モンステラとは
モンステラは和名で鳳莱蕉(ほうらいしょう)と言います。サトイモ科の多年草で原産地は熱帯アメリカです。ツル科の植物なので、自生地では樹木や岩に太い気根を伸ばしてからみつくように生育します。原生地の熱帯雨林気候区は雨季と乾季に分かれているため、モンステラは比較的耐陰性(植物が日照不足に耐えて生育する能力)や耐寒性に優れているので、日本の室内でも元気に育てることのできる観葉植物です。
モンステラの名前の由来は
モンステラという名前はユニークな葉の形からラテン語で怪物を意味する「monstrum」(英語で「monstrous」巨大な)の語源から来ています。観葉植物としてのモンステラを見てもモンスターのイメージは湧きませんが、熱帯雨林で育つ野生のモンステラは大きく、迫力があり且つグロテスクで「怪物」の由来も納得出来ます。
モンステラの花について
モンステラはまれに花が咲き、実もなることがあります。花は棒状の肉穂花序(にくすいかじょ)と言われる部分と、その周りの仏炎苞(ぶつえんほう)と言われる部分で出来ていて、水芭蕉に似た花を咲かせますが、観葉植物として鉢で育てられているモンステラはめったに花を咲かせることはないようです。
モンステラの基本情報
科・属名:サトイモ科・モンステラ属(ホウライショウ属)
学名:Monstera モンステラ(属名)
和名:鳳莱蕉(ホウライショウ)
英名:Monstera
原産地:アメリカの熱帯地域
モンステラの特徴はユニークな葉っぱ!
モンステラは、葉っぱを楽しむ観葉植物?
観葉植物は花より葉っぱを楽しむ植物で、葉っぱの形や色や模様などに惹かれますが、モンステラもそのユニークな葉の形を楽しむ植物です。大きな葉っぱには深く切れ込みが入り、丸い穴も空いていておしゃれな観葉植物として高い人気がありますが、モンステラの葉に空いている穴は、熱帯雨林のジャングルに降る激しいスコールから身を守るためだと考えられています。
特徴のある葉っぱはインテリアにも!
1940~1960年代アメリカではミッドセンチュリーと呼ばれるモダンインテリアが流行しますが、その時期、斬新さを求める人たちのセンスにモンステラの特徴のある大きな葉っぱの模様が合致し、色んなインテリアに用いられるようになりました。現在でもモンステラ柄の人気は衰える事を知りません。
モンステラには英語の別名も
モンステラには「スイスチーズプラント」という別名があり、英語名では「おいしいモンステラ」という意味の「Monstera deliciosa」と呼ばれています。モンステラは成長とともに葉っぱの縁から葉脈の方に特有の切れ込みが入ったり、穴が空いたりと、葉っぱがとても特徴のある姿になりますが、その形がスイスチーズのようなのでこのような名前が付いたと言われています。
モンステラの和名の由来と種類
モンステラはサトイモ科のつる植物で、代表的な種類はメキシコなど中央アメリカ原産のM. deliciosa Liebm.で、和名を鳳莱蕉(ほうらいしょう)といいます。モンステラの種類は20種類とも40種類とも言われていますが、実を食べることができる種類はデリシオーサのみと言われています。その実は柔らかく、味はパイナップルやバナナにたとえられています。
モンステラの和名「鳳莱蕉(ほうらいしょう)」の由来
実の味がパイナップルやバナナにたとえられているわけですが、そのパイナップルの和名が鳳梨(ほうり)、バナナの和名が、甘蕉(かんしょう)や実芭蕉(みばしょう)と言われる事から、モンステラの和名の鳳莱蕉はこの2つの果物の和名からきていると言われています。
モンステラの種類と品種
モンステラの和名の由来はわかりましたが、モンステラの名はどれかの品種の名称ではなく、モンステラ属の植物全般の呼び名と言われています。一般に普及しているのは「ホウライショウ(デリキオサ)」か、小さく改良された「ヒメモンステラ」の2種類だけなので、これらを意味することが多いようです。
デリシオサ (ホウライショウ)
普通、モンステラと言えばこの品種の事をいいます。大きな葉と長く伸びたつるが特徴の大型品種です。
アダンソニ- (ペルツ-サ/ヒメモンステラ)
小型の品種で茎や葉が小さく、葉の切り込みが右と左アンシンメトリな特徴があります。「ヒメモンステラ」の別名でも親しまれています。
マドカズラ(フリードリッヒスターリー)
こちらも小型の品種で、葉には虫に食われたような無数の穴が空いていて、人気品種の1つですが、デリシオサと比較して耐陰性や耐寒性に若干弱い品種です。
モンステラの花言葉①
花言葉は「嬉しい便り」
モンステラの花言葉の一つが「嬉しい便り」です。この花言葉の意味はモンステラの葉っぱの姿形から来ています。葉っぱに空いた穴や切れ込みを通して明るい太陽の光が差し込む様子から、明るい未来を連想させ、幸せがやって来るイメージを与えてくれます。そのような意味合いから新築祝いなどに贈られることが多いようです。ハワイでは希望の光を導くとして尊ばれています。
「壮大な計画」という花言葉
つる性のモンステラは、熱帯雨林の薄暗く過酷なジャングルの中で、周辺の樹に根を伸ばしながらぐんぐん伸びて葉を茂らせ光を吸収します。また葉っぱの穴や切れこみは下の葉にも光や水を届くように出来ています。このようにどんな逆境にもめげないモンステラの強い生命力から「壮大な計画」という花言葉がつきました。希望をもって必死に努力している人や新しく事業を起こそうとする人、開店祝いなどに贈るのにピッタリの観葉植物です。
モンステラの花言葉②
「深い関係」という花言葉
モンステラの花言葉には「深い関係」という意味もあります。うっそうとしたジャングルで生息するモンステラには葉に深い切込みが入っていますが、これも厳しい環境のなかで生き抜くためにそのような形になった、つまりジャングルとの非常に密接したかかわりの中でこのような形になった事から「深い関係」という言葉が生まれました。大切な人や愛する家族に花言葉と一緒に送るにふさわしい植物ですね。
モンステラの花言葉/誕生花のお話
モンステラの誕生花は9月30日、12月15日、12月21日、12月22日です。9月30日の人は並外れたセンスを持つ、天才肌タイプの人。12月15日の人は争いごとを嫌い、優しく穏やかで平和主義の人。12月21日の人は エネルギーに満ち溢れ、才能やチャンスにも恵まれ、人に羨望される性格と運勢の持ち主です。そして12月22日の人は先見の明があり、他人の影響を受けず我が道を行くタイプです。
モンステラの花言葉③
モンステラは、原産地のひとつであるハワイでは神聖な植物とされ、ハワイ語で「湧き出る水」という意味もあります。魔除けの効果も信じられていて、ハワイの花プルメリアとともに人々に親しまれています。では英語での花言葉を見ていきましょう。
英語の花言葉『happy letter(うれしい便り)』
『happy letter(うれしい便り)』という花言葉は穴の空いたモンステラの葉っぱから差し込む光の様子を、ハワイではモンステラの葉が希望の光を導くとして幸せを呼びこむ意味になっています。
英語の花言葉『dedication(献身)』
『dedication(献身)』という花言葉は、モンステラの原生地でもある、ハワイの人々の身近で根付き成長したモンステラは、人々に寄り添った存在であるという意味から来ています。
英語の花言葉『magnificent plan(壮大な計画)』
『magnificent plan(壮大な計画)』という花言葉の「magnificent」は「輝かしい」や「素晴らしい」などの意味もあり、ハワイの人々にとって喜ばしいことを表すときに使われます。
英語の花言葉『close connection(深い関係)』
『close connection(深い関係)』という花言葉は秘密めいた関係のような意味ではなく、「絆」のように密接な関係があるという意味合いで用いられています。
モンステラの風水効果①運気をアップ
モンステラの葉っぱは魔除けの意味があると言われていますが、過酷なジャングルで高さ3メートル以上にも成長する迫力ある姿を思えばそれもうなずけますね。さらに風水的にも良い気をもたらす観葉植物とされ、特に金運アップに効果があると言われています。ここからはモンステラの風水効果についてお話していきます。
モンステラの風水効果は金運アップ
モンステラはハワイ語で「湧き出る水」という意味があり、この「湧き出る」が、風水的に金運に良いとされています。そのためモンステラは金運や幸運の引き寄せの効果がとても高い観葉植物と言われています。特に貯蓄に効果があるそうですので計画的な貯蓄を始めるのも良さそうですね。
モンステラの風水効果は恋愛にも
モンステラの特徴は切れ目が入った大きな葉っぱですが、小さいうちは切れ目がなく、ハート型をしています。その形から「愛情を育てる木」という別名があり、恋愛にも効果があると言われています。風水的には恋愛運の方角は「東南」なので、東南の方角にモンステラを置いてください。モンステラの花言葉も『嬉しい便り』や『深い関係』などの花言葉がありますから、片思いの人にあなたの思いをしっかり届けてくれそうです。恋愛の効果を期待しましょう。
モンステラの風水効果②置き場所は?
モンステラは、家のどこに置いても縁起のいい植物なので、基本的に問題ありませんが、ここでは、より効果的な置き場所などをお話していきましょう。
部屋の四隅にも風水効果を!
四角い部屋の四隅はどうしても気の流れが停滞しがちです。その四隅に観葉植物を置くことで新鮮な気を取り入れることが出来ます。万物には「陰」と「陽」が宿っていて、モンステラは「陰」の気を持つアイテムで、「陽」ほどには、気の流れを刺激してくれませんが、むしろ緩やかな気を発し部屋に優しい気の流れができ、ゆったりとした癒しの効果を得ることが出来ます。
風水効果は家具などの角にも
「陰」の気を持つモンステラがさらに本領を発揮するのが、この「家具の角」への効果です。その方法はモンステラを家具の角や、鋭い物を覆い隠すように置くことです。角張ったところからは、するどい気が発せられていて、それが人に向かうと、人の運気が削れてしまいます。葉っぱの丸いモンステラはするどい気を和らげてくれますので、やさしくやわらかな運気をしっかり維持しましょう。
モンステラの風水効果③大切な方位
風水において方位はとても大切です。正しい方位が分からないとその効果も半減してしまいます。モンステラはどの方角に置けば効果があるのでしょうか。
風水効果は「南」がベスト
風水的にモンステラは「火」と「陰」の気を持つ植物で、「火」は美や才能を象徴し、「陰」は気の流れを穏やかにします。モンステラの、より効果がある方角は「南」です。南はモンステラと同じ「火」の気を持つ方角なので、相性的にも良く、才能や人気、芸術や教育、美などに関する運を高めることができます。南の風水カラーの赤系統の多用は気を強めすぎるので、緑や黄緑の葉の色で、じっくりと気を高めていくのが、風水的に一番効果がある置き方です。
恋愛運・結婚運を上げたいなら「東南」
先述の通り、モンステラの一番効果的な風水方角は「南」ですが、出会いや結婚など、あらゆる縁を引き寄せたい場合は、モンステラを「東南」に置きましょう。「東南」は風水で、出会いや結婚などの縁を取り持つ方角です。モンステラのハート型の葉っぱは、もともと恋愛運アップの効果がありましたよね、モンステラを東南に置くことで、更に効果を高める事が出来ます。恋愛運の風水カラーのピンクも一緒にレイアウト出来れば鬼に金棒です。
まとめ
モンステラは、金運UPや邪気払いに風水効果が期待されることや、モダンな観葉植物として開店祝いや新築祝などの贈り物として人気の高い観葉植物です。丈夫で病害虫にも強く、耐寒性と耐陰性も持ち合わせているので日本の家屋でも育てやすい事もうれしいですね。最近ではコンパクトなサイズも流通していますので、あなたのお部屋にピッタリの一鉢を見つけて、花言葉を思いながら癒しと風水効果を楽しんでみてはいかがでしょう。
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