防刃手袋で作業効率がアップ
仕事だけでなく日常生活においても、場合によっては刃物や危険物などを取り扱うことがあります。そんな危険物を取り扱う場合に役立つのが「防刃手袋(ぼうじんてぶくろ)」です。最近人気のワークマンやホームセンターにも数多く並んでいますよ。
庭の剪定作業やガラス瓶の収集作業や電動ノコギリやチェーンソーなど、刃物や切れやすい物を扱うときには、性能の良い防刃手袋を装着することで作業が行いやすくなります。
防刃手袋は多種多様
これまでに防刃手袋を使った方はご存じですが、あまり詳しくない方もいらしゃるはずです。そんな方にもよくわかるように防刃手袋を説明します。
そもそも防刃手袋は種類が多く、使用する場所や用途でタイプが異なります。生地も厚手や薄手があり、素材の種類や防刃性能などで手袋の選び方も変わるのです。まず、防刃手袋の用途や使い方などにこだわる選び方から紹介します。
防刃手袋の参考になる選び方！
防刃手袋は使用する際の用途や効果について理解しやすいのですが、性能や素材については確認して比較検討する必要があります。
刃物のノコギリやカッターを使う時に効果がある防刃手袋があり、防水効果や滑りにくい素材や、薄手や厚手の素材なども比較検討すべき要素です。また、防刃手袋は年々高性能化が図られ進化中。最初にそんな防刃手袋の特徴と機能性を紹介します。
用途や性能の比較➀：防刃効果
防刃手袋を選ぶときの指標として大変参考になるのが、その防刃手袋が備えている耐切創(たいせっそう)レベルと耐突刺(たいせっし)レベルです。耐切創レベルはどのくらい切れにくいのかを評価した数値で、0~5段階まであり大きい数字ほど強度が高くなります。
耐突刺レベルは強度を測定する測定器で、突き抜けるレベルを数値化したものです。耐突刺レベルは0~4までの4段階になっていて4が最強です。両数字ともに高い手袋がおすすめになります。
用途や性能の比較②：電動工具使用時
最近は草刈り機やチェーンソウが家庭にまで進出し、自宅で草刈り機などの電動工具で作業しているいる方が増えています。
ポリエチレンや防刃効果が高いケブラー繊維でできている手袋でも、繊維そのものが機械の回転部分に巻き込まれるおそれがあります
その点、革製の手袋は薄手で密着性が高く巻き込まれることが起きにくいのです。草刈り機を使うときやチェーンソー作業の時には革製タイプがおすすめになります。
用途や性能の比較③：破損ガラスの扱い
ガラスの食器類だけでなく、ガラス瓶や鏡などのガラスの破片は危険です。ガラスは粉々に割れることがあります。割れたガラスの破片は素手で触るとケガのもと。割れたガラスは危険物ですから処理するときは防刃手袋を装着しましょう。
細かく尖っていることがあるガラスの片づけには革製の手袋がおすすめです。さらに、ガラスは滑ることもあって、滑り止め機能がついていると作業が楽でスムーズに進みます。
用途や性能の比較④：甲の防刃効果
防刃手袋といえば手のひらの部分とばかりと思いがちですが、用途に寄り手全体の安全を確保することが求められるケースがあります。作業環境で手の甲や指にまで安全を確保する場合があり、手の甲は防御を忘れがちですが意外と事故に遭いやすい部分です。
大部分の防刃手袋は手のひらの部分と指の内側には耐切創対策が施されています。しかし、手の甲の部分には耐切創の機能がない物があります。自分がどのような用途で防刃手袋を使用するか理解して最適なタイプを選びましょう。
用途や性能の比較⑤：食品衛生法の調理現場
調理に関係する職場になりますが、そこで使用する防刃手袋には食品衛生法の制約があります。衛生的に使えるタイプでなければ食べ物の安全は確保できず、規格品がどうかの事前チェックが必須です。
調理の現場で大きな肉や巨大魚を切る時に防刃手袋を使用するのですが、食品衛生法に適合した物を選ぶことが必要です。厚生労働省が定めた食品衛生法は食品の安全性を確保する基準であり、いくら防刃効果があっても食品衛生法に合格した物でなければ使用できないことを記憶しておきましょう。
防刃手袋の変わった選び方
キャンプ場で大活躍
最近人気のキャンプ、キャンプ場で防刃手袋が大活躍です。キャンプでは刃物も使い、火も起こし、熱い物も触ります。また、キャンプなどのアウトドアでは水に触れることも多く、防水機能があるタイプが便利でおすすめです。
現状で最強のスペクトラ繊維が使われている防刃手袋は、強度が高く、水や汗にも強い特徴があります。耐切創性が高いだけでなく、水を扱うことが多いキャンプでは防水機能が優れているタイプを選びましょう。
護身用に役立つことも
実際に使用することがないことが理想ですが、護身用として応用可能な防刃手袋もあります。警察などでも使われているとても丈夫な防刃手袋です。
手のひらから指腹部分に突き刺しに対し、抵抗の強いタートルスキンなどを使用して、高度な耐切創性や耐穿刺性を向上させた防刃手袋は護身用に使えます。
また、凶器を防御する時に使用できるよう操作性は快適で、警察や警備員も護身用の防刃手袋は必須アイテムなので、1セット持っておくと緊急時に役立ちます。
防刃手袋おすすめ8選
おすすめの防刃手袋➀：Cottonest防刃手袋
Cottonest防刃手袋は、メイン素材に高性能ポリエチレンを使い、高強度ポリエステルとナイロン、スパンデックスも使用し、強度は通常の軍手に比較すると10倍以上です。
耐切創レベルがトップの5レベルで、革製の手袋と比較してみると約4倍の強度があります。弾力性にも優れ、フィット感も抜群で、手袋を装着しても指も自由に伸縮でき柔軟性も高い製品です。
防刃手袋だけに、職場やアウトドアライフ、DIYのノコギリ使用時や、手が切れやすい段ボールの解体に廃棄処理などで使用できます。
防刃手袋おすすめ②：ショウワ防刃グローブ
ショウワグローブの防刃手袋は、使用している樹脂の素材はニトリルゴムで、繊維部はナイロン、ポリエステル、アラミドに、ステンレススティールからできています。さらに、ケプラー繊維にステンレスワイヤー糸まで採用されて強度を高めています。
発泡樹脂コーティングとSHOWA独自のプレス加工技術でスベリ止め効果が施され、摩耗強度も優れています。手に良くフィットして作業性も優れ、通気性も保たれ、手首までカバーできるよう長めのデザインです。
防刃手袋おすすめ③：ワーウイックミルズ 防刃手袋
ワーウイックミルズの防刃手袋は、耐切創レベルと耐穿刺レベルがともに高いタートルスキンを採用し、手のひらと指先部分にもタートルスキンを使用しています。
薄手ながら極めて高度な防護性を備え、使えば使うほど手に馴染み、柔らかくなってジャストフィットします。薄手の手袋ながら穿刺耐性と切創耐性を追求し、大変強度の高いグローブになえいました。洗濯方法に制約がありますが、自宅の洗濯機で洗濯も可能です。
防刃手袋おすすめ④：ブレードランナー 鉛入り防刃グローブ
英国のブレードランナー社の鉛入り防刃グローブは、手袋の内部に米国デュポン社製の防刃効果が高いケブラー繊維が使用されています。
薄手で最高品質の本革を使用し、表面処理として厚いライニングが施され、インナーに粒状の鉛が入っていて、ダメージを吸収します。
ブレードランナー製の手袋は、ファッショナブルながら強靭で、そして軽量化が図られたアパレル商品の範疇に入る手袋です。
防刃手袋おすすめ⑤：COM-SHOT 防刃手袋
COM-SHOTの防刃手袋はナイフも掴めるといわれほど、切れにくいグローブになっています。
DIYでノコギリなどの刃物を使用したり、園芸やアウトドアや調理の時でも使用可能。高強度のポリエチレン繊維とステンレスワイヤーを組み合わせることで防刃耐性を高めています。
両社の組み合わせで切り傷防止に高い効果を発揮し、製品コピー通り「切れない防刃手袋」の働きをする手袋です。
防刃手袋おすすめ⑥：Donfri 耐切創手袋
Donfriの耐切創手袋は、耐切創レベルがトップの5です。素材には切削防止性能が優れた高性能ポリエチレンのHPPEを使用し、軍手などの作業用手袋に比較すると10倍以上、革手袋と比較しても4倍以上の強度があります。
滑り止め対策も施され、耐磨耗も高く4級に達しています。繊維部分は独自の13ゲージ・シームレス網目が目立たない手袋です。通気性も極めて優れた手袋です。
防刃手袋おすすめ⑦：ケンコバハンズ防刃手袋
ケンコバハンズの防刃手袋は破れにくく、滑りにくい手袋です。耐切創レベル5で、耐摩耗レベルも5で防刃効果が抜群になっています。超高強度ポリエチレン糸で編まれ、革製より4倍強い製品です。
用途も広く、刃物使用時やガラスの処理、レンガやブロックの取り扱い時に 廃棄物処理などで使用できる作業用軍手の一種でもあります。また、DIYでノコギリや電動工具を使用するときに使え、ガーデニングでも使用可能です。
防刃手袋おすすめ⑧：ミドリ安全作業防刃手袋
ミドリ安全の耐切創性作業手袋マキシカットウルトラDTは、耐切創レベル5と防刃性がトップレベルの優れ物です。手袋本体の素材はナイロンとポリエチレン繊維に、ガラス繊維も使用され、すべり止めはニトリルゴムが使われています。
マキシカットウルトラDTは、手のひらに大きめのすべり止めドットが施され、グリップを強化してクッション機能を効かせています。板金作業や破損したガラスの処理に、金属部品の組立作業などで役に立つ手袋です。
防刃手袋の注意ポイント
普通の軍手の防刃効果は？
日本人が愛用している軍手も一定の防刃効果はあります。軍手は白色で薄手も厚手もあり作業時に使用し、切り傷や擦り傷防止の用途で利用可能です。
通常の軍手の素材は太い木綿糸で、それをメリヤス編みし、伸縮性があり、左右の区別もなく、価格が安い特徴があります。
また、薄手の軍手は使い勝手が良く軽作業には最適。一方、厚手の軍手は吸湿性が良く、耐熱性に優れ、熱を持つ容器などを扱うときに効果大です。しかし、軍手は防刃効果の点で専用の防刃手袋に劣ります。
どこで売ってるホームセンター？
防刃手袋はどこで売っているかですが、代表的なのがホームセンターです。DIY用品がいっぱい並んでいるホームセンターにはさまざまな種類の防刃手袋がフルにラインナップされています。
ホームセンターだけでなく、洗練されたガテン系ショップのワークマンにも防刃手袋は常備品です。また、最近は何でもそろう通信販売のサイトに防刃手袋がたくさんあります。口コミもあり、素材や薄手、厚手などについての言及があり選ぶときに大いに参考にできるのです。
カッター作業でも装用
カッターを使って家庭で作業することが増えています。カッター作業は意外とケガが発生することもあり、どうしても慎重に作業するようになります。
カッター作業時に防刃手袋を着用すると作業がスムーズに行えるのです。軍手だけでなく、家庭にも薄手でよいので防刃手袋を備えておくと、カッター作業だけでなく、庭作業でのガラスの後片付けでも使えて便利です。
防刃手袋でDIYもガーデニングも楽しくなる
何かと便利な防刃手袋について、素材や使用する用途や薄手、厚手の比較や、販売スポットのホームセンターや通販の情報を紹介致しました。また、防刃手袋と食品衛生法の関係まで触れ、ノコギリやカッター使用時の装用も紹介しましので参考にしてください。
いったん防刃手袋を使うと、その便利さは感動ものです。一つ持っておくとさまざまな用途で使え、何かと役に立つ防刃手袋をゲットしましょう！
防刃手袋が気になる方はこちらをチェック！
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