芝を刈る時期や頻度などすべてご紹介
ようやく手に入れた憧れの芝生の庭。せっかく夢を実現しても、放っておくと、芝生はだんだんと弱っていってしまいます。とはいえ、どの時期に、どれぐらいの頻度で、何を目安に芝刈りをするタイミングを見ればいいのかよくわからないもの。また、芝の長さや芝刈の頻度、季節による芝刈りのタイミングのちがいなども、実ははっきりとわかっていないことが多いです。そこで今回は、スムーズに芝刈りを行うため、芝を刈る時期や季節、芝の長さによる目安やタイミング、芝刈りのコツや手順などまとめてご紹介したいと思います。
芝刈りをするのはなぜ?
ようやく手に入れた念願の芝生の庭。どんな季節もどの時期も、いつまでも美しい芝生でいるためには、芝生を健康的に育てていく必要があります。そのためには、芝生の根元の方まで日光を当てて、ほかの植物と同じように、しっかりと管理して育てていく必要があるのです。だからこそ、芝生の長さを把握することは重要で、長いまま放っておくと、芝生は弱ってしまいます。したがって、習慣的に芝刈りを行い、芝生全体に日光が当たるようにして、芝生を丈夫に育てていく必要があるのです。
重要なのは芝生を刈る目安やタイミング
芝刈りを行っていく上で、知っておきたいのが、その目安やタイミングです。どれほどの長さになったら作業を行う必要があるのか、そのタイミングを知るにはどうしたらいいのかがわかれば、コンスタントに芝刈りができるからです。ただ、実際には、それがよくわからないという方も多いかと思います。そのためにも、まずは芝生の種類やその特徴を知る必要があります。どれぐらいの時間でどの程度の長さに成長するのかなどがわかれば、芝を刈る目安にもなるからです。
芝生の種類と特徴
芝生にはさまざまな種類があります。大きく分けると、日本芝と西洋芝に分類されます。一般に、日本芝は暑さに強く、西洋芝は寒さに強いという特徴があります。ただ、西洋芝の中には暑さに強い品種に改良されたものもあるため、あくまでも目安として考えた方がいいでしょう。時期に応じた管理方法も多少異なります。芝生の種類と特徴を知ることはとても大事です。
日本芝は日本の気候に合っている
日本芝と呼ばれる芝では、野芝、高麗芝、姫高麗芝などがよく市販されています。いずれの品種も、日本の気候に合っており、育てやすいタイプと言えます。ただし、寒さに弱く、冬になると休眠期に入るため、芝は枯れてしまいます。春になると、緑色の芝が生えてくるため、一年間の季節感を感じることのできる芝生です。
西洋芝は刈る頻度が高い
一般に寒さに強いと言われる西洋芝。北海道などの涼しい地域で使われている芝生のため、南部の地域では育てるのが難しいと考えられます。ただ、西洋芝には暖地型と呼ばれるタイプの芝生があり、高温にも対応した芝生となっています。一般に葉の色が明るく、生育が早いタイプの芝もあるため、芝刈りを頻繁に行う必要があります。
芝刈りの季節と時期とは?
芝が生長する時期によって芝刈りの季節と時期は決まります。品種によって多少異なりますが、一般に春先から秋ごろまでの季節が芝刈の季節です。日本芝は一般に5月ごろ~10月ごろ、西洋芝は3月ごろから11月ごろと言われています。冬の間は休眠期ですので、季節がよくなる春ごろになったら、芝生の様子を確認し、芝を刈る準備を始めましょう。
芝生の長さを考える
芝生が生長する時期を確認したら、芝刈りの際の長さも決めておきましょう。芝生の長さは好みによってそれぞれです。長めの芝生がいいという方もいらっしゃれば、短めがいいという方もいらっしゃいます。どちらの長さがいいという決まりはありませんが、長さによって芝生の雰囲気も異なります。芝生の長さが短い方がすっきりとした印象となり、長い方が緑が濃く、フサフサした印象となります。
芝の長さから見た芝刈りの目安
芝を刈るタイミングの目安として、芝生の3分の1以上は刈らないという鉄則のようなものがあります。これは、芝の茎のあたりに生長点があり、この部分を切り取ってしまうと、芝生が枯れてしまうことがあるため、3分の1以上は刈らないようにするのです。したがって、芝生が伸びきってしまっても、思い切り刈ることはしません。芝生が生長してきたら、芝の長さとこの鉄則を鑑みるようにしましょう。
芝刈りのあとに芝生が茶色になったら
芝生を短く刈り過ぎてしまったり、生長点を切り取ってしまったりすると、芝生が茶色くなってしまい、枯れてしまいます。刈ってしまったものは仕方がありませんが、枯れてしまった芝生を復活させるには時間がかかります。しっかりと水やりをして、必要な肥料を施し、新しく葉が生えてくるようにしっかりと管理する必要があります。
芝刈りのタイミングや頻度
芝刈りのタイミングや頻度は、芝の種類や好みの長さなどによってまちまち。また、芝生を3分の1以上刈らないという鉄則もあるため、こうしたさまざまな条件を加味して考える必要があります。ただ、だいたいの目安として、タイミングや頻度がわかっていると、スケジュールが立てやすいため、参考にすることをおすすめします。
日本芝を刈るタイミングや頻度
日本芝では、冬の間は休眠期となるため、芝刈りの必要はありません。芝刈りの季節は3月以降で、細かい品種によっても多少違ってきますが、だいたい月に2回程度を目安としておくとよいでしょう。もちろん、好みの芝の長さによってもそのタイミングが違ってきます。あまり伸びすぎにならないように注意しましょう。
西欧芝を刈るタイミングや頻度
西洋芝も、冬の間は休眠期となります。芝刈りの季節は春以降で、芝の生長に応じて芝を刈るタイミングや目安を考えていくようにします。春先よりも秋ごろの方が生長が早いのが一般的であることから、秋の方が芝を刈る回数が増えます。また、西洋芝の場合、芝刈りを頻繁に行うことで、芝が健康的になるため、小まめに芝刈りを行った方がよいでしょう。
芝刈りのための道具の選び方
芝刈りの際に準備しておきたい道具は芝刈り機でしょう。さまざまなタイプの芝刈り機がありますので、お庭にあったタイプで、芝刈りの作業が楽しくなるような機械を選ぶようにしましょう。手動式、電動式、エンジン式など、動力にも違いがあるほか、ロータリー式、リール式など、刈る歯の種類にも違いがあります。選び方の基準として、庭の広さを基準にするのがいいとされています。小さな庭に大きな芝刈り機は使いにくいし、反対に大きな庭では手動式の芝刈り機では作業がはかどりません。
日焼け用の服装やその他の道具も忘れずに
実際に芝を刈る作業に入る前には、芝刈り機などの道具のほか、日焼け対策の服装や道具なども忘れずにそろえましょう。屋外での作業となるため、麦わら帽子をはじめとする帽子、長そでのシャツやズボン、長靴や軍手などは必須です。また、スコップ、はさみなどの小道具、必要に応じて肥料散布機などの道具もそろえていきたいです。
芝刈りのやり方の手順とコツ①
さて芝刈りをはじめようと道具を準備したら、まず取りかかりたいのが庭の掃除です。というのも、芝生の上に石やゴミがあると、スムーズに芝刈りの作業ができなくなるほか、芝刈り機の歯が壊れてしまうこともあるからです。まずは芝生の上をきれいにして、芝生の上に邪魔なものがない状態にしておくことが、気持ちよく作業するコツでもあります。
芝生の長さなどを確認する
芝を刈る前に、刈る芝の長さをチェックしましょう。刈り過ぎると芝生が枯れてしまう原因にもなります。通常、芝刈り機は刈る芝の長さを調整できるようになっています。芝刈りをする季節や時期、芝生の種類や特徴などに応じて、どれぐらい刈るのかを決めましょう。そのためにも、芝生の種類を知っておくことはとても大切です。
芝刈りのやり方の手順とコツ②
芝生の上をきれいにしたら、さっそく芝刈り機で芝を刈ります。やり方のコツとして、芝が伸びている箇所をやみくもに刈るのではなく、まずは一方向にていねいに刈るようにします。たとえば、南北方向か東西方向などのように方向を決めて芝刈りを行いましょう。端から端までていねいに行うことも重要なコツです。
端の方はうまく刈れないことも
美しい芝を維持するためには、一度に芝刈りを終わらせようとはせず、何回かに分けて行います。一回目にいち方向へと芝刈りを行うとき、端の方がうまく刈れないこともあります。一回目の芝刈りではあまり気にせずに行うようにしましょう。最後の仕上げで端の方をていねいに刈れば問題ありません。
芝刈りのやり方の手順とコツ③
芝刈りを一通り終えたら、一回目に行った方向とは90度異なった方向へと芝刈りを行うのが手際よく芝刈りをする手順でありコツでもあります。一回目に南北方向へと芝刈りを行ったら、二回目は東西方向へと行うという手順です。やり方は同じで、端から端までていねいに芝刈りを行います。
二回目の芝刈りで芝の状態が変わる
二回目の芝刈りをしていると、芝の状態がずいぶんと清潔になっていくのがわかります。また、芝刈り機によってできてしまった刈り残しも、二回目の芝刈りによってなくなっていき、芝全体がリフレッシュした印象を受けます。このため、たとえ面倒であっても、芝刈りは複数回行うやり方をおすすめします。とくに夏場の芝の生長期の時期は、芝刈りが大変になりますが、芝を元気に育てていくためのコツとして、二回行うようにしましょう。
芝刈りのやり方の手順とコツ④
芝生全体の芝刈りが終わったら、布石や芝の際などをていねいに刈っていきましょう。芝刈り機ではうまくできない箇所は、芝刈り用のはさみや電動のバリカンなどを使います。とくに、芝生と花壇の際などはていねいに芝生をカットしましょう。
際の芝刈りはていねいさが勝負
芝生をきれいに維持していると、不揃いの芝生の際が目立ってしまいます。芝生の際をきれいにするやり方は細かい手作業となりますが、ていねいに行うことで美しさが引き立ちます。とくに、肥料を多く使っている花壇は要注意。芝生が入り込むと、取り除くのがむずかしくなりますので、なるべくていねいに作業しましょう。
芝刈りのやり方の手順とコツ⑤
芝刈りが終わったら、最後に芝の刈りかす(サッチ)の処理です。芝刈りをした後は、必ず刈ったかすを熊手などを使って取り除くようにしましょう。サッチをそのままにしておくと、芝に水分がたまり、芝生の病気や不健康を招きます。見た目にもあまりきれいではありませんので、芝生の美しさをキープするためにも、必ずサッチは処理するようにしましょう。
サッチの処理はいろいろ
サッチをゴミとして出す場合、地域のルールに従う必要があります。サッチを何らかの形で再利用したい場合、時間がかかりますが、土と混ぜて堆肥にするという方法もあります。また、芝生はなかなか分解しないため、サッチを乾燥させてワラの代わりに利用するという方法も有効です。いろいろな方法を試してみましょう。
芝刈りの後の手入れのやり方
以上のような手順で芝刈りを終えたら、必要に応じて芝生に肥料を撒き、最後に水やりを行います。肥料を散布する際も、芝刈りの手順と同じように、南北方向と東西方向の2方向から行うと、均等に撒くことができます。最後の仕上げに、芝生が元気よく育つように水やりをしましょう。
芝刈り機の掃除も忘れずに
芝刈り機は、毎日使うものではありませんが、定期的に頻度よく利用するもの。一回の使用の後、まめに掃除しておくことで、いつまでも利用することができます。掃除をしないままにしておくと、機械や刃がさびてしまうこともあります。シーズンが終わったら、しっかりとした掃除をする必要がありますが、定期的に掃除をすることも大切です。
芝刈りで注意するべきこと
芝生が伸びすぎてしまった場合、めんどうですがハサミなどを使って伸びている芝生の葉をていねいに刈る必要があります。一気に刈りこんでしまうと、芝生の生長点も切り取ってしまいかねません。まずは伸びている葉を切り、しばらくしてから芝刈り機で刈るなどして、トラブルを避けるようにする必要があります。
季節によって頻繁に芝刈りを
芝生は頻繁に手入れをすることで健康に育っていきます。そのため、芝刈りは頻度よく行うことが大切です。芝が伸びすぎてしまわないうちに芝刈りを行い、元気で美しい芝生を作ってあげましょう。なお、水やりは日中の暑い時間帯ではなく、朝方か夕方の涼しい時間帯に行いましょう。葉焼けによって芝生が弱ってしまいます。
美しい芝生の庭を実現させよう
芝刈りをする目安やタイミングは非常に重要です。正しいやり方で、時期や季節に応じた頻度で、手順やコツを押さえながら行うようにしましょう。美しい芝生を実現させて、自慢の庭を作っていきましょう。
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