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【難易度別】弥三郎岳のおすすめ登山コース!絶景のパノラマビューを見に行こう!

弥三郎岳は、山梨県の観光名所である昇仙峡から、ロープウェイを使うと楽に登ることができます。山頂の大きな1枚岩からの圧巻のパノラマビューが楽しめ、初夏の新緑、秋の紅葉時期には素晴らしい景観を見せてくれます。弥三郎岳への難易度別のおすすめ登山コースをご紹介します。
2021年4月30日
Meigen Oka
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目次

弥三郎岳の概要

Photo by senngokujidai4434

山梨県甲府市に属する弥三郎岳(やさぶろうだけ)は、奥秩父山稜地の南西部に位置し、標高は1,058mの弥三郎岳、展望台、パノラマ台と連なる峰々を総称して羅漢寺山と呼称されていて、甲府名山や日本百名山のひとつに選定されています。

ロープウェイのパノラマ台駅には、八雲神社が祀られていて、周辺には茶店や土産物屋があります。弥三郎岳の頂上からは富士山を始め、南アルプスの山々、奥秩父連峰などの大パノラマが楽しめます。昇仙峡からはロープウェイを利用して手軽に登ることができます。

弥三郎岳の名前の由来

弥三郎岳の頂上付近に“弥三郎権現”という小さな祠が祀られています。これは、昔、羅漢寺の寺男であり、酒作りの名人と言われた弥三郎という男がいましたが、無類の酒好きで、飲み過ぎては失敗ばかりしていました。

ある日、羅漢寺の住職に強くいさめられたのを期に、最後に一斗あまりの酒を飲みほして、以後一滴の酒を飲まずと誓い、天狗と化して弥三郎岳の頂上から消えたという言い伝えが残されていて、これが弥三郎岳の名の由来となっています。

登山起点の「昇仙峡」

Photo by fujitariuji

山梨県甲府市にある昇仙峡は、日本一の渓谷美と称され、国の特別名勝の指定があります。荒川の上流にあって、花崗岩による断崖の景観や、奇岩などの景色も見られ、清涼な谷川沿いには遊歩道も整備されています。

弥三郎岳への登山拠点でもあり、山頂パノラマ台まではロープウェイを利用して手軽に登れるハイキングコースがあり、多くのハイカーが訪れます。夏の新緑、秋の紅葉と四季を通じて素晴らしい周辺の景色が堪能できる観光地です。

弥三郎岳から昇仙峡に下山したら、1200年前に弘法大師により開湯されたという言い伝えがあり、“武田信玄の隠し湯”のひとつとされる「湯村温泉」に立ち寄って登山の疲れを癒すのも良いでしょう。

昇仙峡ロープウェイ

  • 住所
    山梨県甲府市猪狩町441
  • 電話番号
    055‐287‐2111
  • 営業時間
    9:00~17:30
  • アクセス
    中央自動車道「双葉スマートIC」より30分

弥三郎岳/難易度別登山ルート

【難易度:軽レベル】昇仙峡ロープウェイ~弥三郎岳

昇仙峡周辺の美しい景色を眺めながら車道と遊歩道を歩き、昇仙峡ロープウェイを利用してパノラマ台、弥三郎岳頂上へと登り、展望台からの素晴らしいパノラマビューを楽しんで、手軽に弥三郎岳へと往復できる一般向けのおすすめコースです。

難易度レベルは軽装でも歩けるコースですので、敢えて”軽”レベルとしましたが、時々見かける革靴やサンダル履きはNGです。せめてスニーカーかトレッキングシューズで歩く様にしましょう。もう一つ、雨具も用意しておくと万全です。

コース概要


天神森バス停をスタート。猿岩と呼ぶ奇岩や渓谷の美しい景色を眺めながら遊歩道を歩き、仙娥滝から昇仙峡ロープウェイ仙娥滝駅に到着します。ゴンドラからの緑溢れる見晴らしの良い山容を眺めながら約5分でパノラマ台駅に到着。

展望台から南アルプスなどの遠望を楽しみ、弥三郎岳へ向けて登山道を進みます。クサリの設置がある岩場もありますので、足元に気を付けて登りましょう。三角点が設けられた弥三郎岳頂上に到着。富士山や秩父山系などの展望を楽しんだら、往路を戻って下山します。

アクセスルートDATA

登山口までのアクセス JR甲府駅よりバス利用約30分
車:中央道甲府昭和ICより約35分
駐車場:有り(天神森駐車場)
山行 日帰り 
難易度:☆☆☆☆★ 体力度:☆☆☆★★
アクセス情報 距離:約8km 累積標高差:上り850m・下り485m マップ上標準コースタイム:約3時間45分
コースタイム 天神森バス停スタート⇒(80分)仙娥滝⇒(15分)
仙娥滝駅(ロープウェイ)⇒(5分)パノラマ台駅
⇒(15分)弥三郎岳頂上⇒(20分)パノラマ台駅
⇒(5分)仙娥滝駅⇒(15分)仙娥滝⇒(70分)
天神森バス停ゴール)

【難易度低レベル】金桜神社~弥三郎岳

昇仙峡グリーンラインの終点の地に、金峰山をご神体とする「金桜神社(かなざくらじんじゃ)」が鎮座しています。金運アップのご利益が得られるというパワースポットとして有名です。

金桜神社の立派な社殿を眺めて参拝を終えたら、弥三郎岳への登山口からパノラマ台、弥三郎岳に登頂して、パノラマ台駅から往路を戻って金桜神社登山口に下山する、手軽に辿れるおすすめのトレッキングコースです。

コース概要

金桜神社を参拝して登山の無事を祈願したら、弥三郎岳登山口から出発。登山道といっても車両も通ることのできる林道です。一部つづら折れの箇所がありますが、樹林のなかの歩きやすい路を歩いて、ロープウェイの山頂駅パノラマ台に到着します。

パノラマ台から展望台、弥三郎岳山頂へ登頂。丸い大きな岩の上から周辺の大展望を楽しんだらパノラマ台へ戻り、往路を辿って下山します。夏の森林浴、秋は紅葉を楽しみながら歩けるコースです。

アクセスルートDATA

登山口までのアクセス JR甲府駅よりバス利用約50分
車:中央道甲府昭和ICより約40分(駐車場有り)
山行 日帰り
難易度:☆☆☆☆★ 体力度:☆☆☆★★
アクセス情報 距離:約7.6km 累積標高差:上り・下り441m マップ上標準コースタイム:約2時間
コースタイム 金桜神社登山口スタート(45分)パノラマ台⇒
(15分)弥三郎岳頂上⇒(15分)パノラマ台駅
⇒(45分)金桜神社登山口ゴール

【難易度:低レベル】獅子平~弥三郎岳

昇仙峡からは西側に位置し、住所は甲斐市となる獅子平登山口から白山展望台、白砂山へと辿り、パノラマ台から弥三郎岳に登頂して獅子平に戻って下山する「ふる里自然観察路」と呼ばれている、弥三郎岳へのトレッキングルートです。


コース概要①/獅子平から白山展望台

県道6号から“ふる里自然観察路入口”と標識のある獅子平橋を渡ると、弥三郎岳登山路になります。しばらく簡易舗装の林道を歩くと舗装がなくなり登山道らしくなってきます。左側に砂防ダムを見ながら、次第に深い樹林帯の路になります。

展望の効かない緩い登山道を登っていきます。分岐を標識通りパノラマ台方面に向かい、次第に見晴らしが良くなり、木の間越しに茅ヶ岳、金ヶ岳、太刀岡山が見える緩い上り坂を進むと、分岐点があり、白山展望台へと進みます。

コース概要②/白砂山から弥三郎岳

白山展望台は、真っ白の花崗岩の砂礫(されき)で覆われた、文字通り白い山の展望台です。茅ヶ岳など美しい景色の山容を眺めて、分岐点に戻り、“熊出没注意”の看板を見て登山路を歩き、分岐から白砂山へ向かいます。

白砂山も花崗岩が風化によって白い砂礫岩となった山です。滑りやすいので注意して展望を楽しみ、分岐に戻ってパノラマ台へ向かい、弥三郎岳へ登頂。帰路は往路を戻って獅子平登山口に下山します。

アクセスルートDATA

登山口までのアクセス LR甲府駅よりばす利用約25分
車:中央道甲府南ICより約45分(駐車スペース若干
有り)
山行 日帰り 
難易度:☆☆☆☆★ 体力度:☆☆☆★★
アクセス情報 距離:約11.0km 累積標高差:上り・下り458m  マップ上標準コースタイム:約4時間50分
コースタイム 獅子平(ふる里自然観察路入口)スタート⇒
(70分)白山展望台(30分)白砂山分岐⇒
(15分)白砂山⇒(15分)白砂山分岐⇒
(30分)パノラマ台⇒(15分)弥三郎岳頂上
⇒(15分)パノラマ台⇒(30分)白砂山分岐
⇒(20分)白山分岐)⇒(50分)獅子平登山
口ゴール

【難易度:中レベル】弥三郎岳~白砂山

天神森バス停から、遊歩道を歩いて仙娥滝駅右手にある登山道を登り、パノラマ台駅から弥三郎岳に登頂。パノラマ台に戻って白砂山山頂から白山展望台へと進み、奇岩の太刀の抜石から天神森バス停に下山するコースです。

山行距離約20kmを歩きますので、技術度はそれほど高くありませんが、難易度レベル中程度の健脚者向けのルートです。トレッキング用の装備をしっかり整えて登る様にしましょう。下山したら湯村温泉でゆったり疲れを癒すのも良いですよ。

コース概要①/天神森からパノラマ台

駐車場もある天神森バス停をスタート。しばらく車道を歩き、途中から谷沿いの遊歩道になります。日本有数と言われる昇仙峡の名所“覚円峰”や“仙娥滝”の美しい渓谷を楽しみながら、ロープウェイの仙娥滝駅に着きます。

ロープウェイを使わずに、右手の登山道を登っていきます。秋には紅葉が素晴らしい樹林のなか、森林浴を兼ねて登ってゆくとロープウェイのパノラマ台駅に着きます。茶店、土産物屋などが並び、観光地の様相を呈しています。

コース概要②/弥三郎岳から白砂山


弥三郎岳に向かい、展望台から少し斜面のきつい登山路を登って、丸い巨岩の弥三郎岳頂上に登頂。パノラマビューを楽しんだら、パノラマ台に戻り、標識通り左にとって一旦下り、登り返して白砂山に向かいます。

白砂山方面と書かれた標識のある分岐を進むと、残雪の様な白くザラついた岩が目の前に広がってきます。白い斜面を登っていくと白砂山山頂です。展望も良く、目の前に弥三郎岳、遠くに富士山の雄姿も見えています。

コース概要③/太刀の抜石から天神森

白砂山から下りの登山路となり、途中白山の展望台に立ち寄ります。獅子平方面から合流する分岐を過ぎて、木立のなかの歩きやすく気持ちの良い路を進み、途中、佇立する奇岩“太刀の抜石”に立ち寄ります。

滑りやすいので気を付けて太刀の抜石のてっぺんに登り、周囲の景色を眺めた後は、ひたすら下って、荒川に架かる長潭橋を渡ると天神森バス停に到着、ゴールします。湯村温泉に立ち寄って登山の疲れを癒すのも良いですよ。

アクセスルートDATA

登山口までのアクセス JR甲府駅よりバス利用約30分
車:中央道甲府昭和ICより約35分
駐車場:有り(天神森駐車場)
山行 日帰り 
難易度:☆☆☆★★ 体力度:☆☆★★★ 
アクセス情報 距離:約19.4km 累積標高差:上り・下り1,258m マップ上標準コースタイム:約5時間10分
コースタイム 天神森バス停スタート⇒(80分)仙娥滝⇒(15分)
仙娥滝駅(登山口)⇒(35分)パノラマ台駅⇒
(15分)弥三郎岳山頂⇒(15分)パノラマ台⇒
(30分)白砂山山頂⇒(30分)白山展望台)⇒
(30分)太刀の抜石⇒(60分)天神森バス停ゴール

まとめ

山梨県の観光スポットとして絶景の渓谷美が有名な昇仙峡からは、ロープウェイを使えば容易に登ることができ、弥三郎岳山頂からのパノラマビューを堪能(たんのう)できることから、手軽なハイキングコースであり、温泉にも浸かれるというのも人気がある理由でしょう。そんな弥三郎岳への他の登山口とルートを難易度別にご紹介してみました。

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