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【初めてでも安心】屋久島のトレッキングガイド!準備物やおすすめのコースをご紹介!

屋久島のトレッキングには準備が必要です。とくに初めて屋久島のトレッキングへ行こうという方は、山登りの練習、登山時間や体力の問題、コースの選定などしっかりと計画しましょう。今回は日帰り可能な屋久島のトレッキングコースやおすすめの観光スポットをご紹介します。
2020年9月22日
水木誠人
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屋久島のトレッキングで自然と触れ合う神秘的な経験を!

Photo by mako10

屋久島でのトレッキングにあこがれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。日本が誇る世界遺産であり、手つかずの大自然に囲まれた島での山登り、できるものならやってみたいと思うものです。初めての方にはちょっと難易度が高いと思われる屋久島での山登りですが、初心者にでも安心してハイキングできるコースもあります。体力に応じた山登りができますので、ぜひしっかりと準備を整え、山登りの練習をしてから挑戦してみましょう。今回は、屋久島でのトレッキングの前に練習として歩きたいコースをはじめ、日帰りで可能なコース、体力に応じたコースなど、屋久島登山に必要な情報をご紹介したいと思います。合わせて屋久島の観光スポットもご紹介しますので旅の参考にどうぞ。

トレッキング前に屋久島について知ろう

鹿児島県で2番目に大きな島

Photo by tsuda

鹿児島県から南へ60㎞ほどに位置する屋久島。種子島や口永良部島などの近くに位置し、鹿児島県の中では奄美大島の次に大きな島です。島の90%が森林で、島の中央に位置する宮之浦岳を含む屋久杉の自生林などが世界遺産に登録されています。宮之浦岳は日本百名山にも数えられる1936mの山です。屋久島は、海からの湿った風が大雨をもたらし、毎年、10.000mmほどの降水量が観測されます。また、冬には積雪も観測され、宮之浦岳の流水は名水百選にも選ばれます。

屋久島で出会える自然や動物

Photo by sunoochi

屋久島では、屋久杉を代表する大木、縄文杉を筆頭に、ハート型のウィルソン株などの不思議な自然と出会えます。屋久島でのトレッキングでは、こうしたいくつかの観光ポイントがあります。また、屋久島でぜひ出会いたいのが、島に生息する動物です。屋久島や口永良部島にしか生息していないとされるヤクシカ、屋久島固有のサル、ヤクシマザル、夏の間に産卵が確認されるウミガメなど、なかなか出会うことのない動物もぜひ確認したいものです。

屋久島のトレッキングのシーズンは?

冬山登りは中級者以上

屋久島の山登りは、年間を通して楽しめます。ただし、冬の間は積雪の可能性があるため、積雪がなければ登山は可能となりますが、それなりの装備が必要となります。積雪があった場合でも、日中、温かくなれば雪が溶けてしまうため、登山が可能となります。このタイミングを計るのは非常にむずかしく、ある程度の登山経験が必要となります。山登りが初めてという方は、なるべく登山しやすいシーズンの日帰りコースを選びましょう。

春や秋がおすすめ

フリー写真素材ぱくたそ

春から秋にかけて、3月ごろから11月ごろまでが、屋久島トレッキングのシーズンです。初春の屋久島はまだ雪が降る可能性があるため、4月ごろからトレッキングに適したシーズンとなりますが、5月の連休は混雑が予想されるため、連休明けごろがベストシーズンといえます。また、夏休みの間は登山者が増えますが、夏休みの終わり以降、連休などの時期をのぞけば、登山者が減るベストシーズンとなります。ただし、夏の終わりは台風の季節となるため、天候には注意が必要です。登山が初めての方でも、歩きやすいコースで練習して、ぜひ屋久島登山を目指しましょう。

屋久島のトレッキングへの準備

本格的な登山の準備を

Photo by mako10

初めて屋久島でトレッキングをしてみようと考えてらっしゃる方は、しっかりとした登山の装備を準備することを念頭に置きましょう。手つかずの大自然なので、道は険しく、登山もハードになります。使い慣れた登山靴、厚手の靴下、着慣れた登山服を準備しましょう。コースや登山時間によっては、行動食やお弁当なども準備します。必要な方はトレッキングポールも持っていきましょう。グローブやヘッドライトなども持っていくと安心です。

雨対策の準備は必須


屋久島は、年間を通して雨が降りやすいため、登山中、雨に打たれる可能性が非常に高いです。このため、登山の準備では、忘れずに雨の装備を準備しましょう。レインウェアや帽子、折りたたみの傘、速乾性のいいインナー、着脱しやすいアウター、ザックや靴も防水タイプのものがおすすめです。島内にはレンタルショップもありますが、慣れない装備よりも慣れた装備の方がベター。雨に濡れたくない装備は、すべて防水バッグなどにしまいましょう。また、季節によっては防寒着の準備も必要となります。登山の日の天候をしっかりと確認するようにしましょう。

屋久島トレッキング本番前のおすすめの練習コース

屋久島で本格的なトレッキングの前に歩く練習がしたいという方、屋久島で気軽にハイキングがてら森林浴をしたいという方におすすめなのが、ヤクスギランドです。ヤクスギランドは、安房川の支流である荒川の上流に位置する自然林で、安房から16㎞ほどのところに入り口があり、推定樹齢1800年ほどの仏陀杉を筆頭に、三根杉、母子杉、天柱杉などの観光ポイントがあります。主要なコースは所要時間によって30分コース、50分コース、80分コース、そして150分コースの日帰り4コースあります。トレッキングや登山の練習がてらぜひ散策してみてはいかがでしょうか。

30分コース【観光ポイント:千年杉、双子杉、くぐり杉】

Photo by Travel-Picture

このコースは、登山やトレッキングなどをやったことがないという方でも気軽に散策できるコースです。小さな子どもといっしょに山道をトレッキングするはじめてのコースとしてもおすすめ。ただし、子どもの体力や登山可能時間などには個人差がありますので、様子を見ながら行いましょう。入り口から、くぐり栂、千年杉歩道、双子杉、くぐり杉、清涼橋を経て出口へと進んでいきます。このコースで軽く練習をしてから、さまざまな日帰りコースを歩いてみましょう。

50分コース【観光ポイント:千年杉、仏陀杉、双子杉、くぐり杉】

Photo by Travel-Picture

このコースも初めてトレッキングをする方におすすめのコースです。30分コースではちょっと短いという方、練習のステップアップをしたいという方にもおすすめです。30分コースと同じように、木道や石張歩道などが整備されているため、歩きやすいコースとなっています。ヤクスギランドの見所のひとつ、仏陀杉と出会える日帰りコースです。

80分コース【観光ポイント:千年杉、苔の橋、つつじ瓦、仏陀杉、双子杉、くぐり杉】

Photo by Travel-Picture

本格的な登山の練習にもってこいのヤクスギランドのコースは、この80分のコースから本格的な登山道となります、50分コースから少し逸れて吊り橋を渡り、川沿いの美しい景色も楽しみ、再び50分コースに戻っていきます。屋久島の山登りに慣れてきた方やもっと練習して縄文杉を訪ねてみたいという方におすすめの日帰りコースです。体力や装備などにも配慮して、ケガや事故などが起こらないようにしましょう。

150分コース【観光ポイント:千年杉、ひげ長老、天柱杉、母子杉、三根杉、仏陀杉、双子杉、くぐり杉】

Photo by Travel-Picture

ヤクスギランドをじっくりと見学できるコースがこちらです。このコースは、途中で天文の森を経由して天柱石がそびえる太忠岳へと続く登山道もあります。見所の多いコースでもあるため、初めての登山の方でも、このヤクスギランドコースで山登りに慣れてきたら、ぜひ観光がてらこの日帰りコースも回ってみましょう。

屋久島のおすすめのトレッキングコースは?

屋久島でおすすめのトレッキングコースは、登山歴に応じて4コースあります。大体の目安として、ご自身の登山歴や体力などと相談しながら、どのコースを選ぶのかを決めましょう。

白谷雲水峡3コース【初めての方~中級者】

フリー写真素材ぱくたそ

白谷雲水峡は、宮之浦川の資料である白谷川に広がる渓谷です。大雨によって浸食された花崗岩が作り出した太鼓岩をはじめ樹齢3000年を誇る弥生杉、映画で知られる苔むす森(旧もののけの森)など見どころが多い屋久島を代表する観光スポットでもあります。本格的な登山は体力的にちょっと心配という方におすすめの日帰りコースが3コースあります。

弥生杉コース【所要時間1時間、距離2km】


Photo by jetalone

白谷雲水峡の入り口の管理事務所からスタートします。白たえの滝を見ながら、白谷川の美しい流れとともに進んでいきます。飛龍おとしと呼ばれる滝を越え、さつき吊橋との分岐を弥生杉へ進むと、樹齢3000年の大木が現れます。この大木の周囲をめぐり、登山道のとおりに管理事務所へと戻っていきます。所要時間1時間程度、距離はおよそ2kmです。小学生ぐらいの子連れでトレッキングされた方もいらっしゃるので、体力が心配な家族との日帰りハイキングにもおすすめ。

奉行杉コース【所要時間3時間、距離4km】

Photo by jetalone

江戸時代に伐採を見回りに来た奉行が休憩したとされる奉行杉を見学する日帰りコースです。入り口から弥生杉の分岐をさつき吊橋へと進み、二代大杉、三本足杉、びびんこ杉、三本槍杉、奉行杉を経由します。この辺りは増水時には注意が必要です。二代くぐり杉からくぐり杉と観光ポイントでもある自然の造形美を満喫しながら、楠川歩道を経由して戻っていきます。

太古岩往復コース【所要時間4時間、距離5.6km】

このコースは、奉行杉コースのくぐり杉から、シカの宿、七本杉、旧もののけの森である苔むす森、などを経由し、太鼓岩まで行って戻ってくるコースです。途中の大株歩道から縄文杉の方まで続くトロッコ道路となります。なお、この太鼓岩コースの所要時間はだいたい4時間で、白谷雲水峡の観光の見所が盛り込まれたコースとなっているため、ぜひ体力がある方はこちらのコースを選びたいです。太鼓岩からの絶景は、このコースの最大の見どころで、天気がいい日の展望は筆舌に尽くしがたいほどです。

縄文杉コース【中級者~・所要時間9時間~】

Photo by Travel-Picture

縄文杉を訪れるこちらのコースは、往復で9時間以上かかるコースとなります。体力がある方は日帰りのコースとなりますが、体力がない方は日帰りではむずかしいかもしれません。ただ、屋久島を訪れたからには縄文杉をどうしても見たいという方は多いので、このコースの前にいろいろなコースで山登りの練習をしておくことをおすすめします。山登りが初めての方でも体力があれば縄文杉まで行くことは可能ですが、本格的な登山コースとなるため、体調を整えてから臨みましょう。

観光の見所は?

Photo by Kabacchi

縄文杉コースは、荒川登山口からスタートするのが一般的です。かつて山中で伐採した木々を搬出するのにつかわれていたトロッコ道を8kmほど歩いていきますが、このトロッコ道がなかなかの曲者で、歩きにくくハードです。ただ、このトロッコ道もこのコースの見所となりますので、しんどいだけではなく楽しみながら進みましょう。トロッコ道が終わると、見上げるとハートの形に見えるウィルソン株、迫力の大王杉、夫婦杉、縄文杉と、数々の観光スポットが続きます。縄文杉からは来た道を戻ります。

宮之浦岳縦走コース【中級者~・小屋泊】

Photo by mako10

このコースは、淀川登山口から屋久島最高峰である宮之浦岳へと進み、縄文杉手前の山小屋で宿泊し、縄文杉から荒川登山口へと下りていくか、途中の分岐から白谷雲水峡へと下りていくコースです。日帰りではない分、装備も重くなるため、かなり登山慣れした方向けのコースとなります。山登りが初めての方は、たとえヤクスギランドなどで練習したとしても、かなりハードとなりますので、このコースはやめた方がいいでしょう。本格的な登山道ですが、道標がしっかりとあるため、迷う心配はありません。

観光の見所は?

Photo by tsuda

このコースでは、標高1640mに位置する日本最南端の高層湿原である花之江河、岩とヤクザサの独特の景観の中、大パノラマが眼前に広がる日本最南端の百名山、宮之浦岳と、展望の美しい山道が続きます。さらに、屋久島ならではの縄文杉などの見所が続いていき、存分に屋久島を満喫することができるコースとなっています。体力のある方、宮之浦岳の主要な観光ポイントを見ながら山登りを楽しみたい方、ぜひ目指しましょう。

屋久島トレッキングで訪れたいおすすめの観光スポット

登山でのさまざまな観光ポイントのほか、屋久島にはさまざまな観光スポットが点在します。屋久島滞在の時間にもよりますが、せっかくでしたら山登り以外の観光の日を作って、いろいろと散策してみてはいかがでしょうか。

大川の滝


Photo by mako10

日本の滝百選にも選ばれている滝で、落差88mのダイナミックな滝です。滝つぼのそばまで行けるのでぜひマイナスイオンを全身で感じましょう。名水百選にも選ばれているため、水もぜひいただきましょう。

大川の滝

  • 住所
    〒891-4409
    鹿児島県熊毛郡屋久島町栗生
  • アクセス
    車・宮之浦港から約1時間30分。屋久島空港からは約1時間10分。 バス・安房から約1時間、終点「大川の滝」で下車、徒歩5分。

千尋の滝

屋久島を代表する滝のひとつ、千尋の滝。巨大な花崗岩の岩盤に、落差60mの滝がしぶきを上げる姿は圧巻。展望所からは遠くなりますが、深い緑とのコントラストがとても美しく、心が癒される観光ポイントです。

千尋の滝

  • 住所
    〒891-4402
    鹿児島県熊毛郡屋久島町麦生
  • アクセス
    安房から車で約23分(約13.3km)。宮之浦から49分(約32km)。鯛ノ川バス停より徒歩約60分。

平内海中温泉

この温泉は海の中にある温泉で、干潮時の2時間程度しか入ることができない秘湯です。熱めのお湯で登山の疲れをいやしてくれますが、脱衣所などがなく、水着の着用は不可なので要注意。

平内海中温泉

  • 住所
    〒891-4403
    鹿児島県熊毛郡屋久島町平内
  • アクセス
    宮之浦港より路線バスで約80分。
  • 公式サイトURL
    http://www.town.yakushima.kagoshima.jp/cust-facility/1421/

屋久島トレッキングですばらしいひとときを過ごそう!

Photo bykannakajima

屋久島でのトレッキングは、山登りが初めての方でも存分に楽しめるコースが満載です。ぜひしっかりと準備し、ある程度、登山やトレッキングの練習をして、体力に合ったコースをぜひ歩いてみましょう。屋久島にしかないすばらしい景色に包まれ、何物にも代えがたい出会いがあるはずです。