現在の250㏄オフロードバイクについて
国産4大メーカー(ホンダ・ヤマハ・スズキ・カワサキ)のオフロードバイクのラインアップは非常に少数となっています。軽く扱いやすい250㏄のオフロードバイクも少なく、新車で購入できる物も限定的です。近く強化される排ガス規制に対して国産4大メーカーは対応に追われて大変なのかもしれません。
現在のオフロードファンは、国産4大メーカーより気に入ったバイクがない場合、海外メーカーにも目を向けてもいます。国産4大メーカーより取り扱い車種が少なく、オフロード車専門メーカーもあるほどです。この記事は、現在国内で新車購入できる250ccオフロードバイクを紹介します。(この記事は2020年3月18日現在の情報で構成されています。)
今までのオフロードバイクについて
1968年にヤマハより250㏄のオフロードバイクDT-1が発売されました。それ以前のオフロードバイクと呼ばれるバイクと比較しても、DT-1はかっこいいオフロードバイクで専用設計されています。それ以前の物は一般車を改造して、オフロードを走れるようにしていました。
専用設計のDT-1は大人気となり、モトクロス場や林道ツーリングそして街乗りでもDT-1が見られました。他の国産メーカーもこれに続きオフロードバイクは大人気になります。最盛期には、原付から大型クラスまでオフロードバイクのラインアップがありました。
オフロードバイクの転換期について
1990年代になると世界的異常気象問題もあり、排ガス規制が強まります。250㏄オフロードバイクも2ストロークエンジンから4ストロークエンジン変わって行きます。排ガスに難があり燃費が悪い2ストロークエンジンは少なくなり、排ガスがコントロールしやすく燃費も良い4ストロークエンジンで排ガス規制に対応したのです。
この時点で国産4メーカーの2ストロークエンジンの公道走行用バイクな無くなりました。現状で購入できる国産メーカーの250ccオフロードバイクは、すべて4ストロークエンジンとなっています。
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ホンダ CRF250L
世界的バイクメーカーになったホンダがリリースしている人気4ストローク・オフロードバイクです。ホンダのオフロードバイクとして進化してきたバイクですので、モトクロス走行から林道ツーリング・街乗りまで使用できるようになっています。オフロード初心者でも扱えるエンジン・フィーリングで人気の高いオフロードバイクです。
CRF250Lの性能と特徴
エンジン性能は最大馬力24PS/8.500rpm、最大トルク23m・n/6.750rpmと数字で見れば平均的で、燃費も60km定値テストで44.3km・Lとなります。しかし、最大値までの過程はグリップのしやすい馬力・トルクで推移するので、扱いやすいです。
跨ると両足が着かない人もいるはずですが、新車に注文すればローシートを選べます。各パーツメーカーからは、かっこいい外装パーツなど多種販売されていますので、自分なりのCRFを作れるのも魅力です。
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ホンダ CRF250RALLY
パリダカールラリーなどを代表するバイクラリーの分野があります。以前は自分達でオフロードバイクを改造してラリーに出場していたのですが、最近はメーカーがベースマシンを販売しているのです。CRF250RALLYもそんな一台です。
ベースはCRF250Lで、ラリー用に変更して新車販売しているのがCRF250RALLYとなります。街乗りや林道ツーリングにも使えますが、モトクロス的な走行は外装パーツが邪魔です。オフロード好きに、かっこいいと人気となっています。
CRF250RALLYの性能と特徴
最大出力・トルクそして燃費などは、ベースマシンのCRF250Lと同じですが、そこに至るまでのフィーリングは同じではなく、ロングツーリング向きともいえます。カウリングなどで走行風による疲労を軽減され、一般ツーリングも軽くこなせるでしょう。CRF250Lと比較するとシート高が高くなりますが、新車時にローシートも選べます。
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ヤマハ セロー・ファイナルエディション
1985年より長く販売・進化してきたセローも、225㏄から250㏄に排気量をアップした使いやすい4ストロークエンジンに進化しています。廃モデルになったDTシリーズと比較しても、車体作りの考えかたが違いサスペンションストロークは控え目に取り、シート高も低く足つき性は良好で人気モデルです。
街乗りや林道ツーリングに多く利用されていますが、モトクロス的な走りもできるのでエンデューロ競技に使用するライダーもいます。ファイナルエディションになり、かっこいいカラーも採用されました。
セロー・ファイナルエディションの性能と特徴
基本的なエンジン性能は、20馬力/7.500rpmで最大トルクは20n・m/6.000rpmです。燃費は60km/h定地テストで48.4km/Lと良好で、中低速で粘りがある乗りやすいバイクです。小回りも効くので、山の中に分け入るが楽しくなります。ファイナルエディションはフレームもおしゃれなカラーで塗られているなど、見た目もファッショナブルです。
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ヤマハ トリッカー
トリッカーは、他のオフロードバイクと比較しても独特なスタイリングで一線を画すバイクです。エンジンはセローのエンジンを使用していますが、低速から中速まで太いトルクを発揮し、高速域についても交通の流れに乗れる性能です。
スタイリングから林道ツーリングや街乗りに人気が集まっています。モトクロス的な走行は、ポジション的に少々きついです。昔のトライアル車のような感覚で乗れるので人気になっています。
トリッカーの性能と特徴
基本的なエンジン性能は、20馬力/7.500rpmで最大トルクは20n・m/6.000rpmと同じです。しかし、燃費は60km/h低地テストで45.2km/Lとセローより悪くなっています。これはギア比などを変更してあるからです。
車体はセローと比較すると大きく違います。タイヤサイズはF19インチR16インチと大幅に小さく、これに伴ってシート高も低くでき、足つきも非常に良くなっています。価格もセローと比較すると安い設定です。
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スズキ Vストローム250
国産4大メーカーの一角、スズキで現在新車購入できる250㏄オフロードバイクはVストローム250のみとなっています。ラリーレイドタイプのオフロードバイクです。同じラリーレイドのCRF250ラリーと比較すると、正確が違います。このバイクは、ツーリング主体をターゲットとし、長距離走行も楽に走れます。街乗りやフラットダートの林道は走行可能ですが、モトクロス的な走行は苦手です。ツーリングライダーには好評です。
Vストローム250の性能と特徴
ツーリングライダーをターゲットにしていますので、風に影響受けずらい低重心で車体重量も重くなっています。エンジンも2気筒を採用し、24馬力/8.000rpmで最大トルク22m・n/6.500rpmとなり燃費は60km/h定地テストで39.0km/Lです。
パワーがあり燃費は悪いですが、燃料タンクが大きいので他車種と遜色はありません。かっこいいパーツや便利なパーツが豊富に販売されています。
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カワサキ KLX230
世界をリードする国産4大メーカーの一つカワサキのオフロードバイクがKLX230です。モトクロス的走行はもとより、街乗りや林道にも使えるオールマイティーなオフロードバイクになっています。カワサキ オフロードバイクの正統進化版のバイクです。
かっこいいオプションパーツなどがたくさん販売されているので、自分好みのバイクにする事もできます。本格的にオフロードを楽しむ人に人気です。
KLX230の性能と特徴
他の250㏄オフロードバイクより多少排気量が少ない230㏄エンジンの性能は、19馬力/7.600rpmで最大トルク19n・m/6.100rpmと低中速の強いエンジンを搭載しています。
伝統のペリメタフレームやモトクロスで鍛えたサスペンションで、荒れた林道なども走破可能です。燃費は60km定地テストで38.0km/Lとなっています。また、ABSを標準装備したオフロードバイクでもあります。
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カワサキ VERSYS-X 250
国産4メーカーの一つカワサキのラリーレイドタイプのバイクです。高効率のツインカム2気筒エンジンを採用しており、主にツーリングライダーに人気が高くなっています。
フラットダートの林道や荒れた舗装路面なども簡単に走破しますが、モトクロス的な走行は向いていません、街乗りでの取り回しは良好なバイクです。かっこいい市販パーツもたくさん揃っていますので、カスタムも楽しめます。
VERSYS-X 250の性能と特徴
ラリーレイドを意識しているため、一般的なオフロードバイクより低重心です。そして横風に振られない車体重量もあります。エンジンはロードバイクの2気筒エンジンをデチューンして搭載しており、性能は33馬力/11.500rpmで最大トルク21N・m/10.000rpmと高回転で強力エンジンです。
ギア比変更などのデチューンにより低速も良く効くエンジンになっています。楽なライディングポジションや低いシート高などで、疲れの少ないバイクです。
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AJP PR5 ENDURO
ポルトガルのオフロードバイクメーカーで販売車種も少ないですが、国産メーカーのバイクより絞った開発ができるのがAJPです。そのAJPの250㏄オフロードバイクが、PR5 ENDUROです。
いかにもオフロードマシンというかっこいいスタイルがファンに受け、街乗り・林道・モトクロス的な走行が可能です。日本での代理店も増えています。
PR5 ENDUROの性能と特徴
オフロードを走る正統派のスタイリングですが、エンジンも強力で27.5馬力/8.000rpmで最大トルク23n・m/7.000rpmとなります。燃費は海外マシンのため公表されていません。
特徴といえるシート高は940mmとモトクロッサー並みで、サスペンションもモトクロッサー並みの物を採用しています。保安部品を装着したモトクロッサーという感じで、オフロード好きに人気です。
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ファンティック キャバレロ スクランブラー250
イタリアのバイクメーカー・ファンティックが送り出す250㏄オフロードバイクがキャバレロ スクランブラー250です。スクランブラーとはモトクロスという言葉が生まれる前のオフロードバイクの名前です。
サスペンションストロークが短いので、街乗り・林道ツーリングは問題ありませんが、モトクロス的な走行は手腕をようします。レトロスタイルが、かっこいいと評判になっています。
キャバレロ スクランブラー250の性能と特徴
オフロード車主体のバイクメーカーだけあり、小回りの利く開発を行っています。エンジン性能は、25馬力/8.500rpmで最大トルク22N・m/6.500rpmと国産メーカーと比較して強力です。
注目は最大トルクが6.500回転で発生する事で、ドリフトコントロールが簡単に行えます。シート高も低く、ABSも装着してある人気バイクです。燃費は公開されていません。
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ファンティック キャバレロ フラットトラック250
ファンティックの人気車種として、キャバレロ フラットトラック250があります。フラットトラックとはアメリカで大人気のダートのオーバルコースを周回するレースです。
このバイクはフラットトラック マシンと見まがうばかりの外観に仕上げられています。街乗り・フラット林道で威力を発揮し、かっこいいと評判のバイクです。
フラットトラック250の性能と特徴
基本コンポーネンツはスクランブル250と同じものを採用していますが、外装パーツやタイヤサイズ・エンジンフィーリングの味付けが違い、ドリフトコントロールや直線での加速スピードがスクランブラーと比較すると違いが見られます。シリーズとして125cc・500ccがあり、新車で購入できます。
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ベータ RR2T250
イタリアのオフロードバイクメーカー・ベータがリリースするRR2T250は、日本では新車で買えない2サイクルエンジンを採用しています。ヨーロッパの厳しい排ガス規制をクリアさせ、今なお開発の手を緩めません。
街乗り・林道ツーリング・モトクロス的な走行などに使用でき、新車で2サイクル特有の加速感を求めるライダーに人気のオフロードバイクです。
RR2T250の性能と特徴
外国産車によくあるエンジン出力公表なしのバイクなので推測でしかありませんが、2サイクル250cc国産車は40馬力くらい出ていたので、それと比較すると同等かそれ以上のパワーはあります。燃費も27km/Lは行くはずです。
インプレなどによると、2サイクルの弱点である低速も、4サイクルと同等くらい出ています。シート高は930mmと、モトクロッサーと同等の高さです。
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ハスクバーナ TE250i
ハスクバーナはスウェーデンのメーカーでありましたが、現在はオーストリアのKTMの子会社となり、毎年のようにかっこいいオフロードバイクの新車を発売しています。TE250iも新車販売群の1台で、モトクロス的な走行を中心として、街乗り・林道ツーリングなどに幅広く活躍しているバイクです。
TE250iの性能と特徴
国産メーカーでは無くなった2サイクルエンジンを採用しており、2サイクルファンに評判であった前モデルと比較すると、キャブレターをインジェクションに変更し排ガス規制に対応しています。
パワー面は海外メーカーですので公表はありませんが、40馬力以上出ており豪快な加速が味わえるでしょう。保安部品を取り外せばモトクロスに出場可能ですので、足つき性は良くありません。
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ハスクバーナ FE250
ハスクバーナは4サイクルエンジンのFE250も販売しています。前モデルから引き続き、かっこいいオフロードスタイルリングは変わらず、モトクロス・エンデューロ愛好者に好評のバイクシリーズです。競技用マシンに保安部品を取り付けた感じですが、乗車してみると乗りやすいオフロードバイクになっています。
FE250の性能と特徴
海外メーカー製ですので、パワー値などの公表はありません。しかし、2サイクルのTE250iと同等くらいのパワーはあります。性格はTE250iと比較してみると、ライダーにやさしいフィーリングとなっており、長距離ライディング向いているでしょう。
フレーム構造を変更し、シート高は前モデルよりは低くなりましたが、足つき性は良好とはいえません。
おすすめ250ccオフロードバイクのまとめ
2020年のオフロードバイクの新車も出揃いました。国産車少し前の時代にはたくさん車種があったのが噓のようです。これから始まる新排ガス規制に備えて、国産メーカーは車種を絞っています。代わりに海外メーカーが元気です。
毎年のようにニューモデルを出しています。国産に気に入ったオフロードバイクがない場合は、海外に目を向けるのも一考です。新排ガス規制をクリアしたら、国産バイクも復活するでしょう。
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