そもそも、クリスマスって?
なぜ、靴下なのかを考える前に、クリスマスっていったい何の日なのでしょう、なぜ飾りつけをしてお祝いをするのでしょうか。
今では、年末の一大イベントとして、日本ではその由来もよくわからないままに、クリスマスツリーを飾ったり、クリスマスプレゼントを用意したりしています。周りの華やかさにつられて、何となく子供と楽しんでいるのではないでしょうか。
クリスマスは何の日?
クリスマスを英語で書くと「Christmas」です。つまり、「Christ」(キリスト)の「mass」(ミサ)となります。キリストの誕生を祝う日です。聖書には、この日に生まれたとは記されていないため、誕生日ではないとされています。
日本では、キリスト教といえば、クリスマスが一大行事のようになっていますが、キリスト教で一番重要とされているのは、クリスマスよりも復活祭です。
キリストはいつ生まれたの?
キリストは馬小屋で夜に生まれたといわれていますが、文献を調べてもそれがいつなのかはっきりとした日付はわかっていません。西暦がキリストの生誕を基準にしているのに不思議ですよね。不思議さを持っているからこそ偉大な神なのかもしれません。
クリスマスとサンタクロース
クリスマスにはサンタクロースが登場してきます。では、サンタクロースとは、どんな人なのでしょう。赤い服を着て、白いひげの人なのか。なぜ、クリスマスになれば登場してくるのか、その由来を見てみたいと思います。
サンタクロースって誰?
サンタクロースは、赤い服を着て子供たちにプレゼントを持って来てくれる伝説の人ですが、4世紀ごろ、現在のトルコがある場所にあたる小アジアのミュラに実在した、司教の聖ニコラスに由来すると言われています。
聖ニコラスとは
聖ニコラウスは、キリスト教の神学者です。12月6日に亡くなったとされ、12月6日は、ドイツやスイスなどでは聖ニコラウスの日として、子供たちはプレゼントがもらえます。
聖ニコラスは貧しい人や子供たちのために、贈り物をしていたと伝えられています。今では、子供の守護聖人となっています。
サンタクロースの住んでいる場所は?
1927年にフィンランド国営放送局によって、ラップランド東部にあるコルヴァトゥントゥリ(耳の山)を、サンタクロースが住んでいる正式な場所として宣言されました。ここで、サンタクロースは、お手伝いの妖精と一緒に住んでいます。
サンタクロース村
サンタクロースは、フィンランドで暮らしているとされています。フィンランドの北緯66度33分のロヴァニエミというところにサンタクロース村があります。そこで妖精たちと一緒に暮らしているそうです。ここへ行けば、1年中サンタクロースに会えるそうです。
グリーンランド国際サンタクロース協会
グリーンランドにも、サンタクロースが住んでいるとされています。1957年に「グリーンランド国際サンタクロース協会」が設立され、そこに、公認のサンタクロースが所属しています。
なぜ、クリスマスに靴下?
サンタクロースのモデルとされている聖ニコラウスの伝説が由来となっています。娘を身売りしようとしていた貧しい家族を救うために、窓から金貨を投げ込みました。その金貨が、暖炉のそばに干していた靴下に収まりました。このお金で幸せに結婚できたというです。
クリスマスの靴下についての逸話
聖ニコラウスが貧しい娘を救った逸話に由来しています。聖ニコラウスの近所に貧しい家族がいました。そこには、娘が3人住んでいました。娘を身売りしなければないくらい貧しい生活を送っていました。
それを知った聖ニコラスが、煙突からお金を投げ入れると、そのお金は、暖炉のそばに吊るしてた靴下の中に入ったそうです。おかげで娘は救われました。この話が由来となって、サンタクロースは暖炉のそばにぶら下げた靴下にプレゼントを入れてくれるという話になっていきます。
クリスマスの靴下を置く場所は?
暖炉のそばに干していた靴下に金貨が入ったという逸話に由来するので、クリスマスの靴下を置く場所は、本来は暖炉のそばに吊るのが正解となります。それがやがて、モミの木やベッドのそばに靴下を置くというようになっていきました。
なぜ、枕元が靴下の場所なの?
聖ニコラウスの逸話からすると、暖炉のそばに吊るすのがおすすめの置き場所なのですが、日本では子どもたちは、クリスマスの靴下を枕元に置いて寝ます。
日本には、暖炉のある家が少なく、大きなクリスマスツリーを置く場所も少ないなどの理由により、クリスマスの靴下の置き場所が枕元になったのではと考えられます。
クリスマスの靴下はどうしてぶら下げるの?
暖炉のそばにぶら下げていた靴下に、クリスマスツリーがプレゼントを入れてくれたという逸話から、クリスマスの靴下は、ぶら下げられるようになりました。
クリスマスの靴下をぶら下げてみよう!
聖ニコラウスの逸話に由来する話ですから、次のクリスマスには、子供たちと飾りつけをするときに、靴下を壁に吊るしてみてはどうでしょう。なぜって子供たちに聞かれたら、靴下の由来を話してあげると、人気のおもちゃが入るかもしれないと思って、一生懸命飾りつけをしてくれると思います。
プレゼントがクリスマスの靴下に入らない!
子供たちが待ちわびる人気のクリスマスプレゼントって大きくて靴下に収まりそうにないことがよくあります。そんなときは、サンタクロースも困ってしまかもしれません。
サンタクロースが困らないように、前もって子供たちと大きな靴下を作ることをおすすめします。子供たちも張り切って靴下の準備をしてくれるはずです。
なぜ、クリスマスの靴下にはお菓子なの?
クリスマスといえば、靴下ではなくお菓子を詰め込んだブーツが人気の商品になっています。これは、日本独自の文化のようです。クリスマスケーキやクリスマスブーツは、今や日本のクリスマスでは人気の商品になっています。
単に飾るだけでなく、それを活用して商品にしてしまうところが日本人的といえば日本人的です。そんなお菓子の詰まったクリスマスブーツは、子供たちへのクリスマスの手土産としてもおすすめです。
クリスマス飾りと靴下
クリスマスになれば、街角はイルミネーションで飾られ、人気の洋菓子店ではおすすめのケーキがアナウンスされ、おもちゃ屋さんは、子供たちに人気の商品を大々的にアピールします。人気やおすすめの左右されることなく、クリスマスの逸話を大切して、お家でクリスマスを楽しんでみてはいかがでしょうか。
クリスマス飾りをしよう!
クリスマス飾りの主役はやはりクリスマスツリーです。クリスマスツリーが登場すると、一気にクリスマスの雰囲気が出てきます。松ぼっくりに色をつけるだけでも、立派なオーナメントになります。子供たちとワイワイガヤガヤと飾りつけするのがおすすめです。
クリスマスの靴下を作ろう!
子供たちと一緒に靴下を手作りするのをおすすめします。プレゼントが入ることを想像しながら一生懸命作ってくれるはずです。そんなときに、なぜ、靴下なのかを子供たちに教えてあげてください。
クリスマスの色
クリスマスの色といえば、赤と緑です。サンタクロースの服も赤ですし、クリスマスの靴下の色も赤と緑がほとんどです。なぜ、赤と緑なのでしょうか。
クリスマスの赤
赤は、イエス・キリストが流した血の色を表していて、キリスト教においては、重要な意味を持ちます。祭礼のときには、枢機卿(すうききょう)の法衣の色としても用いられており、白に続いての神聖です。
この法衣の色は「カーディナル(枢機卿の意)レッド」と呼ばれています。また、クリスマス飾りに用いられるヒイラギの赤い実はイエス・キリストの血にたとえられています。
クリスマスの緑
クリスマスに登場するものといえば、モミの木とヒイラギです。常に緑色で、永遠の命を表しています。また、モミの木の葉は十字架のような形をしているため、十字架とにたとえられています。ヒイラギの葉の棘はイエス・キリストの受難にたとえられています。
サンタクロースと暖炉
サンタクロースは暖炉の煙突から、家の中に入ってプレゼントを届けてくれるというイメージがありますが、どこからそんな話になったのでしょうか。
聖ニコラウスの逸話に由来
聖ニコラウスの逸話は、暖炉のそばに干していた靴下に投げ入れた金貨が入ったというものでした。決して、暖炉の煙突をよじ登り、家の中に入っていったという話ではありません。
しかし、この逸話がもとになり、サンタクロースは、暖炉の煙突からプレゼントを持ってやって来てくれるとなっていきました。
子供にとっておすすめのクリスマスとは
クリスマスは日本人にとって、12月のなくてはならないイベントになりました。12月になると、街角はクリスマスのイルミネーションで飾り付けられ、テーマパークの人気のキャラクターの服装もサンタクロース仕様になります。
クリスマスの意味を教えてあげよう!
クリスマスはただ楽しかっただけで終わらせないように、子供たちとその由来や逸話についてもう一度考える場所にしていきましょう。なぜ靴下なのかもその一つです。子供たちが、靴下を吊るすことになった由来を知ると、クリスマスの捉え方が変わってくるかもしれません。
まだある由来を知らないキリスト教行事
クリスマスの靴下だけでなく、なんとなく流行だしているけど、その由来をしらない行事がまだまだたくさんあります。イースター・エッグのほうが有名になってきた復活祭もそのひとつです。
復活祭
キリスト教で最も重要視されているお祭りで、キリストの復活を祝うものです。春分の日以降で、最初の満月から数えて最初に来る日曜日となっています。
キリストが処刑されたあと、実は復活していたという話に由来しています。日本でも、最近取り上げられるようになっていますが、なぜ、祝うのかよりも、イースター・エッグのほうが有名になってきたりしています。
イースターエッグ
イースターエッグは、復活祭を祝うために色とりどりに飾り付けした鶏の卵を指します。卵は、復活の象徴とされています。イエス・キリストが処刑されてから、この世に復活したということを、卵で表現しています。殻を破って生まれる姿を、死から復活するイエス・キリストになぞらえています。
まとめ
クリスマスには靴下が付きものとはわかっていても、なぜ靴下なのかを知っている人は少ないと思います。靴下だけでなく、なぜ、12月25日なのかなど、靴下だけでなくクリスマスについて知らないことがまだまだあります。これを機会に、クリスマスについて調べてみてください。
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