【ジャクソン】にょろにょろについて開発者の立場から徹底解説

【ジャクソン】にょろにょろについて開発者の立場から徹底解説

バチ抜けルアーのど定番といえば、ジャクソンから発売されているにょろにょろ。シーバスを釣るなら欠かせないこのルアーの不思議な形状、使い方、アクションなど解説します。リリースから19年目の超ロングセラーにょろにょろの釣れる秘密に迫ります。

記事の目次

  1. 1.にょろにょろとはそもそもどんなルアー?
  2. 2.にょろにょろの不思議な形状は何故あの形になったのか?
  3. 3.にょろにょろの構造の秘密
  4. 4.にょろにょろはどんな時に有効?
  5. 5.にょろにょろの有効な使い方は?
  6. 6.にょろにょろ・うにょうにょのアクションを動画でチェック!!
  7. 7.バチ抜けでシーバスを釣るのは楽しい!!

にょろにょろとはそもそもどんなルアー?

名前も形状もインパクト大です。このルアーが発売されたのは2002年。もう18年も売れ続けている超ロングセラーのルアーなのです。シーバスフィッシングにおけるバチ抜け対策用ルアーの定番として、いまだに春には欠かせないルアーであります。『にょろにょろ』が発売された当時はバチ抜け対策用の専用ルアーというものは存在しておりませんでしたが、偶然にも『にょろにょろ』が発売された同じ年に、ジャクソンの他2社からもバチ抜け対策用ルアーが発売されました。その中で、使い勝手の良さと群を抜いた釣果で『にょろにょろ』は使い続けられ、その後乱発された後追い商品にも負けず、19年目のシーズンを迎えました。

にょろにょろの不思議な形状は何故あの形になったのか?

実は元々は「シンキングペンシル(シンペン)を作ろう」というものでした。しかし、普通のシンペンでは特徴が無い。そこから細身にして特徴を出そうとなりました。そして、細身の小魚を模した初期サンプルを作成。
当時、東京の営業も担当させていただいていた私は親しかった某プロショップのオーナーに初期サンプルを見せると「別に小魚じゃなくったっていいじゃん」との言葉をいただきました。オーナーの頭の中に具体的な案があった訳ではなかったようですが、私の目からはウロコがポトリ。細身のベイト→バチ→バチ抜け対策用プラグとして、サンプルを0から作り直しました。そして生まれたのが『にょろにょろ』。あの「変な生物」感のある顔はこうして作られたのです。
 

にょろにょろの構造の秘密

『にょろにょろ』は現在60mm、85mm、105mm、125mmの4サイズ。最初に発売されたのは60mmと85mmです。この2サイズのフックはシングルフックが採用されております。これはバチが密集しているポイントでは、トレブルフックではバチが引っかかりやすく煩わしいこと、極めて細いボディなのでトレブルフックではフロントフックが背中に引っかかることが頻発してしまうことがあり、シングルフックを採用しました。シングルでも背中に引っかかってしまうことはありますが、トレブルと比較すれば軽減されております。ダブルフックなら背中への引っかかりは完全に防げることは判っておりましたが、ヒットした魚がファイト中に捻ると、簡単にフックが変形したり、ボディへの負担が大きくなったりするため、ダブルフックは採用しませんでした。105mmと125mmは広範囲を探るサイズなので、それほどバチが密集していることも少なく、ボディの太さもある程度確保できるのでトレブルフックを採用しております。ラインアイが鼻先の少し上の方に付いているのは、ルアーは浮き上がりやすいが簡単に水面を割ってバランスを崩さないように少し粘るための位置なのです。

にょろにょろはどんな時に有効?

冬の後半から春にかけて、普段は海底に生息しているゴカイやイソメなどの環形動物が、産卵のために一斉に水中に出てきます。これを釣り人は「バチ抜け」と呼びます。周辺がエサだらけになるのでシーバスも捕食スイッチが入り、盛んに捕食行動をとります。このバチ抜けのタイミングはにょろにょろが最も得意とするところ。シルエット的にも泳ぐ際に発生する弱い波動もバチに近く、釣りやすい。バチ抜けのシーズン以外では、小さなサイズではシラス、大きなサイズではサヨリなど、細身のベイトフィッシュを捕食しているときならば効果的に使うことが出来ます。

にょろにょろの有効な使い方は?

バチ抜けのシーズンは基本的にはゆっくりとタダ巻き。水面近くでバチが目視できるようならば水面直下を引いてきます。引き波を立てることを意識すると効果的な時もあります。バチが目視できない場合でも、深いレンジでバチ抜けしている場合もありますので、ボトムに沈めてから巻いてくることもお試しください。
ベイトフィッシュを意識して使う場合には、にょろにょろの足の長いダートアクションを活かし、トゥイッチやショートジャークを多用して使います。ミノーで反応しない魚が口を使ってくれることも度々ありますので、いつでも使えるように通年ボックスの中に忍ばせておくことをお勧めいたします。
 

にょろにょろ・うにょうにょのアクションを動画でチェック!!

バチ抜け攻略に欠かせないにょろにょろの使用方法や、水中アクションを動画でチェックして、釣れるイメージを膨らませていただければバッチリです。

番外編で、にょろにょろがエラストマー素材になった、うにょうにょというルアーもあります。気になる方はこちらもチェックしてみてください。

バチ抜けでシーバスを釣るのは楽しい!!

細見のベイトフィッシュを模した、バチ抜けルアーのど定番にょろにょろ。シンキングペンシルとしてロングセラーになるにはその理由があります。まだ一度も手にしたことのない方は、この不思議ルアーの秘密を是非体験してみてください。

河西幸彦
ライター

河西幸彦

ルアー開発のお仕事をしておりますので、ルアーは熟知しております。少しでも皆様のヒントになれればと思います。


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