アクアクエストとは
水に強いタープが人気のブランド
アクアクエストは通販サイトで買える人気ブランドの一つです。海外のブランドですが、世界各地で販売されているグローバルな企業となります。同社の最大の特徴としてはウォータープルーフに特化しているということが挙げあれ、キャンプやタープ泊、ブッシュクラフトで人気のタープは全種類すべて高い防水能力がありますよ。どれくらい防水能力が高いかというと、日本の人気のあるタープの平均的な耐水圧の10倍ほどの耐水圧です。
通販サイトで買える
アクアクエストはAmazonで買えるブランドです。通販がメインとなるため価格が多少変動しますが、一番小さいサイズのタープが7000~1万円程度となります。ドライパック(防水袋)も大容量の100Lが約4000円と高価という印象は少なく、低価格で買えると評価されていますよ。Amazon以外では楽天市場でも購入可能です。なおこの価格は2020年4月16日のものです。
アクアクエストのタープのについて
アクアクエストのタープは「防水」
日本で発売されているタープの耐水圧は1500~3000mm程度のものが一般的です。アクアクエストのタープは20000mmに相当することから「防水」と名乗っても違和感がありません。キャンプを何度もしているような方は分かると思いますが、大雨でもだいたい2000mm程度あると安心できます。そのため20000mmだと雨漏りする心配はまずないでしょう。アクアクエストのタープは数種類ありますが、全て20000mmの防水です。
アクアクエストは化学繊維のタープ
ナイロンをシリコンで加工したシルナイロンやポリウレタンで加工した生地をタープに使っているためタープの下で焚き火は厳禁です。焚き火により小さな穴が開く可能性が高いですよ。化学繊維を使っているので焚き火の近くで使えるTC素材と比べると、アクアクエストのタープは3×3、3×4、6×4mなどの大きな形状ですが前述したように価格が安く軽い魅力もありますよ。大きいですが4×4mや6×6mのような大きな正方形はありません。
アクアクエストのタープは付属品はなし
ガイド、サファリ、ディフェンダー、サバイバーとアクアクエストには数種類のタープがありますが、付属品がついてこないので注意してくださいね。ロープなどの付属品が欲しい方は、付属品ありのモデルを選ぶようにしましょう。セットモデルに含まれているのは、ペグ、延長ベルト、タープ本体となりポールは付属しません。キャンプで使う場合もタープ泊で使う場合もそれぞれ別途ポールが必要になるので注意してください。
アクアクエストのタープ:ガイドシリーズ
種類1:ガイド(Guide)
Aqua Quest(アクアクエスト)”Guide” Silタープ
アクアクエストが発売するタープの種類の一つです。材質は40D(デニール)のリップストップナイロンが使われています。ナイロンはテントなどでよく使われているポリエステルとは違い、少しコストが掛かりますが、強度が高く丈夫な素材となり軽いです。またリップストップナイロンとなり引き裂き防止効果があり、破れた箇所から一気に破れないようになっていて機能的です。ループがたくさんありタープ泊も楽しめますよ。
ガイドのバリエーション
ガイドはすべて長方形もしくは正方形のレクタングラー型となりサイズ展開は2×3、3×3、4×3、4×6mがあります。ループの数はサイズによってことなり、一番小さい2×3は13箇所、一番大きい4×6mでは21箇所となります。アクアクエストに限らずレクタングラー型はループの数が多いですが、同社のタープは特に多くなるため張り方をアレンジしやすいです。タープ泊で利用するなら3×3、4×3などの大きいサイズがおすすめです。
ガイドシリーズの特徴・魅力
軽い
ガイドは生地の厚みに違いがあり、他のタープと比べると非常に軽量な作りになっている特徴があります。一番小さい2×3mではわずか430g(本体のみ)となり徒歩、自転車でも持ち運びやすく、収納サイズも28×10×9cmしかありません。一番大きなサイズでも1.2kgしかなくタープ泊に向きます。耐水圧が高いため生地が薄くても雪中キャンプや耐水圧が低いポップアップテントなどの雨避けとして活用できますよ。
ループの数
ガイドは軽さに特化した種類ということで、サファリやディフェンダーと比べるとループの数に違いがあります。一般的なレクタタープと比べると多いですが、同社のタープの中では一番少なくなり張り方に差が生じる可能性があります。しかし、あまり張り方をアレンジせずレクタタープと同じように使うのであれば問題なく使えますよ。少ないとはいえ13~21箇所もありタープ泊でステルス張り、ダイヤモンド張りなどのアレンジが可能です。
ガイドシリーズの特徴比較
グリーンが唯一ある種類
サファリやディフェンダーなどの他の種類にはない特徴としてはガイドにはグリーンのカラーバリエーションがある違いがあり、グリーンのタープがほしいという方にはガイドがおすすめとなります。またサイズ展開にも少しだけ違いがあり、前述したように3×3はありますが、4×4や4.5×4.5の正方形はありません。軽いだけではなく細かな点が違うモデルとなります。現在は種類別に価格差はありませんが一番安いモデルとも言われていますよ。
アクアクエストのタープ:サファリシリーズ
種類2:サファリ(Safari)
Aqua Quest (アクアクエスト) Safari タープ 3 x 3 m オリーブドラブ
サファリはアクアクエストの発売するタープの中でスタンダードなモデルとなります。材質は70Dのナイロンとなっていて、軽さに特化したガイドの倍に近い太さのある糸でできている丈夫な生地が使われています。太い糸が使われていて生地の厚みが増したことにより遮光率も良くなっているといえますよ。キャンプではタープは雨避けとしても使いますが、平時は雨避けとしての利用よりも、日除けとして使うことが多いため遮光率は大切です。
サファリのバリエーション
サイズのバリエーションは3×2、3×3、3×4mの他にXLサイズと言える4.5×4.5mの巨大サイズもあります。3×3mの間となる4×4mはないので注意してくださいね。ループの数は一番小さいサイズで20箇所と多彩な張り方が可能です。ただのキャンプだけではなくブッシュクラフト、タープ泊などでも活用しやすいですよ。サイズや張り方次第では焚き火もできますが、材質が日に弱いので焚き火の近くでの利用は注意してくださいね。
サバイバー(Survivor)について
サファリと似たアクアクエストの新作タープにサバイバーがあります。他の種類のように大きな違いはなく基本的な作りはサファリと同じようになっていますよ。サファリとサバイバーの違いはサイズが3×3mと4.5×4.5mの2つのバリエーションとなり、ビビットなオレンジ色をしていて、リフレクターテープとタイループにより光が反射し非常によく目立つ視認性の高いところです。リフレクターはタープの外側に施されています。
サバイバーの価格差
数種類あるアクアクエストのタープの中でサバイバーは少し高価なタープとなり、1万円~となります。カモフラージュ柄のように自然に溶け込まず視認性の高いため登山などにおすすめです。
サファリシリーズの特徴・魅力
スタンダードという安定性
サファリにはリップストップナイロンという記載はありません。リップストップナイロンではないため破れやすいというわけではなく、テントと同等の70Dのしっかりした生地になっているため安定性があると言われています。そのためレビューや口コミなどで生地が破れたという声はありません。またナイロン自体ポリエステルよりも強度のある素材となり丈夫です。二重シリコンにPUコーティングとなっていて耐水圧も抜群にあります。
ループの配置
サファリのループの配置も特徴的です。軽量なガイドと比べると中央のループの数が多くなり中央からもロープで吊り下げられるようになっています。ハンモックと合わせてみたり、LEDランタンを吊ってみたり、タープ泊で張り方をアレンジしてみるなど使い方がたくさんありますよ。レクタタープのように張れますが、上手に使うにはロープワークの知識も必要になるためサファリは初心者より上級者よりと言われています。
意外と軽い
4×4mを超える4.5×4.5mとなるとさすがに重たいですが、ポリエステルより軽量なナイロンの恩恵を受けていて小さい2×3、3×3は意外と軽いです。軽さに特化したガイドほど軽くはありませんが、3×3でも850gしかありません。
サファリシリーズの特徴比較
巨大な正方形のタープがある
ガイドと比べるとループの数が多くなっているので張り方のアレンジが多彩にできます。焚き火を楽しむ時はたくさんあるループを駆使してできるだけ焚き火から離してするようにしましょう。またカモフラージュ柄があり、タープ泊を好む方に人気があります。3×3mだけではなく4.5×4.5mの巨大な正方形のバリエーションがある違いもありますよ。丈夫で強度があるためキャンプやタープ泊、連泊をよくするという中上級者におすすめです。
アクアクエストのタープ:ディフェンダーシリーズ
種類3:ディフェンダー(Defender)
Aqua Quest(アクアクエスト) “Defender”タープ - 100%防水 強力型ナイロン素材 - 3m X 2m - オリーブ
ディフェンダーはアクアクエストの発売するタープの中ではもっとも強度のあるモデルとなります。材質自体は70Dのリップストップナイロンとなり、引き裂きに強い仕様となっています。もっとも強度があるため重たくなっていて、価格も少し高価になりやすいです。最小サイズの2×3mでもループの数は20個となります。3×3は19個と必ずしもサイズとループの数が比例するとは限りませんが、強度があるのでタープ泊におすすめです。
ディフェンダーのバリエーション
ディフェンダーのバリエーションはサファリと同じです。カモフラージュとオリーブのカラーバリエーション、3×3mだけではなく4.5×4.5の巨大な正方形もあります。ガイドにあった4×6mの長方形はないので注意してくださいね。4×4mというちょうどいいサイズはアクアクエストにはありません。
ディフェンダーシリーズの特徴・魅力
強度がある
サファリと同じ太さの生地を使っているのにディフェンダーに強度がある理由の一つは、防水のためのコーティングが異なるからです。 防水コーティングはTPUコーティングとなっていて加水分解に強い(起きにくい)と言われていますよ。加水分解とは表面に施されているポリウレタンの防水コーティングと雨や朝露、結露などで付着した水と化学反応を起こしベタついたり、防水能力が落ちる現象となりコーティングの劣化を意味します。
DWRコート付加
たんなる防水コーティングだけではなくDWRコートも施されていますよ。DWRとは耐久性の高い防水コーティングとなり水をよく弾くコーティングです。水が染み込む前に水玉となり落ちていくようになり極めて水に強いですよ。つまりディフェンダーとは製品名の通り雨風から守ってくれるアクアクエストのフラグシップモデルといえます。中央にループがあり、タープ泊でステルス張りなどいろいろな張り方が楽しめます。
ディフェンダーシリーズの特徴比較
強度が高く重たい
3種類のタープを比較するとディフェンダーは他のタープよりも重たいです。タープ泊で使われやすい3×3mのディフェンダーは約1.6kgにもなりますよ。標準的なサファリの倍に近い重さとなる違いがあります。一般的なPUコーティングではなく、加水分解しないTPUコーティングに強力な撥水加工となるDWRコーティングがあるなどワンランク上の防水処理となっていて、タープだけでと寝泊まるという方におすすめです。
アクアクエストとDDタープの比較・違い
DDタープとは
アクアクエストのタープとよく比較さるタープにDDタープがあります。DDタープもループがたくさんあり、タープ泊で利用されているタープとなり張り方をアレンジしやすいですよ。形状も似ていてDDタープは3×3、4×4mなどの正方形から1.5×2mなどの長方形のレクタタープとなります。アクアクエストには4×4mのものはなく正方形でだと4.5×4.5mが最大サイズです。タープ泊を楽しんでいる方には馴染み深いブランドとなります。
主な違い
DDタープとの違いは耐水圧、素材となります。ディフェンダーと比較するとコーティングや重さも変わってきますよ。サイズは4×4mに相当するサイズがアクアクエストでは4.5×4.5mとなります。材質は違いますが、アクアクエストもDDタープも化繊を使用しているので焚き火の近くで使用は避けたほうがいいでしょう。
アクアクエスト | DDタープ | |
素材 | ナイロン(リップストップナイロン) | ポリエステル |
耐水圧 | 20000mm | 3000mm |
最大サイズ | 6×4m、4.5×4.5m(4×4は未発売) | 3×4.5m、5×5m |
アクアクエストのタープの張り方1
基本的な使い方
ループがたくさんあるから複雑な張り方やアレンジが可能ですが、キャンプで使うのであれば他社のレクタタープと同じような日除けや雨避けとしての使い方で大丈夫です。付属品にポールはないので別途4本のポールを用意しておきましょう。4×4mを超えるような巨大なサイズだと生地も重たくなるのでポールの品質も大切ですよ。基本的にはポールを4本使うことで張れますが、レクタタープにはいろいろな張り方があります。
基本的な張り方
前述したように基本的な使い方が一般的なタープと同じということは張り方も変わりません。単なる雨避け、日除けを作るだけなら初心者でも扱えます。ヘキサタープのように張るだけなら2本から張れます。コツはタープを地面に広げて予め必要となるポールやロープをセッティングしておくことで張りやすくなりますよ。4×4m以上の巨大なものは生地が重たくなるので、2本ではなく4本使ったほうがいいでしょう。
サイズが大きいとアレンジの幅が増える
サイズが大きくなることでループの箇所も増える傾向にあります。また間隔も広めにとれるようになるのでアレンジしやすくなりますよ。アレンジした張り方を楽しみたいという方は大きいサイズもおすすめです。特にタープだけで巨大なシェルターを作りたいという方は3×3m以上がおすすめです。
アクアクエストのタープの張り方2
アレンジした張り方1
DDタープやアクアクエストはループの数が多いので張り方が非常に多いです。軽量なガイドは少しループの位置や数が異なるので同じ張り方ができない可能性がありますが、いろいろな張り方があるので紹介していきますね。ポールを二本使ってシェルターを作る方法です。比較的シンプルなアレンジとなるので初心者でもわかりやすいですよ。
アレンジした張り方2
単なる張り方でなく折りたたんだり、特定の順番通りにペグダウンすることでテントのような空間が作れる張り方もあります。シェルターだと隙間が開いてるため視線が気になるという方も安心してタープだけで過ごせるようになる張り方です。正方形のタイプで作っていますよ。アクアクエストだけではなくDDタープの4×4mでも同様の張り方ができます。
アレンジした張り方3
アクアクエストのタープを使った8種類の張り方をまとめた動画です。簡単にできるものから、少し手間がかかる分機能的なものまでいろいろな種類の張り方がまとめられています。焚き火が似合うアレンジもありますが、タープの真下などのまちかくで焚き火はやめておいたほうがいいです。どうしてもタープの真下で焚き火をしたいという場合は難燃性タープを使うと焚き火で穴が開きにくくなりますよ。
アクアクエストのタープのまとめ
高品質なタープ
最新モデルのサバイバーを含めると全部で4種類ありますが、定番の3種類はどのタープも耐水圧が高く雨に強いタープです。ループが多くアレンジしやすい特徴があり、強度もありますが価格は比較的休めということで評価が良いですよ。4×4を超える巨大なサイズから2×3や3×3のようなソロや少人数に合うものまでラインナップが豊富です。TC素材のように燃えにくいわけではないので焚き火をするときだけ注意してくださいね。
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