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【連載】旦那めし。栗を使ったモンブランの作り方と栗についての知識を紹介!

妻の誕生日だったため旬の栗を使ったモンブランを手作りしました。マドレーヌ土台と旬の栗を材料にしたマロンクリームの作り方を紹介します。手作りスイーツ2回分の作業を1回で行うのは大変ですが、誕生日なので特別です。今回は美味しい手作りモンブランの作り方を紹介します。
更新: 2020年10月12日
さくらドッグ
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目次

はじめに

北摂栗と甘栗を組み合わせた作り方

最近旦那めしでは手作りスイーツの作り方を多く執筆しています。「特集しよう!」と意気込んでいる訳ではありませんが、来客や誕生日などのイベントに合わせて季節の食材を使うとスイーツが多くなってしまいます。今週は旬の栗と市販されている甘栗を組み合わせて作るモンブランのレシピを紹介します。

土台から盛り付けまで

モンブランに使う土台はカップケーキやカステラなど焼き菓子であればなんでも美味しくできます。今回はサクサクとした食感を出したかったためマドレーヌとしました。家にある材料と100円均一で買えるもので美味しいマドレーヌが作れます。全てをまとめて解説すると長くなるため、マドレーヌ・マロンクリーム・盛り付けと分けて解説しています。マドレーヌはそのまま食べても美味しいお菓子となりますので、気軽に挑戦してみてください。

栗やモンブランに関する知識も紹介!

作り方を知ったら栗やモンブランに関する知識も話の種として覚えておきませんか?大切な人に手作りモンブランを振る舞ったときに楽しい話題となります。作り方と知識を押さえておきましょう!

妻の誕生日リクエスト

今週は妻の誕生日

フリー写真素材ぱくたそ

今週は妻の誕生日でした。我が家は家族全員の誕生日が秋から冬に掛けて続くため、「行きつけのスイーツ店のケーキばかりでは飽きてしまうのではないか?」と思い妻に「リクエストはないか?」と尋ねたところ「モンブランが食べたい」と言いましたので、「せっかくだからイチから手作りしよう!」と意気込んで挑戦してみました。

手作りでモンブランを

手作りでモンブランを作ろうと言う計画を立てたときに「栗を道の駅などで調達すればいいのではないか?」と考えました。しかし仕事・用事の都合上、上手く時間を取れずに道の駅へは行けませんでした。そんな折にお客さんと世間話をしていたら「少しだけだけど北摂栗を分けてあげる」といただくことができました。それだけでは足りないので、市販の甘栗を加えた作り方を考えました。

調理に3時間

毎週の連載でも言っているように「旦那めし」は誰でも簡単・アレンジしやすい・どう作っても美味しくなるをモットーに旬の食材を紹介、調理しています。普段であれば調理時間が長くなるテーマの調理は絶対にしませんが、誕生日特別編としてスイーツの全てをイチから作りました。マドレーヌ・マロンクリームともに1つずつ作っても美味しいスイーツになりますので、これを機会にそれぞれの作り方を覚えることができました。読者の方はどちらかひとつだけでも挑戦してみてください。

モンブランの作り方1:土台

全工程で使うもの

今回使うものは大きなボール2つ・ブレンダー・ホイッパー・ゴムベラ・漉し器・アルミカップ・絞り袋です。ブレンダー以外にミキサー・フードプロセッサーでも代用できます。お手持ちの道具を工夫してみてください。

土台はマドレーヌ

今回の作り方は土台生地にサクサク感が欲しかったのでマドレーヌとしました。生地を落ち着かせるために冷蔵庫で寝かせる時間を含めると2時間程度の調理時間が必要です。

マドレーヌの材料

マドレーヌ(アルミカップ7センチ7個分)の材料は卵1個・グラニュー糖60グラム・マーガリン60グラム・蜂蜜10グラム・薄力粉60グラム・ベーキングパウダー2グラムです。最初は9つ分を考えていましたが、生地が足りず7個分となりました。

マドレーヌの作り方1:卵とグラニュー糖

卵を割りほぐしてからグラニュー糖と滑らかになるまでよくまぜます。このときのコツは卵を常温に戻しておくことと、手早く混ぜ合わせることです。

マドレーヌの作り方2:粉を振るう


漉し器に計量した薄力粉とベーキングパウダーをダマをなくすように振るっておきます。最初は漉し器を揺すってボールに粉を落とし、残ったダマはゴムヘラなどで押さえるようにしてサラサラにしましょう。

マドレーヌの作り方3:混ぜて休ませる

卵とグラニュー糖に振るった粉を3回に分けて混ぜて行きます。粉気がなくなってホイッパーを持ち上げたときに滑らかなリボン状になるまで混ぜましょう。

次に150ワットのレンジで溶かしたマーガリンに蜂蜜を足してよく混ぜた物を少しずつ加えます。最初はホイッパーで、溶かしたマーガリンを混ぜ、全部入れたらゴムヘラで底から返すようにしてください。

ラップを掛けて1時間以上生地を寝かせましょう。

マドレーヌの作り方4:焼成

オーブン皿にアルミカップを並べて溶かしマーガリンの残りをアルミカップに塗り込みます。クッキングペーパーを使うと手軽です。アルミカップの半分くらいに生地を流し込みましょう。

190度に余熱したオーブンで15分から20分程度焼きます。時々表面の焼き色を見ながら位置を変えながら均一に焼き上がるように調整してください。今回は合計で25分ほどの焼き時間でした。つまようじや竹串を刺して中まで焼けているか確認しましょう。

マドレーヌの完成!

これだけで食べても美味しいマドレーヌが完成しました。周りはサクサク、中はしっとりとした仕上がりです。今回初めて漉し器を使って小麦粉を振るいましたが、大切な手順だと改めて実感しました。100円均一で購入できるのでケーキを手作りする際は買っておきましょう。日常の手作りスイーツにもおすすめです。

モンブランの作り方2:マロンクリーム

マロンクリームの材料

マロンクリームの材料は茹でた栗100グラム・甘栗100グラム(どちらも皮を向いた状態で)生クリーム200cc・グラニュー糖30グラムです。生クリームはマロンクリームをペースト状・絞りやすく調整するために100ccずつ分けて使います。

マロンクリームの作り方1:栗を剥く

市販品の甘栗は剥きやすいように綺麗な切れ目が入っていますので、そのまま剥きましょう。

いただいた方の栗は縦に切り目を入れてから頭とお尻を押さえると綺麗に2つに割れます。今回はクリームにするためティースプーンで掻き出しました。耐熱容器に剥いた栗を全て入れてから500ワットのレンジで2分ほど加熱してください。

マロンクリームの作り方2:混ぜる


ブレンダーに栗・甘栗と生クリーム・グラニュー糖を入れてペースト状になるまで擦り潰します。

マロンクリームの作り方3:漉し器にかける

一旦、潰したペーストを漉し器の上に乗せてゴムヘラで押し出して行きます。漉したマロンペーストはボールの中に入れておきましょう。

残り100ccのホイップクリームをホイッパーで泡立てます。

マロンクリームの作り方4:ホイップクリームと合わせる

マロンペーストとホイップクリームをゴムヘラを使ってよく混ぜます。マロンペーストの固さに合わせてホイップクリームの固さや量を調整してみてください。

マロンクリームの作り方5:絞り袋へ

合わせたマロンクリームを絞り袋の中に入れましょう。1人でやると難しいので家族の手を借り、絞り袋に詰めて盛り付ける寸前まで冷蔵庫に入れて冷やしておいてください。温まってしまうと綺麗に絞ることができません。

マロンクリームの完成!

画像のようにクリップなどで留めておくと溢れる心配がありません。モンブラン以外にもスコーンやタルトにも応用できますので覚えておきましょう!

モンブランの作り方3:盛り付け

高さが出なかったので

マドレーヌへそのまま盛り付けてしまうと高さが出なかったため盛り付け方を工夫しました。

マドレーヌを焼き方から外し、4等分にカットします。お皿の中心にマロンクリームを絞り、周りにマドレーヌを立てかけます。上からマロンクリームを縦・横と絞ってみました。

仕上げに甘栗を

仕上げに残しておいた市販の甘栗を綺麗に剥いて乗せれば完成です。

完成!

味は想像通り美味しいモンブランが作れました。マロンクリームの滑らかさと程よい甘さがサクサクのマドレーヌとマッチした味です。今回の反省点はマドレーヌにしたところです。次回挑戦することがあれば最初から高さのあるマフィンやカップケーキを土台にしてみようと思いました。

栗に関する知識


栗の語源

栗の語源はいろいろな説がありますが、食用利用する堅果の色が黒っぽい色になることから「黒実(クロミ)」と呼ばれていたのが変化し栗と呼ばれるようになった説がが一番有名です。他にも「栗の木」自体の色を「栗色」と呼ばれていたことから木や堅果を栗と呼ぶようになった説もあります。

人との関係

栗は人類が歴史を書き残すようになる前から食料や建材として利用されてきました。日本の気候に合うブナの木は至るところに自生しており、採集の対象から栽培種として品種改良が行われています。野生の栗は小粒だが甘みが強く、栽培種は野生の栗を品種改良して大粒になるように栽培されています。他にも栗はお酒の原料や蜂蜜の原料としてあらゆる食品加工原料として利用されている樹木です。

栗の名産地

日本は栗をたくさん収穫している国です。収穫量の多さでは茨城県・熊本県が突出しています。今回使用した北摂栗は川西〜猪名川町などで名産品となっていますし、丹波や能勢町で収穫される栗は丹波栗としてブランド化されている栗です。

モンブランの由来

フランス菓子

Photo bySimon

モンブランはフランス・イタリア発祥のお菓子です。今回はマドレーヌを土台にしましたが、それぞれに使う材料は似ていますが、形が異なります。フランス発祥のモンブランはマロンクリームを丸くデコレーションし、イタリア発祥のモンブランは三角形にデコレーションします。

アルプスの名峰から

「モンブラン」は誰もが知るアルプスの名峰のひとつです。前述したフランス・イタリアのモンブランの形状は「モンブラン」の見え方に由来するものだと言われています。フランス側から見たモンブランは丸く、イタリア側から見たモンブランは尖った頂が特徴的だと言うことです。ちなみにモンブランは「白い山」の意味があります。

日本風アレンジ

日本でのモンブラン発祥の地は東京の製菓店です。本場ではマロングラッセにメレンゲの組み合わせモンブランを日本人の口に合うようにアレンジし、土台をスポンジに、マロンクリームに栗の甘露煮から作ることで全国に浸透しました。

まとめ

手作りスイーツを楽しもう!

秋に入ってからたくさん美味しいフルーツが手に入ります。自分が食べるためには絶対に作りませんが、もてなしたい人やイベントがあると難しくないのに喜んでもらえる手作りスイーツはみなさんにおすすめします。今回は土台であるマドレーヌから作りましたので調理時間は全工程で3時間ほど掛かりました。土台を市販品にするだけで調理時間を縮められますのでアレンジしながら手作りしてみましょう!

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