奥多摩ってどんなところ?
奥多摩の所在地
奥多摩は関東在住でツーリング好きの人ならもちろん、アウトドアやダム好きな方なら一度は耳にしたことはある地名でしょう。住所としては東京都西奥多摩郡奥多摩町となっており、埼玉県や山梨県の県境に位置しています。東京都ではありますが都心からはかなり離れており、新宿から電車を乗り継いで所要時間は2時間程度かかります。大都会から比較的近く日帰りで行ける距離にある山と川に囲まれた自然豊かな場所です。
奥多摩の魅力
今日は奥多摩ツーリングに行ってきました。#奥多摩周遊道路 pic.twitter.com/D4MV78JPy9
— Hikari Okubo 大久保 光 (@hikari_No78) November 10, 2019
奥多摩の魅力は何といってもその自然豊かなところです。山と川に囲まれているため、空気は美味しく感じられ、鳥の声や虫の鳴き声、川のせせらぎなど、いくつもの自然と触れ合うことができます。ダム湖である奥多摩湖を中心にアウトドア系のアクティビティを楽しめるようになっています。首都圏から日帰りでも行けるくらい所要時間の短い場所のため多数の観光客が訪れており、特にキャンプやバーベキュー客、登山客、ツーリング客に人気です。
奥多摩に行こう!
上記では「自然」について協調していますが、山を駆け抜ける気持ちのよい道路があることからツーリングの聖地としても認識されています。この記事では、奥多摩のおすすめスポット、おすすめコースやルート、ランチスポット、注意点などを紹介していきます。ただし、2019年に発生した台風による災害でいくつかのルートや施設にて工事などが行われている可能性がありますので、最新の情報を調べたうえでツーリングに出かけてください。
奥多摩のおすすめツーリングスポット①
奥多摩の代名詞と言えばここ!!
奥多摩周遊道路で友人とツーリングなう#バイク乗りと繋がりたい #バイク好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/iA1WAKLf0Z
— 綺斗 (@knova223) January 27, 2019
ツーリングにおいて奥多摩と言えば、大抵の場合「奥多摩周遊道路」を意味します。奥多摩周遊道路は東京都道206号線の一部であり、檜原村と奥多摩町を結ぶ道路となっています。なぜここがツーリングの聖地と呼ばれているかというと、信号がなく、程よいワインディングが続き、バイクにとってとても走りやすく面白いルートだからです。過去には公道レーサーにとっては自分たちの技能を試す、もしくは高める場となっていました。
どこから行くのがいいか
奥多摩周遊道路へのアクセスは主に3つあります。1つ目はあきる野市からアクセスする方法です。圏央道あきる野ICで降りてください。2つ目は青梅市からアクセスする方法です。国道411号線、通称青梅街道を山梨方面に向かう途中で奥多摩周遊道路に行くことができます。また、山梨側からはその逆が使えます。3つ目は上野原市からアクセスする方法です。中央道上野原ICで降りたあと県道33号線を北上すると檜原村に突き当たります。到着までの所要時間はどこから出発するかによります。
気を付けるべきこと
大変残念なことに、制限速度を大幅にオーバーしてサーキットの如く走るライダーが後を絶ちません。そのため、ツーリングのシーズンには週末のたびに救急車が奥多摩に来る始末です。自分が事故を起こして怪我もしくは運悪く亡くなってしまうのはもちろん、他人を怪我させてしまうこともありますので、安全運転を厳守してください。また、救急車の到着までの所要時間が2時間かかる場合があります。怪我を負った場合には苦痛に耐える覚悟が必要です。
奥多摩のおすすめツーリングスポット②
奥多摩周遊道路からの絶景
①では奥多摩周遊道路全体について述べましたが、周遊道路内にもいくつかツーリングスポットがあります。まずは絶景を見られるところとして、月見第一駐車場があります。この駐車場からはダム湖である奥多摩湖が一望できるので、山と水と空を一度に楽しむには一番よい場所です。多くの観光客も周遊道路を走っている途中に車やバイクを停めて、駐車場からの景色を楽しんでいます。たまにですが出店も出ているので、絶景を眺めながらの飲食もいいかもしれません。
季節によって色を変える
奥多摩は山なので季節によってその色をガラッと変えてくれます。さすがに冬はツーリングをお勧めしませんが、春、夏、秋はそれぞれ違った魅力がありますので季節ごとに訪れてみるのもいいかもしれません。特に筆者は、新緑の季節から夏が終わりかけのあたりが特に好きで、緑が大変美しく走っていて日頃のストレスもかなり緩和されます。紅葉の時期も美しい紅葉が見られるので、いろいろな奥多摩を見つけに行ってみて下さい。
奥多摩のおすすめツーリングスポット③
山のふるさと村
こちらも周遊道路内にある施設で、②の駐車場から奥多摩湖方面に走ると信号があり、そこを右に曲がるとあります。山のふるさと村にはビジターセンターやレストランなどがあります。遠くからツーリングにきてちょっと運転が疲れたなと思ったときにはこちらで休むとよいでしょう。ただし、バイク専用の駐輪場マスはありませんのでご注意ください。外で休むにはベンチがありますのでそこで休むことができます。レストラン前にも自販機があるので、飲み物も心配いりません。
レストラン やませみ
レストランやませみでは数種類の定食とカレー、デザートやコーヒーを揃えています。店内は木材を多用していることもあり、暖かみのある雰囲気になっていますので、ツーリングで疲れた体と、日ごろのストレスで疲れた心を癒す絶好の場となるでしょう。また、レストランやませみはギャラリーとしても活動しているので、時々展示会などもしているようです。ツーリング以外でも訪れてみてはいかがでしょうか。
奥多摩のおすすめツーリングスポット④
都民の森
Finaly… ituki has come back to YAMAHA!!
— 西園寺樹 (@ituki_saionji) October 14, 2018
8ヶ月ぶりのヤマハ!
ツーリングセロー納車からの都民の森ツーリング!#YAMAHAが美しい#セロー#ツーリングセロー#納車 pic.twitter.com/p3x1Os70Cs
奥多摩を走ると言えば、この施設の駐車場を集合場所に選ぶ方も多いのではないでしょうか。都民の森は檜原村側から周遊道路を入り、少し走ったところにあります。週末になると多くのライダーが押し寄せるほか、バスに乗ってくる観光客やハイキング客もいます。この施設はそもそも自然に親しむために設立された施設のためその目的に沿った設備があり、木工教室や野鳥に関する展示があります。また、レストランもあるのでランチも食べられます。
奥多摩のおすすめツーリングスポット⑤
川野駐車場
川野駐車場は素晴らしい。#ツーリング#奥多摩#NSR250R pic.twitter.com/NzleKUlDEi
— こー@NSR250R&DC2 (@ns25typeR_dc5) May 18, 2018
少し変わり種ですが、奥多摩周遊道路を青梅方面に走った最後の方にある川野駐車場は個人的に好きなツーリングスポットの一つです。ここには現在古いトイレとベンチくらいしかありませんが、かつては奥多摩湖ロープウェイとして運行していたロープウェイの支柱があります。また、駐車場の近くには、みとうさんぐち駅というかつてのロープウェイ駅が近くにあります。廃墟好きの方でしたら朽ち果てた感じの支柱がたまらないのではないでしょうか。是非訪れてみて下さい。
奥多摩のおすすめツーリングスポット⑥
数馬の湯
周遊道路とは少し離れますが、檜原村から周遊道路に向かう途中にある日帰り温泉「数馬の湯」は行って損はないです。こぢんまりとした施設ですが、食堂やマッサージルーム、売店などがあります。また、お湯は熱すぎず長く入っていられるお湯になっています。露天風呂もあるので(ただし少し小さめ)、夏はセミの鳴き声などを聴きながらお風呂に浸かるのもよいでしょう。食堂のメニューは蕎麦や天ぷらなどがあり、檜原村産の食材を使ったメニューが人気でランチにもおすすめです。
奥多摩のおすすめツーリングスポット⑦
日原鍾乳洞
カワイイこみなみには旅をさせよ
— 奥多摩町日原(おくたままち にっぱら) (@nippara) June 22, 2018
BSフジ
放送予定日:2018年6月23日(土) 22:30~23:00
日原鍾乳洞が放送されます#日原鍾乳洞 pic.twitter.com/Lw6NzHPFZ0
日原鍾乳洞は青梅線奥多摩駅付近から奥に入るとある鍾乳洞です。鍾乳洞の中は広くなっており、夏はかなり涼しいので夏にぴったりなスポットです。また、駐車場もあるのでバイクを停めておくことも可能です。ただし注意して頂きたいのが、台風19号の影響により日原鍾乳洞に繋がる都道が崩落していあるため2020年2月現在休業状態になっています。復旧の見込みは立っていませんので、鍾乳洞に行く際にはウェブサイトをチェックして最新の情報を入手するようにしてください。
奥多摩のおすすめツーリングスポット⑧
奥多摩駅
奥多摩駅は青梅線の終点にあたる駅です。写真のように大変趣のある駅舎で、電車で来なかったとしてもツーリングスポットとして行くのもよいでしょう。駅の2階にはカフェがあり、これもまた趣のある階段を上がった先に落ち着いた雰囲気のお店があります。ここでは軽食などが食べられますのでランチにも最適です。また、奥多摩駅から川の方に少し歩くと、河川敷まで下りられる階段があります。疲れた足を冷たい水で冷やすのもよいでしょう。
奥多摩のおすすめツーリングスポット⑨
奥多摩湖
奥多摩湖 pic.twitter.com/KBpJnjjLuQ
— にゃんこ:four_leaf_clover: (@56pockys) February 1, 2020
奥多摩湖は自然の湖ではなく、東京都水道局および東京都交通局のために上水と電気を供給する非常に重要な役割を持ったダム湖で、1957年に竣工し都民の生活を支えてきました。奥多摩湖は人工的に造られたダム湖ですが、そもそも周りを自然豊かな山に囲まれているため、奥多摩湖周辺からは雄大な自然を楽しむことができます。湖の中には浮橋があり、水の上を歩けるようになっています。今では浮の素材が樹脂と金属になっていますが、以前はドラム缶を使っていました。
奥多摩のおすすめツーリングスポット⑩
大菩薩ライン
奥多摩に来て時間に余裕がある方は、周遊道路だけでなく大菩薩ラインもおすすめです。大菩薩ラインとは国道411号線(青梅街道)の東京都と山梨県県境から山梨側の区間のことを指します。ここは交通量が奥多摩周遊道路ほど過密ではなく、快適にバイクを走らせることができ、なおかつ信号もほぼない道路です。山梨側のほうでは道路の改良工事が行われており、より走りやすくなっています。全長は40キロほどで全部走る場合の所要時間は1時間程度です。
大菩薩ライン内のおすすめスポット
大菩薩ラインの一番の見どころとしては、道路の最高点から甲州市側に下る際の大パノラマです。途中にある大きくカーブした橋からは自然を体いっぱいに感じながらバイクを走らせることができます。また、これ以外にも日帰り温泉や道の駅、茶屋などツーリングにはありがたいスポットがあります。道の形状としてもタイト過ぎずいい感じにワインディングを楽しむことができるのでおすすめです。ただし、冬季(12月中旬~4月中旬)は閉鎖されているのでご注意ください。
奥多摩のおすすめツーリングコース①
とにかく景色を楽しみたい人向けツーリングコース
とにかく奥多摩の自然を満喫したい方のために考えたコースです。このコースは横浜中心部を基準に所要時間などを考えています。また、ツーリングは日帰りがメインだと思いますので、日帰りを前提にルートを組み、その際の注意点なども紹介していきます。また、ランチや温泉などは一切脇目も振らず、ただひたすら走りたい、自然を浴びたいと思う人以外はあまりおすすめしませんのでよろしくお願いします。
奥多摩までのルート
横浜中心部から奥多摩までは高速道路などを駆使して2時間半くらいと考えてください。おすすめのルートは2通りあります。当日の道路状況を鑑みて選択してください。なお、首都高中央環状(C2)から中央道に抜けるのはナビが示したとしても中央道での渋滞が激しい場合が多いのでおすすめしません。
①首都高→東名→厚木JCT→圏央道→あきる野IC下車→都道33号線
②首都高→東名→厚木JCT→圏央道→八王子JCT→上野原IC下車→県道33号線
奥多摩からのルート(東京側)
改めておはようございます
— TG (@6412Tg) November 24, 2018
山梨県丹波山村の道の駅たばやまに着いた
3枚目4枚目の画像のように、既に霜が降りているようだ(この時間帯が一番寒い)。 pic.twitter.com/0EUs5TTdbQ
奥多摩周遊道路内、都民の森の駐車場に着いたと想定します。駐車場から周遊道路をさらに奥に進み、まずは月見第一駐車場に向かいましょう。駐車場ではダム湖である奥多摩湖を見下ろしながら写真を撮ります。その後さらに周遊道路を奥に進みつつ自然を味わい、国道411号線(大菩薩ライン)に入ります。大菩薩ラインは木々と川がいい感じに道路沿いにありますので、鑑賞しつつ道の駅たばやまで少し休憩しましょう。
奥多摩からのルート(山梨側)
フルーツラインからです!
— jun.3776 「富士山」 (@jun3776) April 8, 2019
:cherry_blossom:桜が満開で:peach:桃の花も見頃です。
今朝はスッキリした朝ですね:blush:#iPhone #富士山 #桃の花 pic.twitter.com/9o1FWHuWqE
山梨側に入ったら峠を越えて甲州市に抜けます。途中に周りが開けた場所があるので、車がいなければ少し停まって景色を眺めてみて下さい。ただし、安全には十分注意しましょう。下まで下りてきたら、次はフルーツラインに入ります。フルーツラインを南側に進めば中央道勝沼ICが見えてきますので、ここから帰路に、または時間と体力が許せば富士山方面を目指してツーリングもよいでしょう。勝沼ICから横浜までの所要時間は渋滞などを加味して2時間半くらいを考えておきましょう。
奥多摩のおすすめツーリングコース②
温泉とランチを楽しみたい人向けツーリングコース
横浜付近から奥多摩にツーリングに行くと、日帰りにはちょうどいい時間で行き帰りできるため、温泉とランチも大いに楽しむことができます。奥多摩には多くの温泉がありますが、既におすすめスポットでも述べているように筆者には日帰り温泉「数馬の湯」が一番合っていました。今回はそれを前提にルートを組んでみまました。また、温泉とランチはどちらを先に取るか好みが別れると思いますが、今回はランチを先にしています。
奥多摩までのルート
多摩川を遡ると現れる奥多摩湖(小河内ダム)
— HARUKAZE(春風) (@harukaze_JSDF) October 12, 2019
ここもかつては小河内村。
ダムの為に丹波村と合わせて1000世帯近い住民が故郷を去ることに。
首都圏だと宮ヶ瀬ダム等も集落を水の底に沈めている。
誰かの命を守るダムは、誰かがかつて先祖代々の故郷を捨てた血の涙で出来てることは忘れてはならない。 pic.twitter.com/xxVXtQds0w
今回は圏央道の日の出ICにて下車します。横浜からICまでの所要時間は1時間半程度です。日の出ICを出て国道411号線に入り、そのまま奥多摩を目指してください。そうすると左に小河内ダムが見えてきます。小河内ダムは奥多摩湖を形成しているダムです。ダム好きの方は寄ってみてはいかがでしょうか。ダム付近には駐車場もありますのでバイクを停められます。ダムを過ぎてさらに奥に進むと奥多摩湖を囲むように道路が続いていきます。
奥多摩でのルート
411号線の途中に奥多摩周遊道路に曲がる交差点が見えてきますので、そちらに曲がります。今回のランチは山のふるさと村内にあるレストランやませみに行くことにします。やませみではランチの後にコーヒーを飲んで、外で少し美味しい空気も吸っていきましょう。ランチを終えたら温泉に向かいます。温泉は先に述べたように日帰り温泉「数馬の湯」に向かいます。数馬の湯までの所要時間は30分程度を見込んでください。
奥多摩から帰りのルート
今日は振替休日。
— じゃり豆 (@6n2arc) April 19, 2019
嫁さんと待ち合わせるまで時間がかなりあったので、GSRで初のソロツーリング。数馬の湯はお湯もいいし、レストランのカツ丼がマジでうまい。
人里の桜も見頃:cherry_blossom: pic.twitter.com/Ngk0vpoLCP
数馬の湯に着いたらしっかりと温泉に浸かり疲れを流してください。1時間程は余裕で浸かっていられる温度ですのでゆっくり入ることができます。帰りは檜原街道をあきる野市方面に進みましょう。ここで、あきる野市から圏央道に戻るルートと上野原市まで行き中央道で帰るケースが考えられます。中央道経由の方が若干所要時間が長くなりますが、まだ走り足りない方はそちらへ、もう疲れた人はあきる野市へ戻りましょう。横浜までの所要時間は渋滞など考えると2時間程度です。
奥多摩での心構え
安全第一!
先にも述べているように、首都圏でも有数なツーリングスポットであることから多くのツーリング客が週末にもなると奥多摩に集まってきます。その中には周遊道路内で無茶なスピードを出して走ろうとする無謀なライダーも少なからず含まれるでしょう。そうした人がいることを頭に置き、常に自分の安全を心がけてください。事故に巻き込まれないためにも、そのような人たちが走っている時はどこかの駐車場などで待機することをおすすめします。
奥多摩はあなたを待っている!
奥多摩は魅力がたくさん
今まで紹介してきたように、奥多摩には多くの魅力的なツーリングスポットがあります。筆者も東北から関東に引っ越してきてから一番行ったツーリングスポットは奥多摩周辺です。特に夏は都会の喧騒とうだるような暑さから逃れられる場所でもあり、何度もツーリングに訪れてはその恩恵を受けています。また、首都圏からのアクセスがちょうどよく、所要時間も短く済むために日帰りツーリングスポットとしても重宝しています。奥多摩の魅力を是非ご自身の目で確かめてみて下さい。
関東のツーリングスポットが気になる方はこちらもチェック!
この記事では奥多摩周辺のツーリングスポットやコースを紹介してきましたが、関東にはまだ多くの魅力的なツーリングスポットがあります。バイクに乗っていろいろなスポットをツーリングで訪れてみてください。東京近郊からですと、首都高や各高速道路から日帰りでツーリングができるところに関してリンクを集めましたので、是非参考にしてください。また、ツーリングを楽しむことももちろんですが、安全は最優先にするようにいつも心がけてください。
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