アイススケートの滑り方や上達のコツを徹底解説
スキーやスノーボードなどと並び、冬の人気のアクティビティがアイススケートです。全国にはアイススケート場が非常に豊富にあり、中には一年中アイススケートが楽しめる施設もあります。
フィギュアスケートやスピードスケートなど競技色が強い滑り方をするアイススケートですが、趣味として楽しむための滑り方も高い人気があるのです。この記事ではそんなアイススケートの簡単な滑り方の練習法や上達法のコツを徹底解説します。
滑り方を知る前に知っておきたい準備
早く滑りたい気持ちはよくわかりますが、楽しく安全に滑るためには滑り方を知る前に準備が必要です。家での準備、スケートリンクでの準備どちらも欠かせません。ここではそんな滑る前の準備について解説します。
アイススケートの必須アイテムを知ろう!
ここではアイススケート場へ行く際の3つの必須アイテムと服装について解説します。スケートリンクは行き慣れない場所ですし、寒さ対策とけが予防を怠らないことがスケートを楽しむコツです。初心者の方は転ぶ前提で準備を行いましょう。
ヘルメット
ヘルメットは転倒した際に頭部を守ってくれるため、非常に重要といえるでしょう。初めて滑るお子さんにはぜひヘルメットを用意してあげてください。スケート場によっては無料もしくは有料で貸し出しもしてくれますので、確認してから持参するとよいでしょう。
また、髪の長い女性の方の中には髪をまとめている方もいるでしょう。まとめる際に金属や刺さりそうな髪留めは怪我の原因にもなるのでスケート時には外しましょう。
手袋
手袋をしていないと、転んだ際に氷に直に触れることになります。そのため、手袋も必須アイテムの1つといえます。なければ軍手でも代用が可能です。靴紐を自分で結ぶ年齢でしたら五本指の手袋の方が身につけたまま、結び直しができるので便利ですよ。
靴下
スケートを初めてされる方は靴まで用意することはありません。基本的にはレンタルが可能なところがほとんどです。ただし、靴下は必須アイテムです。やはり薄手より厚手のものを、無ければ薄い靴下を二枚重ねて履きましょう。
重ねて履くことで、初めての履きなれないスケート靴でも靴擦れや寒さを防ぐことができます。また、長めの方が足首やすねを含めて保護できるのでおすすめです。
スケートをする際におすすめの服装は?
スケートをする際のおすすめの服装について解説します。服装についてはまず防寒性と防寒性に加え、動きやすさを重視しましょう。具体的に何を着用すればよいのか具体的に解説します。
防水性と防寒性
転んだ際に手やお尻が冷たくならないように、ウインドブレーカーやお子さんならスキーウェアの上下を着ることをおすすめします。怪我の予防と防寒のためには長そで、長ズボンが良いでしょう。
もし、防水性の服が無ければ、着替えの持参が望ましいです。特に初心者の方は滑り方が安定していないため転ぶことが多いでしょう。転ぶとお尻や脚が濡れるので、パンツとズボンはお忘れなく。
動きやすい服装について
動きやすい服装は普段着でも問題ありません。しかし、女性の方はスカートよりもズボン、もしスカートを着用する場合は中にスパッツなどを履きましょう。また、滑り方の練習をしていると暑くなったり、汗をかいたりするので、温度調節がしやすいように重ね着がおすすめです。
スケート靴を履いてみよう!
さて、スケート場へ来たらまず、スケート靴を借りましょう。大切なことはサイズ選びです。自分に合わない靴を履くと靴擦れはもちろん、怪我や事故の元にもなりますし、楽しく滑ることができません。
靴のサイズの選び方ですが、普段の靴より0.5cm、もしくは1cm大きいものを選んで試着してみましょう。かかとをしっかりと奥まで入れて、つま先に少しだけゆとりがあると滑り方が安定しますよ。
スケート靴の種類を知ろう
スケート競技にもスピード、フィギュア、アイスホッケーと3種類あるので靴のタイプも3種類に分かれます。特徴は少しずつ違い、スピード用の種類は刃が長め、フィギュア用の種類はつま先に特徴があり、アイスホッケー用の種類は刃の両端に反りがあります。
それぞれ滑り方が違うため特徴が違うのです。どの種類の靴もスニーカーより硬く作られていますので、履き心地はスニーカーと比べても重たく感じますが、スケートを続けているうちに慣れてくるので、心配する必要はありません。
スケート靴を履くときのポイント
スケート靴を履くときのポイントについて解説します。スケート靴を履くときには多少のコツが必要です。そのため、初心者の人の中には最初はなかなか靴が履けない、ということもあります。
スケート靴の履き方は滑り方に大きく影響するので、必ず履き方を覚えましょう。
立ったまま履かない
まずはベンチなどを探して座ってから履きましょう。アイススケートの経験者は壁などに寄りかかって履くこともできますが、初心者の人は安全のためにまずはベンチや椅子などに座ると、より簡単に履けますよ。
靴紐を下まで緩めてから足を入れる
スケート靴を履く前には靴紐を一番下まで緩めておくと簡単に履けます。特に子供は緩めてから足を入れる方が、しっかり、かかとを底まで入れやすくなります。ベロの部分を前に倒してから足を入れ、かかとをぴったりと靴に合わせます。
靴紐を下から締めていく
靴の中に足が入ったら、靴紐を下から順に締めていきましょう。これはきつすぎても困りますが、緩んでくると滑り方が不安定になり危険です。つま先から2、3本程度は指が少し動く程度、痛くない程度で締め付けていきます。
足首は保護にもなるのでしっかりと締めていきましょう。また、フックの上から下にかけると、より緩まりにくくなるともいわれています。
アイススケートの滑り方の基本的なコツを知ろう
いよいよ準備万端でスケートリンクへのはじめの一歩を踏み出す時です。スケートリンクにたどり着くまでは滑らないので、歩くことも比較的簡単でしょう。しかし、リンクに踏み出すとなると、少し緊張してしまったり、怖くなってしまう方もいるかもしれません。
そのため、初心者向けの滑り方の基本とコツをお伝えします。基本的な滑り方で押さえるべきコツは以下の5点です。それぞれ具体的に解説していきます。
アイススケートの滑り方のコツ
- 氷上に立つ
- 歩き方を覚える
- 滑り方を覚える
- 止まり方を覚える
- 転び方を覚える
アイススケートの滑り方の基本的なコツ①立ち方
初心者の人はまず滑り方の前に基本的な立ち方を把握しましょう。立ち方は足の幅を肩幅程度、逆ハの字の用につま先側を広め、かかと側を狭めに両足の間隔を取ります。膝は軽く曲げ、重心をやや前にかかるようにしましょう。
しかし、前傾姿勢にならないように注意が必要です。この立ち方が基本となります。最初は両手をやや前方へ広げて水へに伸ばす方が姿勢を安定させられますよ。立つだけなら比較的簡単なので、怖がらずに行いましょう。
最初は手すりにつかまりながら
お子さんや恐怖心がある人はリンクに設置してある手すりを活用した練習法をおすすめします。まずは手すりに両手でつかまりながら、氷の上に立つという感覚に慣れましょう。それから片手ずつ離していき、最終的には手すりなしで立つようにするとより簡単に練習できます。
また、同伴者がいて且つその方がアイススケートに慣れている人なら手をつなぐことも有効な練習法です。
アイススケートの滑り方の基本的なコツ②歩き方
氷の上に立てるようになったら、次は歩いてみましょう。歩き方は立った状態の足の角度を保ちながら交互に片足ずつ前に出していきます。ゆっくりと小股で、靴全体を氷に対して水平にしながら練習しましょう。
気分はペンギンになったつもりで足元はあまり見ず、前を見るとより姿勢が安定させやすくなりますよ。歩くのは滑り方を把握する前に必ず覚えておかなければならないことなのでしっかりと歩けるようになるまで練習が必要です。
アイススケートの滑り方の基本的なコツ③スケーティング練習
氷上を歩けるようになったら、次は片足ずつに体重を乗せる基本的な滑り方に挑戦です。足の角度は立姿勢同様そのまま、片足の靴で斜め外側へ氷を蹴り、そして蹴ったのと反対の足に重心を乗せます。
まずは片足ずつ滑り方を練習しましょう。それから両足を交互に蹴っては片足ずつに体重を移動させて氷にジグザグの線を描くように滑ります。初心者の人はつい足元に注目しがちですが、前を向くことで姿勢が安定させられますよ。
周りに注意しながら滑ること
周囲に配意することは滑り方の基本です。初心者の人は滑り方の練習に夢中になって、足元に注目してしまいます。しかし、それでは周りの状況を把握することができません。滑っているときに周りの状況を把握していないと非常に危険です。
滑っているときはできる限り周りの状況に気を配りながりましょう。他の人にぶつかってしまうと、お互いの怪我の原因にもなるので注意が必要です。
アイススケートの滑り方の基本的なコツ④止まり方
止まり方を練習することは怪我を予防して楽しく滑るために必要なため、滑り方の基本です。毎回止まるために転んでいたら体が痛くなって、あまり楽しく感じられません。止まり方で重要なことは足の位置と徐々にスピードダウンすることです。
スピードがあるときはやはり転倒しやすくなります。そんな基本的な止まり方には主に2種類あるので、それぞれ紹介します。
どちらも、止める方の足(進む方向に対して垂直にする足)に最初から重心を乗せすぎると転びやすくなるので、少しずつ重心を止まる方の足にかけていくのが止まり方のコツです。
足でㇵの字を描こう
ㇵの字と聞いてスキーの経験があると想像しやすいですが、つま先側を狭く、かかと側を広くする足の配置です。これを進行方向に対してどちらかの足が垂直になるように、しっかりと内股になる止まり方です。
止まる方の足の氷に対する角度は寝かせ気味から徐々に立てていくようにしましょう。
足でTの字を描こう
これは進行方向と垂直になるように先ほどとは逆で、片方の足をがに股にしてもう一方の足のかかとに付けることで止まります。進行方向と垂直にする足への重心の移動はゆっくり、刃も少し寝かせ気味で引きずるように時間をかけて氷に対して刃が立つようにするのが転ばないで止まるやり方です。
アイススケートの滑り方の基本的なコツ⑤転び方
滑り方の練習で転ぶのは恥ずかしいことではありません。転び方を知ることも滑り方の基本といえるでしょう。滑り方の練習中は転んで止まるのが当たり前なのです。そして転び方にも安全な転び方があります。そんな転び方のコツを紹介します。
座り込むようにして腰を落とす
もし転びそうになったら座り込むように転ぶことをおすすめしたいのですが、思い通りにはいかないのが現実です。最も危険な転び方は後ろ側へ転び、頭や背中を打ってしまう転び方です。
たとえヘルメットを着用していても頭を打ってしまうと、脳震盪を起こす危険性があります。そのため尻餅をつくようにして転ぶことを意識しましょう。また、前に転ぶ際には手をつくと捻挫する可能性があるので、肘をつくことをおすすめします。
すぐに起き上がる
転んだらすぐに体を起こし、立ち上がりましょう。他の人が滑り込んで再び転ぶ可能性がある上、複数の人が絡むと大けがにつながることもあります。手助けしてくれたり、壁があると良いのですが、何もない場合は自分で立ち上がる必要があります。
立ち上がり方は、座り姿勢から片方の靴の刃を氷に水平に立てて重心を乗せながらもう片足を同様に起こす方法が簡単です。
アイススケートの滑り方の応用 バックスケーティング
バックスケーティングとはフィギュアスケートのように後ろ向きで滑る中級者向けの滑り方です。バックに進む場合は内股でハの字から始めます。片方の足に重心を掛けたまま、もう一方の足で後ろ側方向へ蹴りだし、重心を移動します。
交互に後ろ外側方向に足を蹴ることで進むことが可能です。重心は少し後ろ側へかけましょう。止まるときはㇵの字の逆、片足を進行方向と垂直になるように氷を削るようにします。
バックスケーティングの注意点
バックスケーティングには注意事項があります。それは常に周りに注意を払うことと、自分で止まれるようにしておくことです。バックスケーティングは後ろ向きで滑る滑り方なので、前方が見えにくくなります。そのため、普通に滑る際よりも高い注意力が必要なのです。
また、リンクによっては禁止されているところもあるので支持には従いましょう。ルールを守って楽しみましょう。
誰でもできるアイススケートの滑り方の上達法!
アイススケートの滑り方の練習法についてお伝えしたが、これらの練習法は大人でも子供でも同様です。前記で紹介した練習法を実践すれば最低限滑れるようにはなります。しかし中にはもっと上手に滑りたい、という人もいるでしょう。
そこでここからはアイススケートの滑り方の上達法について紹介します。基本的に上達法は以下の4ポイントです。
アイススケートの上達法のポイント
- 転倒を怖がらない
- アイススケートを行う期間を空けない
- 上手な人の観察
- 楽しい滑り方を把握しよう
アイススケートの上達法①転倒を怖がらない
アイススケートは常に転倒する可能性があります。そのため、転倒することを怖がっていては上達することができません。転倒を怖がらないでどんどん転び、起き上がることで氷に慣れていくのです。滑り方の練習において転倒を怖がらない事、これが一つ目の上達法です。
安全な転倒を身につけよう
氷の上で転倒することは冷たい上に濡れてしまいます。更に痛みも伴います。しかし、安全な転倒を身につければ怪我につながることはほとんどありません。安全な転倒を身につけることでより滑り方が上達するといえるでしょう。
アイススケートの上達法②期間を空けない
二つ目の上達法は、一度滑ったら期間を空けずにまた滑り方の練習を行うことです。覚えた感覚も日が経つと忘れてしまうもの。ですので、できるだけ期間が空かないうちに筋肉痛が残っているかもしれませんが、スケートリンクに行くことをおすすめします。
無理して滑ろうとしない
勘違いしないでいただきたいのですが、これは無理してでもスケートを行うように、ということではありません。無理に滑り方の練習をしてしまうと、怪我の原因にもなります。そのため、無理をしない程度でスケートを行いましょう。
アイススケートの上達法③上手な人の観察
アイススケートの滑り方が上手な人を観察することも効率的な上達法です。観察して滑り方を真似してみましょう。最初はうまく滑れないかもしれません。しかし、真似しているうちに滑り方のコツがつかめるはずです。
また、アイススケートの経験者を誘って行くことも上達のカギとなるでしょう。滑り方の体験レッスンなどに参加するのもおすすめですよ。
アイススケートの上達法④楽しい滑り方を把握しよう
楽しい滑り方を見つけることが一番の上達法ともいえるでしょう。初心者の人の中にはアイススケートの楽しさに気づくことができずに挫折してしまう人も多くいます。しかし一度楽しい滑り方に気が付けば、そこからさらに上達することができるのです。
そんな楽しい滑り方について紹介します。
疲れたら休憩する
一度に長時間熱中して滑るのも悪いことではないのですが、慣れない靴を履く上、普段使わない筋肉も使うので、疲労が溜まります。疲れたら、無理せず休憩しましょう。ほとんどのスケート場には休憩用のベンチやレストハウスなどが設置されています。
そういった休憩所を有効に活用して休みながらアイススケートを楽しみましょう。
氷上でしか味わえないような爽快感
陸上でもローラースケートやスケートボードなどのアクティビティはありますが、爽快感を最も味わえるものはやはりアイススケートでしょう。氷上でしか味わえないような滑らかで豊富な滑り方が組み合わさって、自分だけの楽しい滑り方ができるのです。
慣れてきたら中級者向けの難易度が高い滑り方もできますよ。
程よい運動ができる
アイススケートの滑り方は初めのうちは疲れが目立ちますが、程よく全身の運動ができるため、慣れてくると疲労よりも体を動かしている楽しさの方が勝ってくるでしょう。滑り方によってはほとんど力を使わない滑り方もあります。
そんな程よい運動ができる、ということもアイススケートの楽しみ方の1つです。
アイススケートリンクがあなたを待っている!
ここまで読んでいただければアイススケートの滑り方についての知識はもう十分です。今回は楽しく滑るを目標に、初心者の方へのスケートの滑り方についての基礎知識、転び方も止まり方も含めた滑り方、上達法などについて解説しました。
まだ滑ったことがの無い方はぜひ、アイススケートを体験してみてください。アイススケートデビューが楽しく安全なものとなるように応援しています。
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