はじめに：プランターでじゃがいも栽培を
プランターのじゃがいもは植え方にコツあり！
簡単でおすすめプランターでのじゃがいもの育て方をお探しですか？実はプランター栽培はじゃがいもの育て方としてはとても簡単で、種芋の種類やサイズの選び方のコツをおさえれば発芽しないなどの失敗も防ぎやすい方法です。
じゃがいもは春夏と秋冬の大きく分けて年2回の栽培チャンスがありますがそのどちらでもプランターは優秀な場所！これから初めてのじゃがいも栽培をする方へ向けて、プランターでのジャガイモ植え付け方法と育て方を解説していきます。
じゃがいものプランター栽培の前に
じゃがいもの基本情報
出典：https://www.photo-ac.com/main/detail/115837?title=%E8%87%AA%E5%AE%B6%E8%A3%BD%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%8C%E3%81%84%E3%82%82
| 科・属 | ナス科ナス属 |
| 原産地 | 南アメリカ(アンデス地方) |
| 英語名/学名 | Potato/Solanum tuberosum |
| プランター栽培難易度 | 比較的簡単 |
じゃがいもの性質や特徴
じゃがいもは地下茎という土中のツルのようなものの先が大きくなってじゃがいもになっています。よく似たものにさつまいもがありますがあちらは根が太くなって芋になるもの。基本的にまったく別の種類の植物だということがわかりますね。
じゃがいもの花は白や薄い紫色をしておりそのあと地上部に実がなりますがこの実には毒性が強く集まるので食用にはできないだけでなくこの部分に栄養を取られ芋部分の成長が悪くなるので花が咲いたら摘んでしまいましょう。
じゃがいもの収穫時期
じゃがいもは年に2回収穫時期があります。春に植え付けたものは夏に、秋植えは冬に収穫時期を迎えます。春植えでは秋植えにも使える品種がありますが基本的に秋植えは春植えでき無いものが多いので注意しましょう。
じゃがいもを栽培するプランターや種芋選び
ここではプランターでのじゃがいも栽培に必要なプランターやじゃがいもの種芋について解説します。まず用意しなければいけないところなので、しっかりチェックしましょう。
じゃがいも栽培用のプランター
じゃがいも栽培用のプランターは実は深さ10cm+ウォータースペースがあれば良いので100均で売られているようなものでも栽培が可能です。じゃがいも栽培用プランターは植え付ける種芋の品種にもよりますが先程の深さに加えて幅が30cm程度あれば十分。
もちろんたくさんの株を1つのプランターで育てたい場合は2株なら40cm以上、3株なら60cm以上と株間20cmを目安にサイズアップしてください。
プランター栽培におすすめの種芋種類は
じゃがいもをプランターで育てる場合小粒の品種を選んだ方が簡単でおすすめです。スーパーなどでも最近よく見かけるキタアカリやインカのめざめという品種であれば小ぶりでじゃがいものプランター栽培でも良い芋が採れるでしょう。
プランターでのじゃがいも植え方・育て方
それではいよいよプランターでのじゃがいもの育て方について解説していきます。プランターでじゃがいもを育てるのは意外と簡単です。
プランター家庭菜園1.土
農作物や植物の栽培で土作りにおいて簡単でおすすめなのは市販の培養土を使う方法です。まず気にしなくてはいけない土のpHや連作障害などの心配がないこと・すでにふっくらとした水はけもよく根が伸びやすい耕された土である・元肥まで入っているので肥料は追肥から考えれば良いという点で市販の培養土は優れています。
土作りをする場合のおすすめ配合
自分の家の庭や畑の土でプランター栽培をするときに気をつけて欲しいのは、pHの値です。雨水によってほぼ99%は酸性に傾いているでしょう。そのためまずは苦土石灰で中和させるのが第一歩。これはやや酸性の土をこのむじゃがいもの場合は通常よりも少し控えめにすき込むのがポイント。そのあとに堆肥やぼかしなどの有機肥料を元肥として混ぜてください。
土作りしておく時期
苦土石灰はすぐには土のpH調整ができるわけではないので、植える2週間前にはやっておくのが良いタイミングといわれています。堆肥などの元肥成分は植え付けるのと同時におこなっても良いでしょう。
プランター家庭菜園2.植え方
プランターの場合その深さもありますが植える深さはちょうど土の中間くらいが望ましいです。具体的にいうと種芋の下に5cm上に5cmくらいがちょうどよい深さの目安となります。
元肥としてぼかしなどを追加する場合には種芋に直接あたらないよう少し離して置くことも忘れないでください。これは上から土を覆土としてかぶせる場合にも注意して欲しいことです。
植え方に適した時期
じゃがいも栽培をはじめるならば春植え夏収穫が対応できる種芋の種類が豊富でおすすめですが、一般的には秋植え冬収穫で育てられることも多いので簡単な植え方時期はこのふたつのどちらからか選ぶことになります。
プランター家庭菜園3.水やりと肥料
プランターでじゃがいも栽培をするときには発芽するまで絶対に水やりはしないでください。種芋が土の水分によって腐ってしまうのを防ぐためです。肥料は元肥として堆肥やぼかしをあげることはご説明しましたね。
このほかにも追肥といって不足しがちな栄養を補うために化成肥料か有機肥料どちらかを与えます。その両方を一緒に与えてもかまいませんよ。
肥料の時期
追肥として与える肥料は2回のあげる時期があります。はじめは発芽したときに一度めの追加の肥料やりと土寄せ(株元に土を周りから寄せてくるところ)をしましょう。
そのあと20日ほどたって草丈が30cmほどになったら株元に土寄せをするのでそのときに2回目の追加の肥料をあげてください。
プランター家庭菜園4.病気や害虫
じゃがいもの病気はモザイク病でこれは葉がまだら模様になるので見た目でわかりやすいです。アブラムシが媒体となるため春先から夏の時期に多く発生しますが冬でも出る病気なため秋植えのじゃがいも栽培でも注意しましょう。
害虫はヨトウムシが多く付き葉を食害します。小さなうちであれば昼間にも発見することができるので、見つけ次第捕殺して近くに卵が産み付けられていないかも確認して取り除いてください。
プランター家庭菜園5.掘るタイミング
はじめてじゃがいもを育てる方は本収穫をする前に大きさを確認するために掘ってみると良いでしょう。もし試し掘りで大きさが十分であると感じたならそのまま収穫しても良いように、できるだけ貼れた日が続く時期を選ぶのをおすすめします。掘り返したあとに乾燥させた方が保存しやすいからです。
じゃがいもを掘る時期
じゃがいもは葉が緑でも芋の掘り時である場合があります。一般的には葉が枯れるまで待つこともありますが、目安として植え付けてから100日目くらいに一度試し掘りとして一度軽く土を掘ってじゃがいもの成熟具合を確認してください。
プランター家庭菜園6.収穫と保存方法
じゃがいもの収穫の目安は植え付けから100日から。1株の収穫量の目安はプランターであれば5個も取れれば十分でしょう。大きさは種芋の品種によりますし、大きなものであれば5個取れない場合もあります。
前述のように晴れた日を選び午前中に収穫を済ませ午後から半日ほど天日で乾燥させてください。こうすることで土の中の雑菌などを消毒することができ安心して保存することもできるからです。
じゃがいもを美味しくいただける収穫時期
じゃがいもを大きくしようと収穫時期をもう少しもう少しと遅らせるのも良いですが、秋植えの場合は霜がおりる前には収穫を済ませるようにしてください。じゃがいもが霜にあたると急激に味が悪くなったり、食べられなくなってしまうからです。
プランター栽培失敗がちポイントと対応策3選
1.じゃがいもが発芽しない
出典：https://www.photo-ac.com/main/detail/2334321?title=%E7%99%BA%E6%A0%B9%E8%8A%8B%E3%80%80%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%8C%E3%81%84%E3%82%82
じゃがいもの育て方初心者の方によくおこるのがこの発芽しないというトラブルです。その理由としては芽がない芋を種芋として使用した・気づかぬうちに芽を欠いてしまった・植える深さが深すぎたなどが考えられます。
発芽までの水やりに要注意
しかし多くは水やりのやり方に失敗して種芋が発芽前に腐ってしまったことが原因となる場合が多いです。発芽するまで水やりはしないがプランターに限らずじゃがいも栽培の大切なお約束とおぼえておきましょう。
2.玉が小さいものしか収穫できない
出典：https://www.photo-ac.com/main/detail/2731950?title=%E5%9C%9F%E4%BB%98%E3%81%8D%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%8C%E3%81%84%E3%82%82
じゃがいもの種芋選びによっても玉の大小の差はあります。選んだじゃがいもの種芋が大きな種類であってもサイズが小さい場合は、まずプランターに対して大きすぎる種芋サイズであったことが考えられます。
植え方や道具を確認して対策する
次回の植え方注意点としてプランターのサイズアップ・植え付ける種芋の数を減らす・プランターはあきらめて畑の植え付けに切り替えるなどをすれば大きな玉のじゃがいもの収穫が期待できるでしょう。
3.収穫できる数が少ない
出典：https://www.photo-ac.com/main/detail/2039542?title=%E6%8E%A1%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%A6%E3%81%AE%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%8C%E3%81%84%E3%82%82
プランターという限られたスペースで栽培するじゃがいもは数が少なく大きな玉であるか、小さくても良質なじゃがいもが適量かで数にはあまり期待できない育て方となってしまいます。
種芋の選び方をチェックしてみよう
大きな玉のじゃがいもを採りたいという希望と同じようにプランター栽培の限界ともなる点ですので畑栽培に切り替えるのが一番手軽な対策なのですが、小さくても良いから数を欲しいという方は種芋選びの時に芽の数をよくチェックしてください。芽が多い方が玉は小さくなりがちですが数の収穫は増える傾向にあります。
まとめ：プランターでじゃがいもを育てる方法
春夏秋冬楽しめるじゃがいものプランター栽培を
出典：https://www.photo-ac.com/main/detail/3540915?title=%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%8C%E3%81%84%E3%82%82%E3%81%A8%E6%9C%9D%E9%9C%B2
はじめての方にもおすすめのプランターでのじゃがいもの育て方を解説してきましたがいかがでしたか？プランターに限らずじゃがいも栽培のコツは発芽までの水管理にあります。
畑など地植えの場合は雨による難易度がプラスされますがそれを考えるとプランターの方がずっと初心者には管理しやすくじゃがいもの発芽成功率が上がる植え場所ともいえるのがおわかりいただけたでしょう。
じゃがいものプランター栽培のヒントに！
じゃがいもはやり方を知らないと家庭菜園に少し慣れた方でも発芽しなかったりと悩みが多い作物です。種芋の選び方やサイズなどでお悩みがある方の対策などもぜひあなたのじゃがいも栽培のヒントとしていただければ幸いです。
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