家具の配置をどうレイアウトするのかをご紹介
家具の配置は、家のインテリアの印象を変える重要なポイントです。はじめて一人暮らしをする方、引っ越して新しい家やマンションに住む方、部屋の雰囲気を変えたいと思っている方は、ぜひ家具の配置やレイアウトを変えてみましょう。
インテリアの配置には基本的なポイントがあります。テレビ、ソファ、テーブル、本棚など、コツをつかんで家具を配置して、すてきな空間を作っていきましょう。
家具の配置の基本やポイントを知ろう
ポイント①動線を考える
部屋のレイアウトを考える際、もっとも大切になるのが人の動きです。家具の配置によって動きがスムーズではないと、心地よい生活を送ることができなくなってしまいますし、場合によっては家具にぶつかってケガをするなどのことも起こります。
家具の配置を考えるとき、不要な家具を置かず、ゆったりとしたスペースを作って移動に不便がないようにするのが基本です。
ポイント②視覚をすっきりさせる
家具を配置する際、視覚を意識すると広々と見えます。いろいろな家具がゴチャゴチャと配置されると、視覚を圧迫するために、部屋全体が狭く見えるのです。このため、家具を配置する際は、高さを低くして視覚に入りにくくするなどの工夫が大切です。
また、リビングやダイニングなど、座ってくつろぐ部屋では、座ったときの視覚も意識して家具を配置することが大切です。
ポイント③コツを押さえて家具の配置を考える
家具が少ないと殺風景な印象を与えますが、多すぎるのもゴチャゴチャしてしまいます。家具を配置する際、一か所にまとめて配置すると、部屋に広いスペースが作りやすくなります。
同じ家具の数であっても、部屋全体に家具を配置するよりも部屋が広く見えます。一般に、部屋の広さは、家具が占める占有率の3倍であるのが理想と言われていますので、家具を配置する際の目安としましょう。
ポイント④統一感のある家具を選ぶ
色も形も違う家具を並べると、雑な印象を与えてしまいます。家具を選ぶ際はなるべく統一感のある家具を購入した方が、部屋に配置をする際にすっきりとします。
統一感のない家具を使わなければならない場合、もっとも背の高い家具の高さにあわせて棚を作る、奥行きが合わない家具は、もっとも奥行きのある家具に合わせて配置するといった工夫をすることで、配置した家具への違和感を覚えることが少なくなります。
ポイント⑤目の錯覚を利用して配置する
家具の配置によって部屋を広く感じさせる方法に、目の錯覚を利用するという手があります。これは、手前にあるものは大きく、奥にあるものは小さくすることで、奥行きがあるように見えるという方法のことです。
家具を背理する際、部屋の奥に小さな絵を飾ったり、もっとも奥にあるものに合わせて手前に大きめの家具を配置するなど、ちょっとした工夫をしてみましょう。
家具の配置のコーディネート基本例①【リビング】
くつろぐスペースはテレビの配置からはじめる
リビングのレイアウトを考える際、リビングで何をするのかを想像することからはじめましょう。多くの場合、テレビを見る、ゴロゴロしながらくつろぐといったスペースとなるはずです。そこで、リビングの家具の配置では、テレビをどこに置くのかということが重要となります。
テレビが見やすい場所にくつろぐ空間が生まれる
部屋のレイアウトによっては、リビングとダイニングがいっしょになったリビングダイニングの場合も考えられますが、いずれの場合も、テレビを配置する反対側にソファやテーブルを置くことになります。
ソファを選ぶ場合、テーブルを置くスペースも考えて購入するようにしましょう。ソファは意外とスペースを取るため、購入の際は十分に考慮した方がベターです。
家具の配置のコーディネート基本例②【リビング】
テレビを窓と直角に配置するレイアウトは王道
窓のそばにリビングを作ると、日差しなどで温かく、景色を楽しむこともできます。このため、窓辺にリビングをレイアウトすることはよくありますが、ここでポイントとなるのがテレビの配置です。
テレビを窓から見て90度に配置すると、テレビが見やすいように、テレビの向かいの位置あたりにソファを置くことになります。このレイアウトを採用すると、テレビとソファの間に空間が生まれ、部屋をすっきりとした印象にしてくれます。
窓に平行してテレビやソファを配置するときの注意点
窓がどこに位置するのかによって、リビングのレイアウトは変わってきますが、窓と並行してテレビやソファを置く以外にレイアウトできない場合もあります。
そんなとき、窓に背を向けるようにソファを置くのか、窓の外が見えるようにテレビを窓側に置くのかによって、リビングで過ごす印象がちがってきます。
窓の外にすばらしい景色がある場合、テレビを窓側に配置したほうがいいでしょう。いずれの場合も、窓の外が明るい場合、テレビが見えにくいことがありますので、気になる方は注意しましょう。
家具の配置のコーディネート基本例③【リビング】
部屋の角にテレビをおいて隙間をうまく使いこなす
リビングの家具を配置する際、部屋の角がどうにもならないことがあります。そんなときには、部屋の隅にテレビを置いて有効利用するというレイアウトの方法もあります。
リビングにソファを置かない場合など、テレビがどの角度からも見られるというメリットがありますので、一人暮らしのワンルームの部屋などで活用できるレイアウトです。
リビングの角にはグリーンを置いて自然感を出す
リビングの角にテレビを置くのはちょっとという方は、好みに合わせて観葉植物などを置くとナチュラルな印象になります。あえて家具を増やさなくても、部屋の角を利用する方法はいくらでもありますので、試しに飾ってみてはいかがでしょうか。
ただし、植物は枯らさないようにしましょう。しっかりと管理して、リビングを清々しい雰囲気にしていきたいです。
家具の配置のコーディネート基本例④【ダイニング】
ダイニングの必須アイテムであるテーブルが決め手
ダイニングで決め手となるのはテーブルです。ダイニングとは食堂のことで、食事を食べるスペースということになります。テーブルといっしょにイスも購入することになりますので、ダイニングの家具は占有率の高い家具となります。
生活スタイルに合わせて、どれぐらいの大きさのテーブルにするのか、イスは何脚必要となるのかを考える必要があります。
キッチンとの動線も考慮することが大切
ダイニングはたいていキッチンのそばにありますので、キッチンとの動線も重要なカギとなります。キッチンといっしょになったダイニングキッチンだと、最近ではカフェ風のテーブルセットなども人気です。
一人暮らしやカップルであれば、二人用のテーブルで十分ですが、結婚されていたら家族の分も想定してテーブルを選ぶ必要があります。
また、あまり大きな家具を購入してしまうと、引っ越しの際などに邪魔になることもありますので、さまざまなシチュエーションを想定して家具を選ぶようにしましょう。
家具の配置のコーディネート基本例⑤【ダイニング】
ワンルームではミニマムなダイニングがおすすめ
ワンルームの部屋では、ひとつの間取りにキッチン、ダイニング、寝室も兼ねるため、すべての家具をコンパクトにまとめていかないと、室内がゴチャゴチャになってしまいます。
ちょっとしたスペースも有効に使って、無駄のない配置を心がけたいです。テーブルを配置する場合は、高さのあるテーブルだと、食事や仕事などに有効的に使えます。
テーブルの形状と必要なスペースを計算しよう
ダイニングのテーブルを購入する際、テーブルを置くことでどの程度のスペースが占有されるのかを想定する必要があります。忘れてはならないのは、イスを引くスペースです。
テーブルをどこにどう配置するかによって、イスを引くスペースも変わってきます。イスを引くスペースはだいたい75cmほどと計算して、どこにどれぐらいのサイズのテーブルを配置するのかをしっかりと計算してみましょう。
家具の配置のコーディネート基本例⑥【ダイニング】
ダイニングソファを活用してみるのも手
ダイニングに配置するテーブルセットをソファにしてみると、リビングのようにくつろぐ空間も確保できます。一人暮らしでもソファを置きたい場合、二人掛け用のコンパクトなソファを配置し、ソファに合ったテーブルを選べば、食事をしながらのんびりとリラックスできるスペースを作ることもできます。
ダイニングソファを購入する際の注意点とは
ソファを購入する際、ソファの張地をどうするのかは重要ポイントです。皮や合皮タイプのソファは、汚れがつきにくいなどのメリットがありますが、やわらかい印象ではなくなります。
布タイプのソファは、やさしい肌触りがありますが、汚れがつきやすいというメリットがあります。ダイニングソファを選ぶ際、汚れにくいという点は重要です。布タイプのソファを選ぶ際は、カバータイプかどうかなどの確認を必ずすることが大切です。
家具の配置のコーディネート基本例⑦【書斎】
書斎のキーポイントは本の量と本棚の位置
書斎のレイアウトでは、何と言っても本棚が重要なポイントとなります。どれぐらいの所有量の本があるのかによって、本棚の大きさや本棚の位置が変わってきます。まずは収納しようと考えている本棚に納めたい本の量を確認しましょう。その量によって本棚をどこに配置するのかが決まってきます。
本棚とデスクの配置次第で書斎はスッキリ
本の収納量が決まったら、本棚をどこに配置するのかが決まります。本棚のエリアが決まったら、デスクをどこに置くのかを考えましょう。
本棚の前にデスクを置き、背後に本棚を配置するレイアウトにした場合、本棚への移動が楽になるというメリットがありますが、本棚とイスを引くスペースが必要となるため、ある程度、広い書斎である必要があります。
家具の配置のコーディネート基本例⑧【書斎】
本棚とデスクをひとつにするコツを投入
狭くても書斎が欲しい場合、リビングの一角に書斎を作るというアイデアもあります。これは本棚とデスクをひとつにすることで可能となります。高さをうまく利用した本棚のスペースにデスクを埋めることで、本棚に囲まれた書斎ができあがります。
コツを使えば、書斎がなくても書斎スペースは作れるというわけです。
本棚とデスクを一体化させればどこでも書斎が可能
本棚とデスクうまくひとつにすることができれば、部屋の片隅に書斎を作ることが可能です。狭い書斎スペースでは、収納する本の量を調整するようにして、煩雑にならないように工夫してみましょう。
書斎は、その人の好みで大きくタイプが分かれますので、どういう書斎にしたいのかを十分に考慮して、コツをつかんでステキなスペースにしたいです。
家具の配置のコーディネート基本例⑨【書斎】
デスクの大きさはデスクで何をするのかで決定
書斎ではデスクの大きさも重要となります。デスクで何をするのかによってデスクの大きさが変わりますので、それに合わせたデスクを選びましょう。
ノートパソコンとA4サイズのノートだけのスペースでいいのか、大型画面のデスクトップパソコンにたくさんの書類を置くスペースが必要なのかなど、仕事の内容でも異なってきます。
物置にならないようにデスクを選ぶコツを忘れずに
家具を購入する際、ひとめぼれで衝動買いしてしまうことがありますが、これは危険です。うっかり大きさなどを考えずに購入してしまうと、せっかくの家具が物置になってしまいます。家具は部屋のスペースを占める大きな買い物ですので、しっかりと考えてから買うことをおすすめします。
家具の配置のコーディネート基本例⑩【寝室】
寝室のレイアウトのコツはベッドの配置
寝室は一日のうちの3分の1ほどの時間を過ごす貴重な部屋です。快眠を実現するためにも、寝室のレイアウトやコーディネートはしっかりと行いましょう。また、寝室の大半を占めるベッドは、寝室を配置する上で重要な家具です。部屋の広さとベッドの大きさを考慮して、より快適な寝室を作っていきましょう。
ベッドを壁側に配置する際に注意したいこと
ベッドを壁にくっつけるように配置する際、注意しなければならないことがあります。それは、ベッドと壁の間に隙間を作っておくことです。この隙間がないと、ベッドメイキングができません。この隙間のせいで、通路が狭くなってしまうこともありますが、寝室ではあまり動き回る必要はないとも考えられます。
家具の配置のコーディネート基本例⑪【寝室】
ベッド以外の家具を考慮したコーディネートのコツ
寝室にベッドを配置する際、室内の収納スペースや窓の位置を考えながら、ベッドの位置を決めていきます。収納スペースがある場合、戸の開け閉めに必要なスペースを確保する必要があります。また、窓の外の景色によって、窓がベッドのそばにあったほうがいいのかどうかを決めましょう。
チェストやドレッサーの占有スペースを計算して
寝室にチェストやドレッサーといった家具を配置する際、使用スペースも考慮して配置することを心がけましょう。チェストの配置はさほど注意する必要はありませんが、ドレッサーはイスを置く場合、イスを引くスペースも必要となります。
とくに広い通路スペースは必要とはならないものの、使用するスペースのことは考慮しないと使いづらくなってしまいます。
家具の配置のコーディネート基本例⑫【寝室】
壁を使った収納スペースで寝室を広く見せるコツ
寝室に収納スペースを配置できない場合、収納可能なベッドを購入するか、ベッドを配置するスペースの壁に収納棚などを作るという手もあります。こうすることで寝室の空間が広がるため、寝室が広く見えるようになります。
棚から物が落ちないように耐震対策もしっかりと
ベッドの頭上に棚があると、物が落ちてくるのではないかと心配になります。地震を想定して耐震用につっかえ棒をつけておくなどの対策をする必要があります。狭くても快適に住むためにはさまざまなコツを取り入れることが大切です。すぐれたアイデアをどんどん取り入れて、快適なスペースを作っていきましょう。
家具の配置やレイアウトを変えて楽しい毎日を
家具の配置や部屋のレイアウトを変えるだけで、部屋の雰囲気が変わり、気分も新鮮になれます。今回ご紹介した家具の配置のコーディネート例を参考に、ちょっとしたコツを使ってさっそく部屋のレイアウトを変えてみてはいかがでしょうか。
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