トレッキングシューズの最適サイズの選び方!
登山を安全に終えるために大切なトレッキングシューズの最適サイズの選び方を解説します。選び方で大切なのは主に、余裕ある大きめのサイズを選ぶことと、靴ひもの穴の形状の2つです。
通常であれば、自分の足のサイズにぴったりのものを選ぶと思いますが、トレッキングシューズは違います。なぜ大きめなのかについても詳しく解説しているので、是非参考にしてください。
サイズは余裕をもって大きめに
トレッキングシューズのサイズを大きめにする理由は、ケガの予防の為です。下るときが特に指や爪に負担がかかり、最悪爪が割れる・指が痛くなるため歩けなくなることも。サイズを大きめにするとつま先が靴に当たらないため、ケガを予防できます。
指を酷使する登山では、指を守ってスムーズに登山ができるようにする必要があるのです。
サイズは最低でも1㎝アップ
トレッキングシューズのサイズは余裕をもって、目安として最低でもつま先と靴先の余裕は1㎝以上欲しいところです。ただし、大きくても1.5㎝までに収めましょう。
長さの目安を紹介したものの、トレッキングシューズを選んでいる際に長さを測るのが難しいこともあります。その際のチェック方法として、つま先側か、かかと側に指1本分が入っていれば最適サイズだと覚えておくといいです。
自分に合うトレッキングシューズのサイズ測定方法!
トレッキングシューズのサイズ測定の方法のご紹介です。シューズを購入する前に知っておかなければならないのがサイズ。実際にどのサイズを購入すればいいのか、店に行く前に自分でサイズ測定が簡単にできるので解説します。
他にも、試着の際のサイズ調整を簡単に行う方法についてもご紹介しているので、参考にしてください。
自分で正しくサイズ測定する方法は2通り!
トレッキングシューズを購入する前に、自分の足のサイズを正しく把握する必要があります。通常の靴のサイズに+1~1.5㎝を足したサイズでいいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それではトレッキングシューズのサイズが合いません。
必ず靴下を履いた状態でトレッキングシューズを履き、両足のサイズをつま先から靴先までのスペースが1~1.5㎝足したサイズで考えます。そして左右で足のサイズが違うため、必ず両足のサイズを測定することの2つを覚えておきましょう。
方法①メジャーを使う
自分の足のサイズを測るときは、靴下を履いた状態で足長・足囲・足幅を測っていきます。足長はかかとから1番長い指までの長さ、足囲は親指と小指の出っ張り部分を通過点とする1周の長さ、足幅は親指の出っ張り部分から小指の出っ張り部分までの直線の長さとなっているので、メジャーでそれぞれの長さを測定してください。
方法②紙に足の形を縁取る
メジャーよりも正しく測れる方法が、紙に足の形を縁取ったものの長さを測る方法です。メジャーで測るとどうしても足の甲などの膨らみがあるため、多少の差が出てしまいます。
ですが、靴下を履いた状態で紙の上に足をのせて形を縁取ったものを測れば、膨らみが無いためきちんと直線の長さで測ることが可能です。足囲の場合は1周の長さなので適用できませんが、足長と足幅を測る時は是非利用してみてください。
判断やサイズ計測が難しければスタッフに頼ろう!
自分でトレッキングシューズのサイズの判断が難しい場合やサイズ測定するのが不安な方は、店舗スタッフに頼ると安心なのでおすすめです。カウンセリングをしてくれるので、自分に合うサイズのトレッキングシューズをいくつか持ってきてもらえます。
また、測定してもらうことも可能なので、自分で測定が難しい方でも安心です。スタッフによってはお願いをしなくても測定してくれる方もいるので、気軽に相談してみましょう。
サイズチェックの方法について
トレッキングシューズの目星がついたら、今度はサイズチェックを行いましょう。最初につま先をコツコツさせて指を靴先にくっつけ、そのあとかかとに指を入れて1本分入るかどうか確認します。
もし入らない場合はワンサイズずつ大きくして、自分に合うトレッキングシューズのサイズはどれなのかちょっとずつ調節していきましょう。
サイズ調整する方法
トレッキングシューズのサイズが合っていても、足の形状合わないことがあります。例えば足幅が狭い又は足の甲の盛り上がりがあまりなく調整したい時は、ハーフまたはフルインソールでサイズ調整ができるといった具合です。
このように、サイズ調節がインソールで簡単できることを是非、豆知識で覚えておきましょう。インソールは靴についているものと、別売りがあるのでスタッフに相談しながら合うインソールを見つけてください。
トレッキングシューズの最適な試着方法!
トレッキングシューズの試着は、サイズ選びだけでなくフィット感もみなければなりません。そのために試着時のチェックの仕方や、注目するべきポイントをご紹介します。
試着で見るべきポイントをきちんと抑えることができなければ、自分に合うトレッキングシューズには出会えません。快適な登山にするためにも、是非読んで実践してください。
自分の足の形状は?
足の形状にはエジプト型・ギリシャ型・スクエア型があり、トレッキングシューズの選ぶべき形状とサイズが変わります。以下のポイントを確認しながら合う靴の形状をサイズを探しましょう。不安であればスタッフに候補をあげてもらうのも良いです。
- エジプト型:重心が外側に行きやすいため外反母趾になりやすい
- ギリシャ型:つま先が狭いと中指がZ字に曲がり固まる「つちゆび」になりやすい
- スクエア型:靴の形状が合わないと親指と小指に負荷がかかり痛くなりやすい
トレッキングシューズやインソールの形状のフィット感
試着はサイズが合っているかどうかだけを見る方が多いです。しかし、トレッキングシューズの形状がフィットしているかどうかのチェックも忘れてはいけません。靴やインソールの形状のフィット感は、登山の疲労やケガ予防に繋がります。
試着はせっかく自分に合った靴を探すチャンスです。是非トレッキングシューズとインソールとのフィット感にも注目してみてください。
最適な試着方法①厚い靴下を履く
トレッキングシューズを試着する際は、登山に使用する足首までの丈で分厚い靴下を履きましょう。店によっては靴下を借りることができますが、自前の登山靴下や、購入したものが手元にあるのであればその靴下を履くのが望ましいです。
普段履く靴下や、自分が持っていない靴下で試着しても正しいトレッキングシューズを選ぶことができません。靴下によって暑さや素材も変わるので、実際に登山で自分が使う靴下を試着に使いましょう。
最適な試着方法②足のサイズを測ってもらう
足のサイズを測ってもらう工程は、自分で測定していない場合のみで結構です。サイズを測ってきた場合は、数値をスタッフに伝えましょう。足のサイズを測ってもらうのは、自分で測るのと同様に、足長・足囲・足幅を見てもらいます。
店によっては簡単に正確に測れる器械を使って測定ができるので、忙しい方や不安な方は、思い切ってスタッフに頼るのもいいでしょう。
最適な試着方法③色んなブランドを試着
トレッキングシューズはブランドによって、形状や生地の硬さが違います。例えば、日本のブランドは海外ブランドのトレッキングシューズよりも足幅が広めですが、海外ブランドのトレッキングシューズはその逆で、スリムな形状のものが多いです。
より自分に馴染むトレッキングシューズを見つけたい方は、様々なブランドのものを試着してみましょう。
最適な試着方法④実際に歩いてみる
試着時は店内を実際に歩く方が多いですが、トレッキングシューズの場合は店内だけでなく傾斜台も歩きます。登山なので、店内のような平坦な道だけではありません。特に見るべきなのは、下りの時の指の当たり具合や足首の支えです。
少しでも違和感や疲れ、痛み、窮屈な感じがあれば、登山の途中で足の疲労やケガを招く恐れがあります。1つでも違うと思ったらサイズ又はトレッキングシューズ自体を違うものに変えてみましょう。
快適度が変わる!おすすめの靴下はどんな特徴?
トレッキングシューズのサイズにこだわるだけでなく、実は靴下の選び方で、より足の環境の快適度や安全度が変わります。登山は虫やヒルなどにも注意しなければなりません。そういった危険生物から守るために重要なのが、実は靴下なのです。
どのような靴下を守るべきなのかご紹介するので、被害を減らすためにも実践しましょう。
おすすめ①:分厚い生地
分厚い生地の靴下はヒルや毒虫への防御力を上げるだけでなく、負担による足の痛みを起こしにくくするメリットがあります。トレッキングシューズは固いため足裏にかなりの負担がかかりやすく、薄い生地では痛むリスクが高いです。
足の疲れは登山をする上では天敵になるので、分厚い靴下で足を保護してあげましょう。快適さがかなり変わります。
おすすめ②:足首以上の丈
靴下の丈は最低でも足首が隠れている方が良く、欲を言うとスネあたりまであると安心です。渡渉ポイントがあるような登山になるのであれば、感染症が怖いヒルがいます。登山をしていると知らない間に血を吸われていることも多いです。
ヒルは、丈が短い靴下であればすぐ中に入ることも容易なので、しっかりと丈がある靴下を選んで、入り込む前に気づいて払えるように対策をしましょう。
おすすめ④吸水性や保温性がいいもの
吸水性や保温性がいい靴下を選ぶのもぜひ視野にいれてほしいポイントです。意外とトレッキングシューズの中は蒸れやすいため、吸水性が良い靴下を選ぶことをおすすめします。
また、山の標高によってはかなり気温が下がり足がかじかむことがありますが、踏ん張る力も弱まってしまうため注意が必要です。標高が高い山へ登山する方は、保温性をみましょう。
おすすめ③:メリノウール&ウールと化繊の混紡素材
靴下の素材でおすすめなのは、メリノウールとウールと化繊の混紡素材です。メリノウールは吸水性や発散性と通気性にとても優れている素材となっています。ウールと化繊の混紡素材も同じく、吸水性や発散性、通気性が優れていますが、比較的安価です。
コットンも吸水性がいいことで有名ですが、発散させる性質がなく速乾性がないのでおすすめしません。快適な足元でいたい方は、メリノウールかウールと化繊の混紡を選びましょう。
正しいサイズの選び方で足を守ろう!
今回はトレッキングシューズの正しいサイズの選び方と、試着方法やコツ、おすすめの靴下についてご紹介しました。自分に合うサイズの目安は、つま先を靴先にくっつけて、かかとに指1本入るサイズです。是非購入する際はこの方法を実践してください。
そして、もし不安な時やトレッキングシューズの候補の判断が難しい場合は、遠慮せずにスタッフに相談しましょう。
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