Wiggle Rider ウィグルライダー
ネイチャーボーイズとは?
お久しぶりです!えびこです。今回はネイチャーボーイズから今年新登場のメタルジグ「ウィグルライダー」の実物を先行してご提供頂きましたので、皆さんにもご紹介したいと思います。
ところで皆さん、ネイチャーボーイズって知っていますか?オフショアアングラーの皆さんはよくご存知のメーカーかと思いますが、ショアアングラーにとってはあまり耳馴染みのないメーカーかもしれません。
ネイチャーボーイズはこんなメーカー!
ネイチャーボーイズはオフショアロッド、メタルジグからフィッシングギアまで幅広い製品を開発・販売している釣具メーカーの一つで、製品の使いやすさなどに高い信頼感があり、玄人御用達のメーカーです。
今回はそんなネイチャーボーイズから展開中の鉄ジグに新製品がラインナップされるとのことですので、詳しく見ていきます。また、今回の記事も動画と合わせてご覧いただくことで、より理解しやすくなると思いますので、是非合わせてご覧ください!
鉄ジグとは?
鉄ジグ
ネイチャーボーイズの主力製品のひとつでもある「鉄ジグ」。一見普通のメタルジグと変わりません。しかしこのメタルジグは、一般的なメタルジグとは大きく異なる点があるのです。それはメタルジグそのものの素材です。一般的なメタルジグの素材は「鉛」ですが、鉄ジグはその名の通り、鉛ではなく「鉄」で作られています。
鉄素材のメリット
鉄ジグが一般的なメタルジグとは大きく異なる点、つまり素材が根本的に異なるという点は理解していただけましたでしょうか?ではこの「鉛」と「鉄」は何が違うのでしょうか?それぞれ異なる特徴がいくつかありますが、その中でも実釣において重要となる点は「比重」です。
鉛と鉄素材ではこの比重が大きく異なるのです。
鉛素材に比べて鉄素材のメタルジグは比重が軽く、仮に同じ100gのメタルジグでも比重の軽い鉄素材のメタルジグの方がよりゆっくりと沈みます。この「比重の軽さ」が鉄ジグの大きな特徴でもあり、武器でもあるのです。
鉄素材のメリット②
鉄素材のメタルジグのもうひとつの特徴。それはズバリ環境に優しいという点です。根掛かりやラインブレイクにより、メタルジグが海中に投棄されてしまう時点でもちろん環境には悪影響ではありますが、鉄素材は鉛素材と比較して非常に環境に優しい素材です。
このようにネイチャーボーイズでは、持続可能なアウトドアアクティビティとして環境に配慮したフィッシングアイテムの提案にも力を入れており、今後は商品パッケージの簡略化なども積極的に進めていくとのこと。
僕たちアングラーもできることから少しずつ、自然環境への意識を高めていかなければなりませんね。
なぜ鉄ジグが釣れるのか?
さて、ここまでで鉄ジグの大まかな特徴はお分かりいただけたかと思います。ではなぜこの鉄ジグが実釣においてそこまで重宝されるのでしょうか?それは比重の軽さによって生まれる「食わせの間」が取りやすいからなのです。細かく解説するとキリがないので、今回はあえて分かりやすくシンプルに解説します。
食わせの間ってなに?
これはオフショアジギング、ショアジギングどちらにも言えることですが、メタルジグをしゃくって、そこに魚がヒットするタイミングにはある程度の規則性があります。それは、メタルジグが静止、またはフォール(落下)しているタイミングです。この静止、フォール中のタイミングのことを一般的に「食わせの間」と呼びます。
この「食わせの間」を意識しながらメタルジグをアクションさせることで、よりたくさんの魚を釣り上げることができるようになります。
ただし、この「食わせの間」は釣り方や狙う魚によって意味合いが大きく変わってくる部分でもあります。あくまで今回はジギングにおける食わせの間についてであるという点は覚えておいてくださいね。
最強の食わせの間を演出!
ネイチャーボーイズから展開中の鉄ジグのなにがすごいのか。それはシンプルに「食わせの間」を長く、ゆっくり見せることができるという点です。鉄ジグの特徴である「比重の軽さ」これがもたらすゆっくりとしたフォール、そしてアクションさせた(しゃくった)後にピタっと止まる浮遊感のある演出。この特徴がジギングにおける「食わせの間」に絶大な効果を発揮するわけです。
一般的な鉛のジグでは動きが早すぎて、日中などの低活性(魚のやる気がない)時になかなか口を使ってこない魚にも、鉄ジグでよりゆっくりと艶かしく見せることでバイトに持ち込むことができるのです。
鉄ジグに新製品「ウィグルライダー」が登場!
Wiggle Rider ウィグルライダー
低活性時の切り札とも言える鉄ジグに2021年、満を持して登場する新しい鉄ジグ。それが「ウィグルライダー」です!このウィグルライダーは、従来の鉄ジグシリーズの特徴を受け継ぎつつも、さらに洗練された新しい鉄ジグです。
個人的には最も低活性時に使いたいこのウィグルライダーですが、一体どんな特徴があるのでしょうか?そして、ショアジギング、ロックショアでも使うことができるのでしょうか?
ウィグルライダーの特徴①
ボディ形状の特徴
ここからはウィグルライダーの特徴を細かく見ていきます。まずはパッと見てわかる特徴ですが、メタルジグ本体のボディ形状が大きく変わりました。全長が短くコンパクトなシルエットかつ、肉厚の薄いシェイプに仕上がったウィグルライダーは、群を抜いて軽い引き抵抗を実現しています。
これにより水深が深く、流れの早い沖合を攻めるオフショアジギングでもより軽い入力(しゃくり)でジグを動かすことができます。
軽い引き抵抗
この引き抵抗の軽さはショアジギングでも大事な要素です。1キャスト1キャスト、徐々に減ってゆく体力・気力との勝負でもあるショアジギングシーンにおいても、より軽い入力でジグを動かすことができるという点は非常に強い武器となります。
ちなみに、鉛素材のメタルジグと比較してしゃくりに必要なパワーは「体感-20g」ほどとのこと。つまり、100gの鉄ジグを使っていても、しゃくっている感覚は80gくらいにしか感じないとのことです。
ウィグルライダーの特徴②
そしてもうひとつウィグルライダーの大きな特徴があります。それは「ローリングフォール」です。このローリングフォール=ウィグルからこの鉄ジグの名前が決まったというほど、このウィグルライダーは魅力的なフォールアクションを見せます。
ただでさえ比重が軽いことにより、一般的な鉛のメタルジグよりもゆっくりとフォールを見せることができる鉄ジグシリーズですが、今回のウィグルライダーはさらにギラギラとローリングしながらフォールするのです。
想像しただけでも釣れそうですね。ジギングのメインターゲットとなる青物も、日によってもフォール中に食いが集中するようなヒットパターンもよくありますから、そういったシーンでは爆発的な力を発揮すること間違いなしです!
ウィグルライダーの特徴③
ウィグルライダーの基本的な特徴は以上となりますが、アクションはどうなっているのでしょう?ウィグルライダーのアクションは、一言でシンプルにまとめると「万能タイプ」に分類されます。
前述したようにウィグルライダーは非常に軽い引き抵抗であるが故に、様々なロッドアクションに対応可能で、クイックなショートピッチから大きくロッドをあおるようなスライドアクションまで幅広く対応します。それぞれのアクションに特化したその他の鉄ジグシリーズと比較して、状況を選ばない使い勝手の良い鉄ジグ。これがウィグルライダーの大きな特徴でもあるのです。
ウィグルライダーはショアでも使えるのか?
最後に今回の記事のもうひとつのテーマでもある、鉄ジグシリーズはショアジギングでも使えるのか?という点についてお話しします。結論から言うと答えは「Yes」です。むしろ、必須メタルジグとも言えるほどです。
写真は実際に筆者である僕が鉄ジグシリーズの「スイムライダーショート」を使って、ロックショアゲームにて仕留めたカンパチです。オフショア用のメタルジグをショアで使用する際にみなさんが一番気にされる「飛距離」の問題ですが、なぜか不思議と鉄ジグはどのシリーズもよく飛んでくれます。
そして何よりも魅力的な比重の軽さ。鉛のメタルジグではどうしても反応がない時には、比重が軽く、ゆっくりと見せて口を使わせることのできる鉄ジグが最終兵器となるのです。
ウィグルライダーはさらにショア向き
実際にショアで使い込むのはまだ先になりそうですが、ウィグルライダーは従来の鉄ジグシリーズよりもさらにショアでの使用感が向上していると感じています。軽い引き抵抗であるという点がその最たる理由ですが、それ以外にもコンパクトなシルエットという点も非常に魅力的です。
ベイトサイズとベストマッチ
特にショアからの回遊魚狙いにおいて重要な要素である「ベイト」。ベイトがいるかいないか、そしてベイトのサイズはどれくらいなのか?このベイトを攻略することが、最も釣果に繋がると言っても過言ではないショアジギング。そしてショアから手の届く範囲を回遊するベイトサイズは、一般的にそこまで大きくはありません。
離島や絶海の沖磯であれば話はまた変わりますが、一般的な磯で展開するロックショアゲームにおいて、小さすぎず、大きすぎず、程よいシルエットを実現しているウィグルライダーは僕たちロックショアマンにとっても必須アイテムと言えるでしょう!
ウィグルライダーのラインナップ
ウィグルライダーのラインナップですが、100g・130gを皮切りに、オフショアジギングで必要とされるウエイトを網羅していく形で160g〜400gのウエイトも続々登場予定!100g以下のラインナップは今のところ発表されておりませんので、ショアジギングで使うとなると100g、130gあたりがベストですね。
3桁クラスの重さのメタルジグですので、やはり水深の深い沖磯や離島でのロックショアといった限定的なシチュエーションでの使用が想定されますが、離島派アングラーや絶海の沖磯でのロックショアゲームには是非1本、携えて行きたいものです。
最後に
最後にこの鉄ジグですが、1本あたりのお値段が鉛のメタルジグと比較してズバ抜けてお高いです。これはやはり鉄という素材の加工難易度の高さも関係しているのでしょう。ですので根掛かりがつきもののショアジギングにおいては、鉄ジグを主軸にゲームを組み立てるのは現実的ではないかもしれません。
ただ、前述してきたように、鉛のメタルジグには反応がないタイミングで、「鉄ジグだから釣れた魚」がいることもまた確かです。最初の鉄ジグは、最終秘密兵器として、ボウズ逃れのお守りとして、1本懐に潜ませてみるのが良いのかもしれませんね。最後までありがとうございました!
出典:we-natureboys.com/products/ironjig/WiggleRider.html