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ブラックベリーの育て方を解説!種まきから収穫まで栽培のポイントをご紹介!

黒くて美味しい果実が魅力の、ブラックベリーを育ててみませんか?ガーデニングで栽培すれば、その果実によって爽やかなデザートも楽しめるようになります。ブラックベリーの簡単な種まきから楽しみな収穫まで、栽培する上で必要なポイントをお伝えします。
2020年12月4日
はぐれ猫
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ブラックベリーとは

キイチゴの一種

これから育てたいブラックベリーは、バラ科のキイチゴ属のよく知られた植物です。ツル植物の一種であり、ガーデニングや果実の栽培を目的として、日本ではラズベリーと共に人気が出ています。ちなみに見た目がよく似たブラックラズベリーは全くの別種であるので、栽培では間違えないようにしたいところです。
 

野菜栽培より簡単な育て方ができる

このブラックベリー、ガーデニング初心者から簡単に栽培ができると知られています。苗から購入して育てるなら、基本さえ覚えてしまえば、水やりも植え替えも、それほど苦労はありません。家庭菜園の野菜栽培よりもずっと簡単とまで言われる栽培方法とはどんなものか、確認してみてください。

美味しい食べ方ができる

無事に栽培できたら果実を美味しく食べられることは、ブラックベリーの最大の魅力です。そのまま生で食べても構わないし、デザートやおやつとして毎日活用できるのも間違いなし。だから食べることを一番の目的として、ガーデニングに取り入れることも自由です。

ブラックベリーの特徴と品種

原産地と生息域

その発祥地は、ミシシッピ川が流れているアメリカの中部地方でした。アメリカでは昔から、ブラックベリーの大規模な農園での栽培が盛ん。現在は欧州や日本を含む、北半球の各国に分布するようになりました。生息域は寒冷な場所から温帯までも含まれているため、日本の屋外の寒さと暑さにも適応できる植物です。

小柄な樹木の見た目

大きくなっても樹高1.5~3mほどにしかならないのが、ブラックベリーという低木です。ガーデニングに取り入れると、樹木の幅も高さと同じくらいに広がります。葉っぱの大きさは5~6cmほどで、秋に色づいて落葉する種類です。欧米ではこの葉っぱや根っこまでも薬用に使うなど、薬草としても有名。春になると、ツルを伸ばし始めます。

トゲありとトゲなし品種

実はブラックベリーの木々を確認してみれば、茎にトゲあり、トゲなしのものが見つかります。これらは多くの場合は別品種の証しで、実る果実も微妙に味わいが違います。しかし日本の園芸店では、ブラックベリーの品種を区別せず販売することは珍しくありません。品種を調べて買うなら、ネット通販をおすすめします。

ブラックベリーの主要な品種

幾つもの品種があるブラックベリーで、トゲありの代表品種と言ったら、果実が最大級のカイオワ。他にプライム・ジムやプライム・ジャンなどもあります。トゲなしのもので果実が大きくなるのはアパッチ。ソーンフリーや、ウォシュタなどもトゲなしです。他にラズベリーやローガンベリーとの交配種である、ポイセンベリーがあります。

ブラックベリーの花

花の特徴と季節

品種によって若干異なりますが、ブラックベリーの開花の季節は春、5月下旬から6月の頃です。花の色も品種で微妙に違いますが、日本国内で流通する品種は白やピンクのものが多く見かけられます。花びらは梅雨の頃に落ちると、中心部分が膨らみ始めて果実の形へと変化していきます。

幾つもの花言葉がある

4月26日の誕生花であるブラックベリーは、様々な花言葉を持っています。代表的なのは、欧米では身近な存在なことが由来の「あなたと共に」。さらに素朴な味わいに関係していそうな「素朴な愛」、アメリカの原野を原産とするからか「孤独」という花言葉もあります。

ブラックベリーの果実

果実の特徴

たっぷりの収穫を求めるなら重視しておきたいのが、ブラックベリーの結実期です。果実は黒っぽい色合いをして、ぶどうの実と同じくつぶつぶが組み合わさった形状をしています。日本では花の時期を終えた梅雨の時期、ブラックベリーは小さな実をつけ始めます。


果実の味や栄養

ガーデニングで始めてみたい理由となるブラックベリーの果実は、甘酸っぱいものから甘い品種までもあります。栄養素としてはビタミンC、マンガンなどのミネラル、食物繊維も豊富。さらにポリフェノールやアントシアニンも多いので抗酸化作用は高く、健康食品としても常に注目されている果物です。

ブラックベリーの育て方①日当たりと場所

日当たりが必要

何より大切になるのは、ブラックベリーの栽培場所の日当たりです。鉢植えにするにも地植えにするにも、花や果実のつき具合は日当たりに影響されます。半日陰でも構いませんが、日当たりが良いほど花と実が多くなるので、収穫の時に雲泥の差が出てきます。自宅の庭やベランダで、一番日当たりの良い場所に配置するのをおすすめします。

水はけのよい土

そんな日当たりと同時に、水はけの良さもブラックベリーの栽培には重要です。水はけが悪いと、根腐れを起こしたりして長く定着できなくなります。庭に地植えするなら高い場所を選んだり、花壇を一段高く作ってみるのもおすすめ。土が悪ければ、水はけの良い土に入れ替えるなどの作業も必要です。

ブラックベリーの育て方②鉢植え

鉢植えで選ぶ鉢サイズ

場所を取らない鉢植えは、ブラックベリーの人気の育て方です。この植物は苗の段階では小さな鉢植えスペースで構いませんが、日当たり良好なら1~3年でかなり大きく成長します。後々植え替え作業が必須となるため、鉢植えは最初から大きめな鉢やプランターを選んでみても良いです。

鉢植えに必要な土

これから鉢植えでブラックベリーを育て始める時も、水はけがよくて相応しい土壌を用意します。土を1から作るとすれば、赤玉土か家庭菜園用の土を準備し、そこに腐葉土を混ぜ込みます。割合は赤玉土が7~8割、腐葉土2~3割ほどにすると最適です。

ブラックベリーの育て方③種まき

種まきから育てる

種まきから育てて構わないのが、ブラックベリーです。しかし初心者の場合は種まきからは難しいこともあるので、入念な下準備が大切になります。種は近隣の園芸店で買えることもありますが、確実に求めるならネット通販を利用することです。

種まきの時期と環境

本州では暖かさが増す3月の頃からが、ブラックベリーの種まきに相応しい時期。北日本になるほど、種まきの時期は遅くなります。種まきをするなら小さな鉢植えスタイルにして、日当たりも土壌も水はけの良いものとします。水やりも種まきでは重要で、発芽するまでは毎日たっぷり与えます。種まきが上手く行けば、2週間ほどで小さな芽を出し始めます。

ブラックベリーの育て方④挿し木

挿し木から育てる

とても難易度が低くなるのは、挿し木からブラックベリーを増やす方法です。挿し木として使うのは、春にブラックベリーがぐんぐんと伸ばすツルの部分。ツルがあればガーデニングの合間に簡単に何株でも増やせるので、ブラックベリーをモリモリ食べたい方は挿し木を無視できません。

挿し木の方法

もっともブラックベリーの挿し木に相応しい時期、気温が高い6月から7月の頃。挿し木の方法は、伸びてきたツルを10cmほど剪定し、日当たりの良い場所で軽くプランターなどの土に挿し木しておくだけです。するとツルの断片は、土の中で根っこを伸ばし始めます。根の伸びを促すためにも、挿し木した最初は水をたっぷりとあげておくのが大切です。

ブラックベリーの育て方⑤植え替え

植え付けの時期と方法


挿し木をして増やしたり苗を買って植え付けるならば、ブラックベリーが落葉している冬の12~2月が最適です。鉢植えにするなら、小さな苗が入っていたポットよりも大きめの鉢を使います。植え付ける場所が地面の場合はすぐに大きくなるので、周囲の樹木より1.5~2m以上も間隔を開けておくことが大切です。

植え替える時期

小さな鉢から大きな鉢に植え替える場合も、ブラックベリーは冬の季節が最適とされています。気温が低い12~2月はブラックベリーが眠っているために、植え替えても成長に影響を与えません。成長を進める春に植え替えてしまうと、花と実が付か無くなる可能性が高いので気をつけてください。

植え替える時のコツ

新たに鉢植えスタイルで植え替えするなら、今後の成長を考えて、一回り大きな鉢やプランターを選ぶと良いです。ブラックベリーを植え替える時は、今まで使っていた鉢の中の根っこから土は外さないのがポイント。植え替え後にはわずかに肥料を与え、必ず水やりをしておくことも大切です。

ブラックベリーの育て方⑥水やりと肥料

普段の水やりの方法

元々乾燥に強いので、あまり水をあげなくても育つのがブラックベリーです。鉢植えにした場合は、暖かい時期に土壌が乾いたらたっぷり水やりをし、冬は土が乾いていても水の量は少しにします。地植えした場合、根付いた段階では水やりをする必要はほぼなくなります。水不足の天候が続いた時だけ与えるのが適切です。

肥料の時期と方法

鉢植えをしているブラックベリーは、栄養不足になりがちなため肥料を与えます。有機肥料の種類が適切で、植え替え時は勿論、定着後は冬の2月と花の時期の春5月、実を収穫した後の初秋9月にあげると良いです。地植えするブラックベリーの場合、果実の付きが良いなら肥料は特に必要ありません。付きが悪いなら、鉢植え同様の時期に与えるのをおすすめします。

ブラックベリーの育て方⑦剪定

剪定する時期

放っておけばツルや枝がどんどん伸びるので、ブラックベリーはガーデニング用のハサミでの剪定が必要です。剪定する時期は、果実を収穫した後の夏から冬ならいつでもok。枝が多いなら12月までに剪定を完了させます。枝を伸ばし始める直前の3月頃や、花を咲かせている春の時期に剪定するのは、花が付かなくなるのでおすすめできません。

剪定の方法とコツ

ツルは冬になれば自然と枯れるので、それをハサミで剪定するだけでも良いです。ブラックベリーの枯れたツルを放置すると実付きが悪くなるので、落としておく必要があります。もしツルがとても多く感じるなら、枝の根元から切断します。トゲが多い品種の場合は、少なくとも軍手と長袖シャツでの作業が不可欠です。

ブラックベリーの育て方⑧果実を多くする

ヒモで誘引

できるだけブラックベリーの実付きを良好とするなら、ヒモかワイヤーで誘引する方法があります。これはブラックベリーのツルを空中に引っ張り上げ、固定するやり方です。ツルの数が多い樹木だと大変ですが、これによってツルから枝が多く出るようになり、花と果実の数を確実に増やせます。

誘引の方法とコツ

伸びているツルにヒモを結んで引き上げますが、もし庭に誘引のヒモを結ぶ場所がなければ、柵や支柱を立てる必要があります。簡単な支柱を1本立てるだけでも良いですが、柵を作るとブラックベリーは風にも負けなくなります。誘引ではツルを日当たりの良い方に向かわせるのがコツ。ツルは平行に伸ばすほうが、枝の量を増やせます。
 

ブラックベリーの育て方⑨病害虫

気をつけたい害虫

とても美味しいブラックベリーは、ガーデニングに取り入れても病害虫はそれほど多くならないと言われます。しかし新芽の出る春は、羽虫の幼虫などがつきやすくなります。つぼみが黒くなって駄目になるなら、バラゾウムシが原因です。さらに枝にはアブラムシ、カイガラムシも付着しやすくなります。手で丹念に取り去るか、竹酢液など天然の成分で撃退してみてください。

病気には強いブラックベリー


かなり病気に対しての強さを見せてくれる、ブラックベリー。害虫のように心配する必要は少ないですが、湿気が多い場所では灰色カビ病にかかり、葉っぱが灰色になることがあります。家庭菜園用の病害虫用スプレー、竹酢液などで殺菌することで対処可能です。

ブラックベリーの収穫

収穫する時期と方法

多くのブラックベリーの品種が、収穫できる時期は夏。日当たりが良い場所なら、関東では7月上旬の頃から8月上旬頃まで、毎日収穫できるのも通常です。収穫するのが赤い実の場合、早過ぎれば酸っぱい味になり、逆に収穫が遅ければ自然と地面に落下してしまいます。力を加えずに取れる時期が最適なので、毎日触って確認すると良いです。

収穫時はトゲに注意

トゲの多めのブラックベリーの品種は、収穫時に怪我をしやすいので注意が必要です。半袖や素手の格好だと、腕を怪我する確率がかなり高めです。ヒモで誘引していれば、怪我のリスクを少なくできます。果実の量に関係なく軍手、つば付き防止、長袖の格好をして収穫に臨んでみてください。

ブラックベリーの寄せ植え

鉢で簡単にできる寄せ植え

気軽なガーデニングの魅力を感じられるのが、ブラックベリーを使って作り上げる寄せ植えです。ブラックベリーは鉢植えにして管理をしていればサイズを小さくできるので、他の種類の植物との寄せ植えにはぴったり。鉢で寄せ植えにしてみれば、玄関から部屋の中までもおしゃれに飾れるアイテムになります。

寄せ植えにぴったりな植物

おしゃれにブラックベリーの寄せ植えを作り上げるなら、ハーブの種類も採用してみてください。ローズマリーやバジルなどを植えてみれば、春に花が楽しめる上に葉っぱを調味料やお茶にも利用できるなど、メリットが色々。さらにセダムやエケベリアなど、多肉植物を寄せ植えに使ってみるのもおすすめです。

寄せ植えする方法とコツ

寄せ植えでメインにするブラックベリーは、あまり大きくなりすぎないほうが全体の見栄えが良く感じます。大きくなったら剪定をしてみたり、挿し木で増やした小さな木を中心にして、寄せ植えを作ってみるのも良いです。ブラックベリーが実をつけるタイプなだけに、寄せ植えでは果実を付ける植物や、葉っぱが食用の種類を中心にすると料理でも役立ちます。

ブラックベリーを育ててみよう

美味しい自家製ジャムやデザートを求めて

美味しそうなブラックベリーは、簡単に育てられることが分かってきました。ガーデニングを趣味とする人なら、明日からでも始められそうな感じです。ブラックベリーはとても体によく、デザートとしても最高の果物。自宅で栽培して、自家製ジャムやデザートを作ってみたいですね。

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