モンベル製品の特徴
バーサライトジャケットを生んだモンベルは、1975年に日本で誕生したアウトドアブランドです。機能的でコスパも高く、デザイン性にも優れるモンベルの製品は、二つの基本コンセプトにそって開発されていて、ハイカーの方々を中心に高い評価を得ています。
Function is beauty
Function is beautyは、モンベルが掲げている基本コンセプトの一つです。日本語に訳すと機能美。機能優先にものづくりを追求していると、自然と美しいもの・かっこいいものができるという考え方です。
この考え方は、ハイカーの方であればとても共感できるのではないでしょうか?登山用のものは大前提として機能的じゃないと困りますし、せっかく身に着けるならかっこいいほうがいいですものね。
Light & Fast
モンベルのもう一つの基本コンセプトであるLight & Fast。軽量で速く行動できるという意味です。高いレベルの機能性や耐久性を備えた上で、軽量で素早く行動できる製品を作ることをモットーにしています。
いくら機能性が高くても、着るものを含めて装備が重たいと負荷も大きくまります。快適な登山には軽量化が欠かせません。機能性が同じレベルなら、軽量でコンパクトなものがいいのは誰もが思っていることでしょう。
モンベルのレインウェア
レインウェアの構造
レインウエアの素材は、外部から水を通さない「防水性」と、ウェア内の蒸気を外に逃がす「透湿性」をもったメンブレンという膜を、表地と裏地に貼り合わせています。
もし、防水性と透湿性が同じ性能のメンブレンであっても、表地と裏地の組み合わせによってレインウェアの性能は全く異なったものになります。表地を厚くすることで防風・防水性や耐久性が高いもの。裏地を貼らず2層構造にして軽量性に優れたものなどさまざまあります。
多種多様なラインナップ
モンベルのレインウェアは、登山用から自転車用・バイク用・旅行用・農業用や漁業用まであり、その数はなんと20種以上。モンベルは、使用目的や重さ・価格などによって生地や縫製の仕方、レインウェアのキモである防水透湿性素材などを使い分け、多種多様なラインナップを揃えています。
バーサライトジャケットとは
超軽量レインウェア
バーサライトジャケットは、超軽量のレインウェアでその重量はなんと134g。一般的なTシャツより軽い上、そのペラペラな見た目からは想像できない耐久性の高さを誇ります。
収納サイズもコンパクトで、常にバックに入れておいても邪魔になりません。ザックにパッキングする際も、たたまずに隙間を埋めるように入れられるので荷物の多い登山の際も収納が楽ちんなバーサライトジャケット。この収納の仕方だとザックの安定感も増すのでおすすめです。
使い方いろいろ!幅広いシーンで活躍!
軽量性とコンパクト性で評価の高いバーサライトジャケットですが、ただ軽いだけではありません。レインウェアとしてはもちろん、登山の環境次第ではいくつものウェアの役割を一着でこなしいろいろな使い方ができます。
高い防風性を活かし、ウィンドブレイカーとして強風から身を守ったり、保温性を高める防寒具としてフリースやダウンの上から羽織ったりと冬でも活躍。季節を問わず、幅広いシーンでいろいろな使い方ができるのがバーサライトジャケットです。
バーサライトジャケットの機能
機能をフル活用しよう
バーサライトジャケットには、防風・防水・保温性を高めるために様々な機能を備えています。これらの使い方次第では、夏の高温多湿な日でも初冬の山でも、時期を問わず活躍。幅広い使い方ができるでしょう。
トライアクスルフード
バーサライトジャケットのフードは、首と後頭部のドローコードと頭頂部付近にあるベルクロを調節することで形状を変えられます。顔や首の周り・ひさしの3か所を調節できて、サイズ感・フィット感も良く、悪天候でも視界の確保が楽になります。防風・防水効果もあるので、アウトドアシーンでは嬉しい機能です。
ロールアップフード
バーサライトジャケットは、フードを収納することはできませんが、襟裏のループとベルクロでまとめられます。バイクや自転車で走る際は、フードが出ていると風にあおられて危険なので、この機能があると安全です。
ただし見た目を気にする方は、たたみ方に気を付けましょう。たたみ方が丁寧でないといびつな形になってしまい不格好になってしまいます。
アクアテクトジッパー
止水性の高いアクアテクトジッパーを採用していて、ジッパー部分からの侵水を防ぎます。フラップがついていないこともバーサライトジャケットの軽量化につながっています。
裾の調節機能
バーサライトジャケットは、袖についたドローコードを引っ張ってサイズ感を調節し、下からの風をシャットアウトすることができます。この機能を上手に使うことでバーサライトジャケットの防風性・保温力が高まり、快適な登山を楽しめるでしょう。
アルパインカフ
バーサライトジャケットの袖口は、ベルクロで調節が可能です。腕にフィットするようにしっかりと絞めれば防風性もあがり、雨や雪・冷気の侵入を防げます。
バーサライトジャケットの素材
ゴアテックス インフィニアム™ ウインドストッパー® ファブリクス
従来のゴアテックスは高い防水性・耐久性などが特徴です。しかし、その特徴ゆえに硬さと重さがでてしまいます。着心地が悪く、運動量の多い登山やランニングになるとウェア内が蒸れるというデメリットもでてくるのです。
バーサライトジャケットの採用しているゴアテックスは、ゴアテックス インフィニアム™ ウインドストッパー® ファブリクスという種類です。このゴアテックスインフィニアムは、従来のゴアテックスとは一線を画します。
防水性よりも快適性を重視
バーサライトジャケットの採用したゴアテックスインフィニアムは、従来のゴアテックスより防水性は劣ります。それでも耐水圧30,000mm以上。20,000mmあれば嵐にも耐えられるとされているので、登山においても十分な防水性を備えています。
バーサライトジャケットの透湿性は、43,000g/m2/24hと優秀で、蒸れに強い特徴があります。スピードハイクやランニングなど汗をたくさんかくシーンでもウェア内の快適性を維持できます。
バリスティックエアライト
通常、生地の糸を細くすれば軽量になります。その分耐久性など機能面で劣ってしまいますが、バーサライトジャケットに採用されているバリスティックエアライトは、強度の高いナイロン糸を用いた軽量・耐久性素材です。極細にもかかわらず高い耐久性を備えています。
バーサライトジャケットの特長
モンベル独自のカットパターン Kモノカット
バーサライトジャケットは、日本の着物をインスピレーションを受け、身頃と袖を一枚の生地で構成しているKモノカットを採用。縫製箇所を減らして水の侵入路となってしまうミシン穴を低減させ防水性を高めています。さらに縫い合わせる箇所が減ることで軽量化と耐久性も実現でき、モンベルのコンセプトである機能美を体現しているのです。
モンベル独自の縫製技術スマートソーイング
バーサライトジャケットは、Kモノカット採用して縫製箇所を限りなく減らしていますがゼロではありません。縫製箇所をそのままにしておくと、やはり水が浸入しやすくなるため、縫い目一本ずつに撥水加工を施し、しっかりとシームテープ処理を行い防水性を確保しています。
モンベルの人気ラインアップ
バーサライトジャケットとの比較
バーサライトジャケットは、完全に防水・防風をするのではなく一時的にしのいだり、雨予報のない時に念のため携行するのに適したレインウェアです。バーサライトジャケットをがっつり雨が降るシーンで使用するのは機能的に心もとないのでおすすめできません。
モンベルのレインウェアには、バーサライトジャケットより過酷な環境下での登山やトレイルランニングなどに適したものがありますので、そちらも簡単に紹介します。
ストームクルーザーシリーズ
ストームクルーザーは、登山用レインウェアの中でも最高レベルの機能を持つモンベルが誇るレインウェアです。ゴアテックスを採用し、防水透湿性・防風性・耐久性・着心地・サイズ感など、すべての機能をバランス良く備え、究極のレインウェアと称されています。
バーサライトジャケットと比べると蒸れに弱く、軽さや着心地の良さは劣りますが、冬山のような過酷な環境下での登山ではそのバランスの良い機能性は重宝するでしょう。
トレントフライヤー
トレントフライヤージャケットは、ウェア内の蒸れを素早く排出できるベンチレーションを備えていています。トレイルランニングなど、たくさん汗をかくシーンで活躍するレインウェアです。
使い方は、バーサライトジャケットとよく似ていますが、ゴアテックスパックライトという素材を採用し、世界でもトップレベルの防水性と透湿性を備えています。見た目も機能もバーサライトジャケットよりアウトドア感が強く、冬山などで大いに活躍してくれる登山用レインウェアです。
バーサライトジャケットのレビューと評価
レビュー1夏山で活躍!
軽量でコンパクトなバーサライトジャケットは、夏山で使用する方からの評価が高いです。
夏山ならレインパンツとこれ1枚でOK。羽織れば防風、保温にも役に立つ。ザックに常時携行です。
レビュー2良い意味でアウトドア感がない
無駄な機能をそぎ落としているバーサライトジャケットは、シンプルなデザインなため、アウトドアシーンだけではなく普段使うカッパとしても評価されています。
ちょっと寒い時など、携帯用にお勧めです。普段使いに使用しています。
レビュー3 サイズ感①
サイズ感に関しては人それぞれ感じ方が違いますので、実店舗にて試着することをおすすめします。こちらの方は、バーサライトジャケットのサイズ感をタイトだと評価しています。
170cm64kg Mで良好。タイトで強風でも良好。
レビュー4 サイズ感②
こちらのレビューではゆとりのあるサイズ感だと評価されています。
♀165cm50kg、Sサイズでゆとりがあり薄手のダウンの上からも羽織れそうです。
レビュー5いつでもどこでも使いやすい
バーサライトジャケットは、一年を通して幅広いシーンに活躍の場があるとても使いやすいレインウェアです。その上、年齢や性別も選ばず、だれでも着用できるバーサライトジャケットの見た目と機能が多くの人に愛用されている理由なのでしょう。
防風、防水、軽さとしなやかさ。室内に入ったときの乾きの早さ。365日使えます。
まとめ
今回はモンベルのバーサライトジャケットをご紹介しました。バーサライトジャケットはモンベルの店舗だけではなく、大型スポーツ店やアウトレットショップなど様々な場所で見られます。購入を検討しているならば、直接見て他のレインウェアとも比較してみるといいでしょう。
レインウェアは、たくさんのアウトドアメーカーから販売されています。特にモンベルにひけをとらないほど人気のメーカーといえばノースフェイスやパタゴニアです。
他メーカーのレインウェアが気になる方はこちらをチェック!
アウトドアメーカーのレインウェアは、気軽に買えるほど安いものではありません。何着も買うものでもありませんし、新品じゃなくてもアウトレット品でもましてやモンベルじゃなければいけないこともありません。購入してから後悔はしたくありませんよね。
下記の記事は、ノースフェイスやパタゴニアのレインウェアのことが詳しく書かれています。ご興味があれば是非チェックして参考にしてください。
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