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三重の海上釣堀「辨屋(べんや)」とは?狙える魚や攻略方法を徹底解説!

極めて釣果の高い釣りを三重で楽しむとすれば、辨屋に行くのがおすすめ。南伊勢町のべんやならば、大物の魚のヒット率も高く、お持ち帰りも自在です。狙ってみたい魚のことから海上釣堀の攻略方法まで、べんやの気になるところに迫ります。
2020年10月13日
はぐれ猫
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べんやを知ってる?

南伊勢の礫浦(さざらうら)のべんや

ここは有名な志摩の観光地からもさほど離れていない、三重県は南伊勢町の五ヶ所湾。この海は複雑に入り江が集まった地形で、風光明媚な海辺の風景を作り出しています。五ヶ所湾には礫浦というちょっと読むのが難しい岬の地名があり、地元の三重県各地や大阪方面からも釣り人が集まるの釣り堀がべんやです。(当記事は2020年10月10日時点の情報を元に掲載しています。)

海上釣堀が評判なべんや

今では三重県周辺エリアでは知らぬ釣り人は存在しないほど、べんやは五ヶ所湾で有名になりました。2020年でオープンから20周年を迎えた海上釣堀は、メディアにも取り上げられてもう立派な観光名所。人気の秘密は抜群の釣果の良さにあり、大物を含めたお魚が釣り放題、しかも持ち帰り放題といった破格の待遇が待っています。

基本情報

出典: https://www.benya.tv/about/

辨屋

  • 住所
    〒516-0117
    三重県度会郡南伊勢町礫浦132
  • 電話番号
    090-8868-2033(予約専用ダイヤル)
海上釣り堀「辨屋」のホームページ

べんやのアクセス

車でお出かけ

朝がとても早いべんやなので、釣り人はまだ暗い時間帯から自家用車でべんやに向かっています。伊勢自動車道の玉城インターが、名古屋・大阪方面からべんやを訪れる際の最寄りインターです。県道169号と719号、あるいは県道22号を南下していけば、礫浦のべんやまではおよそ40分ほどの道のりです。

べんやの駐車場

出典: https://www.benya.tv/about/

漁協に近い防波堤の前などに、べんやは専用駐車場を広く所有しています。ここは利用者ならば無料の駐車場で、平日の早朝なら利用もスムーズです。しかし人気のべんやなので、週末や休日の場合には駐車場も朝から込み合うことがあります。

アクセスルート

【車】伊勢自動車道→玉城IC→県道22号→国道260号→県道722号→べんや駐車場
【バス】JR伊勢市駅→三重交通バス→五ヶ所バスセンター→町営バス南海線→礫浦漁協バス停

べんやの利用方法

予約日に受付に行く

事前の予約を行うのが、べんやの利用方法の最初の一歩です。予約日の早朝になったら、新築したばかりの事務所前に集合します。季節によって朝の6時台、5時台という早い時間帯の集合になるので、寝坊回避が必須です。事務所で乗船者名簿に氏名などの基本情報の記入をしてから、海上釣り堀へ移動します。

船を待つ

ちょうどべんやの前にある桟橋から、海上釣堀行きの船に乗って移動するのが通常です。べんやでは船を4艘も用意していて、指示された船に乗り込むという利用方法になっています。この時にうっかりと釣り道具や、レンタルのスカリ(魚の生けす)を持っていくのを忘れてはいけません。

船に乗って海上釣堀へ移動

出典: https://www.benya.tv/faq/

桟橋を出発した船は海の絶景も楽しめる五ヶ所湾を進み、べんやが所有する海上釣堀へと移動します。船はぐんぐん高速移動できるタイプで、桟橋から釣堀まではわずか5分で結んでいます。船酔いしそうな人は、良い止めを飲んでおくと良いです。

べんやの海上釣堀の基本情報

全部で13基の筏(いかだ)

筏とも呼ばれるべんやの海上釣堀は、五ヶ所湾の海に合計で13基が並んでいます。直径13mの大型の筏が3基あり、その両側に直径10mの10基の小型筏が連結しているという構造です。8番と9番は連結していて、団体客がよく利用しています。釣り場の利用方法についての基本情報も、予め覚えておきたいところです。

釣り場の構造

べんやの大小の13基の筏は、全てが正方形の姿です。筏の外枠に沿って、釣り人が過ごすことになるウッドデッキ構造があります。かなり広々としているので釣りに問題はないですが、簡易フェンスがない場所もあるので落下しないように慎重な行動が必要です。

トイレや休憩所完備

その他に知っておきたいのが、べんやの海上釣堀に付いている施設の基本情報です。それぞれの筏には屋根付きの休憩所があり、ここで一休みしたり食事をとる利用方法ができます。さらにそれぞれの釣堀にはトイレも付属しているので、釣りの途中でも困ることはありません。

べんやで釣れる魚

狙える魚

べんやで狙える魚は、全てが外界の海から入荷し、釣堀に放流された魚ばかりです。その種類は季節によっても異なりますが、高級魚としても知られるクエ、ハタ、マダイを始め、イシダイ、シマアジ、イサギ、ヒラメなどがいます。さらに三重沖合の黒潮の回遊魚であるハマチ、カンパチ、ブリ、ヒラマサなどもいるというから驚きのラインナップです。

もっとも釣果の高い魚

良くべんやで釣れることで話題になるのが、赤い色のマダイです。釣堀で釣りをしてみれば、ここはマダイ専用の釣堀か!と思うほど、マダイ尽くしな事態に遭遇する確率が高め。べんやではマダイの他の魚を狙ってみたくなる意欲が、ふつふつ湧いて来るのも当然です。

最大級の大物は

優に70cmを越えるほどの巨大なお魚が、べんやの生けすにはウヨウヨしています。例えば青物の代表格が、ヒラマサ、カンパチ、ブリ、シマアジ。丸々としたカンパチやブリは、1匹あたり猫を超えるほどの重さです。釣堀ながら、エキサイティングな釣りが実現するのは間違いありません。

べんやの攻略方法①基本

タックルは竿1本+針1本で攻める

いよいよ8時間近い釣りの長丁場が始まれば、大物を攻略する時は竿1本だけで攻めるという、べんやの決まりを遵守することが求められます。ただし交換用の竿ならば持参可能です。そしてタックルに使える針は1本だけという、単純な仕掛けが求められるのもべんやの釣堀。ただし筏を貸切にする場合は、竿の数は自由です。

餌釣りオンリー

基本的にべんやの釣堀では、餌を使う釣りだけが許可されています。餌は釣具店でよく打っている、イソメなどの生き餌、粉をだんごにする練り系、冷凍のエビなど、生系の種類であれば何でもokです。狙いたい魚の種類で餌の好みは違うので、魚の基本情報を調べて食いつきそうな餌を探してみるのをおすすめします。

場所移動、ルアー、サビキ、撒き餌は禁止


釣りの場の利用方法についても、べんやでは色んなルールを設けています。例えばべんやでは、場所移動は原則禁止です。さらにタックルに仕掛けの使用が不可能となっています。ルアーやワームなどの疑似餌は勿論、サビキなど複雑な仕掛けも禁止です。さらに撒き餌をする行為もNGになっているので、準備段階から間違わないようにすることです。

必要な持ち物

べんやで釣りをするなら、確実に必要な持ち物が存在します。釣り具の一式は勿論、魚を入れるクーラーボックスも必要です。さらに夏なら、日差しを遮る帽子やサングラスがあったほうが良いのは確実で、雨天を考慮すると雨具の持参も不可欠。朝から昼過ぎまで滞在するので、食べ物や飲み物も持参する必要があります。

べんやの攻略方法②レンタル

レンタル竿+仕掛けを使った攻略

出典: https://www.benya.tv/system/

タックルだけは手ぶらに近い形で訪れても構わないのが、三重のべんやのメリットです。ちゃんとリールや決められた仕掛け付きの貸し竿を用意しているので、タックルでルール違反を起こすことも回避できます。レンタルのタックル一式は格安で利用できるというのも、初心者に嬉しいところです。

レンタル竿と仕掛け

現在のべんやで使用できる貸し竿の基本情報は、公式サイトでも知ることができます。大型の釣り竿に対して、仕掛けはPE6号、おもり3号、うき3号、針11号、ハリス4号といった仕様です。自前でタックルを揃える場合にも、このレンタルのタックルのし掛けを参考にできます。

スカリを使おう

現地ではスカリと呼ばれている道具をレンタルしています。これはわかりやすく言えばタックルで攻略した魚を生かしておく入れ物で、大型なので数多くの魚が入ります。利用方法は釣堀のフックに引っ掛けるだけなので、簡単そのもの。しかし水中に落としたら1万円を超える罰金が発生するので、くれぐれもご注意を。

べんやの攻略方法③釣り方

ヒットするまで

最大で8時間ほども海上釣りが楽しめるべんやなので、大物を狙うことを焦る必要はありません。タックルとしかけと餌を釣堀に投入したら、手に竿を持って動きを付けて釣りをしても良し、デッキに固定してのんびり当たりを待つも良しです。朝6時頃の釣り始め、8時と10時の魚の放流時が、大物を狙いやすい時間帯となっています。

ヒットしてから

元気なお魚が揃った、べんやの釣堀。だからヒットしたら一気に上げようとせず、竿を上げてはリールを巻くことを繰り返して魚を疲弊させます。大物であるほどずっしりと来るので、引きを楽しみながら釣れるのが醍醐味。いよいよ水面に上がってきたら網ですくい上げます。ヒットしたのが青物ならば、周囲の人は竿を上げておかねばいけません。

べんやの魚を持ち帰ろう

持ち帰りの方法

お昼過ぎになってべんやの釣りが終了すると、スカリの中に溜まった魚を持ち帰る作業が始まります。名前を呼ばれた人から順番にスタッフがスカリを引き上げ、その場で氷締めを行います。氷締めが完了した魚は全て船で桟橋に運ばれ、事務所前で氷詰めにして持ち帰るという利用方法になっています。

クール宅急便が使える

重たいクーラーボックスを車で運んでも構いませんが、釣果が良いほど入り切らないし重たくなるので、運ぶのも大変。そこでべんやで手配してくれる、クール宅急便の出番です。例えばべんやから自宅に向けてお魚を送ることもできるし、別のお宅にお土産として贈ることも可能です。

べんやのイベントやグルメ

釣りんぴっく


毎年11月にべんやを舞台に開催される釣りんぴっくは、南伊勢町を代表するほどの釣りイベントです。2019年に第6回目を迎えた大会は80名が参加、釣り上げる魚のポイントを競うというわかりやすい趣旨になっていました。大会では巨大な青物が次々とヒット、豪華な商品も登場するので毎回盛り上がり間違いなしです。

海上釣堀教室

初心者の家族連れもこぞって参加してみたいのが、べんやの海上釣堀教室です。これは時々開催するイベントで、大物の釣り方を学びつつ、実際にマダイなどの魚を釣り上げることができます。三重県の地元の釣り業者から教えてもえるとあって、密かな人気です。

べんやのお弁当とかき氷

現地には食べ物を持ち込むのは自由ですが、べんやでお弁当を入手するのもおすすめです。お弁当は予約を入れることで準備がされます。荷物をできるだけ少なくして参加する人や、べんやのお弁当が食べたいならばおすすめ。さらに夏になったらかき氷のサービスもあるので見逃せません。

べんやの営業情報

営業の期間と利用時間

10月から翌年の5月までは、べんやでは朝6時から営業を開始しています。終了時刻は午後の14時なのが決まりです。ただし夏には若干早めの始まりと終了時刻になっています。また、べんやではお昼の早帰りサービスも実施しているので、短時間での終了を希望する場合は予約時に申し出ることです。

べんやの利用料金

べんやの釣堀の利用料金は、大人の場合は釣り放題・持ち帰り放題で11,000円です。女性や中学生なら若干値引きがされ、小学生までなら5,000円で釣りができます。貸切の場合は小筏と大筏で6万~13万円台と料金が違っています。貸し竿は仕掛け付きで1セット1,500円、お弁当はお茶つきで1,000円というお得なお値段です。

べんやで釣りしてみよう

大物の攻略を目指して

いつも大物が狙える五ヶ所湾のべんやは、他の釣り場にはない独特な魅力を持った釣堀でした。普段はありえないほどの大物が攻略できるので、三重旅行のメインにも据えてみたいところ。志摩や南伊勢のホテル・旅館に泊りがけで、べんやの海上釣堀にチャレンジしてみたいですね。

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