マスクとは
色々用途がある衛生用品
マスクは病院に行くと必ず目にするため医療用と思われがちですが、種類によっては保温目的に使われていたり、寒さ対策としても使えます。種類によって性能や効果が異なり、使用目的に合った正しい選び方をしないと効果がないので注意しましょう。
詳しくは後述しますが一般的に花粉症対策、風邪やインフルエンザ対策に用いられるマスクは医療機関でも使われている使い捨てタイプになり保温目的のマスクは繰り返し使えるタイプです。
不織布、布、ガーゼなど材質が違いになる
マスクの材質は主に3つあり、材質=種類となります。使い捨てタイプのマスクは繊維を縫ったり、折ったりせず接着して作った不織布(ふしょくふ)が使われています。
使い捨てタイプとは風邪やインフルエンザ、花粉症対策で使われているもっとも身近なマスクです。洗って繰り返して使えるマスクはガーゼや布でできたマスクとなり寒さ対策や保湿対策などに使われ、子どもの頃に給食の配膳時に使っていた方も多いのではないでしょうか。
マスクの種類・違いとは
サージカルマスク(不織布マスク)とは
前述したように、大人なら最も馴染み深いマスクとなり、使い捨てタイプとなります。サージカルマスクとも呼ばれることがあり、サージカルマスクとは医療機関のマスクを意味します。
またプリーツマスク、立体マスクなどもあり、形状によって呼び方が異なるだけです。プリーツマスクも立体マスクも材質は不織布で顔にフィットする形状がプリーツマスク、化粧がつかないように「立体」的にゆとりのある形状になっているのが立体マスクです。
ガーゼマスクとは
ガーゼを何十にも折り重ねたマスクです。何重にも折り重ねることで気密性は高くなっていますが、もともと目の荒いガーゼを使用しているので不織布と比べると花粉などの細かな物をブロックする効果はあまりありません。
そのため前述したサージカルマスクのように医療現場では使われることなく、ツバが飛ばないようにするだけでいい学校給食の配膳時などに使用されています。また繰り返して使えるというのも違いです。
布マスクとは
端切れなどの布を使ったマスクでハンドメイドで作られることが多く、ガーゼマスクも布マスクの一種です。好きな柄の布を使うのでおしゃれなマスクが出来上がります。
サージカルマスクのように高い気密性はありませんが、専用のフィルターが発売されているので中に入れサージカルマスクと同様に風邪やインフルエンザ、花粉症などの対策にも使えるようになります。自由にできるところが違いとなり、DIYするところも違いです。
不織布マスクの効果
不織布マスクは細かいものに強い
繊維を織り込んで作っているわけではないので、繊維と繊維の間に規則性はなくランダムに細かい作りになっています。また不織布だけでマスクが作られているわけではなく、中に高密度のフィルターが入っているので、花粉よりも小さなウイルスや春になると風に乗って運ばれてくる非常に小さい異物、PM2.5などをブロックしてクリーンにしてくれます。
つまり不織布マスクは、材質よりもフィルターの良し悪しで性能が決まる構造です。
不織布マスクは目的に応じて種類が選べる
サージカルマスクとして医療現場で使われているものは、フィルターの目が非常に細かいものです。しかし不織布マスク中では息苦しさが少ない種類です。ウイルスよりも小さいものを防ぐために作られているN95規格に沿ったフィルターを使用しているものは、異物をブロックスする性能が高い緻密なフィルターを使用しているので息苦しく感じることもあります。
このようにフィルターによって性能が変わるので目的に合ったものを選べます。
不織布マスクのメリット
不織布マスクのメリット1:いつでも清潔
マスクをしていると息の水分で濡れてきたり、性能の良いフィルターでもウイルスが増殖していないかなどの衛生面が気になりますよね。サージカルマスクは特に病院内でよく使われていることから清潔さが大切です。
不織布マスクは、一回使ったら使い捨てるのが基本となります。繰り返し使わないことから、いつでも清潔なマスクが使えます。これが不織布マスクの最大のメリットです。また洗い直さなくていいので手間いらずです。
不織布マスクメリット2:安い
一回きりの使い捨て製品が高価だと困りますよね。使い捨てタイプだからこそ価格も魅力的です。フィルターの性能やメガネの曇り防止効果などによって価格は変わりますが、簡単に使い捨てられるように安いです。
使い捨てられ安いという2つのメリットは不織布マスクにしかないメリットとなります。また素材レベルでもガーゼはコットンを使用していますが、不織布は天然繊維だけではなくポリエステルなどでも作られていて安いです。
不織布マスクの使い方
説明書(注意書き)の確認
異物を防ぐためのマスクとなるので使い方が間違っていて顔とマスクの間に隙間ができていると性能を発揮できません。選び方で紹介した以外でも注意点となる場所が正しい使い方ができているかという点です。
紐が付いている部分を内側にするのか、表にするのかという問題は一般的に隙間をなくすため紐が付いている方を表にすることが多いです。しかしマスクによっては内側になるように使うこともあるので、注意書きはきちんと読みましょう。
形状からも判断できる
立体タイプは顔の形になっているので形状から判断できます。プリーツマスクは最初は平で裏表の区別が付きにくいので特に注意が必要です。鼻の部分にワイヤーが入っているかなどの確認もしましょう。いかに隙間ができないように付けられるかが大切です。
交換の目安は1日
短時間使ったらすぐに捨てないといけないということはないですが、1日たったら捨てるようにしましょう。ただし短時間使用した後に長時間空けて使う場合は、雑菌が繁殖している可能性があるので交換しましょう。使った時間を目安にするというわけではなく、使い始めた時間を目安にするように考えてくださいね。
ガーゼマスクの効果
家の中で使うマスク
ガーゼマスクは主に家の中で使うという使い方をします。前述したようにサージカルマスクと比べると目が粗いので異物を防ぐという性能はありません。しかし布の目が粗いと通気性がよく、ガーゼ自体も水分をよく含む素材となることから湿度を調整する効果が期待できます。この点が不織布とは大きな違いとなりますよ。
効果としては空気がよく乾燥している時に使って、喉を守るといった過度の乾燥から守る効果にが期待できます。
ガーゼマスクのメリット
ガーゼマスクのメリット1:肌に負担が少ない
硬い繊維ではなく怪我の治療などでも使われる柔らかい材質を使用していることから、肌に接しても違和感が少なく負担が少ないです。不織布は硬いので体質的に長時間付けられないという方もいます。
つけ心地がいいというメリットはどうしても不織布では出せないため近年は表部分は不織布、肌や口に当たる裏面はガーゼというハイブリッドタイプも作られているぐらいです。寝る時に使用できるほど肌への負担は少ないと言われています。
ガーゼマスクのメリット2:美容と相性がいい
冬になると乾燥してリップクリームが必要になるほど、唇がカサカサになる方も多いでしょう。ガーゼマスクは優れた調湿効果があるので、マスクをするだけで唇の乾燥を防いでくれるメリットもあります。
空気の乾燥から喉を守るだけではなく材質の違いがそのままメリットにもなっていて暖房の効いたオフィスなどでは不織布マスクにはない潤いを与えてくれますよ。
ガーゼマスクのメリット3:繰り返し使える
ガーゼはコットンです。コットンとは綿のことで、下着などに使われていて丈夫な材質です。マスクのような小さなものでもコットンで作られているガーゼは丈夫なため、洗うことで繰り返し使えるメリットがあり、基本的に使い捨てにせず繰り返して使うタイプとなります。
ガーゼマスクの使い方
寝る時におすすめ
冬になると暖房やストーブなどで家の中の空気も乾燥気味です。喉を傷めないためのケアとしてガーゼマスクをすることで呼吸により自然とガーゼマスクが調質してくれるので喉を痛めませんよ。保温性もあるので寒い時に使ってもいいでしょう。
使用目的がことなり多少隙間ができていても問題ないと言われていて、立体的なガーゼマスクもありますが平らなタイプが多いです。目的におじて不織布とガーゼの使い分けが大切になります。
洗い方
ガーゼマスクは使い捨てではなくある程度長く使えるマスクですが、ずっと使っていると臭いが気になってきます。そうなる前に買い換えるか洗うようにしましょう。
ガーゼはコットン(綿)ですが、網戸のようなメッシュ状になっているので洗濯機などでゴシゴシと力がかかる洗い方をすると、ガーゼがほつれてくる原因になります。マスクでも構造は単純に幾重にもガーゼを重ねているだけなので洗うときは優しく手で洗うようにしましょう。
マスクの選び方について
選び方1:大きさに注意
紹介してきた2種類のマスクに共通する選び方として大きさに注意しましょう。どちらのマスクにも大きさが異なる仕様があり、子ども用や女性向け、通常サイズや広めのサイズなど3~4種類に分かれています。
自分の顔の大きさに合うものを選ばないと隙間ができたり、耳が痛くなったりと使い心地が悪くなります。特に異物の侵入を防ぐ不織布マスクは隙間ができてしまうとそこから異物が入り、マスクをしている意味がないので注意しましょう。
選び方2:使用目的に合っているか
材質によって効果、メリットがそれぞれ異なるのでどのような使用目的でマスクを買うのか大事です。花粉や風邪の予防をしたいという方が、異物を防ぐことに特化していないガーゼマスクを買っても意味がありません。
花粉だけブロックできるといい方は、高性能なフィルターを使ったものを選ばないようにしましょう。目は細かくなると息苦しくなると言われていますよ。必要最小限の性能にとどめることで、使いやすくなります。
適切なサイズの測り方
選び方のポイントとなるサイズは手で測ることも可能です。測り方は親指と人差し指を使つい、耳の上付け根と鼻の付け根との距離を測るだけです。簡単にできるのでサイズを選ぶときの参考にするといいでしょう。
耳の付け根の一番高いところに親指の先端を当て、鼻の付け根から1cm下のところに人差し指の先端を当てます。 測った長さが 9~11cm→子供用サイズがおすすめ 10.5~12.5cm→小さめサイズがおすすめ 12~14.5cm→ふつうサイズがおすすめ 14cm以上→大きめサイズがおすすめ
マスクのまとめ
機能を知って正しく使い分けしましょう
花粉やウイルスなどの異物を防ぐ不織布マスク、自然由来の調湿効果が期待できるガーゼマスクはそれぞれ効果、メリット、使い方が異なります。正しくマスクを使うには性能をしっかり把握して使い分けるようにしましょう。
使い捨てを洗って繰り返し使うのは衛生的にあまり良くないと言われているので注意してくださいね。逆にガーゼマスクを使い捨てにするのはもったいないですよ。ある程度長く使えるので大切に使ってくださいね。
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