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初心者でも簡単理解!アイスホッケーのルールを解説!ペナルティについても!

アイスホッケーは人工氷のリンク上で行われるスポーツです。氷上の格闘技と表現されるほど迫力満点で、スリルが味わえます。この記事ではルールが分からない初心者でも簡単に理解できるよう、アイスホッケーの基本的なルールについて分かりやすく解説します。
更新: 2023年2月21日
Emi
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アイスホッケーの見どころは?

歴史を知る

Photo by pixel0908

アイスホッケーの発祥は諸説ありますが、ルールが作られたのは1877年頃です。カナダのマギル大学の学生によってルールが考案されると、次第にカナダでアイスホッケー人気が高まりました。

日本でアイスホッケーが盛んになったきっかけは、1966年に国内リーグ戦が開催したことです。冬季オリンピックの中でもメイン競技として認められており、ネット上でもアイスホッケーを簡単に目にする機会が増えています。

迫力あるスピード感

Photo by pointnshoot

アイスホッケーはスケート靴を履くため、非常にスピード感のあるスポーツです。試合時間中プレーヤーは時速約50kmで移動し、プロの場合パットをゴールに飛ばす速度は、時速100〜160kmを記録します。

身体をぶつけ合う迫力が魅力でもありますが、危険を伴うため、選手は皆10kgを超える防具で身を固めます。

公式に認められた乱闘シーン

Photo by pointnshoot

アイスホッケーでは試合時間内に乱闘が起こることがあります。乱闘はファイティングと言われ、驚くことに北米圏では審判も公式に認めているのです。ただし大人数ではなく1対1で素手で殴り合い、どちらかが倒れたら止めなければならないというルールがあります。

ファイティング後は両者ともに5分間退場のペナルティを受けます。ですがただ殴り合うだけではなく、戦略的に行われるため試合の一部とみなされているのです。

女子チームでは禁止のルール

ボディチェックと呼ばれる体当たりで相手の攻撃を防ぐ行為が、アイスホッケーでは認められています。ただし許されるのはパックを持つプレーヤーにだけです。乱闘とまではいかない行為ですが、安全にプレーするため女子はボディチェックが禁止されています。

アイスホッケーに必要な道具

パック

Photo byStrategicWebDesign_Net

試合で使用するパックのサイズや重さは、年代によって違いがあります。一般で使用するパックは直径約75mm・厚さ約25mm・重量約170gの円盤型です。硬質ゴムでできており、他の球技で使用するような丸いボールでは氷上で弾んでしまうため、円盤型に落ち着きました。

スティック

Photo byClker-Free-Vector-Images

スティックはカーボン素材や木製が一般的です。ブレードの湾曲する向きによって右利き用と左利き用に分かれます。スティックはすべて面取りされており、角がないのが特徴です。

シャフト(柄の部分)とブレード(パットに触れる部分)が1つに繋がったワンピースタイプ、別々になったセパレートタイプが販売されています。セパレートタイプはカスタマイズできるため、ワンピースタイプよりも人気です。

ヘルメット

Photo by V - wolf

試合時間内は必ずヘルメットを着用する義務があり、目を保護するバイザー付きのものも販売されています。フェイスマスクについては、18歳未満の男子と女子全員が着用しなければいけません。

またキーパーはプレーヤー以上にパットが顔にあたる危険があるため、ヘルメットとフェイスマスクの一体型を着用します。

防護服

Photo by pointnshoot

アイスホッケーでは試合時間中に体当たりが頻繁に行われるため、胸や肩を保護するショルダーパットを着用します。その他、肘を保護するエルボーパッド、脚を保護するシンガード、手首を保護するグローブの着用も必須です。18歳未満に限っては頸部を保護するネックガードも義務付けられています。


アイスホッケーのルール①フェイスオフ

Photo by Eric Kilby

フェイスオフとは試合開始時に、向かい合う両チームのプレーヤーの中間に審判がパックを落とすことです。先にパックを奪えれば有利で、今後の試合の流れも変わるため緊張感が漂います。

フェイスオフは反則行為によって試合が一時中断となった時の仕切り直しでも行われるため、試合時間内に目にする機会は多いでしょう。フェイスオフは、赤印のついたフェイスオフスポットで行われ、リンク上にスポットは9ヶ所存在します。

アイスホッケーのルール②人数

Photo by Ruth and Dave

リンク上に立つプレーヤー人数

アイスホッケーでは、試合中最大で6人のプレーヤーがリング上に立てます。ゴールキーパー1人、ディフェンス(守備)2人、フォワード(攻撃)3人の内訳が一般的な構成です。ですが決まりはないため、フォワードが6人でも問題ありません。

試合時間の終了間近に、得点を稼ぐため攻撃力のあるプレーヤーだけを投入する「6人攻撃」という手法がとられることもあります。

ベンチ入りできる人数

Photo by pointnshoot

リング上に立つプレーヤーの人数は6人ですが、ベンチ入りも含めると1チーム22人です。キーパーは2人までと決まっていますが、ディフェンスとフォアードの人数はチームによって異なります。

ベンチ入りできる人数が多く感じますが、アイスホッケーは体力の消耗が非常に激しいスポーツです。そのため試合時間内に交代できる選手をたくさん確保しておく必要があります。

審判の配置人数

アイスホッケーの試合では、4人の審判によって試合を公正にジャッジします。レフェリーはフェイスオフやペナルティチェックをし、ラインズマンの役割はアイシングやオフサイドの確認をすることです。レフェリーだけでは確認しきれないため重要な役割を果たします。

審判の服装は軽装で、白と黒の縦じまシャツが目印です。レフェリーだけがオレンジ色の腕章を装着しており、ラインズマンとの見分けがつきやすくしています。

アイスホッケーのルール③選手交代

アイスホッケーの試合では、選手交代を審判に伝える必要がないため、試合も中断しません。サッカーやバレーボールなど多くの球技では、選手交代をする際に一旦試合を中断するのが一般的なため珍しいルールです。

リンクに上がってたった数分試合に参加するだけでも体力が奪われる競技です。1ピリオド通して出続けるとプレーヤーの体力がもたないので、試合時間内は簡単に選手交代が行える制度になりました。

アイスホッケーのルール④試合時間

ピリオドと呼ばれる時間単位

Photo by Berend Stettler

試合時間の単位は「ピリオド」です。1ピリオドを20分とし、3つのピリオドで構成されます。しかし60分間連続で試合が続くわけではありません。20分試合をした後は必ず15分の休憩時間が設けれ、身体を休められます。
 

延長戦の時間

試合時間内に決着がつかない場合は、延長戦に突入します。延長戦は5分間で、ゴールを先制したチームが勝ちです。延長戦でも決着がつかない場合は、ペナルティーショットで勝敗を決めます。

ペナルティーショットは、分かりやすく言うとサッカーのPKに似ており、各チームのプレーヤーが1人ずつシュート放つ方法です。

アイスホッケーのルール⑤得点加算


得点の加算方法

アイスホッケーの得点加算方法は簡単で、1ゴールにつき1点です。ゴールを狙う時はスティックを使用するのが基本ルールですが、パックが不意に身体に当たり、そのままゴールに入ったとしても得点と認められます。

ただし故意に手足を使った場合は、審判の判断によって得点加算されない場合もあります。

シュートを打つ際の注意点

Photo by athleticpictures.ch

シュートを打つ際に、ゴール前に描かれた青い半円の中に足を踏み入れると反則です。またゴールを決めた際に、同チームの別プレーヤーが青い半円の中に入っていてもルール違反となってしまいます。せっかくゴールを決めても反則になれば得点は入らないため、注意しなければいけません。

覚えておくべき最重要ルール

アイスホッケーで絶対に覚えておくべきルールは2つあります。1つ目はオフサイド、2つ目はアイシングです。スピード感ある試合時間の中でオフサイドやアイシングを見極めるのは簡単ではありませんが、2つのルールが理解できれば、よりアイスホッケーの魅力が増します。理解しやすいよう簡単に説明するのでぜひ覚えてください。

オフサイド

Photo by pointnshoot

オフサイドは、攻撃する側のプレーヤーが、パックより先に敵陣側のブルーラインを超えた場合に適用されます。ブルーラインよりも自陣側に片足がついている場合や、足が空中にあればオフサイドとみなされません。オフサイドが成立するのは、両足がラインを超えた場合です。

審判によってオフサイドが確定すると試合はストップします。フェイスオフする必要があるため、フェイスオフスポットに移り仕切り直しです。

ディレイドオフサイド

敵陣に近いブルーラインをパックより先に超えたがパックにまだ触れていない場合、審判がオフサイドにならないよう事前に知らせてくれます。オフサイドになりうるこの状況を、ディレイドオフサイドと呼びます。

オフサイドになればフェイスオフとなってしまうため、試合の風向きが悪い方向に変わりかねません。審判に知らされた段階で行動を改める必要があります。

アイシング・ザ・パック

Photo by pointnshoot

リンク上のセンターラインより手前から打たれたパックが、一度も触れられることなく相手側のゴールラインを超えた場合に適用されます。

審判がアイシングと判断すると試合は一時中断です。フェイスオフのため、近くのフェイスオフスポットへ移り試合が再開されます。ただしゴールラインを超える前にパックがゴールに接触した場合や、アイシングしたチーム側の人数が減っていればアイシングとみなされません。

ハイブリッドアイシング

Photo byRoboMichalec

ハイブリットアイシングとは、アイシングが起こる場面で、攻撃する側のチームが守備チームより早くパックに触ればアイシングは成り立たないルールのことです。2014年から新たにルールとして加わりました。

アイシングが認められると選手交代ができません。また自陣側のゴール付近でフェイスオフが行われるため、リスクを抱えることになります。

アイスホッケーの反則行為

アイスホッケーは危険を伴うため、厳しくルールを設けなければ簡単に相手を負傷させてしまいます。直接相手に被害を与える行為だけでなく、秩序を守れていないと判断される場合もペナルティの対象です。覚えておきたい反則行為について簡単にまとめたのでチェックしてください。

覚えておきたい反則行為一覧

ボーディング 相手をボードに押し当てる行為
ホールディング 手足やスティックを使い相手を押さえ込む行為
フッキング スティックを使い相手を引っかけて妨害する行為
トリッピング 手足やスティックを使い相手を躓かせる行為
エルボーイング 肘で強引に相手の動きを止めようとする行為
インターフェアランス パックに触れる相手選手以外を邪魔する行為
ハイスティッキング スティックを高くあげて相手に当てる行為

アイスホッケーのペナルティの種類


ペナルティを受けたプレーヤーは、ペナルティボックスで待機しなければいけません。重さに応じてペナルティの内容が異なるので、段階を追って説明していきます。

マイナーペナルティ

反則行為によるペナルティの大半はマイナーペナルティといっても過言ではありません。そのためペナルティの中でも目にする頻度が高いでしょう。2分間ペナルティとして退場処分を受けなければいけません。

チームは1人減った状態でプレー続行となります。ただし相手チームに得点が入った時点でペナルティは解消されるため、制限時間内であってもプレーに戻れます。

ダブルマイナーペナルティ

複数の反則行為が認められた場合や、ボディタッチを超える悪質プレーになった場合に審判の判断でペナルティが下されます。退場する時間は4分間です。1人減ったポジションに代わりのプレーヤーを投入できないため、その間プレーヤー人数は減ったままです。

メジャーペナルティ

相手選手にケガを負わせるほどの悪質行為を行った場合に適用されます。チームは1人少ない状態となり人数面では劣勢です。ペナルティとして5分間退場処分を受けなければいけません。

マイナーペナルティと違い相手チームがシュートを決めたとしても、必ず5分間の退場は守る必要がありペナルティが白紙に戻ることはありません。

ミスコンダクトペナルティ

Photo by pointnshoot

ミスコンダクトペナルティは、注意を受けたにも関わらず反則行為を繰り返す場合に適用されます。退場する時間は10分間です。代わりのプレーヤーが投入可能なため、リンク上に立つプレーヤー人数は6名確保できます。

より重いペナルティ

Photo by pointnshoot

ゲームミスコンダクトペナルティは喧嘩や悪質プレーが頻発した際に出されます。ペナルティの中でも最も重いのは、マッチペナルティです。スポーツマンシップに欠けると判断されたり、侮辱行為が見られた時に適用されます。

どちらのペナルティも反則が出た時点で退場となり、試合に戻ることはできません。代替選手は入れますが、反則したプレーヤーが退場して5分経過してからという条件付きです。

アイスホッケーのルールを覚えよう!

Photo by Ruth and Dave

アイスホッケーを楽しめるよう、初心者でも簡単に理解できる基本的なルールについて解説しました。公式ルールは簡単なものから複雑なものまで複数存在しますが、すべてを把握しなくても白熱するバトルを見て楽しめること間違いなしです。

YouTubeでも簡単に試合を観戦できるので、スピード感ある迫力満点のアイスホッケーの魅力を存分に感じてください。