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日本で最も有名なソメイヨシノ(染井吉野)の花言葉をご紹介!見頃や他の品種も!

沖縄県以外の日本列島で栽培されている、江戸後期に開発されたソメイヨシノ。桜の代名詞であるソメイヨシノの花言葉は、精神面と外見に関する2つがあります。ソメイヨシノの他に、しだれ桜と牡丹桜の花言葉と意味、特徴や名前の由来、開花時期などについてもご紹介します。
2021年3月23日
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目次

ソメイヨシノとはどんな花?

出典:ライター撮影

ソメイヨシノ(染井吉野)は日本で一番人気のある桜の品種です。桜の季節には気象庁が桜の開花予想を発表しますが、ソメイヨシノを開花の目安の標本木にしています。

ソメイヨシノは他の品種と同じくバラ科サクラ属ですが、日本に15種類あるといわれている野生種ではありません。江戸後期にエドヒガンとオオシマザクラの園芸種の交配で誕生した、桜の栽培品種の一つなのです。花言葉の前にいろいろチェックしておきましょう。

名前の由来

Photo by KeikoS.ryoko

ソメイヨシノの名前は地名に由来しています。駒込(現東京都豊島区駒込)の植木職人がソメイヨシノの開発者ですが、奈良県吉野山の山桜と区別するため、東京帝室博物館の藤野寄命が1900年(明治33年)に地名の染井(駒込の大字)を頭につけて「染井吉野(ソメイヨシノ)」と命名しました。

駒込は多くの植木職人が活躍した地で、代表格は江戸前期から染井霊園の付近で植物栽培を行ってきた、伊藤伊兵衛家とされています。

外見的な特徴

出典:ライター撮影

ソメイヨシノは傘のように横に大きく広がるのが特徴で、花の季節には豪華な印象を与えます。芯止めをすることで枝がさらに横に広がるようになり、豪華さを際立だせられるのも特徴です。

花の特徴は、丸い形をした中輪の一重咲きで、はかなげな淡い紅色をしています。葉よりも先に花が開花する見映えのよさも、ソメイヨシノが人気な理由です。花びらの先が割れているのも、梅などには見られない特徴です。

日本三大桜名所

出典:ライター撮影

沖縄県以外の日本全国で植えられているソメイヨシノですが、日本三大桜名所の一つが、ソメイヨシノの「弘前公園(青森県)」です。あとは「高遠城址公園(長野県)」のタカトオコヒガンザクラ、「吉野山(奈良県)」の山桜とされています。

弘前公園のソメイヨシノはリンゴの栽培と選定技術を活かし、明治の廃藩置県後に植栽されたもの。公園内には52種、約2,600本ものソメイヨシノが植えられ、花の季節は豪華な風情です。

沖縄県にソメイヨシノの名所はない

ソメイヨシノは日本列島で咲きますが、唯一咲かない地域が沖縄県です。理由は、ソメイヨシノの特性である「休眠打破(休眠解除)」という現象にあります。ソメイヨシノは、11℃~15℃の気温が60日続くことで開花する性質のため、冬の季節でも最低気温が15℃以下になることが少ない沖縄では咲かないのです。

その代わり沖縄では、カンヒザクラ(寒緋桜)やオオシマザクラ、ソメイヨシノに似たクメノザクラなどが咲きます。

栽培の難易度


出典:ライター撮影

栽培方法は難しくなく、初心者でも育てやすいといわれています。地植えも鉢植えもできますが、強い西日の当たる場所以外の、日当たりのよい場所を選んでください。

地植えの場合は、形や生育が、隣に生える樹木の影響を受けやすいため、広めの間隔を取りましょう。街路樹や公園などで楽しめるソメイヨシノですが、自宅の庭に植えて楽しむのもよいですね。

ソメイヨシノの花言葉

出典:ライター撮影

すべての桜に共通する花言葉は、「精神美」や「優雅な女性」ですが、桜の種類によって異なる花言葉もあります。花言葉は、その花の外見的な特徴や性質などから考えられているため、同じ桜でもソメイヨシノ、しだれ桜、牡丹桜、八重桜などは花言葉が微妙に違うのです。

まずはソメイヨシノの花言葉についてご紹介し、あとで別の種類の桜の花言葉をご紹介しましょう。

優れた美人

花言葉「優れた美人」は、ソメイヨシノだけの花言葉とされています。花言葉が意味することは優秀ということに尽きます。日本で一番人気がある種類で、公園などに植えられている8割がソメイヨシノであることからすると、この花言葉に納得です。

たわわに花をつける豪華さは、ソメイヨシノならではの美しさです。もちろん他の桜も美しいですが、ひときわ優美な姿のソメイヨシノを、最上の美人と称えた花言葉といえるでしょう。

純潔

「純潔」もソメイヨシノだけにある花言葉です。花言葉が意味する純潔は文字通り、けがれを知らない純粋で清らか、潔白という意味です。全体を観ると豪華なイメージがありますが、花びらだけを観るとさわやかで、花言葉のようにはかなげな印象がします。

ソメイヨシノの花びらの色は薄い紅色なので、余計に花言葉どおりのイメージを受けるかもしれません。他の種類の桜にはないソメイヨシノだけの花言葉に、やはり納得させられます。

ソメイヨシノの見頃

出典:ライター撮影

ソメイヨシノが咲く季節はもちろん春ですが、他の植物と同じように開花時期は異なります。しかし南にある地域が必ずしも早いわけではなく、例年東京での開花が早い傾向にあるのです。

ウェザーニューズによると2021年は、3月18日が東京の開花時期でした。続いて高知と福岡の3月20日、名古屋の3月21日、鹿児島と広島の3月23日と続き、最終は釧路の5月9日です。

一番遅い品種はチシマザクラ

ソメイヨシノの一番遅いのは釧路市の5月連休明けですが、品種違いで遅いのは、根室市の清隆寺に咲くチシマザクラといわれています。チシマザクラは明治時代に北方領土の国後島から移入されたものです。

山岳地帯で自生する種類で、強風下では樹高が大きくならず、平均で0.5~5メートルほどにしかなりません。その分、じっくり花の香りや形を観察できるのです。

ソメイヨシノ以外の桜の花言葉


日本のサクラは、固有種を含めた15ほどの野生種を基本にし、これらの変種を合わせると100種類の自生種が確認されています。さらに栽培品種も加えると200種類あり、分類の仕方では600種類になるとか。

ソメイヨシノを始め多くの日本人に愛されてきた桜ですが、ソメイヨシノと並んで愛されており、よく見かける種類が「しだれ桜」「牡丹桜」「八重桜」です。これらの特徴や花言葉についてもご紹介しましょう。

しだれ桜

出典:ライター撮影

しだれ桜(枝垂れ桜)の全体の姿は、名前のとおりに枝がやわらかく垂れ下がっているのが特徴です。エドヒガンの枝垂れ性の品種で、イトザクラ(糸桜)という名前もあります。


ソメイヨシノよりも開花時期は一週間ほど遅く、枝が柳のように地面に伸びています。樹齢1000年超の福島県の三春の滝桜のように、天然記念物に指定されるような8メートル以上の巨木もあるのです。白、または淡い紅色の花びらは小輪の一重咲き。

しだれ桜の花言葉

しなやかに枝を下げる枝垂桜は、ソメイヨシノとはまた違った優美な印象です。しだれ桜の花言葉は、共通の「精神美」以外に「優美」「円熟した美人」「ごまかし」などの花言葉があります。樹齢1000年以上のものもありながら、優美さを失わないことから納得できる花言葉です。

「ごまかし」はネガティブな花言葉ですが、美しいにもかかわらず、全体的にうつむき加減に咲いているように見えることからつけられた花言葉のようです。

牡丹桜(八重桜)

出典:ライター撮影

牡丹桜(八重桜)は名前のとおり、ソメイヨシノのような5枚の一重の花びらではなく、6枚~百枚もの花びらをつける栽培品種。八重という意味は、数多く・重なるなどを表しており、牡丹のように数多くの花びらを重ねていることから名づけられました。

「関山」「普賢象」などのさまざまな品種改良された牡丹桜が出回っています。開花時期はソメイヨシノよりも1~2週間ほど遅く、ソメイヨシノが散り始めるころに楽しめる種類です。

牡丹桜の花言葉

牡丹桜(八重桜)は牡丹桜(八重桜)の花言葉は、共通の「精神美」以外に、「しとやか」「豊かな教養」「善良な教育」などの花言葉があります。

花言葉の「しとやか」は上品で奥ゆかしいという意味ですが、ぷっくりと豪華な花をつけながらも、やはり短期間で散ってしまうことが由来のようです。「教育」や「教養」に関する花言葉は、数多く重なった花びらを、知識や知恵が積み重なったことになぞらえているとのこと。

御衣黄

花びらが緑色の御衣黄(ギョイコウ)は、オオシマザクラの栽培品種です。開花時期はソメイヨシノよりも2週間ほど遅く、緑色が少しずつ黄色くなり、やがて中心部分に筋状の赤い色がつきます。貴族の衣装をイメージさせる花びらの色から、気品のある名前がつきました。

遠目には花びらが咲いていないように観えますが、近くに行くと気品のある姿にうっとりします。「鬱金」「園里黄桜」などの様々な品種が栽培されています。

御衣黄の花言葉


御衣黄の花言葉は、イメージ通りの「心の平安」「永遠の愛」です。遠目に開花しているのがわからない様子は、まさに花言葉どおりの、控えめで穏やかな風情が感じられます。

ソメイヨシノやしだれ桜、牡丹桜が咲くと心が浮き立ちますが、穏やかに桜の美しさを楽しめる御衣黄からは、ソメイヨシノとは別次元の優美さが味わえるようです。花言葉のとおりに落ち着いて桜を観賞できるため、「心の平安」を得られる気がします。

平安時代の花見といえば梅だった!

出典:ライター撮影

お花見の始まりは奈良時代で、当時は梅を指していました。唐との交易が盛んだった奈良時代の『万葉集』には、桜を詠んでいる歌は43首ですが、梅を詠んでいる歌は110首もあったのです。桜は観賞するよりも祀る対象として認識されていました。

桜が花見の対象になったのは平安時代で、菅原道真が遣唐使を廃止したことで日本古来の文化が着目されるように。その際に、桜を神聖視するよりも観賞する対象として意識されたようです。

ソメイヨシノが人気な理由

日本には山桜などの野生種があるにも関わらず、ソメイヨシノが人気なのはなぜでしょうか?簡単にはいえませんが、枝先につく花の数の多さや花びらの大きさ、侘び寂びの文化がある日本人好みのはかなげな薄い紅色、生育の早さなどがあるといえます。

江戸後期に開発されたソメイヨシノが大ヒット商品として注目を集めたことが想像されます。手間がかからず多くの樹木を植えられるため、またたく間に日本中に広がったのでしょう。

素敵な花言葉のソメイヨシノを贈ろう!

出典:ライター撮影

ソメイヨシノの花言葉は、桜全体に共通の「精神美」「優雅な女性」と、ソメイヨシノだけの「優れた美人」「純潔」があります。はかなげな印象がするソメイヨシノらしい花言葉ですね。

しだれ桜の花言葉は「優美」「円熟した美人」のほかに、ネガティブな「ごまかし」もあります。牡丹桜や御衣黄の花言葉も興味深く、イメージどおりで納得します。いずれも素敵な花言葉があるので、一枝を大切な人へのプレゼントにおすすめです。

桜の名所が知りたい人はこちらをチェック!

桜の季節がやってくると、ソワソワと落ち着かなくなる人も多いのではないでしょうか。ソメイヨシノの下での宴会も楽しいですが、静かにじっくり観賞するのも素敵ですよ。いろいろチェックしてお気に入りの場所を探してくださいね。