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【奈良】若草山のハイキングコース完全ガイド!初心者が注意すべき点は?

若草山は三笠山とも呼ばれる山で、芝に覆われて三連の山になっている奈良を象徴する山でもあります。若草山の標高は342メートルと、家族連れや初心者まで誰でも気軽にハイキングが楽しめます。山頂までハイキングすると、眼下に古都奈良の風景を堪能できます。
更新: 2024年5月7日
エルドラド
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若草山について

若草山

若草山は奈良公園の東、東大寺の東にある山で、標高は342メートル、面積は33ヘクタールあり、山と言うよりも丘陵といった感じのなだらかな山です。

一重目、二重目、三重目と笠を三つ重ねた感じの山になっていて、「三笠山」とも呼ぶことも。奈良ではどら焼きのことを「三笠」と呼んでいますが、これは若草山をイメージしてネーミングされたようです。

ハイキングの所要時間

春日山までトレッキングを楽しむなら所要時間も必要になる場合もありますが、1時間強あれば若草山でハイキングが楽しめます。

開山期間

北ゲート

若草山は冬の間の入山できません。若草山の開山期間は3月第3土曜日から12月第2日曜日で、冬の間は南北のゲートが閉鎖されます。また、開山期間中でも、夜間はゲートが閉鎖されます。ゲートが開くのは、9:00から17:00になっています。

入山料

南ゲート

若草山へ入るには入山料を払います。大人(中学生以上)150円、小人(3歳以上)80円(2020年4月5日現在)をゲートで支払って入山します。入山料が必要ということが、一番の注意点かもしれません。

若草山へのアクセス

若草山へのハイキングの前に、最寄りの駅からの所要時間や車でのアクセスについて、どうやったら若草山へアクセスできるのかを解説していきます。

公共交通機関でのアクセス

バス停

JR奈良駅または近鉄奈良駅からバスに乗ります。奈良交通「春日大社本殿行」のバスに乗ります。終点まで乗ってください。そこから山麓までの所要時間は徒歩で約5分です。または、奈良交通の「市内循環外回り」に乗り、「東大寺大仏殿・春日大社前」で降りてください。そこから山麓までの所要時間は徒歩で約10分です。

車でのアクセス

駐車場

東大寺を目指してください。東大寺大仏殿付近に駐車場があります。東大寺から若草山山麓までの所要時間は徒歩で約10分です。

観光シーズンは駐車場が満車になることも多いので、公共交通機関を利用されたほうが無難かもしれません。新若草山ドライブウェイを利用して山頂近くまで行くと、若草山頂駐車場があります。

若草山のハイキングコース

若草山へのハイキングコースはいくつかありますが、一般的には北ゲートか南ゲートからアクセスします。山頂からは東大寺や興福寺はもちろん奈良市内も一望できます。ハイキング初心者でも、奈良観光のついでに楽しめるハイキングコースです。

一般的なハイキングコース

登山口

せっかく奈良に来たので、若草山にも登っておきたい。若草山からの風景も見ておきたいという方におすすめです。この際だから、若草山にも行ってしまおうという感じでも充分にハイキング気分を味わえます。

若草山一重目まで


一重目

所要時間も短く、ハイキングらしくないコースかもしれません。南北どちらかのゲートでも所要時間約10分から15分で奈良公園や東大寺を眺められる場所に到着します。

移動距離も少ないので、初心者だけでなく子供連れでも問題なく楽しめます。北ゲートから入ったのなら、ぐるっと一周して南ゲートから退出もできます。

若草山の山頂展望台まで

三重目

北ゲートから若草山の山頂展望台までのハイキングを楽しむコースです。所要時間は山頂までは約50分ほどです。北ゲートから入ると階段を約350段登ります。約15分もすれば一重目に到着です。ここからは東大寺や興福寺の五重塔が見えます。

さらに約10分歩くと、二重目に着きます。一重目と少し違った東大寺が眺められます。さらに、約10分で山頂展望台です。鹿がお出迎えしてくれるかもしれません。山頂展望台からは葛城山や生駒山、吉野の山々を遠くに眺められます。

鶯塚古墳(うぐいすづかこふん)

鶯塚古墳

若草山の山頂にはの鶯塚古墳があります。前方後円墳で長さは約103メートルです。山頂にある古墳は珍しく、位の高い人を埋葬されていると考えられていますが、埋葬者は不明です。枕草子のなかにでてくる「鶯陵」がここにあたるとされていますが、それも確かな証拠が見つかっていません。

ハイキングの服装や靴について

若草山はハイキング初心者でも誰でも登れる山です。移動距離も多くはなく、アクセスも便利なので、奈良観光のついでにちょっとハイキングレベルで楽しめます。トイレは山頂にもあります。その点も心配なくハイキングを楽しめます。

若草山

若草山へハイキングするときの服装や靴について、どういったものを準備すれば良いかを考えてみます。身近な山なので、それほど心配する必要はありません。

ハイキングの服装

案内板

若草山だけのハイキングなら服装もあまり気にする必要はありません。動きやすい服装に歩きやすい靴であれば大丈夫です。

特に、一重目までだけなら旅行に行く服装のままで問題ありません。春日山原始林まで足を延ばすにしても、本格的なトレッキングの服装まで意識しなくても大丈夫です。動きやすい服装を用意してください。

ハイキングの靴

ゲート

ハイキングシューズでなくても大丈夫です。登山道はしっかりと整備されていますから、ジョギングシューズなどの運動に適した靴で履きなれたものを用意してください。

食料について

茶屋

奈良といえば鹿です。若草山にも鹿はいます。山頂にも鹿がいます。何か食べ物を持っていると、鹿が寄ってきます。ゆっくりとお弁当を広げると鹿に囲まれるかもしれません。おにぎりのような手軽に口に運べるものがよさそうです。

ハイキングのお楽しみといえば山頂からの景色

若草山へのハイキングの楽しみはなんといっても、山頂からの展望です。高層ビルのない奈良は、少しの距離を上がるだけで展望が広がります。眼下の奈良公園だけでなく、奈良盆地が一望できます。

奈良の街並み

街並み

東大寺や興福寺などの奈良を代表する建物が、手に届くような距離に見えます。奈良初心者でもすぐにわかる建物ばかりです。東大寺の大仏殿などは、上から眺めると如何に大きな建物かというのがわかります。

奈良を囲む山々

生駒山

西には生駒の山々から葛城山から金剛山へと続く山脈が見え、南は吉野や台高山脈の山々が見えます。耳成山や畝傍などの歴史に出てくる山々も見えます。若草山で奈良の悠久の歴史を思いを馳せるのもいいかもしれません、

春日山方面へのトレッキング

若草山だけなら歩行距離や所要時間も少なく、ちょっと物足りないので、もう少しトレッキング気分を味わいたいときは、春日山方面をトレッキングするのをおすすめします。

木々の少ない若草山のあとは、春日山の原始林の中をトレッキングしてみましょう。距離は少し延びますが、若草山だけでは味わえない雰囲気に遭遇できます。

若草山から春日山遊歩道へトレッキング

春日山遊歩道

まずは、北ゲートから若草山の山頂展望台を目指します。山頂から鎌研交番前を通って春日山遊歩道の北側のコースを下っていきます。巨木が木陰を作り出し涼しさを味わえます。山頂から遊歩道の南ゲートまでの所要時間は約45分です。途中には、中水谷休憩舎や月日亭休憩舎があり、ちょっとした休憩が可能です。

春日山遊歩道トレッキングでの注意点

中水谷休憩舎

道はしっかりと整備されています。途中で休憩できるスポットもありますので、それほど注意する点もないです。木陰で涼しいですが、気温の上がるような日にトレッキングするなら、水分補給のための水は持参してください。

若草山で行われるイベント

奈良の風物詩、若草山の山焼き

冬の間、若草山のゲートは閉鎖され入山できなくなります。冬も終わりに近づき、奈良に春の訪れを感じさせるのが、若草山の山焼きです。

若草山の冬に行われる行事で、冬の奈良の一大イベントです。毎年1月の第4土曜日に開催されます。冬には、入山が規制されていますが、この日だけは若草山に入ることができます。夜には若草山が炎に包まれ、冬の奈良の夜を焦がします。山に火が放たれる前には、花火が冬の空を彩ります。

若草山山焼きの鑑賞スポット

若草山全体が炎に包まれますので、ちょっと距離を置いた場所からでも見ることができます。近い距離から見たいときは、若草山山麓や奈良公園の浮雲園地などがおすすめです。冬の奈良は寒いですから、暖かい服装で鑑賞してください。

鹿せんべい飛ばし大会

鹿せんべいは、奈良の鹿のおやつとして、奈良観光に来ると必ず目にするものです。その鹿せんべいをフリスビーのようにして投げて、飛行距離を競う大会です。この大会に使用される鹿せんべいは大会用に特注された、20cmぐらいある大きなものです。

大会は毎年若草山の山焼きの日、春休みの3月、ゴールデンウィークの5月に行われます。ハイキングで出くわしたら、ちょっと参加してみてもいいかもしれません。

ハイキング中に出会える動物


奈良といえば鹿

鹿

奈良といえば鹿です。若草山の山麓はもちろん、若草山の山中でも鹿に出会えます。最初は「あっ!鹿!」って感じまのしれませんが、そのうちにまた居たぐらいの感覚になるほど出会えるはずです。

春日山原始林まで足を延ばすと

春日原始林

春日山原始林の中には野鳥がたくさんいます。シジュウカラやエナガ、ヤマガラに会える場所です。また、時折、アオゲラやアカゲラが木を突いている音も聞こえてくるかもしれません。

ハイキングのあとは奈良観光もおすすめ

山頂

若草山でハイキングを楽しんだあとは、奈良観光をしてみてはいかがですか?若草山の上から見た東大寺や春日大社を巡り、下から若草山を見上げてみましょう。

また、ハイキングのあとにさっぱりと汗を流したいという人には、銭湯がおすすめ。ハイキングのあとに立ち寄れる銭湯が奈良にはあります。

大西湯

大西湯

近鉄奈良駅から徒歩約3分というアクセスの良い場所にあります。昔ながらの風情のある銭湯です。奈良へのハイキングのあとにゆっくりと湯船に浸かると、一日の疲れも吹っ飛びます。

まとめ

桜

若草山からは奈良盆地が一望できます。ハイキングといって構えることなくちょっと寄り道する感覚で登れます。車なら、ドライブウェイを山頂のそばまで行けますので、夜景を見にドライブも可能です。

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