トランギア メスティン
トランギア メスティン ラージ
SOTO「Tetra」
BE-PAL(ビーパル)アウトドアキットBOX
メスティンと焚き火台でご飯を炊くのは簡単!
メスティンとは?
メスティンとは、一般的には、スウェーデンのトランギア社が販売しているアルミ製お弁当箱(飯盒)を指します。メスティンは、アルミ製のため軽いだけでなく熱伝導率が高く、小さな焚き火台でも簡単にふっくら美味しいご飯が炊ける優れものです。また、メスティンは炊飯だけではなく、さまざまな料理にも活用できます。
メスティンのサイズ
レギュラー
トランギアのメスティンには2パターンのサイズ展開があり、レギュラーサイズは、1.5合炊き(容量750ml)で1~2人分の食事を作るのにちょうどよく、ソロキャンプにおすすめのサイズです。大人の手のひらに乗るほどのコンパクトな大きさですが、1食分のご飯を炊くのに十分な容量で、美味しいご飯が炊けたり燻製ができたりと万能なうえ、150gと軽いので荷物を軽く済ませられます。
トランギア メスティン
収納サイズ | 16.5×9.0×6.5cm |
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重さ | 160g |
容量 | 750ml |
ラージ
ラージサイズは、約3.5合の炊飯が可能(容量1350ml)で、3~5人のファミリーやグループキャンプにおすすめです。レギュラーよりも容量の大きいラージは、横幅がありますが、全長はほぼ変わらないのでレギュラーと同じサイズの焚き火台を使用できます。
トランギア メスティン ラージ
収納サイズ | 20.7×13.5×7cm |
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重さ | 270g |
容量 | 1350ml |
メスティンができることとは?
メスティンとは、炊飯はもちろん、幅広い料理ができる万能調理器具です。例えば、スープや鍋物などの煮込み料理や、フライパンとして使用して肉や魚介を焼くこともできます。別売りの網を中にセットすれば、燻製や蒸し料理にもトライ可能です。メスティンがあれば、主食・副菜・メイン・スープ・デザート・食後のコーヒーまでフルコース料理が作れるでしょう。また、料理以外に、小物入れやお弁当箱としても利用できます。
メスティンで炊飯する前の手入れとは?
バリ取り
開封後のメスティンには、注意点があり、切りっぱなしの蓋や本体のふちにバリがあります。バリとは、製品を加工したときにできるギザギザした部分で、触れると怪我をする可能性があるもので、使用前に取る作業が必要です。蓋や本体のふちのバリ取りは、紙やすりでこすると簡単に取れるので、大変な手入れではありません。
シーズニング
シーズニングとは、皮膜張りのことです。メスティンの注意点として、そのまま焚き火台の火にかけると焦げてしまうので、必ずシーズニングをしましょう。やり方は、メスティン全体が浸かるような大きな鍋を用意し、米のとぎ汁と一緒に5~10分煮るだけです。この時、ゴムの取っ手は、溶けるので外しましょう。米のとぎ汁以外にも、野菜くずや牛乳でもシーズニングができます。
メスティンと焚き火台を用いる炊飯の手順は?
手順①給水
美味しいご飯を炊くには、米にしっかり給水させることがポイントです。メスティンは容量が決まっていて、レギュラーなら1.5合、ラージなら3.5合分の米の量に対して2倍の水を入れたら、30分ほど給水のため時間を置きましょう。無洗米を使うと、米を洗わなくても炊けるので便利です。また、使用する水の量は、メスティンのリベット(ねじ)に合わせていれるとちょうどいい量になり、計る必要がありません。
手順②着火
焚き火台を組み立て、着火します。メスティンは、比較的小さい焚き火台でも十分安定して使用できますが、必要な場合には網を乗せるなどして加熱中に傾かないよう気を付けましょう。また、火が強すぎるとメスティン取っ手部分のゴムが溶けるので、火が取っ手に当たらないように調節する必要があります。
手順③加熱
メスティン・米・焚き火台が整ったら、いよいよメスティンを弱火で20分間加熱します。メスティンは、炊飯する際に内部の水分が蒸発して溢れ出るので、火傷に注意してください。また、中からの圧力により蓋が押し上げられて開いてしまう場合があるので、蓋の上から重しを乗せておくことをおすすめします。
便利な固形燃料がおすすめ!
メスティン炊飯の際に使用する燃料は、固形燃料がおすすめです。固形燃料は、初心者には難しい火力調整が必要ないうえ、ひとつ燃やし切るとちょうど20分なのでタイマーも要らず、とても便利なアイテムです。固形燃料は、アウトドアグッズの店やホームセンターなどで取り扱っているほか、DAISOなどの百均でも安く購入できます。
お焦げを作るならさらに加熱
固形燃料が燃え尽きるまでの約20分で十分に美味しいご飯が炊けますが、お焦げを作りたいなら、ここからさらに過熱が必要です。お焦げを作るには、固形燃料の火力は弱すぎるので、バーナーや焚き火を用いて強火で加熱しましょう。お焦げができるまで、約5分ほどの加熱が必要です。
手順④蒸らし
20分の加熱が終わったら、メスティンを火から下ろし、メスティンをひっくり返して内部の米を蒸らしましょう。蒸らす時間は、10~20分が目安です。加熱後にすぐ蓋を開けず、ご飯を蒸らすことでふっくら美味しいご飯になります。
手順⑤炊きあがり
蒸らしが終わったら、蓋を開けましょう。注意点として、内部はまだ熱くなっている可能性があるので、火傷の可能性があります。蓋を開けたら、米全体をしゃもじやヘラで切るようにかき混ぜて完成です。メスティンは、そのまま器として利用できます。
メスティンと焚き火台を用いる炊飯のコツは?
手入れをしよう
メスティンを用いるご飯の炊き方のコツは、手入れです。メスティンで美味しいご飯を炊くためには、使用前・使用後に手入れが必要で、メスティン開封後のバリ取り・シーズニングはもちろん使用後の洗い方についてもアルミの特性を活かしながら上手に扱いましょう。正しくメスティンを手入れすることで、簡単に美味しいご飯を炊くことが可能になります。
蓋をしっかり閉めよう
メスティンでのご飯の炊き方は、蓋がしっかり閉まっているかも重要なポイントです。加熱中、メスティンは内部の圧力によって蓋が開いてしまうと、中の圧力が逃げてしまいご飯がふっくらしません。上から重しを乗せ、蓋が浮かないように注意しましょう。
全体をまんべんなく加熱
メスティンでのご飯の炊き方は、火の当たり具合にも気を付けましょう。熱伝導のいいアルミ素材のメスティンは、細かく火の当たり具合を気にしなくてもよいのですが、全体にまんべんなく火が回るようにするのが美味しいご飯の炊き方のコツです。焚き火台やバーナーの種類によっては、焼き網やメッシュなどを利用してメスティンに安定して火が当たるようにセッティングしましょう。
火力を一定に
火力を一定に保つのは、美味しいご飯の炊き方で加熱の際に重要なポイントです。風向きや燃料で火力が一定に定まらなかったり、途中で消えてしまったりする場合には、事前に対策をしましょう。また、火力が強すぎると焦げ付きやゴムが溶ける原因になります。
お焦げを作る
お米を炊く際、底に香ばしいお焦げがあるとなおさら美味しく感じるものです。よく「始めチョロチョロ中パッパ」などと言いますが、昔からご飯の炊き方について、始めは弱火で最後に強火で仕上げるのがよいと言われています。しかし、固形燃料は、ずっと弱火で火力調整ができません。お焦げが欲しい人は、ガスや炭を燃料にするか、最後にガスバーナーでメスティンの底を加熱してください。
蒸らしは保温ケースで
蒸らしも、メスティンでのご飯の炊き方で大切な工程です。炊けたご飯を蒸らす際にあると便利なのが、DAISOなどの百均で販売されているお弁当ケースで、とくに中がアルミ箔になっているものは保温性が高くメスティンのご飯を蒸らすのに最適です。DAISOなどで売られている御弁当ケースにはさまざまなサイズがあるので、手持ちのメスティンに合うかどうか確認してから使いましょう。
美味しく炊けたサイン
メスティンを用いてご飯を炊くと、炊きあがりのご飯のところどころに穴が開いていますが、これは内部の水分が沸騰してできた穴で、ご飯が美味しく炊けたサインでもあります。この穴が、全体にまんべんなく開いていることが、隅々までまんべんなく火が通った証拠です。
メスティン炊飯後の手入れとは?
水洗いしよう
メスティンを使い終わったあとにも正しい手入れが必要ですが、まずはしっかりと汚れを落として乾かしましょう。メスティンを洗う際に用いるのは、水とスポンジです。時間がたって固くなってしまったご飯は、しばらく水に浸けたままでいると柔らかくなって洗いやすくなります。
焦げたらお酢
もしも、メスティンが焦げてしまったら、お酢を使いましょう。やり方は、メスティンの中に焦げが浸るくらいの水とお酢大さじ2程度を入れ、沸騰するまで煮るというものです。お酢の酸性は、アルミのアルカリ性を中和してきれいにしてくれる効果があり、この手入れをするだけでメスティンがピカピカに戻ります。
メスティンと焚き火台を用いる炊飯の注意点とは?
注意点①空焚きNG
メスティンの注意点として、空焚きはNGです。空焚きとは、中に何も入っていない状態で加熱することで、特に燻製や焼き物をする際にうっかり空焚きしてしまう人が多くいますが、空焚きするとメスティン本体が歪むほか変色する原因となります。
注意点②火力が強いとゴムが溶ける
メスティンの注意点として、基本的にはアルミ製なので火に強いのですが、持ち手部分だけは熱に弱いゴム製です。そのため、長時間の加熱・空焚き・強い火力での加熱に弱く、ゴムが溶ける可能性があります。また、シーズニングや焦げ掃除の際にも、ゴム部分は変色や溶ける可能性があるため注意が必要です。
注意点④容量に適した分量
メスティンの容量は守りましょう。メスティンは、サイズによってたけるご飯の容量が決まっていて、レギュラーサイズは1.8合まで、ラージサイズは3.5合まで炊飯可能です。しかし、容量をオーバーしてたくさんご飯を炊こうとすると焦げ付きなどの原因となるため注意してください。
注意点⑤蓋に重しをしよう
メスティンでのご飯の炊き方で気を付けたいのが、蓋の浮き上がりです。メスティンを加熱する際には、蓋の浮き上がり防止のために重しを乗せる必要があります。重しには、こぶしより一回り小さいくらいの石がおすすめで、メスティンの蓋は平らなので、多少ぐらついてもいいような安定するものを選びましょう。
注意点⑥洗剤・重曹は使用NG
メスティンの手入れに洗剤や重曹はNGです。洗剤は、メスティンのシーズニングをはがして、皮膜のムラを作ってしまうため焦げの原因となります。また、焦げに強いイメージのある重曹ですが、アルミに反応して黒ずむ原因となるので注意しましょう。
DAISOメスティンを本家トランギアと比較
比較①コスト
DAISO | トランギア(レギュラー) |
550円(税込み) | 4,510円(税込み) |
そこそこのお値段であるトランギアのメスティンですが、DAISOで類似品を購入可能です。DAISOメスティンは、販売価格550円(税込み)と比較的安いだけでなく、性能もトランギアのメスティンに劣りません。また、メスティンは、他メーカーからもいくつか販売されていますが、1,000円以下で購入できるのはDAISOのみです。
比較②サイズ・容量
DAISO | トランギア(レギュラー) |
14.5×7.7×5cm 500ml(1合炊き) |
17×9.5×6.2cm 750ml(1.5合炊き) |
一見同じように見えるDAISO・トランギアのメスティンを並べて比較すると、サイズ・容量はDAISOの方が小さく、また、ラージ・レギュラーのサイズ展開もありません。DAISOメスティンは、トランギアメスティンの中にすっぽり収まるので、併せて持ち運ぶのもおすすめです。また、女性や子供など、容量が少なくても十分な人には、DAISOメスティンがぴったりなのでおすすめします。
比較④フォルム
DAISO | トランギア |
丸 | 四角 |
DAISOメスティンは、コロンとした丸いフォルムで、トランギアメスティンとは大きく異なる部分です。また、双方を比較すると、トランギアのリベットは2個なのに対してDAISOはリベットが3個あるなどの違いがあり、ゴムの持ち手など類似したポイントもあります。
比較⑤必要な手入れ
DAISO | トランギア |
バリ取り不要 | バリ取り必要 |
DAISOメスティンは、既にバリ取りが施されているので手入れが比較的楽です。しかし、シーズニングは必要なので開封後すぐ使えるわけではなく、うっかりシーズニングを忘れるとメスティンもご飯も焦げ付いてしまうので注意しましょう。また、炊き方や蒸らし時間を比較すると大きな違いはなく、DAISOだからといって特別な炊き方をする必要はありません。
メスティンと相性抜群!おすすめ焚き火台2選
おすすめ焚き火台①SOTO「Tetra」
SOTO「Tetra」とは、小型の焚き火台ですが、熱伝導率のよいメスティンと併せて使うとしっかり加熱・炊飯できます。SOTO「Tetra」のおすすめポイントは、折りたたんでメスティンの中に収納できるほどコンパクトさで、持ち運びが楽です。
SOTO「Tetra」
本体サイズ | 幅8.8×奥行8.8×高さ7.9cm |
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重さ | 約125g |
素材 | ステンレス |
おすすめ焚き火台②ステンレスMINI焚き火台(ビーパル付録)
2019年12月9日発刊BE-PAL(ビーパル)『はじめての焚き火入門』には、付録のステンレス製MINI焚き火台がついています。ミニ鉄板とセットで付属されたビーパルの焚き火台は、SNSでも話題となり発売後即完売となりました。三角形のコンパクトな焚き火台でメスティン炊飯にもおすすめです。
ビーパルはAmazonからも購入可能
ビーパルバックナンバーはAmazonからも購入できます。ただし、人気のビーパル「はじめての焚き火入門編」は転売されている可能性も高く、元の販売価格よりも高い値段が付けられている可能性もあるので注意してください。
BE-PAL(ビーパル)アウトドアキットBOX
定価 | 2,178円(税込) |
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メスティンと焚き火で美味しいご飯を炊こう
アルミ製で熱伝導率のよいメスティンは、ポケットサイズの焚き火台でも簡単に炊飯できる優れものです。炊き方も簡単で、固形燃料を使えば、火力調節や加熱時間をさほど気にせずふっくら美味しいご飯が炊けます。王道のトランギア社メスティンも人気ですが、DAISOでも気軽に手に入るので、試してみましょう。
焚き火が気になる方はこちらをチェック!
暮らしーのでは他にもアウトドアに関する情報を発信しています。
特におすすめな焚き火のやり方についての記事を載せるので気になる方はチェックしてみてください。
既に焚き火をやったことがある人も、これから焚き火にチャレンジしたい人にも役立つ方法がまとまっています。是非一度ご覧ください。