空気清浄機には寿命がある
法定耐用年数がある
空気清浄機の耐用年数は、法律で6年間と定められています。実際に使用できる期間はこれよりも長く、平均で10年間使用できます。大切に使えば空気清浄機が、平均的な寿命まで持ちこたえる可能性が高くなりますが、乱暴な使い方をしていると寿命が短くなることも有りえます。
空気清浄機は使い方によって、寿命が大きく変わる家電です(こちらの情報は2020年8月25日現在のものを元にしています)。
他の家電と比較した寿命
空気清浄機の使用可能な年数は10年ですが、他の家電は何年間、使用可能なのでしょうか?家電製品の使用可能な年数は6年~10年です。掃除機は8年、液晶テレビは7年と大型の家電製品でも、使用可能な年数が10年に満たないものがあります。空気清浄機は家電製品の中では、長い年数の間使用できる製品です。
プラズマクラスター空気清浄機の寿命
イオンを発生させて、花粉や細菌を除去するプラズマクラスター。プラズマクラスターを搭載した空気清浄機はシャープから発売されており、使用可能な年数は、他の空気清浄機と違いがありません。プラズマクラスターを発生させる部品は、2年の寿命しかないため、プラズマクラスターを発生させるためには、2年ごとに交換する必要があります。
空気清浄機の寿命2:部品による違い
本体の寿命
空気清浄機の本体は、何年持つのでしょうか?本体は耐久力が強く、10年間持つと言われています。10年間と言う年数は空気清浄機の寿命と同じです。
そのため、本体は空気清浄機の買い替えが必要な時まで、使用できる可能性が高いです。長く使い続けた本体が故障すると、修理しずらくなるため、故障しないように気を付けることが長く持たせるコツです。
部品の寿命
部品を使用できるのは、何年までになるのでしょうか?空気清浄機の部品が使用できる年数は、メーカーごとに違います。中には全ての部品が、10年間使用できるメーカーも存在します。部品の中でも、脱臭フィルターは寿命の違いが大きく、2年~10年までと8年近く差があります。
空気清浄機の寿命3:長持ちする使い方
本体の掃除
空気清浄機の使用可能な年数を伸ばすためには、掃除が必要です。掃除が必要な部分は、本体の内側だけでなく、外側の部分も重要です。本体の外側のホコリも故障の原因になるのです。
本体の外側の掃除は、布で水拭きするだけで簡単にできます。洗剤は故障の原因となるため、使用しないでください。汚れが目立つ部分を集中的に掃除していきましょう。
フィルターの掃除
本体の内側の清掃の中でも、フィルターの掃除は使用可能な年数を伸ばすだけでなく、臭いを抑えるために重要です。特に加湿器が付いている機種は、汚れが付きやすいため念入りな掃除が必要です。クロススポンジなどを使用して、水拭きして汚れを除去していきます。この工程の前に、掃除機でホコリを吸っておくと作業がしやすいです。
部屋の掃除
空気清浄機の掃除だけでなく、部屋の掃除をきちんと行うことも、空気清浄機を長持ちさせる上で重要です。部屋の汚れを減らせば、フィルターに付着するホコリの量が減り、機械を掃除するのが簡単になります。機械が、空気の浄化を行うときにかかる電気代を抑える効果もあるため、経済的な面でも見ても部屋は綺麗にした方がよいです。
空気清浄機の寿命4:耐用年数超過
耐用年数が過ぎた場合
耐用年数を過ぎると、修理がしにくくなるため、この時期に空気清浄機を買い替えるのも一つの手です。機械の調子が悪くなった場合はもちろんのこと、順調に動いている場合でも買い替えのメリットは大きいです。古い機種から新しい機種への買い替えにより、空気を清浄化する能力が高まるだけでなく、電気代を抑える効果も期待できます。
消臭効果の低下
耐用年数が過ぎた機種を、買い替えるかどうか見分けるポイントとして、臭いを消す効果の低下があげられます。空気清浄機を稼働しても、部屋の中の臭いがなかなか取れない場合、空気清浄機の消臭効果が弱い可能性があります。臭いを消す能力は機種の経年劣化により、年々下がっていきます。消臭効果が下がってきたら買い替えを検討する頃です。
花粉の除去効果
花粉を除去できない場合、新しい機種の購入を検討する時期に入ります。花粉を除去する能力は、耐用年数が過ぎる前から、かなり落ちていきます。花粉を吸収する能力はフィルターなどの掃除で改善する可能性がありますが、劣化が酷いと機械の内部を綺麗にしても吸引力が回復しないため、買い替えをする必要があります。
空気清浄機の寿命5:異臭の発生
変な臭い
空気清浄機では、不快な臭いが発生することがあります。加湿器の付いた製品などが、特に臭いを発生させやすい機種になります。臭いが起こる原因の大部分は、機械の内部に溜まった細菌や花粉です。掃除をすることで、不快な臭いを取り除ける可能性もあります。臭いを除去できない場合、買い替えが必要です。
掃除を行う
臭いを除去するためには、本体全体を掃除する必要があります。フィルター以外の本体の部分を水洗いできないため、布を使用して丁寧に拭いていきます。フィルター部分は水洗いが可能で、洗剤を使用して汚れを落としていきます。
加湿器が付いた機種の場合は、クエン酸の使用が適しています。フィルターをクエン酸の中に付け込んで、頑固な汚れを落としていきます。
フィルターの交換
フィルターは、通常は何年も洗わずに使用可能なものですが、環境によっては1年洗わないだけで、臭いの発生源になってしまうこともあります。
フィルターに臭いがしみ込んでいて、掃除でも臭いを取り除けない場合は、フィルターの交換をする必要があります。空気清浄機のフィルターには数多くの種類がありますが、全部まとめて交換してしまいましょう。
空気清浄機の寿命6:音が鳴る
異音が発生する
空気清浄機から音がした場合、買い替えを検討する必要があります。音の原因が、経年劣化や機械の内部に溜まるダニやホコリなどだったら、それほど神経質にならずに済みますが、焦げた臭いなどがする場合は、火災の可能性あるため注意しましょう。
汚れの除去
音が鳴った空気清浄機が汚れていないかどうか、その内部をしっかりと見ていきましょう。機械の内部が汚れる場合、それが音が鳴る原因である可能性が高いです。機械の内部を布で、しっかりと掃除していきましょう。汚れ以外の音鳴りで多いのは、機械の故障です。故障した部分の部品を交換して、新しい物と交換してください。
修理を行う
空気清浄機を掃除しても音が止まらない場合、買い替え以外に、修理を行って使用する方法もあります。修理を行うときは個人で行うよりも、業者に依頼する方が簡単です。メーカーによっては、インターネットで受け付けているところもあります。音鳴りが酷い場合や、購入してから何年も経っている場合は買い替えが適しています。
空気清浄機の寿命7:花粉の除去ができない
花粉を吸収する能力の低下
空気清浄機の花粉を吸収する機能は、年数が経つごとに劣化していきます。購入してから、何年も経っている場合は買い替えをする必要がありますが、そうでない場合は、少し様子を見てみましょう。どうしても買い替えの必要なときは、販売価格以外にも、電気代を計算して購入しましょう。
清掃をする
空気清浄機の買い替えを行う前に、機械の清掃を行いましょう。機械の清掃を行うことによって、花粉を吸収する力が回復する可能性があります。花粉の除去ができない場合は買い替えとなります。
近年は花粉の除去機能が優れている機種が多く発売されています。予算を意識しながらも、発売されている製品の花粉の除去機能について調べてみてください。
空気清浄機の寿命8:ホコリを除去できない
ホコリを吸収する能力の低下
ホコリを空気清浄機で取り除けない場合、掃除などで内部を綺麗にします。この後、それでも調子が悪い場合は、製品の買い替えを検討する必要があります。ホコリを取り除く能力は、使用した年数によっても変わってきます。何年も機械を使用していれば、ホコリの吸収力が弱くなります。
プラズマクラスターの故障
プラズマクラスターは、汚れた空気を浄化する能力は高いものの、不具合が発生する可能性がある部品です。使用できなくなったプラズマクラスターは、交換することになります。
寿命は空気清浄機に使われる部品の中でも短くて、2年ぐらいと言われています。交換不要なプラズマクラスター7000と言う機種もありますが、こちらの機種は他のプラズマクラスターよりも、空気の浄化能力が低くなっています。
空気清浄機の寿命9:加湿できない
加湿器の不調の原因
加湿器空気清浄機で、加湿ができない場合、買い替えが必要になる可能性があります。加湿器の内部の汚れが酷い場合や、部品が故障しているのが加湿できない主な理由です。何年も加湿器を使用していて部品の修理が難しい場合や、汚れを除去できない場合は新品を購入する必要があります。
手入れを行う
加湿器の中でも、加湿フィルターが特に汚れが溜まりやすい部分です。加湿器の掃除をするときは、この部分を重点的に掃除します。加湿フィルターは、白い固まりが溜まっているときは、クエン酸が混ざった水に付け置きして汚れを落とします。臭いが酷い場合は、重曹や合成洗剤の混じった水に付け置きして臭いを取り除きます。
空気清浄機の寿命10:電源が入らない
故障以外にもさまざまな原因が考えられる
空気清浄機の電源が入らない場合、機械が故障している可能性もありますが、フィルターが外れていて、運転できないこともあります。修理に出す前に、まずはフィルターがしっかりと、はまっているかどうか確認しましょう。故障ではなく、汚れが原因で動作しないこともあるので、内部の掃除もきちんと行いましょう。
修理に出す
故障して動かない空気清浄機を修理する場合、1万円以上の費用がかかると言われています。何年も使用している機種ほど、劣化が激しく、かかる費用は大きななります。見積もりを取るなどして、修理費用について調べましょう。買い替えた方が経済的にメリットがある場合は、買い替えてしまうのも選択肢の一つです。
空気清浄機の寿命11:つけっぱなしにする
24時間稼働する
空気清浄機は、付けたり消したりするよりも、付けぱなっしにする方が効果的です。空気清浄機を運転し続ければ、空気中の細菌やウィルスなどを減らせます。24時間稼働しても、かかる電気代は3円程度なため、一日中付けていても経済的に損をすることがありません。
プラズマクラスターの電気代
空気清浄機の機種の中では、プラズマクラスターは電気代が高く、強運転で24時間稼働すると、20円以上の電気代がかかります。プラズマクラスターで長時間稼働するときは、強運転をなるべく使用しないようにして、中運転や静音運転を使用すると電気代を節約できます。
空気清浄機の寿命12:設置場所
置き場所を工夫する
物に囲まれた場所に空気清浄機を設置すると、空気を浄化する効果が薄まるだけでなく、電気代も多くかかります。周囲に物がない場所に置けば、安い電気代で効率よく空気を浄化できます。花粉対策のためには、窓の近くや家の入口など、花粉が家に侵入しやすい場所に設置しましょう。
加湿型空気清浄機の使用
加湿器空気清浄機を使用する場合、湿度を上げるために窓を閉めます。加湿器空気清浄機の置き場所は、湿度センサーが物によってふさがれることがない所にする必要があります。テレビやラジオは雑音が発生する原因となるため、距離を置きましょう。空気中に漂うホコリを吸収する場合は、部屋の床に置くのが最も効果的です。
空気清浄機の寿命13:送風家電の利用
エアコンと併用する
エアコンは空気の巡りをよくして、汚れた空気を空気清浄機が吸い込みやすくしてくれる効果があります。運転しているとき空気清浄機の負担が減るため、電気代の節約にもつながります。
エアコン以外にも、扇風機などの家電が、空気清浄機がホコリや花粉などを吸収するのを助けてくれます。空気清浄機を稼働するときは、送風家電を使用すると部屋の空気の浄化に役立ちます。
何年も使用できる
送風家電を利用すると、効率的にホコリを吸えるだけでなく、空気清浄機を長持ちさせるのにも役立ちます。空気清浄機を何年も使用したい場合は、扇風機などの送風家電を効果的に活用していきましょう。また送風家電は、加湿器が放出した水蒸気を部屋の奥まで飛ばせるため、部屋の湿度を一定に保てます。
空気清浄機の寿命14:卓上型空気清浄機を使用する
コンパクトで強い効果
机の上に置いて使用する卓上型空気清浄機。床置きするタイプと比べてコンパクトながら、空気を浄化する上で強い効果を発揮します。卓上型空気清浄機の中には、加湿器もついている機種もあります。充分なスペースのない部屋で、加湿器空気清浄機を使用したいという場合に向いています。
煙を除去する効果
卓上型空気清浄機も、普通の床置きするタイプと同じく、何年にもわたって使用できます。卓上型が効果を発揮するのは、タバコなどの煙を吸収するときです。
床置きタイプに比べて、効率よく煙を吸い込めるため、部屋が煙臭くなることを防止してくれます。ただし、バーベキューなど大量の煙が発生する場合は、空気清浄機だけでは吸い込めないため、窓を開けるなどして、部屋の換気をよくしましょう。
まとめ
空気清浄機の寿命を意識しよう
これまで空気清浄機の寿命や買い替えのタイミング。稼働時にかかる電気代について、解説していきました。いかがでしたでしょうか?空気清浄機は家電製品の中では、比較的寿命が長い部類に入りますが、使い方によって、寿命が伸び縮みしやすくなっています。空気清浄機を長く使うために、使い方を工夫してみてください。
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