【レベル別】和歌山の登山におすすめな山10選！初心者が気軽に行ける場所もご紹介！

和歌山には絶景の登山スポットがいっぱい！

和歌山県には紀伊半島の中央部を占める紀伊山地が連なり、遠く奈良県や大阪府の境まで延びています。また世界遺産に登録されている「熊野古道」にまつわる山も多く、さらにかつては修験道の霊場となっていた今でも秘境のような山も少なくありません。

また和歌山には登山道やハイキングコースが整備された山が多く、百名山に選ばれた山もありさらに春夏秋冬と四季折々の景観が美しく豊かな自然に囲まれた山が多いのも特徴です。

和歌山にはレベル応じて楽しめる山が多い！

登山コースも初心者からある程度装備が上級者向けまでレベルに応じて山歩きが楽しめる登山ルートがあります。また登山の方法も日帰りからキャンプ場でテント泊をするケースまでさまざまです。

今回は和歌山のおすすめの登山コースを初心者から上級者までのレベルに応じて全部で10選ご紹介していきます。

和歌山の登山コース初心者向け5選

和歌山のおすすめの登山①：護摩壇山（ごまだんさん）

護摩壇山（ごまだんさん）は、和歌山県と奈良県の県境にのびる紀州山地に聳える標高が1,372mの山で、周辺には標高が同じような1000m級の山々に囲まれており和歌山でも一、二を争うほどの高さとなっています。

その昔、源平屋島の戦いに敗れた平家の「平維盛（たいらのこれもり）」が高野山を通ってこの山まで落ち延びてきて平家の命運を占うためここで護摩を焚いたという言い伝えがありそれが山名になったと言われています。

日帰りで絶景が楽しめる和歌山の山！

山は四季ごとに魅力ある景観を作り出し春は新緑、夏は深緑の樹木に囲まれさらに秋の紅葉が見事なことで知られ、冬は美しい雪化粧で覆われます。標高が高い山ですがコースがよく整備されていて初心者でも登りやすく、家族やグループでのハイキングに最適ですよ。

山頂からの見晴らしが素晴らしく、遠くまで連なる紀伊の山々や遥か遠くには紀伊水道も眺められここまで登ってきた疲れも癒されます。登山口までは高野山駅からバスで行きます。

和歌山の登山情報【登山口まで電車等のアクセスなど】

和歌山のおすすめの登山②：八郎山

「八郎山」は、紀伊半島の「紀伊浦神」の海も近い場所に立つ標高250ｍの山です。山頂の手前には「八郎峠」があり、ここまでは熊野古道を通るコースとなっていて初心者でも景色を楽しみながら登ることができます。

この熊野古道は「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として2004年にユネスコの世界文化遺産登録されており、道路が世界遺産に登録された日本で初めてのケース。世界遺産全体でもスペインにある巡礼路に次いで2番目に登録になりますので是非歩いてみたい道です。

季節毎に絶景が楽しめる和歌山の山！

「八郎峠」まで登った後は細い尾根道を歩いて山頂を目指します。コース途中にはロープ場などがあり、ちょっとしたスリルが味わえますよ。初心者でもロープをしっかり掴み注意しながら登れば問題なく登ることができます。

やがて山頂に着くとそこは広い台地になっていて見晴らしが抜群で南方の眼下には熊野灘が広がり、北には紀伊の山々が連なる大パノラマが一望でき、いつまでも見飽きることがありません。

和歌山の登山情報【登山口、電車アクセスなど】

和歌山のおすすめの登山③：三石山

三石山は紀伊半島のほぼ中央に位置する橋本市の北西にある山で和歌山と大阪との県境も近い場所に立っています。標高が739mありかつて紀見や橋本、山田の旧三町村の境界を示す大きな石が置かれていたことから山の名が付きました。

春夏秋冬それぞれの季節の自然が美しく、特に秋には山を覆う自然林が赤や黄色に色付き綺麗な紅葉の中を歩くのが人気です。登山コースはゆるい傾斜が続く道を歩くので初心者でも日帰りでハイキングやトレッキングを楽しむことができます。

季節毎に絶景が楽しめる和歌山の山！

登山コースの入り口までは「南海紀見峠駅」から歩いていくことができアクセスも便利な位置にあり、途中には公園もあり景色を見ながら休憩することができます。

子供連れのファミリーや気の合ったグループなどそれぞれのレべルに応じてゆっくり登山が楽しめます。

和歌山の登山情報【登山口までの電車アクセスなど】

和歌山のおすすめの登山④：俎石山（まないたいしやま）

「俎石山」は、和歌山県と大阪府の県境西部「紀泉アルプス」と呼ばれる連山のほぼ中央に位置する標高420ｍの山です。読み方は「まないたいしやま」ですが地元では「そせきざん」と呼ぶ人も多いようです。

山頂は北峰と南峰に分かれている双耳峰で、特に北峰からの展望が素晴らしく大阪湾やそこに浮かぶ関西空港など一望でき、さらに淡路島やその先に四国も見える大パノラマが広がっています。

季節毎に絶景が楽しめる和歌山の山！

登山コースの入り口に行くには南海本線「箱作駅」から南海バスに乗り「桃の木小学校前」で降りてしばらく歩いて行くと到着します。そこから自然林の中の上り下りの登山道をゆっくり歩いていき四季折々の自然の景色を楽しんで進んでいくとやがて山頂に到着です。

所要時間は山頂まで初心者のレベルで2時間半から3時間位となっており、ハイキングやトレッキング気分が味わえて登山の丁度よい体験コースとなります。四季の自然が美しく特に秋の紅葉の時期がおすすめです。

和歌山の登山情報【登山口、電車アクセスなど】

和歌山のおすすめの登山⑤：雲山峰（うんざんぽう）

「雲山峰」は、和歌山県の和歌山市と大阪府の阪南市の境界線上に伸びる「紀泉アルプス」の最高峰としてそびえたつ標高490mの山です。登山口は世界遺産登録の「熊野古道」の起点になっているJR阪和線「山中渓駅」から徒歩で約5分の場所にあります。

この登山口は初心者でも歩きやすい「銀の峰ハイキングコース」の出発点でここから約50分かけて登ると第1パノラマに到着します。ここからは大阪湾が一望でき遠くに六甲山や明石海峡大橋まで望めるビューポイントです。

季節毎に絶景が楽しめる和歌山の山！

ここから第2パノラマを目指しますがコース途中には急勾配な箇所や鎖やロープを使って登る所もありちょっとしたロッククライミングの気分が味わえます。初心者でも鎖をしっかり掴み足場を固めて登れば大丈夫ですよ。

ここから暫く行くと山頂に到着し、食事をしたり景色を眺めたりしてのんびりできます。コース途中には春には満開の桜、秋には綺麗な紅葉など眺めながら歩く箇所もあり、四季ごとに変化のある景色が楽しめる点も人気です。

和歌山の登山情報【登山口、電車アクセスなど】

和歌山の登山コース中級者向け3選

和歌山のおすすめの登山①：嶽ノ森山（だけのもりやま）

「嶽ノ森山」は、和歌山の南端にある古座川狭に面している岩が多い山で、古座川沿いには天然記念物に指定されている壮大な「一枚岩」があり見応えがあります。また「関西百名山」にも指定されている美しい山です。

標高は375ｍとそれほど高くありませんが、登山道は比較的急な傾斜が続き中級者向けである程度の装備が必要です。途中には一枚岩の他にも「ナメトコ岩」や豆腐を重ねた様な「豆腐岩」などがあり、変化が多く見どころが多いのが特徴になっています。

季節毎に絶景が楽しめる和歌山の山！

登山コースは自然林の中を歩いていく道が続き、途中には清流に沿って岩場を登って行く箇所があり、滑りやすく岩肌には足形が彫られており、一歩ずつ足形を踏みしめながら登って行くスリルが味わえますよ。

やがて山頂に着くとそこからは紀伊の連山が一望できる絶景が広がっており、前面には熊野灘や遥か太平洋の地平線も見える大パノラマが素晴らしく、百名山に選ばれている理由も納得できます。

和歌山の登山情報【登山口、電車アクセスなど】

和歌山のおすすめの登山②：和泉葛城山（いずみかつらぎさん）

「和泉葛城山」は、和歌山県と大阪府の県境に長くのびている和泉山脈の中央に位置する標高が858mの山で、昔から葛城連峰の中心として親しまれています。1996年には和泉山脈一帯が「金剛生駒紀泉国定公園」に指定されました。

古くから信仰とかかわりの深い修験道の山で、山頂には「八大竜王」を祀っている神社の石の宝殿があります。また山頂の北側斜面にはブナの天然林が広がっており、国の天然記念物に指定されておりその景観は見事です。

季節毎に絶景が楽しめる和歌山の山！

山頂には円柱形の展望台が造られていてそこからは大阪平野や紀の川市が一望でき、さらに夜には大阪湾に浮かぶ関西国際空港が輝く絶景が眺められます。また空気が澄んでいて天体観測などにも適したスポットとしても好評です。

登山口へは南海本線「岸和田駅」からバスで「牛滝山」行きに乗り「牛滝山」下車して暫く歩くと着きます。登山コースはゆるい登山道が長く続く中級者向きのレベルとなっていますが初心者でもゆっくり時間をかけて日帰りで登ることができますよ。

和歌山の登山情報【登山口、電車アクセスなど】

和歌山のおすすめの登山③：矢筈岳（やはずだけ）

「矢筈岳」は和歌山県日高川町にあり、山の姿が弓の弦をかける「矢筈」の形に見えることから名付けられた尖った双耳峰の山です。山頂からの展望が素晴らしく「関西百名山」にも選ばれており、近くには田代城跡が残っています。

登山口は阪和道「広川南IC」から車で約1時間45分ほどのところにあり駐車場もあります。登山口をスタートするとしばらくの間は林の中を通る遊歩道が続き森林浴の気分が味わえて、特に秋の紅葉は見事です。

季節毎に絶景が楽しめる和歌山の山！

その後コースは暫く階段状の道が続く山道となり徐々に傾斜もきつくなり、中級者以上におすすめの登山コースとなります。やがて標高が811ｍの山頂着くと、そこからは眼下に山を取り巻くように日高川が蛇行しているのが見える絶景が楽しめます。

和歌山の登山情報【登山口、電車アクセスなど】

和歌山の登山コース上級者向け2選

和歌山のおすすめの登山①：大塔山（おおとうざん）

「大塔山」は、紀伊半島の南部に広がる紀伊山地の中心となっている標高が1122メートルの山で、山中には熊野川水系や古座川水系、日置川水系などの水源となっている滝や渓流がたくさんあります。

山にはブナ林が多く見られますが通常ブナは冷涼地に育つ樹木でこの地域はブナが育つ本州の南限地となっています。かつては滝が流れ落ち清流が岩を這う秘境のようで登山には厳しい山でしたが、近年林道が整備されたくさんの登山者に親しまれるようになりました。

ある程度装備が必要な和歌山の山！

山頂からの見晴らしが素晴らしく法師山や野竹法師（のたけほうし）など紀伊の連山やブナ、ツガ、モミなどの樹海が広がっていて、さらに熊野灘など絶景も眺められ見飽きることがありません。

登山道は渓流が流れる岩場を歩いたりきついアプウダウンの箇所もあり、ある程度装備が必要で登山レベルは上級者向けとなっています。ただ中級者や初心者にとっても山の経験を積んだ後に是非挑戦したい山になっています。

和歌山の登山情報【登山口、電車アクセスなど】

和歌山のおすすめの登山②：法師山（ほうしやま）

「法師山」は紀伊山地の南部に立っており、前述の大塔山の西5kmに位置している標高が1120mの山で、紀伊の連山の中では大塔山に次いで高い山となっています。山頂付近にはブナの純林も残っており見どころの多い山です。

山頂からの展望は抜群で、東の大塔山をはじめどこまでも連なる紀南の山々から奈良との県境に伸びる果無（はてなし）山脈や大峰（おおみね）山脈の南部の山々、さらに熊野灘から太平洋まで360度の大パノラマが堪能できます。

季節毎に絶景が楽しめる和歌山の山！

法師山への登山口は「紀伊田辺駅」から車で80分ほどのところに位置しており、登山道には厳しい箇所もあり装備が必要な上級者レベルとなっていますが、途中の林や森の中の自然が美しく特に秋の紅葉の季節は多くの登山者を魅了しています。

法師山の登山は9時間近くかけて日帰りで登るケースの他に、ゆっくり山歩きを楽しみながらキャンプをしてテント泊をして山の端から昇る日の出を拝む登山者も多いようです。

和歌山の登山情報【登山口、電車アクセスなど】

和歌山の山々を思いっきり楽しもう！

【レベル別】和歌山の登山におすすめな山のご紹介、いかがでしたか？和歌山には登山やハイキングに最適な山がたくさんありますね。コースも日帰りからキャンプ場でテント泊をするケースまであり、登山レベルも初心者からある程度装備が必要な山までさまざまです。また春は桜、秋は紅葉など自然が豊かな山も多いですね。今後、登山シーズンには見どころいっぱいの和歌山の山に是非チャレンジしてください。

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