タックルボックス
そもそもタックルボックスっていります?
釣りを始めた子どもの頃は海沿いの家に住んでいて、学校から帰ると家の軒下に立てかけておいた釣竿を掴んで目の前の海でチヌやタナゴを釣っていました。エサは家と海の間の漂流物がうち上がった溜まりを掘って出てきた虫(固有名詞を書いても誰も分からないと思うので割愛)。そんな釣りスタイルの延長で車やカヌーなどをタックルボックスの代わりに使って釣りをするものですから、クーラーボックス一つあればタックルボックスの必要性を感じていなかった私ですが、ランガンをするようになってその必要性に目覚めました。
お手本になるタックルボックス
車を離れてエギングをした時に根掛かりでリーダーを失ってしまい、車まで取りに行く時に「はっ」と気付きました。「タックルボックスいるんじゃね?」。そこで初めてタックルボックスを検討することにしました。
市販タックルボックス
タックルボックス
言わずと知れたダイワ製タックルボックスです。なかなかカッコいいですね。しかし商品説明の欄に入っている「インナートレイ(4個)」について付属なのか別売りなのかとても分かりずらく(結局分からないまま)、商品が届いてから付いていなくてガッカリする人と付いていて必要性を感じない人がいるだろうなと思いました。もちろんその逆の方もおられるでしょうが。上蓋がトレイになるなどいろいろ考えられているようですが、ロッドスタンドが別売りなことも含めて予算オーバーしそうなため今回は見合わせ。
手作りタックルボックス
今回タックルボックスを手に入れるにあたりいろいろと検索してみました。なかでも自作タックルボックスを作った方の作品をいろいろ参考にさせていただこうと覗きましたが、やはりカスタムする上で一番最初に手掛けるのは皆さんロッドスタンドのようでした。私も、中の小物入れなどは使い勝手を考えながらおいおい作りこんで行くにしても、まずはロッドスタンドから自作していくことにします。
今回改造するのはコレ
いろいろな方のブログなどをチェックして、タックルボックスにむいているのは工具などを入れるツールボックスが良いように思えました。そこでDIY専門店でツールボックスを捜してまいりました。
格安ツールボックス
お値段と大きさ、使い勝手などを考えながら島内のホームセンターをまわると2軒目で良品ぽいものに遭遇。縦265mm・横460mm・高さ233mmでがっちりした造り。お値段はなんと格安の1680円也。さすがにイスとして使うには少し強度が足りないようだったのですが大きさは充分ですし使い易そうな上部トレーは付いているし、何より安さに目が惹かれて購入決定。
インナーボックス付き!
そしてこの1680円ツールボックス、なんとインナーボックスまで付いているではありませんか!もちろんこれをインナーボックスとして使うのは現実的ではありませんが(これ入れちゃったら本体に何も入らないから)、ワームボックスやエギボックス、ストリンガー入れなど小物入れとしていろいろ使えそうです。こちらは縦202mm・横385mm・高さ140mmで、小型ですが充分な大きさがありました。
特筆すべき機能
上蓋の開け閉めは引っ掛けるタイプではなく、パッチン留めになっていますからとても使いやすいのですが、この蓋が「両開き」で開くのがとても気が利いています。しかもたいがいの格安ツールボックスは、両開きを採用すると「フルオープンで蓋が外れる」という欠点を持ちますが、幸いなことにこのツールボックスは外れませんでした。「外れなくて当たりだ!」と叫んだら、嫁に「何あたりまえのことで興奮してるの?」と気味悪がられました。こいつを改造していこうと思います。
ロッドスタンド部材と道具
水道パイプ
今回ロッドスタンドとして使わせていただくのは内径60mmの水回り用のアシストパイプ。いろいろ調べると既製品のロッドスタンドの内径はおおむね40mm弱らしいのですが、少し中で遊びがある方が竿先が斜めになるために使いやすいのでは、という素人考えでこの太さの物にしました。エギやジグの交換、またはリーダーの結び直しなど穂先が斜めになっているとラインがロッド本体から離れ、手元が楽になりますよね。
ボルトナットとワッシャー
留めるのに使用したボルトとナットは通称「M6」と呼ばれる溝の口径が6mmのもの。ボルトの頭は「丸頭」と呼ばれるドーム型のものにしました。まあ、元々あったからという理由もありますが、これですとパイプの中でロッドに干渉するのが多少押さえられますからね。強度的にはM6で充分なのですが、車での移動の振動などで弛むのを防止するためにスプリングワッシャーは一応いれておきました。
電動レンチとドリル刃など(使用工具)
今回使った工具は画像の物だけです。ドリル刃は6mmのもののみ。カッターはドリル穴のふちのバリ取りに使いました。これは必ずやった方がいいです。ぴたりと合わなかったり、将来的にボルトナットの弛みの原因にもなりかねませんから。他には印を付けるための釘が入っていますが見にくいですね。後はしばらく使ってから時々ボルトの「増し締め」をしてやると良いかと思います。もし追加で何かするとすればボルト穴にコーキングを打つか、パッキンを入れて水の浸入を防ぐ工夫をしようと思います。
取り付け
アタリを付けて穴あけ
さていよいよ取り付け作業に入ります。まずは工具箱のセンターに二つの穴を開けます。この時気を付けるのは、中蓋やトレイなどがある工具箱の場合、それにボルトナットが干渉しないようにすること。また穴の後部にはバリが発生していますから、これをカッターでこそげ落とします。この穴に水道管パイプをあて、裏側から印を付けます。それを印通りに穴をあけてやります。後はボックスの穴とパイプの穴を合わせ、ボルトナットで結束するだけです。
取り付け
パイプとツールボックスがうまく繋がることを確認してから、一旦バラしました。昔使っていた車載用のドリンクホルダーがあったのでこれも同じように取り付けます。浅めのドリンクホルダーですのであまり役には立たないでしょうが、釣り場で良く使うハサミやラジオペンチなどをちょっと置いておくのに使えそうです。もちろん本来のドリンクホルダーとしての機能はそのまま使えますから。
今回はここまで!
今回は第一回としてここまでにしたいと思います。取り付けた当日の夜釣りに持って行きましたが、なかなか使い勝手がよく、急なジグ変更などに素早く対処できました。またいろいろなタイプを検索して悩んだのが、パイプ下部が閉じているタイプにするか素通しタイプにするかですが、素通しで正解でした。ロッドを差したまま持ち上げるとリールの持ち手までがパイプの端に来て、安定した形でそのまま片手で移動ができます。インナーの小物入れをカヌー釣り用、外側のツールボックスをショア用に作って行こうと思います。
タックルボックスに興味を持たれた方はこちらもチェック!
今回から何回かに分けて格安タックルボックスを自作して行きたいと思います。ここまでかかった費用は小物入れ付きツールボックスが1680円。水回り用パイプが380円の2060円です。後は100均などを利用してトータルで3000円以内におさめるつもりです。もちろんきちんとした既製品もいいものですから、「暮らし~の」のサイトを使って比較してみてください。新しい発見があるかもしれませんよ。

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