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初心者のための伊吹山登山ガイド!おすすめルートから服装までバッチリ!

伊吹山登山は誰でも気楽にできます。アルプスの高山のように厳しい山ではありません。1年中、さらに1日中、いつでも温かく迎えてくれます。伊吹山登山は地元の人達に伝統的に愛され続けていて累計登頂100回以上の人が大勢います。そんな伊吹山を紹介しましょう。
2020年11月5日
mmkk9944
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初心者のための伊吹山登山ガイド

伊吹山(標高1377m)は滋賀県米原市、岐阜県揖斐郡揖斐川町、不破郡関ケ原町にまたがる伊吹山地の主峰で半独立峰です。一等三角点が置かれている山頂部は米原市に属していて滋賀県の最高峰。山域全体が琵琶湖国定公園に指定されています。古くから神が宿る霊峰とされ山岳信仰の対象と崇拝されてきました。昔から地元の人達に愛され続けている伊吹山、登山ブームのお蔭でいまだに人気の高い山となっています。

子供連れ登山

距離よりも登頂には厳しさがありますが登山道は特別危険な所もなくまた日帰りが可能なため初心者に特におすすめしたい山です。最近子供連れの親子の登山をよく見かけます。小学生の子供と見受けられ、小さなザックを背負って父親の前を歩いています。子供にはハイキングのような感じでしょう。3才以下の子供を背負って山を登る家族もいます。子供と一緒ということで登山には装備、服装など特別な配慮が必要でしょう。

伊吹山登山の概要

上野登山口の周辺主要道には、登山口に至る道標があり、迷うことなく、登山口に到着できます。登山口近辺には大きな駐車場はなく、民営の駐車場があちらこちらにあります(500円)。さすがにメインの表登山道はよく整備され、歩きやすく子供や初心者でも安心のルートで、ハイキンググループもいます。これらがおすすめできる理由です。登山口、1合目、3合目にはきれいなトイレがあり5合目からは低木の中を九十九折の急登となりますが、小休止をとりながら眺望を楽しみながらの登頂となります。山頂のお花畑、登山道に咲く野花は噂にたがわず感動するほどの群生となっていて最もおすすめしたいスポットです。登山道は下記の表登山道がメインであり、通常伊吹山登山道と言えばこの表登山道のことを言います。

伊吹山登山ガイド①表登山道コース

伊吹山登山の代表的なおすすめの登山プランです。初心者にもおすすめですが、これ以外のコースプランは初心者の単独登山はおすすめしません。ほとんどの登山者はこの登山道を使用します。伊吹山登山は日帰りコースですので行きの登山道と下山道は同じです。特に土日祝、夏休みなどはかなり混雑しますので登り優先のエチケットを守るようにしましょう。上野登山口に着いたら早速登山届を登山口の近くのポストに提出してください。トイレも済ましていよいよ出発です。
なお、難易度は中級とありますが、初心者の方でも初めての方でも子供でも登れます。但し登り後半で急登となり、ザレ場、ガレ場が多く足場はよくありませんので体力を後半に温存することが必要です。

コース

【登山コースプラン】表登山道コース
【ルート】上野登山口ー樹林地帯ー1合目(420m)伊吹高原荘ー2合目(720m)ロッジ山ー3合目ゴンドラ遺構ー6合目6合目避難小屋(石作りの小屋で年間を通じて使用できる)-九十九折の急登ー山頂(1377m)土産物屋、食事処などが5軒ほどあり、広いお花畑の高山植物の群生は天然記念物に指定されています。
【歩行距離】約11.4km
【コースタイム】登り4時間、下り2時間30分、計6時間30分(日帰り)
【最大標高差】1158m
【難易度】初級、中級(初心者の方でも登れます、子供は親の同伴が必要)
【登山口へのアクセス】JR近江長岡駅より湖国バス曲谷行き伊吹山登山口下車、名神長浜IC、名神関ケ原ICより20分

伊吹山登山ガイド②上平寺尾根登山コース


米原市上平寺から弥高尾根の東にある尾根を登り、三角点のある上平寺城跡を通って、ガレ場の急登を登り切ると5合目、6合目の中間あたりで表登山道と合流します。後は表参道コースと一緒のコースで伊吹山山頂に至ります。このコースプランは登山する人が少ないため、道案内のコーステープが少なく、登山道脇のヤブが繁殖すると見にくくなります。ルートから外れないよう地図を確認しながら注意して進んでください。なお、このコースプランを初心者が選ぶ場合は必ず経験者と同行しましょう。また日帰りコースではありますが、距離が長く、ゆっくりしていると時間が経って日没になる可能性がありますから朝なるべく早い時間(6時くらい)に出発してください。

コース

【登山コースプラン】上平寺尾根コース
【ルート】上平寺集会所(登山口)-伊吹神社鳥居の左手登山届BOXー上平寺城跡、本丸跡ーガレ場の急登(ロープあり)-5合目、6合目の間で表登山道と合流ー伊吹山山頂ー同じコースを引き返す
【歩行距離】約15km
【コースタイム】約10時間(日帰り)
【難易度】中級、初心者は経験者と同伴してください。(子供不可)
【登山口へのアクセス】JR米原駅下車近江長岡タクシー上平寺集会所

伊吹山登山ガイド③弥高尾根登山コース

米原市弥高の悉地院(しちいん)近くを登山口とする登山道で、途中弥高百坊跡を通り、上平寺尾根登山道と5合目辺りで合流するプランです。合流してからは上平寺尾根コースと同じルートを経て伊吹山山頂にいたります。悉地院とは伊吹山弥高護国寺で真言宗豊山派の寺院です。山野草と大自然に囲まれた癒しのお寺と言われ、ご本尊は十一面千手観世音菩薩で、他に多くの仏様を有しています。弥高百坊跡(標高720m)とは国指定の史跡京極氏遺跡のことで歴史好きな方にはおすすめのルートプランです。登山口は上平寺尾根コースの上平寺集会場となっています。

コース

【登山コースプラン】弥高尾根コース
【ルート】上平寺集会所(伊吹神社)-上平寺城跡ー弥高寺跡ー弥高尾根分岐ー上平寺コース
【歩行距離】約14km
【コースタイム】約6時間50分(日帰り)
【難易度】中級
【登山口アクセス】上平寺コースに同じ

伊吹山登山ガイド④笹又登山道コース

岐阜県揖斐川町春日川合のさざれ公園から静馬ヶ原で伊吹北尾根コースと合流して伊吹山に至るコースプランです。登山口の笹又のさざれ石公園で、国歌君が代のさざれ石を見ましょう。さざれ石公園はハイキングスポットでもあります。その先に伸びた林道を上がったところに駐車場があり、ここに車を置いて作業道路に入ります、樹林帯の中を進み1時間ほどで尾根に到着、さらに行くと静馬ヶ原(1095m)に到着します。ここから先は自動車専用道路になりますから、一般的にはここがゴールですが、ドライブウエイの冬季休業期間中であれば、ドライブウエイを歩くことができます。(要確認)

コース

【登山コースプラン】笹又登山コース
【ルート】笹又登山口ー静馬ヶ原ー伊吹9合目駐車場ー西遊歩道ー伊吹山山頂ー中遊歩道ー静馬ヶ原ー笹又登山口
【歩行距離】約10km
【コースタイム】約5時間30分(日帰り)
【標高差】520m
【難易度】中級、初心者は経験者と同伴が望ましいです。
【登山口へのアクセス】養老鉄道揖斐駅からバス60分徒歩30分

伊吹山登山ガイド番外編北尾根登山コース

北尾根コースプランは表登山道から丁度反対側になります。登山口からいくつもの尾根を越えて伊吹山まで縦走するルートがありましたが、ドライブウエイの完成で静馬ヶ原から伊吹山9合目までの登山道が現在ありません。静馬ヶ原をゴールとする登山ルートとなっています。ほとんど使用する登山者がいませんので、紹介は割愛します。


コース

【登山コースプラン】北尾根コース
【ルート】国見峠登山口ー国見岳ー大禿山ー御座峰ー静馬ヶ原(ゴール)この先ドライブウエイで通行禁止です。
距離】6km
時間】5時間(日帰り)
【登山口へのアクセス】滋賀県の県道40号線で大久保へ、大久保から林道を約10km走る、岐阜県との県境になっているところが国見峠

伊吹山の野草、高山植物

伊吹山(1377m)は日本海側と太平洋側の気候が入り混じった気象と地質が石灰岩質のため多くの動植物が生息しています。特に植物は1300種類も発見されており、高山植物の宝庫となっています。植物の植生は伊吹山全体で繁殖を見ることができますが、特に頂上付近は花畑となっておりおすすめです、3つの遊歩道を巡るハイキングコースから観察することができます。なおハイキングコースはハイキングシューズ又は運動靴が必要です。

西遊歩道ハイキングコースのお花畑

伊吹山ドライブウエイ終点駐車場から頂上まで緩やかなハイキングコースの遊歩道があり頂上を目指しながら高山植物を観ることになります。山頂までは距離として約1000m、時間は40分ほどかかります。遊歩道沿いにはハクサンフウロやサラシナショウマ、ヒメフウロなどは夏に、イブキシモツケ、シャマコアザミ、ヒメイズイなどは春に観察できます。

中央遊歩道・東遊歩道ハイキングコースの花畑

中央遊歩道ハイキングコース

山頂から駐車場まで最短距離ですが、丸太の階段が続き、かなりの急勾配です。山頂から20分、距離は500mくらいです。サラナショウマの群落やニリンソウ、ヨツバヒヨドリなどの植物が観察できます。

東遊歩道ハイキングコース(山頂から駐車場へ下り専用)

山頂から約1時間、約1500mの距離があります。こハイキングのコース沿いが最も多くの高山植物を観ることができます。季節によって順次花の種類が変っていきますが、フジテンニシキソウ群落、メタカラコウ群落、ニッコウコスゲ、などとても多くの植物が観察できます。

おすすめの服装と装備


伊吹山は夏だけでなく冬も登り易いということで1年中登山者の賑わいがあります。標高(1377m)も高山と言うほどでもなく、日帰りができる山として人気があります。伊吹山は高山ではないですが、2,3千メーターなみの本格的な装備と服装が必要です。子供さんの姿もちらほら見えますが、子供であってもしっかりした服装、装備が必要です。子供用の登山靴や服装でしっかり装備しましょう。伊吹山の特徴として伊吹山登山は1合目から頂上まで実は日陰が全くありません。山頂まで草原地帯です。また水場もありません。強風にあおられるときもあります。そして遭難事故も多く記録されており、最も多いのが道迷い、次が足の捻挫、他に転倒、滑落、急病などがあります。

必ず必要な服装と装備

これらの事例に鑑みて、服装と装備は十分対応しておきましょう。まずは汗冷対策と強い日差し対策は必ず必要ですし、水場がないことから水は十分すぎるほど必要です。道迷いによる遭難を防止するため地図とコンパスは絶対必要です。道に迷って夜になると極端に温度が下がります。重ね着できる服装は必ず必要です。また靴はトレッキングシューズ又は登山靴で捻挫を防止しましょう。他にも行動食やヘッドランプ、雨具防寒具、帽子などは必携です。
当然ですが、登山届、山岳保険、入山協力金(300円)も必要です。

服装例

アンダーウェア 吸汗速乾性のもの(日帰りでも予備が必要です)
Tシャツ 長袖でポリエステルないしはナイロン製のもの
中間着 予備が1、2枚必要
パンツ 夏は薄手のもの。春秋冬は厚手のもの。
雨具 防水性のあるパーカーないしはレインウェア
日焼け止め 肌の弱い人や女性は必要

まとめ

おすすめしている伊吹山は誰でも手軽に登れる距離もあまりなく日帰りできる山です。独立峰(正確には半独立峰)でどこからでも仰ぎ見ることができこの地区のシンボルとなっています。標高がそれほどないことから登山でも軽く見てしまうケースがよくあります。それで装備、服装などが不十分のまま登ってしまい遭難となって多くの人達に迷惑をかけることになるのです。決して甘く見てはいけないことを遭難の事例が示しています。花の百名山と言うことで多くの観光客も頂上をめざしてきます。頂上はザックを背負った登山者と、着飾った観光客、ハイキングのハイカーなどで賑わっていて子供の姿も見えます。広い頂上は高山植物の宝庫であり、厳重に保護されていますが、それでもお花畑の中に入って写真を撮ったり、お花を摘んだりする不心得者がいます。登山ルートから逸脱したり、軽装で登ることが無いよう、お互いに服装と装備には気を付けましょう。

伊吹山が気になる方はこちらをチェック!

伊吹山は一般的な難易度は中級となっていますから初心者の方にとっては少し厳しい場面が出てくると思われます。危険な場所はありませんからあとは体力勝負です。体の調子を整えて頑張って登ってみましょう。参考までに他の記事を添付します。