はじめに
ミニマムキャンプ最低限の荷物から
ミニマムとは言葉の通り最小・最低限と言う意味です。キャンプ道具や荷物を工夫して最小限のアイテムで楽しむスタイルのことを指します。人数が多くなるファミリーキャンプでもミニマムキャンプは楽しめます。
快適に過ごすための道具やポイントを紹介
ミニマムで少なく荷物を抑えても快適に過ごすための道具選びのポイントやおすすめアイテムを解説します。コンパクトでも高性能な道具を賢く使いこなせるようにポイントを知っておきましょう。
食事やキャンプ場選びのコツも
ミニマムキャンプは食事やキャンプ場選びにもコツがあります。最近、流行ったミニマリストにも共通して言えることですが、最小限の装備でも快適に過ごすためにはキャンプ場や手持ちのアイテムの質が重要です。コツをしっかりと押さえて荷物を少なくしながらファミリーキャンプを楽しみましょう!
ミニマムファミリーキャンプのポイント
ポイント1:荷物を少なく
ミニマムファミリーキャンプのポイントは荷物を少なくすることです。ファミリーでも子供の歳が離れていると持って行きたくなる道具は増えてしまいがちです。「持っていった方がいいかな」と悩む道具は持って行かないと決めることが荷物を少なくするためのポイントです。ただ注意点としては必要なものまで「いるかも?」と悩んで切り捨ててしまわないようにするフェアな視線が必要となります。
ポイント2:コンパクトな道具
同じ道具を持って行くにしても収納方法や素材で軽量な道具はたくさんあります。軽量・コンパクトな道具ほど値段も高くなる傾向にありますが、収納性や快適性は格段に上がります。掛けられる費用と相談しながらコンパクトな道具を揃えて行きましょう。
ポイント3:食事は簡単に
キャンプと言えばバーベキューをはじめとしたキャンプごはんがひとつの醍醐味です。しかし、キャンプ場で手の込んだ食事を作ろうと思ったらクッカー類・ダッチオーブン・ツーバーナーなど必要な道具にキリはありません。ミニマムキャンプでは食事をいかに簡単に美味しく済ませるかがポイントです。
ポイント4:キャンプ場調達
キャンプ場にもよりますが、手持ちの道具以外は全てレンタル品で賄てみましょう。行きも帰りも車内は荷物が少なく家族全員で車に乗っても広々とした車内で快適な移動時間を過ごせますし、荷物を載せたり降ろしたりする手間も大きく省けます。
ハードギアキャンプとの比較
ハードギアキャンプとは
ハードギアキャンプとはアウトドア環境やキャンプ場でも高機能な道具を可能な限り積み込んで出掛けるキャンプスタイルのことです。ミニマムキャンプの対極にあるスタイルですが、外でも家にいるかのような快適空間を過ごせます。
メリット・デメリット
ハードギアキャンプは荷物の嵩にはこだわりません。アウトドアでも快適に過ごせる道具を車に満載してキャンプ場に出掛けます。当然ながらそれだけ車の積載量が増えますし、スペースも必要ですが、アウトドア環境でも驚くほど快適に過ごせます。
優劣はない賢く取り入れよう!
ミニマム・ハードギアと対極のように並べると「どちらが優れたスタイルなのか?」「どっちがかっこいいのか?」と決めつけたくなるのが人の性です。しかしミニマムにはミニマムのハードギアにはハードギアのいいところがあります。もちろんそれぞれのエッセンスを道具に取り入れて「ミニマムキャンプでもこれだけはいいものを持って行く!」など自由に取り入れて自分のキャンプスタイルを楽しみましょう!
ミニマムファミリーキャンプ持ち物1:テント
テントは人数分の広さを
ミニマムキャンプで最も嵩張るのはテントです。基本的にテントは人数分+1名くらいの大きさを目安にして選びますが、ミニマムキャンプにおいてはオーバースペックになる可能性があります。基本的には人数分の広さを選び方の基本にし、収納サイズを比較しながら選びましょう。
インナーマット
テントサイズに合わせたふかふかのインナーマットを手に入れるとコットやエアーマットと言った寝具類を省くことができます。テントごとにサイズを合わせたインナーマットが販売されている場合がありますので、テントを探すと同時にインナーマットの有無や質も考慮して探しましょう。
コットがなくても
夏場や暖かい時期のキャンプはコットがなくても比較的眠りやすい傾向にあります。コットやエアマットを荷物から省く場合は銀色ロールマットなどの地面からの熱を遮断する素材の道具をひとつ持って行くようにしてください。体が弱い人は体調不良の原因となり、楽しめるものも楽しめなくなってしまいます。
ミニマムファミリーキャンプ持ち物2:シュラフ
シュラフは必須!
シュラフはミニマムな荷物でも快適な睡眠を取るために必要な装備です。夏であれば封筒型の安価なものがコンパクトに収納できて便利な道具となります。シュラフを取り入れることで減らせる荷物はエアマット・掛け布団・まくらの3つです。
荷物を少なくしても
荷物を少なくしても快適に眠るのはキャンプにおいて大切なことです。特に2泊以上のキャンプでは快適な睡眠を取れるかが体調を維持する上のポイントとなります。快適に眠れる道具となるシュラフは必需品です。人数分準備して行きましょう。
ミニマムな荷物でも快眠を
初めてキャンプに行く人が辛くなるポイントは虫と睡眠です。シュラフとテントを一定品質の道具で揃えれば「またキャンプに行きたい」と思う確率が高まります。自分だけでなくファミリー揃って出掛ける場合は家族全員がそう思えるように荷物の準備を整えましょう。
ミニマムファミリーキャンプ持ち物3:バーナー
バーナーがあればごはんができる
ガスボンベを使用するバーナーやアルコールを使用するストーブがあればごはんを用意できます。凝ったアウトドアメニューは難しいかもしれませんが、フリーズドライやレトルト食品を組み合わせると食事の用意が簡単にできるのでおすすめです。
登山用のコンパクトバーナー
ミニマムキャンプに使いやすいバーナーは登山用のシングルバーナーです。ガス缶のタイプによって大きく2つに分けることができ、Outdoor缶(通称OD缶)とCassette Bombe缶(通称CB缶)となります。それぞれにメリットがあり、OD缶は高火力・CB缶はどこでも燃料を手に入れられるというメリットがあります。自分のスタイルに合ったバーナーを準備しましょう。
収納できるクッカーと一緒に
OD缶はガスボンベと五徳を一緒に収納できるものがあります。大きさに対応したクッカーで揃えるとコンパクトに収納可能です。CB缶は五徳だけ収納できる場合がほとんどでガスボンベは別にして持っていかなければなりません。
ミニマムファミリーキャンプ持ち物:まとめ
ファミリーキャンプ最低限の荷物
ミニマムファミリーキャンプに必要な持ち物はテント・シュラフ・バーナーの3つです。この3つさえ揃えれば荷物を少なくしてもキャンプを楽しめます。まずはこの3つの道具を家族の人数や収納スペースを考えながら揃えましょう。
ミニマムと快適はトレードオフ
ミニマムな装備にこだわればこだわるほどできることや快適性に制限が出てきます。「キャンプは不便を楽しむもの」と言う言葉がある通り少しの不便を面白く楽しむくらいの気持ちでまずはキャンプに出掛けてみましょう。その後に自分に取って必要な装備を少しずつ加えて行くようにすると失敗しにくくおっすめです。
コンパクト道具を活用する
同じテントやシュラフ・チェアを用意するにしても少しでも軽量コンパクトな道具を揃えると収納スペースを少なくしても快適性を損なうことはありません。しかし、軽量・コンパクト・快適と3拍子揃った道具は高価なものが多くありますので、家族分揃えようと思うと非常にお金が掛かります。これだけはという道具から揃えてみましょう。
時と場合を考えて
中級者以上のキャンパーは自分好みの装備を揃えつつあると考えられます。注意して欲しいのがキャンプ場によってはミニマムな装備では対応仕切れないことが出てくる可能性もありますので、事前にキャンプ場と周辺の情報を調べて状況によってはミニマムプラスアルファの道具を揃えて出掛けるようにしてください。
ミニマムファミリーキャンプを快適にする道具1:昼
コンパクトチェア
ソロでもファミリーでもコンパクトチェアを持ち物に加えておくと地面に敷くラグやシートを持って行かなくて済みます。食事をする・休憩すると言う場合にも家族の人数分コンパクトチェアがあると気軽に外でも寛ぐことができますので持っていくようにすることがおすすめです。
おすすめの道具
ヘリノックス
ヘリノックスのコンパクトチェアは高い強度と軽さ・驚くほどコンパクトに収納して持ち運べる携帯性が抜群に優れています。カラーバリエーション・展開したときのタイプもさまざまですので、自分のスタイルに合ったコンパクトチェアを探してみましょう。
コンパクトテーブル
一般的なアウトドアテーブルはあっという間に取り出して使うことができますがその分収納性が低く、嵩張りがちです。テーブルの天板部分がキャンバスでできた組み立て式のコンパクトテーブルであれば省スペースで小さな車でも気軽に持ち運びできます。
おすすめの道具
ヘリノックスコンパクトテーブル
コンパクトチェアと同じくヘリノックスのテーブルは重量も1.6キロ程で大きなペットボトルとほぼ同じ重たさとなります。それでも耐荷重は50キロとなり、とても頑丈です。チェアと揃えてみましょう。
ミニマムファミリーキャンプを快適にする道具2:夜
コンパクトランタン
ランタンはテント内を照らすのにも、テント外を歩くときにも重宝します。スマホのライト機能でも賄うことができますが、コンパクトなランタンをいくつか持っておくと安心です。USB充電式・電池式とありますが、スタイルに合わせて選んでください。
おすすめの道具
コンパクトランタン
ジェントスのランタンは小さいサイズながらとても明るいのでキャンパーに人気のアイテムです。LEDライトでも暖かな光となり、収納できるカラビナが付属しているため、テント内でも容易に吊るすことが可能です。
コンパクト焚き火台
ミニマムキャンプでも焚き火は楽しみたいものです。直火禁止のサイトが増えているので、車内のちょっとした隙間に置いてても邪魔にならない折りたたみ式の焚き火台はミニマムキャンプで用意しておきたい持ち物です。燃料はキャンプ場で調達するなど工夫をしてミニマムな道具でも焚き火を楽しみましょう。
おすすめの道具
コンパクト焚き火台
こちらの焚き火台はステンレスメッシュを使用し、収納時はクルクルと巻いてコンパクトになります。組み立ても簡単で、価格もお手頃なためミニマムキャンプにおすすめです。
コンパクトコット
シュラフだけではどうしても寝苦しいと言う方はコットを準備しておきましょう。コットは地面から適度な空間を開けてから寝るので夏は涼しく、冬は暖かく眠ることにつながります。ミニマムな持ち物でも「眠りにこだわりたい」と言う方はコットを持ち物に加えてください。
おすすめの道具
ヘリノックスコット
コンパクトチェア・テーブルと合わせてコットもヘリノックスのものがおすすめです。収納時の重量は3キロ・収納サイズもとても小さいながら快適に眠れる環境を作り出してくれます。こちらのコットはどうしても高価になってしまいますので、予算と相談しながら揃えてみてください。
ミニマムファミリーキャンプ食事のポイント
食事のポイント1:キャンプ場調達
キャンプではバーベキューをしたり、ダッチオーブンで手の込んだ料理を作ったりとこだわった食事を選びがちです。しかしミニマムキャンプにおいては食事にこだわるほど道具がたくさん必要になりますので、あまり向いていません。設備が整ったキャンプ場であれば現地で購入したり、食事を提供してもらうとその分の荷物が不要になりますので、おすすめします。
食事のポイント2:下ごしらえ
食事の提供がなく、自分で食事を用意する必要がある場合は出発前に下ごしらえを済ませてからキャンプ場に向かうようにしましょう。野菜の皮むきや肉を切る必要がなければ調理器具を持ち物に加える必要がありません。食材ごとにポリ袋で密封するなど適切に保存して持って行きましょう。
食事のポイント3:アレンジメニュー
ミニマムキャンプの食事でポイントとなるのはできる限り同じ食材を使いまわして行くことです。例えばスープを多めに作って1日目の夕食はパスタと一緒に食べ、翌日の朝食はチーズを加えて味変しながらパンで食べるなどの工夫をすると飽きることなく充実した食事を少ない持ち物で楽しめます。
ミニマムキャンプでのキャンプ場選び
レンタルが充実している
レンタル品が充実しているキャンプ場であればお金は掛かりますが、手ぶらで行ってもキャンプを楽しめます。道具の良し悪しがわからない人はまず全てレンタルで使ってみてから自分好みの道具を探してみてもいいかもしれません。ベテランキャンパーでも荷物を減らしながら楽しみたい場合は選択肢のひとつとして考えてみてもいいでしょう。
売店がある
レンタルが充実しているキャンプ場は多くの場合、売店も充実しています。キャンプファイアーに必要な薪から簡易的な食材まで品揃えがしっかりとしていることが確認できていればキャンプ場で調達できる道具や食材は始めから車に載せる必要がなく、その分スペースを確保することにつながります。
まとめ
ミニマムキャンプを楽しもう!
ファミリーキャンプは人数が多くなることと快適に過ごすために荷物が多くなりがちです。しかし最低限の持ち物や道具をコンパクトに抑えるミニマムキャンプは車を広く使えるのがおすすめポイントとなります。ミニマムキャンプのポイントはなるべくコンパクトな道具や嵩張りがちなコットなどの寝具を抑えることです。食事もキャンプ場で調達したり、フリーズドライ食を利用したりとできるだけ少なく荷物を工夫して楽しい時間を過ごしましょう。
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