【連載】ドライブで楽しむおすすめの旅 ～春本番の那須高原へ出かけよう！～

春本番の那須高原をドライブしよう！

出典：ライター撮影

いい旅してますか？今週は春の那須高原を巡るドライブ旅をご紹介します。今回の旅の舞台となるのは栃木県那須塩原市と那須郡那須町です。那須高原といえば日光に次ぐ有名な観光スポットですね。関東の夏の避暑地として広く知られていますが、春の時期の那須高原も見どころがいっぱいです。

ドライブ旅のスタートとなるのは東北自動車道「黒磯板室IC」で、那須塩原市の観光スポットから始まり、最後は那須高原の名峰「茶臼岳」の中腹までドライブします。東京都心からも2時間弱でアクセスすることができ、東北方面や群馬、茨城方面からのアクセスも良好です。今回は全部で7ヶ所の観光スポットを巡ります。

ドライブ旅の行程をご紹介

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それではドライブ旅の行程を簡単にご紹介しましょう。まず最初は那須塩原市の有名な湿原で春の花を探しながら散策を楽しみます。次に乙女の伝説で知られる美しい滝を見学して、午前中の最後はすぐ近くのランチスポットで絶品グルメを堪能します。

午後は那須町に移動して温泉街の史跡を見学し、続いてそこからすぐの場所にある吊り橋で絶景を眺めます。景色を楽しんだ後は吊り橋から間もなくの場所にあるお花見スポットに移動して、遊歩道を歩きながら綺麗な春の花を観賞します。ドライブ旅の最後は那須高原の秘湯で旅の疲れを癒します。ワクワクドキドキの観光コースです。

綺麗な花々と景色に癒されよう！

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沼ッ原湿原

最初に立ち寄るのは4月の下旬から立ち入りが可能となる山奥の湿原です。沼ッ原湿原は東西250メートル、南北500メートルにわたって広がる湿原で、標高が1,230メートルと高いため冬の間は立ち入りができなくなっています。駐車場もたくさんあるのでドライブ旅にはうってつけですね。

湿原には木道が整備されていて、そこを歩きながら湿原に咲く綺麗な花々を観賞したり、山々の景色を眺めたりして楽しむことができます。ここに咲く花の種類は約230種類ほど。春から秋まで季節ごとに綺麗な花々が観賞できるので楽しみです。

クロサンショウウオの卵も！

この湿原で春一番に見ることのできる花のひとつがザゼンソウです。サトイモ科の多年草でミズバショウにも似た独特の形をしています。チョコレート色の花が何ともいえず綺麗ですね。また、春リンドウも5月に咲く花のひとつで、美しい青紫色の花が湿原に遅い春の訪れを感じさせてくれます。

春リンドウは曇ると花を閉じてしまうため晴れた日に出かけるのが理想的ですね。この湿原にはクロサンショウウオが生息していて、春は湿原の水たまりにクロサンショウウオの卵を見つけることができます。綺麗な花と一緒に探してみてください。

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木漏れ日のさす美しい滝に感動

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乙女の滝

湿原歩きを堪能した後は美しい滝の景色に癒されましょう。沼ッ原湿原からは25分ほどのドライブです。その昔、ひとりの若い釣り人がこの滝の流れる川にやってくると、滝の上に美しい盲目の乙女が現れたという伝説が残されていて、その伝説が乙女の滝の名前の由来になったといわれていますね。

滝の周辺は深い緑に覆われていて、天気のいい日には木々の間から木漏れ日が差し込んでいます。滝の大きさは高さ10メートル、幅5メートルほどでなかなか迫力がありますね。ちょうど春の時期は綺麗な新緑と滝のコラボレーションが見事です。

滝壺まで近づいてみよう！

滝を見学するには道路沿いに整備された広い駐車場に車をとめ遊歩道を歩いて滝へと向かいます。遊歩道の途中にはちょっとした展望スペースがつくられていて、高台から滝の景色を眺めることが可能です。乙女の滝の大きな看板もあるのでこちらで記念撮影などいかがでしょうか。

そこからさらに遊歩道を下ると河原まで降りることができます。川には人が歩いてもびくともしない大きな石がたくさんあるので、その石の上から滝の景色を眺めるのがおすすめですね。滝壺の近くまで行けるのでダイナミックな写真が撮影できるに違いありません。

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絶品のそばで至福のランチタイムを！

渓流の里 手打ちそば 山水

午前中の最後は美味しい手打ちそばでランチタイムといきましょう。ランチスポットは乙女の滝のすぐ前です。山水はお店の敷地内に渓流が流れるほどの広い敷地を有するお店で、その渓流を利用して季節の花々が咲く庭園がつくられています。春の時期に訪れると綺麗なツツジの花が楽しめますね。

建物は日本建築の本館と県外から移築した築100年の古民家の別館の2つがあり、綺麗な庭園の景色を眺めながら絶品のグルメに舌鼓を打てます。そばは材料を吟味した二八そばで、当日に使用する分のみ手打ちするというこだわり様です。

おすすめメニューはコレ！

そば本来の美味しさを味わえる「せいろ」の二枚重ねをオーダーしてみてはいかがでしょうか。香り高い二八そばの風味を味わえて、二枚重ねのためボリュームも文句なしですね。麺のつゆも鰹のダシがきいた濃い目の味わいで、この美味しいつゆなら毎日自宅でそばが食べたくなってしまいます。

このお店の自慢はそばだけでなく、栃木霜降高原牛を使ったしゃぶしゃぶやすき焼きも絶品です。ちょっと奮発して贅沢にランチが食べたいなら、「滝御膳」や「渓流御膳」といったそばと牛肉料理のセットをチョイスしてみてください。

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那須湯本温泉で硫黄地獄を散策

出典：ライター撮影

賽の河原・殺生石

グルメでお腹を満たしたなら午後一番のスポットへ向かいましょう。山水から15分ほどドライブした場所にある賽の河原です。このスポットは那須湯本温泉街のシンボル的な存在で、温泉街を流れる湯川沿いに広漠とした景色が広がっています。周辺には那須湯本温泉ならでは硫化水素臭が漂っていますね。

散策路が整備されていてその散策路の最奥部に有名な殺生石が鎮座しています。散策路の途中には「千体地蔵群」と呼ばれるたくさん地蔵が集まる場所もあって見どころのひとつになっていますね。年々その数が増えているというから驚きです。

松尾芭蕉も訪れた殺生石

殺生石のある場所は有毒な硫化水素ガスが湧き出しているため見学は柵の外からとなりますね。地面は硫黄の色がにじみ出ていていかにも地獄という雰囲気が感じられます。有名な松尾芭蕉とその弟子がこの殺生石を訪れていて、「石の香や夏草あかし露あつし」という弟子が詠んだといわれる名句も残されています。

この観光スポットは栃木県指定の史跡にも選ばれていて、平成26年には国指定の「奥の細道の名勝地」にも指定されました。駐車場も比較的広く散策にもそれほど時間はかかりません。ぜひ立ち寄りたい名所ですね。

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那須高原の絶景スポットでドキドキ体験

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つつじ吊り橋

史跡見学を楽しんだ後は有名な那須高原の絶景スポットへとドライブしましょう。賽の河原から2分と近い場所にあるのがつつじ吊り橋です。この吊り橋は全長130メートルという長い吊り橋で、栃木県内にある吊り橋の中では二番目に長い吊り橋となっています。

高さが38メートルとマンションの10階ほどの高さに設置されているため、風や人の移動で吊り橋が揺れると非常にスリリングです。しかし、吊り橋の上から眺める景色は圧巻で、恐怖心よりも好奇心のほうが先立ちますね。駐車場も整備されているのでドライブで手軽に立ち寄れます。

そのままお花見を楽しむのもよし！

風が強い時には注意が必要ですが、吊り橋は無料で何度でも往復できるので高所好きの人にはもってこいの観光スポットですね。吊り橋のたもとには東屋も整備されているので、こちらで休憩しながら絶景を楽しむのがおすすめです。

吊り橋を渡ると次にご紹介するお花見スポットへとアクセスすることも可能です。スニーカーなど歩きやすい靴を持参すれば、駐車場から30分ほどかけて散策が楽しめます。今回の観光コースでは別の駐車場に移動しますが、体力に自信があればぜひこの吊り橋から歩いてアクセスしてみてください。

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綺麗なツツジで那須高原の春を感じよう！

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八幡つつじ群落

絶景スポットを満喫した後は5月に満開を迎えるツツジの花を観賞しましょう。つつじ吊り橋から1分ほどドライブするとお花見をするために車をとめる駐車場にアクセスできます。道路沿いは坂道で危険なため必ず駐車場に車をとめましょう。「県立なす高原自然の家」の前に広い駐車場があるので、そこから歩いて群落までアクセスします。

八幡つつじ群落は23ヘクタールという広大な敷地にツツジが咲き誇る観光スポットで、ヤマツツジやレンゲツツジなど約20万本ものツツジを鑑賞できます。見ごろは5月中旬から6月中旬ですね。

展望台からの景色もお見逃しなく！

八幡つつじ群落には木道の遊歩道が整備されていて、観光客はそこを歩きながらお花見を楽しめます。迷路のようになっていますが気の向くままに散策を楽しんでみるのも決して悪くはありませんね。つつじ群落は大きく分けて上段と下段に分かれていて、前述のつつじ吊り橋からアクセスする場合には下段の群落をメインに楽しめます。

しかし、八幡温泉の前に広がる上段の群落も見事で、アップダウンはありますが見ごたえは抜群です。遊歩道の途中にある展望台からは、雄大な茶臼岳とツツジの花のコラボレーションを堪能できるのでぜひお見逃しなく。

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那須高原の秘湯で旅の一日を振り返り！

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北温泉旅館

綺麗なツツジの花に癒された後は那須高原の名湯でドライブ旅の疲れを癒しましょう。八幡つつじ群落からはドライブで6分ほどです。北温泉は那須高原にある一軒宿の秘湯で、駐車場からは細い急な山道を歩いてアクセスしなければなりません。しかし、この不便な環境が温泉好きの心を捉えており、全国からこの温泉宿に観光客がやってきます。

江戸時代と明治時代、昭和時代の3つの時代に建てられた建物をつなげた形になっているのが特徴で、このレトロな建物が秘湯ムードをより高めています。映画のロケ地にもなり有名になりました。

北温泉で湯巡りを楽しもう！

旅館には屋内と屋外に数種類のお風呂があるので、ぜひすべてのお風呂を巡ってみましょう。大きな天狗の面が吊るされた「天狗の湯」、綺麗な渓流のせせらぎを聞きながら入浴できる「河原の湯」、女性専用の「芽の湯」など、趣が異なるお風呂が館内に点在しています。

また、屋外には大量の温泉が投入された温泉プールがあり、水着を着用して温泉の中で泳ぐことが可能です。水着着用は義務ではありませんが、非常にオープンな露天風呂のため水着や大き目のバスタオルを持参するのがおすすめです。一度訪れるとクセになる温泉宿ですね。

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春のドライブ旅は那須高原に決まり！

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今週は春本番の那須高原を巡るドライブ旅をお届けしましたがいかがでしたか？花にグルメに温泉と、那須高原には楽しい観光スポットがいっぱいです。ご紹介した観光コースは日帰りでも十分に楽しめる内容になっています。次のお休みはぜひ本記事を参考にして那須高原にドライブしてみてください。