいと思われがちです。しかし軸受の羽根を回すモーターの部分に、ホコリが蓄積する場合があります。

これによって扇風機の回転が阻害されて、正常に回らなくなってしまう状態も珍しくありません。さらにモーター部分の掃除や修理せず放置すれば、故障の原因にもなりがちです。

モーターの掃除の仕方

もっとも簡単に扇風機のモーターの掃除方法は、掃除機を使って入念に吸い取ることです。しかしモーターのケース内部のホコリはまとわりついているので、掃除機で全てを除去することができない場合があります。

確実に掃除をするなら、扇風機のモーターのケースを分解することです。ケースネジを外して掃除をして取り付ける手順なので、修理としてはそれほど難易度は高くなりません。

④スイッチの故障と対処

よくある扇風機が回らない原因には、スイッチが故障した場合もあります。メーカーによってはデザイン重視のスマートなスイッチを採用していますが、このタイプは何度も押すと壊れやすいのが難点です。

故障の種類としては、押しても電源が入らない、停止できないなどが代表的。基板と一体化したスイッチは、修理は難しいと諦めてしまいがちですが、交換アイテムで修理することは不可能ではありません。

スイッチの直し方

電源が入らないスイッチを自力で修理する場合には、扇風機の本体の下部を分解する必要があります。市販されている交換用部品を入手して、基板のスイッチを新品に取替えることが基本です。

基板上のスイッチは一般的にはめ込み式ですが、物により修理にはハンダ付けが必要な場合があります。通販でスイッチを探す時は扇風機の型番などを元に調べ、交換する部品の種類を間違えないようにしましょう。

⑤基板のコンデンサの劣化による故障

どんな種類の家電製品にも、基板にはコンデンサが付いています。これは電気を溜めたり、放出する役割を持った電子部品です。扇風機を動かし、風力を変えるにも欠かせないアイテムです。

このコンデンサですが、扇風機をずっと使っていれば経年劣化により性能が下がってしまいます。扇風機がうまく回らない状態になり、止まる現象が起きて厄介なので、修理が必要です。

コンデンサの直し方

止まるほどまで劣化したコンデンサの交換修理についても、自分で行うことは可能です。まず扇風機の下部を分解して基板を見ます。古いコンデンサはハンダ付け作業となるので、ハンダごてを使いこなすことが必要です。

新しいコンデンサは、扇風機の電圧に合致し、形や大きさが合うものを購入するのが大切。元の場所にハンダ付けをして取り付けるので、普段からこのDIY作業に慣れている必要があります。

⑥扇風機の表面の劣化


扇風機とは全体の外観からも、経年劣化をしてしまうものです。金属部のメッキが落ち、サビで見た目が汚くなり、キズだらけになってしまうこともあります。

そうした扇風機の見た目が気になるなら、自分で綺麗にリメイクをしてみるのもおすすめ。見た目を綺麗にすれば、扇風機をますます長く使っていけるようになります。

外観の直し方

単純にできる修理方法は、ペンキやアクリル樹脂塗料を塗ることです。紙ヤスリ、不要な新聞紙、ハケ、マスキングテープなどがあれば、扇風機を綺麗に仕上げられます。

扇風機を分解して作業するのが、上手に進める方法です。金属部はヤスリがけで綺麗にし、全体のホコリを落とします。エンブレムなど残したい場所はマスキングテープを貼り、順番に塗装を進めるのみです。

扇風機の分解の仕方

①羽根とガードの外し方

まず羽根の掃除や修理では基本になる、羽根のガードの取り外し方法は覚えておきたいところです。羽根ガードは、後ガードと組み合わさる構造になっていて、上部と下部に引っ掛ける部位が存在しています。

扇風機のガードを取り外す時には、ガード下のクリップを手前に引くことからです。ガード下部全体を手前に引くことで、簡単に外せる仕組み。すると軸受周辺の羽根などの構造があらわになります。

扇風機の羽根を外す時には、最初に中央のスピンナーを回します。一般的なものは左回転させることで、外せる構造です。羽根は固定されておらず、手前に引くだけで軸受から簡単に取れます。

羽根の裏の後ガードの分解の仕方は、軸受の周りに付いた締付けリングを回すだけです。後ガードは数ヶ所の穴に仮固定されているだけなので、修理時に外すのは簡単にできます。

②モーターカバーの分解

モーターカバーの取り外しの時には、扇風機の羽根のカバーを全て分解した状態であることが前提です。ほとんどの扇風機のモーター部のカバーには、プラスのネジが使われています。

修理のために分解するには、プラスドライバーが必要です。ネジの場所は複数あるので、それを全て忘れずに取り去る必要があります。この作業の難易度はとても低いほうです。

カバーに締め付けられているネジを全て取り外すと、モーターのカバーが簡単に外れます。そしてモーターの本体が現れて、全体の掃除や修理ができやすい形です。

扇風機の首が動きやすいですが、本体を横にして作業すると安全になります。分解の仕方を進める時、ネジについては紛失しないよう、容器に入れる工夫があったほうがよいでしょう。

③下部の分解

スイッチの付いた下部の分解は、少し厄介な作業です。扇風機を裏返しにして、ネジや中央のツマミを回して分解を進めます。この時に扇風機の羽根部分は邪魔になるので、分解したほうがスムーズです。

スイッチの接続する基板もネジ止めされているので、取り外していきます。修理する時の分解作業では、基板周辺の部品が散らばってしまわないよう注意が必要です。

④タワー型掃除機の分解


近年に普及したタワー型扇風機も、分解修理は簡単にできます。タワー型の本体カバーはネジ止めされているだけなので、プラスドライバーで外すことは難しくありません。

内部で回転して風を送り出すファンも、ツマミなどで固定されているのみです。これらを全て取り外したら、修理をするならまるごと水洗いすることをおすすめします。

掃除機の修理の頻度と管理

年に数回は分解して掃除をしよう

故障と修理を避けるためには、年に複数回の掃除がおすすめです。まず扇風機を出したばかりの春や夏は、掃除をしておきたい最初の時期。扇風機が活躍している夏真っ盛りな時期は、掃除の頻度を高めます。

夏場は扇風機を回しっぱなしというお宅なら、1ヶ月に1回くらいの頻度で掃除をしておいたほうがよいです。秋の涼しい時期には扇風機を仕舞いますが、その時にも掃除してあげてください。

使わない時期はビニールをかぶせて保護しよう

秋から春にかけての扇風機は、使用の機会もめっきり少なくなります。そんな時期に故障と修理を避けるなら、収納が大切です。収納の時にはホコリをかぶりますが、ビニール袋を全体にかぶせて対処できます。

ビニール袋によりガードから軸受周辺までホコリは避けられ、故障回避に繋がるという単純な方法です。かぶせたビニール袋の口は、ヒモなどで縛っておくと効果が上がります。

扇風機を直してみよう

普段から使う扇風機は、クーラーと組み合わせ熱中症を予防するために必要な機械です。それだけに分解しての修理や掃除は、日頃からとても重要になってきます。

上手く回らない・止まる扇風機の修理は、油切れなど単純な原因の場合なら、素人にも難易度は決して高く感じません。日頃から扇風機のケアをして、真夏の時期の健康維持に役立てていきたいものですね。

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