ピチットシートを知らないと損をする
ピチットシートは食材保存や脱水に便利
食品の保存や調理に使うシート状のものといえばラップは一般的ですが、最近はピチットシートが注目されています。このピチットシートとはどのように使うものかご存知ですか?
簡単にいうとラップのように密封するとともに食品の水分を吸い取る効果があるため何日か包んでおいても中で水が出てべちゃべちゃになるというのを防いでくれるます。
ピチットシートで刺身や唐揚げを美味しく
食品から出る水分には生臭さを感じるという方も多いでしょう。料理をするときにこの水分を取り除くことができるピチットシートなら臭みとりとしての効果も期待できます。
刺身やステーキなどの肉・魚料理なら何日も時間をかけずとも数時間ピチットシートに包んでおいておくだけでお店で食べるようなひと味違う料理が自宅で簡単にできるでしょう。
ピチットシートとは?その種類とおすすめの使い方
ピチットシートマイルド
ピチットシートマイルドのあとにつく種類名とは脱水効果をあらわしていると考えるとその違いがわかりやすいでしょう。
ピチットシートマイルドは強く脱水する必要がないちょっとした水っぽさを取りたい場合や野菜の保存など時間がたっても水分が抜けすぎない安心感があって使いやすいものとなっています。
マイルドの主な使い方
野菜や肉・野菜など広い範囲の生鮮食品を美味しく食べるためや冷凍による保存方法にも使えます。通常はこのひとつ上の脱水効果のレギュラーを使いますがほんの少しだけ水分を吸収したいというときに選ぶのがおすすめ。
ピチットシートレギュラー
ピチットシートレギュラーとはマイルドよりもしっかりと水分を取ってくれる力をもったシートのこと。ピチットシートを使って時間短縮調理をしたい・水分があると料理しづらいレシピにおいての下処理(シートに包んで数時間おいてから料理をする)などに使うと良いでしょう。
レギュラーの主な使い方
レギュラーは主に冷凍の保存方法で活用すると便利な種類です。冷凍すると霜だらけになったり肉からドリップが出たりして味が落ちてしまうのですが、ピチットシートレギュラーで包んでから冷凍庫に入れるという保存方法なら肉から出たドリップがシートに吸収され戻りにくく美味しく冷凍できる仕組みです。
ピチットシートスーパー
ピチットシートスーパーとはシリーズの中で一番脱水力が高いもので、何日もシートを交換しながら保存することでほぼ完全に水分を抜くことも可能といわれています。ピチットシートスーパーを使う時は脱水力が高いため水分の抜きすぎに注意すると良いでしょう。
スーパーの主な使い方
より強力な効果のこの種類は天日干しのできない環境での日光や風の代用品として食材の水分抜き用として効果をあらわすのがこちら。
さらに何日かおきにシートを交換することでピチットシートだけで干物を作ることもできるでしょう。基本的に何日も使用するのでシートの様子を見ながら新しいものと交換することが必要となります。
【食材と時短別】ピチットシートの活用法3選
使い方レシピ1.ピチットシートで魚を加工
ピチットシートの仕組みを上手に活用する包み方として自宅で捌いた魚の臭みとり・味を濃縮させる使い方は簡単でおすすめ。包み方のコツは柵の状態でピチットシートに包むこと。シートは両面使えるので裏表はありません。
柵は少し間を開けてシートの半分くらいに広げもう半分を折り重ねるようにする包み方が効率よく失敗が少ないでしょう。手で押さえてしっかり密着させたらそのまま冷蔵庫で1日ほど寝かせるだけで水分と臭みとりは完了です。
スーパーの刺身の水分を取る方法
すでにカットされて舟盛り状態になっているスーパーの刺身もピチットシートでひと手間加えることで美味しくなります。こちらの場合も包み方は柵の場合と同様で少しすき間を開けて並べること。しっかりと刺身とシートを密着させてください。
ただし脱水時間は短くするのがコツとなっていて、試されている方によって時間はまちまちですが20分から1時間程度が余分な水分と臭みが抜ける美味しい放置時間の目安となっています。
ピチットシートで唐揚げもパリッと
ピチットシートは臭みとりの役割だけでなく肉や魚の余分な水分を取り除くことで焼き魚や唐揚げをサックリぱりっと仕上げるという使い方ができます。使い方としては小ぶりな魚まるごとやカット済みの肉をほんの少し脱水して粉を付けて揚げるという手順です。
刺身のように1日寝かせる必要はなく1時間程度の脱水で済ませるのがポイント。特に肉の唐揚げの場合水分を抜きすぎると身が固くなってしまうので主に魚を1匹まるごと唐揚げにする場合に用いるとよいでしょう。
使い方レシピ2.ピチットシートで肉を美味しく
魚だけでなくピチットシートは肉を美味しくする包み方が存在します。こちらはピチットシートの製造元であるオカモト様が推奨する包み方なのですがご存知なかったという方に使い方をかいつまんで概要としてご紹介しましょう。
ピチットシートでパンチェッタの下ごしらえ
肉の塊に塩コショウ・お好みのハーブで味付けをしてここではジップロックなど通常の保存袋に入れ一晩冷蔵庫であらかじめ味を浸透させておきます。
味がついた塊肉をピチットシートで包み(包み方のコツは魚編と同じ)こちらは4-5日おきにシートを交換しながら肉の表面が透明に変わるくらいまで冷蔵庫で熟成させてからシートを外して加熱して仕上げましょう。
安いステーキ肉を美味しく食べる方法
刺身と同様に塊でなくカットずみのスーパーの安いお肉の味を向上させるのにもピチットシートは活躍します。方法や包み方は同じ。
ピチットシートはレギュラーを使って朝に肉を包んで冷蔵庫に入れたて仕事や会社にでかけ、帰宅したあと夕食に肉を焼いて(8時間前後のシートでの脱水が目安)いただくとちょうどよい感じに肉の臭みとり・余分な水分とりができ食べやすく美味しいステーキがいただけますよ。
使い方レシピ3.ピチットシートで燻製の時短
水分を抜いて燻製を手早く上手に仕上げる
ピチットシートの水分を抜くという仕組みは時間短縮にも効果的です。魚の干物や肉の燻製などがその包み方例としてあげられます。
この場合はしっかりと脱水できればできるほどよいのでピチットシートスーパーを用いて何日もかけシートが水分を吸ってふやふやになったら交換という方法でおこなってください。
ピチットシートを使った燻製の作り方レシピ
燻製といっても種類によって脱水時間や燻製時間・方法なども多少違いが出てきます。ここではスモークサーモンの作り方を例としてご紹介しましょう。脱水前はソミュール液を作る・素材(この場合はサーモン)に味を染み込ませる・塩抜きまでの工程は通常の燻製づくりと同じです。
スモークサーモンの脱水時間と燻製時間
具体的にピチットシートにサーモンの柵を包んで脱水する時間はレギュラー使用で8時間となっています。
燻製は冷燻で作りますので食材に煙だけが届くよう自家製で燻製器を工夫されており、この方法で燻製時間は3時間が目安。冷燻でスモークサーモンを作られるときはこのピチットシートの使い方を参考にすると良いでしょう。
まとめ:ピチットシートを使いこなそう
野菜や肉の保存だけじゃないピチットシート
魚や肉を美味しくできるピチットシートについてと、その使い方例を素材別にご紹介してきましたがいかがでしたか?
自宅で食べる刺身の水っぽさが気になる方や燻製をもっと短時間に作る方法を探している方・自家製のパンチェッタを作ってみたいという方には参考になったのではないでしょうか。
ピチットシートが気になる方はこちらもチェック
今回は脱水ができて料理を美味しくするピチットシートの使い方レシピをご紹介しましたが、暮らしーのではピチットシートの他にもアウトドアで活躍するいろいろなシートについての記事もご用意しています。

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出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4480343?title=%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%92%E6%8D%8C%E3%81%8F