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【札幌】散歩にもぴったりの円山のおすすめ登山コースをご紹介!観光スポットも充実!

もし札幌を訪れたら、市街地に接する円山は登山や観光にとてもおすすめです。それは円山に行けばリスに遭遇しながら登山できる上、歴史的名所や夜景などの見どころが揃っているから。登山の初心者にもちょうど良い、札幌の円山の登山コース情報を詳しくお伝えします。
2021年2月4日
はぐれ猫
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目次

円山とは

札幌市中央区にある名所

こんど登ってみたい円山は、北海道の札幌の市街地に接する小高い山です。標高は225mですがこんもり盛り上がって、街の欠かせぬシンボルになっています。原始林として保護されている円山の周辺は、北海道神宮、円山公園、円山動物園など子供連れにもちょうど良い観光名所が色々。初心者も登山しやすい意味でも人気があります。

円山の歴史

かつて北海道がアイヌ人の大地だった頃、円山はモイワ(小高い山)と呼ばれていました。その名残を残すのが、円山の南方にある藻岩山です。明治初期には北海道神宮が建てられ、大正時代には四国からの移住者が四国八十八ヶ所霊場に習って、登山道に88の仏像を立てるに至りました。現在では仏像の数は200体ほども確認できて、円山の見どころの1つです。

気軽な登山コース

この円山付近には札幌周辺自然歩道が整備され、円山の斜面を見れば2つの登山コースが存在します。1つは北側の八十八ヶ所コース。そしてもう1つが西の動物園側を歩く、動物園コース。いずれも短距離で短時間ですが、局所的にはきつい場所もあります。さらに時間があれば、南方の藻岩山方面へ長距離のハイキングをするのも、おすすめな過ごし方です。

基本情報

円山

  • 住所
    〒060-0000
    北海道札幌市中央区円山
  • 公式サイトURL
    https://www.sapporo.travel/spot/facility/maruyama_park/

円山のアクセス

地下鉄東西線の丸山駅前からアクセス

徒歩で円山に行くなら、札幌の地下鉄東西線の円山公園駅が最寄りです。大通駅からでも、移動時間は5分しかかかりません。駅からすぐ円山公園があって、10分ほどで登山口に到着しています。また、藻岩山から円山へハイキングの場合には、市電のロープウェイ入口と、藻岩山ロープウェイを使うと良いです。

駐車場は円山公園

現地には幾つか駐車場があるので、円山の登山は車で行くのもおすすめです。最寄りとなる駐車場は、北海道神宮駐車場。ここは参拝者は無料ですが、登山者は若干高くなりがちです。格安なのは、西方の円山公園の駐車場です。円山は土日や祝日になれば観光客で混み合うので、訪れるシーズンの検討も大切になります。

円山の山情報

山開きのシーズン

通常の円山が山開きするシーズンは、例年春の5月の頃です。円山全域にはまだ雪があって冷え込む時期ですが、平日も登山者がちらほら見られます。本来は秋の10月下旬になると山納めとのことですが、積雪の多い12月~4月の冬から春先のシーズンに登山する人も珍しくはないようです。

円山周辺の紅葉の時期

もし秋の紅葉に彩られた円山の登山を楽しむなら、その見頃は10月初旬の頃からです。円山で紅葉狩りの登山ができる時期は10月下旬まで続き、近隣の円山公園、北海道神宮、円山動物園などの観光も含めた鑑賞がおすすめ。円山付近ではヤマモミジ、イチョウ、サクラ、カツラなどの木々が、きれいな紅葉の中心になっています。


熊出没に注意

市街地に接する円山ですが、実はヒグマが頻繁に出没する山です。円山や藻岩山の登山口などには、必ずと言っていいほどクマ出没注意の看板が立っています。森の熊さんに遭遇しないよう、登山をするなら必要な装備を用意して警戒しながら歩くことも大切です。

円山の登山コース!

①円山八十八ヶ所コース(北側)

最初に歩きたいのが、北海道神宮のそばに登山口のある八十八ヶ所コース。円山の北側に行けば、入り口周辺にはハルニレや白樺の森が広がっています。登山口には大師堂があり、コース地図の描かれた案内板が目印です。八十八ヶ所コースの距離は片道およそ1kmほどで、所要時間は初心者でも30分程度と、子供が歩くにしてもかなり短いコース設定です。

無数のお地蔵さんが並ぶ神秘的な道のり

八十八ヶ所コースの登山口を入ってみれば、沿道には幾つものお地蔵さんが並んで神秘的な空気を感じます。円山の標高の低い付近から、根っこの道や階段があり、山頂部では足場の悪いポイントも存在しています。しかし距離は短いのでそれほど苦労はしません。頂上まで歩く途中、随所でカツラの大木が見られるのもおすすめ要素です。

②動物園コース(西側)

もう1つの円山の登山道は、西側から登る動物園コース。この名は子供連れが群がる円山動物園が隣接することに由来しています。コースは登山口から頂上まで700mしかないですが、せせらぎに沿う遊歩道を700mほど歩くので、片道距離は実質1.4km、40分ほどの道のりです。八十八ヶ所のコースと合わせ、2.4kmの1周コースにすることもできます。

短いながら急斜面あり

こちら側から登山し始めるの人は、中級者以上が多めです。というのも円山の西斜面は、きつい傾斜が目立っているためです。鬱蒼とした原始林の風景が続いて、野鳥やリスが顔をのぞかせたりもします。頂上付近には小さな祠があり、そこを過ぎれば頂上はまもなく。初心者なら、帰り道にこちらを選ぶのがおすすめです。

円山の山頂からの絶景

日中に見える札幌の風景

標高225mの頂上に行けば、そこは石畳のような地形です。日中の円山登山なら190万人が住まう札幌市街地を、遠方まで一望できます。中心街にビルが林立する様子は迫力があるし、快晴ならば夕張山地が横たわる姿まで確認できます。秋なら紅葉に包まれ、冬なら雪景色の風景が見られるのも魅力です。

夜景を見に行く登山もおすすめ

そして登山するなら、夕方以降に決行するのも人気です。その理由は、円山山頂は札幌市街地の夜景が綺麗に見えることにあります。大都市なだけにいつのシーズンに訪れても夜景は圧倒的な迫力。ただ夜の登山は危険なので、必要な装備を揃えて、足元に気をつけて登山してみたいところです。

円山から藻岩山向かうコースもアリ

①円山登山口から旭山記念公園経由で藻岩山

ちょっと長距離登山を希望する場合、円山から南方の藻岩山までの登山コースを選ぶこともできます。こちらは円山を登ってから途中の市街地の道路を歩くので、手元には地図があったほうが良いです。八十八ヶ所コースの入り口を出発する場合、藻岩山までの距離は片道およそ5km、時間は3時間半程度になります。

円山から旭山記念公園まで


まず円山の山頂に着いた後は、動物園コースの入り口のそばにある、南方の裏口へと向かいます。裏口からは地図をたよりに円山西町の市街地の道路をたどって、円山西町庭園から旭山記念公園方面へ登りはじめます。登山口から公園まで、距離はおよそ2kmほどです。この公園も札幌市街地の眺めがとても良いことで知られています。

旭山記念公園から藻岩山へ

旭山記念公園で休憩したら、南の藻岩山まで続く登山コースを歩き出します。原始林が広がる藻岩山は古来よりインカルシペと呼ばれ、アイヌ人からは神の山と崇められました。こちらは円山のコースよりも距離は長く、旭山記念公園から藻岩山まで3kmほど。藻岩山までは全体が馬の背と呼ばれる尾根道になっていて、初心者にもそれほど無理はありません。
 

馬の背を歩く

尾根の登山道は円山とは異なって上空が見える場所も多く、コース沿いの原始林にはクマザサが生い茂っています。全体にアップダウンはあるとは言え、馬の背は急激な坂道は少なく、地図がなくても迷わない道が続きます。藻岩山に近づくと、スキー場コースに合流です。岩がゴロゴロしたり急階段もありますが、そこを超えると景色がとても良好な、標高531mの藻岩山の頂上に到着します。

②円山登山口から慈啓会病院コース経由で藻岩山

藻岩山までの違った道のりとしては、円山から慈啓会病院コースへ入る設定もできます。登山コースは円山の南側の裏口を出たら、地図を元にして円山西町の市街地と藻岩山麓通を東へ。旭ヶ丘4丁目の市街地にある、慈啓会病院の横の登山口から登り始めて、藻岩山の尾根道に合流します。山頂までは距離にして4.5km、3時間半の道のりです。

入り口までは迷いやすい

慈啓会病院の登山コースの入り口では、観音寺駐車場が開放されているので、ここから登山し始める人もいます。尾根までの登山道は、日本初スキーリフト跡地までは緩やかですが、ここから急斜面区間が尾根まで連続。尾根道に合流すれば山頂まではさほど苦労せず、頂上では街の絶景が待っています。

③帰りはロープウェイも使える

北の円山から藻岩山頂上まで登山で来たら、いずれかの道のりで戻ることもできます。体力があるなら地図を片手にする往復10kmの道のりも、日帰りで余裕かもしれません。しかし疲れているなら、藻岩山のロープウェイで帰宅するのもおすすめ。近くには市電の駅も近いので、帰り道は素早く円山に戻れます。

ロープウェイから市電の駅へ

山頂に駅がある藻岩山ロープウェイは、1958年に完成した観光施設。山麓から山頂までは1.2kmあり、15分という短時間で結びつけています。登山後は街の景色を見ながら市街地へ降り立つと、市電のロープウェイ入口駅までは500mほど。電車に揺られてそのまま帰宅できるし、東西線に乗り換えて円山の駐車場へ戻るのも苦労しません。

藻岩山の見どころ

山頂展望台

アンテナが並び立っている藻岩山の展望台は、円山の頂上とは違った迫力です。前方には札幌市街地の全域や円山の姿を眺めることができ、秋に登山で行けば紅葉との取り合わせも綺麗に感じます。夕方からは札幌の夜景もすごいとして、観光客もひっきりなしの人気スポットです。

藻岩観音奥の院・水かけ観音

山頂部には、藻岩観音という名所もあります。こちらは明治時代に四国三十三所霊場を模して造られたもので、円山の八十八ヶ所と合わせて参拝してみたいところ。竜頭観音が安置されたお堂があり、そばには水かけ観音の名所もあります。水をかけるとご利益があると信じられているので、願いを叶えたい登山者にもおすすめします。

藻岩山

  • 住所
    〒005-0041
    北海道札幌市南区藻岩山1
  • 公式サイトURL
    https://mt-moiwa.jp/

円山登山の装備や服装

最低限に必要な熊鈴などの装備

短距離な円山コースですが、熊が出るということで熊鈴は必須な装備です。熊鈴の音が出ているだけで、熊を遠ざけることができます。円山~藻岩山の登山コースの場合は、地図も装備に含めたほうが良いです。グーグルの地図にも円山周辺の登山道は表示されています。飲料の入ったボトルも必須で、冬場には足元が悪いため、ストックの装備も忘れずに。

春と秋の服装

5月の札幌は最低気温は9度、最高でも17度という寒さ。そのため円山登山では、寒くない服装が求められます。服装では帽子、手袋なども準備して、万全にしたほうが良いです。初夏の6月でも気温は16度前後と肌寒いので、長袖の服装が必須となります。夏を過ぎて秋になると急激に寒くなるので、登山が10月なら防寒対策も必要です。

夏の服装

登山するのが真夏の8月の昼間であれあ、円山には薄手の服装で訪れてもよいです。札幌の夏の気温は日中に23度から26度にまで上がっているためで、半袖でトレッキングする人もいます。薄着の服装が可能なのは、7月下旬から9月の上旬の頃です。

冬の服装

冬の円山にはまとまった積雪があって、最低気温も氷点下を下回っています。そのため日中に登山を決行する上でも、服装は防寒の種類が必須。手袋や帽子で防寒を確実にするのはもちろん、ストックの装備と共に、滑らない靴の準備も怠れません。

円山に登ってみよう

不思議な魅力ある登山コースを求めて

可愛いリスにそこかしこで遭遇できる円山は、低山ながらも見どころに溢れた印象でした。円山の登山なら初心者にも子供にも無理なく、歴史的で不思議な名所まで楽しめるのも魅力的。札幌の観光に円山や藻岩山の登山を取り入れたら、熊鈴も忘れず持って、山頂からの絶景を楽しみたいですね。

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