はじめに
青空の下でのゴルフは爽快です。でもスコアが悪いと悲しい気分で帰ることになってしまいます。ゴルフには上達のツボとコツがあり、これらを理解して日ごろの練習を重ねれば、短期間でのスコアアップも夢ではありません。基本的なことからご紹介しますので、ぜひステップアップに役立ててくださいね。
ステップ1.ゴルフの正しいフォームを理解する
初心者は目標に向かって打つ練習から
基本中の基本として、きちんと目標に対して構えることがあげられます。自分ではまっすぐ目標を向いているつもりでも、向けていない人がほとんどです。目標に対してまっすぐ立つためのコツは意外と簡単なのです。まずは、自分の利き目を知ることから始めましょう。
ゴルフで使う利き目とは
手に左利きとか右利きがあるように、目にも利き目があるのです。これは左右同時に見た情報を脳が処理する際に、どちらの目からの情報を優先して処理するかに因ります。利き目の調べ方は簡単です。まず、目標物を決めてそれを隠すように人差し指を顔の正面に立てます。片眼ずつ見ると、目標物が隠れたままの目と指がずれて目標物が見える目に分かれます。利き目は隠れたままの方なのです。
初心者こそ利き目を使った練習を
今まで正面だと思っていた位置は違うということを認識することは大切です。目標物を決めたら自分がまっすぐだと思う位置に立って、先ほどの利き目検査をやってみましょう。どちらの目からも少しずつ左右にずれる位置が正面なのです。その位置でつま先を揃えゴルフクラブをまっすぐに置いて立ってみます。構えてみると今まで正面だと思っていたのは間違っていたと気付くはずです。少しのズレでも案外景色が変わります。
利き目を意識して目標物を捉える練習
初心者こそ「どこに向かって打つのか」という意識が大切です。ほんの少しのズレでも100ヤード以上先では大きな誤差になってしまいます。コースゲームだけでなく、日ごろの練習から習慣づけておかないとなかなか実践できません。初めは違和感を覚えるかもしれませんが大切なのは慣れることです。スイングを始める前には必ず確認するというステップを踏むよう心がけましょう。
正しい立ち位置で正しいスイングの練習
目標に対しまっすぐ立った次は正しいスイングを確認します。ボールは左踵の延長線上で、グリップの先がお臍の延長線上というのが基本的なスタンスです。おすすめの確認方法はクラブをT字において立つことです。基本形は一番長いクラブですから、お使いのクラブで一番長いものがドライバーならそれで合わせていきます。肩幅に開いた両足の間だけはまっすぐ動かくことも曲がらないコツです。
ゴルフ初心者には利き目でない方の視線が重要
ボールを見る時には利き目ではない方の目を意識します。構えた時に漠然とボールを凝視するのではなく、利き目でない方でボールの向かって右側を見る練習をしましょう。そうすると自然と顎が引けて頭を動かさずスイングができます。利き目でない方を使うことでボールを近くに感じられるのです。バックスイングの時も目が離れにくいので、強いインパクトが生み出せます。
ゴルフボールの位置でスイングが変わる
初心者には初心者のボール位置があるのです。それは一般論より少し左側に置くことです。こうすれば初心者が一番苦手な体重移動が苦も無くできるので曲がりが減ります。一般論とは左足踵の延長線上にボールを置くのがドライバーで、短くなるにつれ右に動かしていくといいうものです。ミドルアイアンがちょうど真ん中あたりでしょうか。ゴルフが上達するにつれ徐々に位置は変わってきます。
初心者がゴルフクラブを振り抜くコツ
初心者が一番陥りやすい罠は「リキむ」ことです。強いインパクトと力を入れることは似て非なるものだと思いましょう。正しいスイングができてもしっかりしたインパクトが無くては飛距離は伸びません。ボールを打とうとすると力が入るものですから、鋭いスイングの軌道上にボールがあると考えます。そのスイングの中で最速となる場所はボールより左側です。自分の左斜め前の通過スピードを上げることを意識してください。
ステップ2.ミドルアイアンでスイングのコツを掴む
ミドルアイアン攻略でステップアップ
ミドルアイアンを習得できればスコアが安定します。ドライバーでかっ飛ばすのは爽快ですが、初心者にとって成功率は低いものです。第2打や3打もそうですが、リカバリーショットでも活躍してくれるミドルアイアン。練習メニューに組み込んで、短い順番に打っていけば難しく感じることもありません。クラブにかかわらず正しい立ち位置と正しいスイングは基本ですが、ミドルアイアンにはコツがあるのです。
初心者の味方5番アイアンを上達しよう
5番アイアンを使いこなす1番のコツは「振り遅れない」ことです。5番アイアンは難しいといわれるクラブです。しかしこの5番アイアンさえマスターしてしまえばアイアンは攻略したといえるほど強い味方になってくれます。おすすめは「完璧」を目指さないことです。振り遅れないためには右ひじをしっかり伸ばすことを意識して強く打ち抜くことです。インパクトの瞬間には右ひじが伸び切っているくらいのイメージで振りましょう。
長いアイアンほど大きく振るイメージで
右ひじを伸ばして打ち込むためにはダウンスイングで伸ばしきることが必要です。小さいスイングだと軌道円も小さく、伸ばす時間も短いことになります。意識して大きく振り、体のねじれを意識してインパクトを迎えるようにしてください。そうすることでミート率も上がり振り抜くことも容易くなります。初心者は少し短めに持つのもおすすめの練習方法です。
素振りの大切さを認識した練習メニュー
素振りは大切なステップです。練習場でもラウンドでも「打つまでのルーティーン」を持つよう心がけましょう。いつもの動きをしないと違和感を覚えるくらい身につけることが必要です。素振りのコツはトップがどこまで来ているか目視することと最下点を通過した後のヘッドスピードの体感でしょう。音で聴くのもおすすめな方法です。ヘッドとグリップを逆に持てば音が鳴りやすいので、1つのステップとして取り入れてください。
ミドルアイアンはリカバリーショットにもおすすめ
リカバリーショットのコツはクラブを短めに持って、スタンスを狭くすることです。斜面に垂直になるように立ち、できるだけ膝を曲げない打ち方を心がけましょう。ヘッドは返さないように、パターと同じ要領で打ちます。初心者ほどリカバリーショットは多いものです。しかしこのリカバリーショットに自信がつけばトラブルも苦になりません。ベストショットを目指さず、トラブルからの脱出をするための打ち方をします。
パチンと音をたてるような打ち方
インパクトの音がパチンという乾いた音をたてるパンチショットは初心者に有効な打ち方です。特に林の中やラフからの打ち上げショットに有効で、長いランが期待できます。打ち方としては、手首を固定して捏ねるようなことはせず、ハーフショット程度の大きさで力強く振るという順番です。直線的なスイングが特徴的なパンチショットは、ミドルアイアンを使ったトラブルショットの中でも良く使われる方法です。
練習場でパンチショットを習得する
練習場でもパンチショットは習得できます。ボールを3個体に対して直角に10㎝間隔で並べ、バックスイングもフォロースイングもトップ位置は肩の高さまでと意識しましょう。足は開かず膝も曲げません。アドレスしたときソールがしっかり芝に着くよう立ち位置を調整し、素振りを止めず振り子の要領で何度も振ります。半歩前に出て1個目ボールをショットし、また半歩出て2個目、3個目と連続した動きで打ち続けます。
連続パンチショットの延長線がフルスイングショット
前述の順番を守りパンチショットが3球連続でまっすぐ飛ぶようになれば、ミドルアイアンは習得したも同然です。要するに「力を入れすぎず」「正確にコンパクトな振り方」をすれば、クラブのロフトがボールをあげてくれます。コンパクトなスイングができるようになれば、今度は1個ずつ、スタンスも少しずつ広げていきます。トップ位置もフォロー位置も徐々に高くして「インパクトは鋭く」を心がけて打ち抜きましょう。
ステップ3.おすすめのショートアイアン練習法
ショートアイアンこそゲームメイクの鍵
初心者が覚えておきたいショートアイアンのコツは2つあります。ひとつはノーコックを覚えること。もう一つはふり幅と飛距離を正比例させることです。バックスイングした大きさとフォロースイングの大きさは同じにすることも大切です。どのくらい振ればどのくらい飛ぶのかを体で覚えます。無駄な力を入れず、クラブの性能を信じ切る勇気も必要です。50ヤード以内ならスタンスをとる必要もありません。
ボール位置によって球筋は変わる
初心者こそアドレスからショットまでのルーティーンを崩してはいけません。この動作の順番を変えると全体のリズムが崩れます。ショートアイアンも同じです。ボールの位置でキャリーとランの距離は調整できます。右足よりならランが多い低い球となり、左足に近づくにつれ高い球となりランは減ります。地形や障害物などによって変えていきましょう。重要なのは手の位置です。ボールをどこに置こうが、手は必ず左太もも前です。
初心者は膝を使わない方法がおすすめ
初心者におすすめのアプローチ方法が、左右の膝を付けた状態でのショットです。膝の運動が無い分転がり方は弱くなりますが、ザックリやトップといった初歩的なミスは激減します。まず左つま先を少し開いた状態で膝を少し曲げ、その左足に寄り添うように右足をくっつけます。グリップエンドは常に臍を指すことを意識して右手でボールを投げるようなイメージでスイングします。ボールを上げようとすると逆に上がりません。
初心者を卒業したら体で打つ
ショートアイアンはスコアメイクの鍵です。ボールを上げるのも転がすのも戦略のひとつですし、ワンパット圏内に寄せるための技術は数えきれないほどあります。それらをマスターしていくには軸を動かさずに体で打っていくことを覚える必要があります。但しこれは相当にハードルの高い技術ですから、次のステップと考えて、まずはまっすぐ目標に向かって打つことを習得することをおすすめします。
ショートアイアンを練習する順番とは
行動の順番を決めておく
ゴルフ練習場に行って帰るまでのルーティーンを決めるのもおすすめの上達方法です。初心者こそ「自分で決めた順番」を守るという習慣に慣れるべきでしょう。プロのショットを見てもわかるように必ず自分のルーティーンがあります。まずここから身につけることが重要なのです。ショットもそうです。何度素振りをして、どちらの足から入るのかを決めるだけで迷いがなくなります。大切なのはリズムなのです。
練習するクラブも順番を決める
練習するクラブの順番は「小さいクラブから順番に」がおすすめです。そしてスイングも小さいものから始めましょう。まず目標を10ヤード程度に決めて、膝から下だけのスイングで10球、次は腰までの高さのスイングで10球というように徐々に大きくしていきます。フルショットまでいったら次のクラブに変えるのです。1本30球を目安にすると、平均的アイアンの数は10本ですから300球となりかなりの練習量ですね。
今日の練習テーマを貫く
初心者にとってのアイアン練習はテーマが重要です。今日は何を目指して練習するのかを事前に決めて練習場に向かいましょう。それにより練習の質もワンステップ上がります。例えば今日の練習目標を「腰で打つ」ことに決めたとします。短いクラブから順番に打ちつつも腰の回転だけを意識した打ち方に徹するのです。右に曲がれば「なぜ右に曲がったのか」を追求し、ミスの原因を把握することが大切です。
ステップ4.初心者がドライバーと仲良くなる方法
実はドライバーが一番優しいクラブ
初心者にとってドライバーは強い味方です。普段の練習メニューにも必ず組み込んでおきたいクラブでしょう。大きな飛距離を生んでくれるドライバーが上手くいった日はスコアが良いものです。そんなドライバーに苦手意識を持つのはもったいないことです。ゴルフはメンタルなスポーツですから、苦手意識を払拭するのも上達の大切なコツなのです。
安定した条件でフルショットできるドライバー
常にティーアップした状態で、フラットなティーグラウンドで打てるドライバー。言い換えれば絶対的に有利な条件が揃ったショットと言えます。長くて振り遅れるから曲がるというのは思い込みです。長いクラブほど、大きなスイングでゆったり振れば飛距離が出るのですから簡単だと考えましょう。ドライバーで300ヤード飛ばし、ミドルでグリーン近くまで運ぶというゲームメニューは捨ててください。それはプロのメニューです。
何事も腹八分目が一番
腹八分目という言葉がありますが、ゴルフも同じです。8割の力で打つことを常に意識しましょう。フルスイングから2割減すると考えては難しくなりますから、目標を少し下げるという思考が上達への近道です。フルスイングとは力いっぱい打つことではありません。力いっぱい早くクラブを振り抜くことだと理解しましょう。その軌道の通過点にたまたまボールがあるだけなのです。フルショットに対し8割のショットを目指します。
フルショットが一番簡単な打ち方
他のクラブもそうですが、実はフルショットが一番簡単な打ち方なのです。アドレスからの順番を守り、正しい立ち位置で正しいスイングさえ心がければ、後は力加減を考慮する必要はないのですから。力加減のマックスは前述したとおり8割程度がベストです。残りの2割は無駄な力だと覚えましょう。その2割を出したとしても無駄に曲がるための力となるだけで、飛距離は変わりませんからハイリスクローリターンなだけです。
ステップ5.ウッドクラブ多用で脱ゴルフ初心者
打ちやすいユーティリティーもおすすめ
プロも使う打ちやすいユーティリティーは初心者の強い味方です。アイアンの打ち方でウッドの飛距離を期待できるユーティリティーを多用するのはおすすめです。初心者の場合はあまり長いクラブでなく、打ち方が簡単な短めのものからチャレンジしましょう。正しいフォームで正しい打ち方というのは基本ですが、少々ぶれても良い結果に繋がりやすいのもユーティリティーの特徴です。
最初は7番アイアンの飛距離を基準にする
まだユーティリティーを持っていないのなら7番アイアンの飛距離が出るクラブを探すのが正しい選択です。ユーティリティーの練習メニューは簡単です。そのクラブの長さにあったスタンスでシャープに振り抜くことだけを意識します。もちろん他のクラブと同様に正しい方向は確認してください。簡単に振り抜ける長さで希望通りの飛距離が出ることに驚くかもしれません。
上手く振れないときは練習メニューを見直す
ユーティリティーは振りやすいクラブですが、上手く振れないという場合もあります。その原因のほとんどはクラブの選択ミスです。
グリップが合っていなかったりシャフトの硬さが合っていないことがあげられます。その場合は、そのクラブに特化した練習メニューを組み立てます。まずは慣れるまで素振りをすることがポイントです。シャフトが固すぎてシナリが悪い時は、希望飛距離を少し下げて軽めに振るのも解決方法です。
ステップ6.打ち方が判れば練習メニューが決まる
クラブごとに打ち方を変えない
プロゴルファーや上級者はクラブことに打ち方を変えますが、初心者には必要ありません。まずは正しいフォームを身につけることが上達の一番のコツです。早く上達したいなら少しでも多く練習するというのは基本です。しかしその練習メニューが間違っていたら上達には程遠いことになるのです。正しいフォームは何かを知り、それを習得できるメニューを実践していくのです。上達の早い人は効率的な練習メニューを持っています。
まとめ
美しい景色の中で放つ豪快なショットは気持ちの良いものです。グッドショットを生み出す秘訣は練習です。基本を守り素振りをおろそかにしない練習こそ上達への早道なのです。ゴルフの練習場は日本全国どこにもあります。練習を継続しやすいゴルフ練習場を見つけてどんどん利用しましょう。練習だけが上達への道なのです。
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