秋のキャンプは寒さ対策が必要
夜は寒い
9月頃はまだ夜も暖かく過ごしやすいのですが、9月でも半ば以降になると寒いので防寒対策をしないとテントにこもるだけでは冷え込みます。また秋のように昼間の気温と夜の気温差が大きいと夜露が発生して荷物をタープなどの下に入れておかないとびしょ濡れになりやすいです。これくらい夜は冷え込むということなので秋キャンプでは、服装から過ごし方、寝具に至るまで寒さ対策をしないと寝るときに寒くて困ります。
10月半ばまでは昼は寒くない
問題となるのがどれくらいの防寒対策が必要になるかですが、秋は冬のように日中も寒いというわけではなく、昼間は寒くないので厚着しすぎるのもよくありません。アウトドアで汗をかいてしまうと着替えないと体温を奪われてしまうからです。昼間は寒くないので調整しやすい格好というのが大切になります。
11月はいつでも寒い
季節は晩秋と呼ばれるぎりぎり秋とも言える時期になると朝、昼、夜全て寒く、寒くない日はありません。晩秋になると本格的な冬キャンプと同じような防寒対策が必要になります。大型のテント内にストーブを導入したり、厚手のジャケットや毛布などを使ってねるときに寒くないようにしないと快適に過ごせません。
標高の高いキャンプ場はさらに寒さ対策が必要
紅葉は寒い場所から
紅葉狩りに出かけるときは山の方へ行きますよね。紅葉は寒い場所から始まるので山のほうが平地より一足先に秋色に染まります。キャンプ場も海辺と山間部に多いですが、紅葉と同じで海辺よりも山間部のキャンプ場は場所によっては10度ちかく気温差が出るので、9月でも相当寒くなる可能性があります。秋キャンプの魅力といえば紅葉に自然の恵みなどがありますが、山のキャンプ場は特に寒いので防寒対策をしっかり整えましょう。
標高と気温の関係
標高が100m高くなるたびに気温が0.6度下がると言われいます。例えば富士五湖の1つ四尾連湖にある四尾連湖水明荘キャンプ場の880mとなっているので単純に計算しただけですが、ふもとにある甲府市(標高250m)と比べると気温が3度以上変わってくるので、人によっては肌寒く感じます。さらに風が吹いていると体感気温が下がることから標高の違いというのは大切です。
秋キャンプの寒さ対策1
標高の低いキャンプ場を選ぶ
前述したように標高の高さで温度が大きく異なります。そのため防寒対策として最も簡単なのはシンプルに標高の高さでキャンプ場を選ぶということです。寒さだけではなく昼と夜の気温差が少なくなることで夜露の発生も少しはマシになることからキャンプを初めたばかりの方や初心者の方は標高の低いキャンプ場がおすすめになります。紅葉も気温が低くなると標高の低い場所でも見られるようになるので秋キャンプの醍醐味を味わえますよ。
基準を作る
秋になると寒くないキャンプ場は少ないので基準を作るというのも大切です。標高が500m以下のキャンプ場、近くに温泉があるキャンプ場など条件を作ってそこから絞り込んで行きましょう。手軽にできる防寒対策なので是非活用してください。初心者の方は立地だけではなく設備にも注目しておくことも大切です。
秋キャンプの寒さ対策2
夜は電源を有効利用
少し価格が高くなりますがキャンプ場には電気が使える電源付きのサイトがあるので、初心者の方は電源付きのサイトを利用しましょう。冬になると薪ストーブなど本格的なストーブを使わないと寒いですが、秋ならホットカーペットとこたつ(電源不使用)でも暖かいです。他にも電気ストーブを利用したり電気毛布を利用したりと、秋に丁ちょうどいい暖房器具は電気で動くものばかりなので手軽に暖がとれます。
寝るときは電源OFF
電気で暖かくなるものは燃焼しているわけではないので酸欠や一酸化炭素中毒になることはありません。しかし寝袋やテントなどは特殊な加工がないと一気に燃焼する素材なので安全のためにも寝るときは電源をオフにして置いたほうがいいですが、寝るときはに寒いのが嫌な方はタイマーを利用するようにしましょう。
秋キャンプの寒さ対策3
秋冬でも使えるテントを選ぶ
ソロキャンプをメインに楽しまれている場合、インナーがオールメッシュだったり上半分がメッシュになったテントを愛用している方も多いでしょう。夏は涼しく軽量で持ち運びしやすいことから人気ですが、メッシュのままだと寝るときに寒いというレビューが多く使いにくくなります。秋キャンプでは、寒くないように秋冬のキャンプでも使えるテントを新たに買うというのも立派な防寒対策になります。
秋冬のキャンプでも寒くないテントとは
寝るときに冷えないようにするにはインナーがメッシュではなく普通の生地のテントというのが大切です。ウルトラライトのように特殊なもの以外はメッシュとクローズに対応しているものが多いので安心です。次に大切なポイントはフライシートのスカート有無になります。スカートがあると秋の寒い風が入りにくくなるので比較的暖かいのですが、気密性が高すぎると結露が発生しやすくなるので適度に換気することも大切です。
秋キャンプの寒さ対策4
大型のテント(シェルター)の用意
ドームテントやワンポールテントではなく、ツールームやベルテントが用意できるなら秋は大きなテントを使いましょう。テントの外にタープを張ってリビングを確保しなくてもツールームテント、シェルターを使えば寝室とリビングを同時に確保できシームレスにつながっているので寒い風が入らないため夜でも過ごしやすいです。ベルテントも一般的なワンポールテントより有効活用できるスペースが多くリビングも確保しやすいです。
ルーフフライを忘れずに
防寒対策としてリビング付きのツールームテントは魅力的ですが、結露が発生しやすい構造なので少しでも結露が発生しないように、オプションとして販売されているルーフフライを装着しておきましょう。気温差で結露は発生するのでルーフフライがあるだけで大きく変わってきます。
秋キャンプの寒さ対策5
テントの材質にこだわる
ノルディスク アスガルド テント
テントに使わている素材を選ぶだけでも防寒対策になります。前述と同様に秋冬のキャンプで使うテントを探しているという場合は選択肢の1つとして綿を使用したテントもおすすめです。綿はポリエステルやシルナイロンと比べると丈夫で火の粉で穴が開きにくく、テント内の空気も暖かく感じられると言われています。また通気性もいいため結露に強い特性があり寒い秋には綿が使われているテントがおすすめです。
ポリコットンもおすすめ
綿100%ほどではありませんがポリエステルと綿の混紡素材であるポリコットン(テクニカルコットン)も通気性、結露に優れていて寒い秋におすすめの素材になります。綿もポリコットンも価格が高くテントだけ秋冬用にしても寝具なども秋用に変えないといけないことから全体的に費用が高くなるデメリットもあります。
秋キャンプの寒さ対策6
防寒対策の基本は重ね着
秋キャンプの服装、防寒対策の基本は重ね着になります。寒くないように着込み、暑くならないように脱いで調節できるようにすると汗をかきにくいので丁度いいです。秋は昼間は暑いので特に重ね着が大切になります。基本の服装は長袖、長ズボンですが気温や標高によってはインナーを追加したり、フリースジャケットを着てさらに風を通さないようなウィンドブレーカーなどを着込んで対策しましょう。
秋キャンプで有ると便利な防寒着
フリース素材は秋キャンプではマストアイテムになることが多く日本のアウトドアメーカーからもたくさん発売されています。常時寒くなると自然と服装での防寒対策はできるようになるので9月など秋の初めだけは特に注意しましょう。
秋キャンプの寒さ対策7
床もしっかり重ねる
夏だとラグを敷く、銀マットだけなんて場合もありますが、秋はテントの底から冷気がこないように、重ね着同様に色々重ねていきましょう。例えば銀マット、ブランケットそしてインフレータブルと三種類のマットを重ねてみたり、毛布を使ってみたりしていつもより厚めにマットを敷くと底からの冷気が防げます。ダンボールを敷くだけでも大きく変わってくるので試してくださいね。グランドシートが合っても底は冷えやすいです。
アルミマットの向きは秋は上
アルミマットやアルミが貼り付けられているマットを使う場合、秋キャンプのように寒さが気になる時期はアルミがある面を上にしましょう。寝るときにアルミが上になっていることで体温を受け止めてくれて保温になり、気温が低くても寒くならないようにできます。また寝るときにシュラフも大切ですがマットのほうが大切と言われるぐらいなのでマットはいいものを選びましょう。厚みがあると暖かいです。
秋キャンプの寒さ対策8
コットは寒さ対策にもなる
寝心地を重視する方はマットよりもコットを使う方も多いでしょう。実はコットも寒さ対策として使える便利なギアです。秋や冬のキャンプで保温する方法は主に空気の層を作ることになります。寝るときにコットを使うとテントとコットの間に空気の層ができるので、十分な保温効果が得られ秋や冬のキャンプでは特におすすめです。マットを一緒に使うとより保温でき寝具が多少薄くても過ごしやすくなります。
ハイコットとローコット
子どもがまだ小さい場合はハイコットではなくローコットがおすすめです。落ちても20cm前後なので大怪我する可能性が少くコンパクトになり扱いやすいです。ハイコットは高いためローコットより保温に優れています。またベンチとしても使える物が多く頑丈なものが多いです。
秋キャンプの寒さ対策9
3シーズン向け寝具がおすすめ
真冬でも使える寝具を使えば秋では寒くないのですが、暑すぎるという可能性もあります。天気予報アプリなどで現地の最低気温を確かめて最適な寝具を持っていかないと温度調整に苦労しますよ。秋キャンプで寝るときにに丁度いいのは3シーズン向けの寝具です。寒いようでしたら寝具の中にもう1枚寝具をいれて重ね着のようにして使う方法もあるので温度調整がしやすい3シーズン向けがおすすめになります。
足元が寒い場合はシューズもおすすめ
Naturehike 正 ルームシューズ ショート
胴体などは3シーズン向けでも寒くないのですが、足元だけ冷えるという場合はテント内で履く温かなシューズもおすすめです。ダウンがたくさん入っていて空気の層があるので足先から冷えることがなく快適に寝られます。秋だけではなく冬キャンプでもよく使われる防寒対策で、寒くないので快眠できます。
寝るときの服装
アウターの代わりとなるのが寝袋のため寝るときは、熱を閉じ込めるアウターだけは脱いでおきましょう。フリースジャケットなどを着て寝るのがおすすめです。
秋キャンプの寒さ対策10
湯たんぽの活用
近年秋から冬のキャンプでは湯たんぽを活用して暖をとるという方が多く、アウトドアメーカーからも湯たんぽが発売されるぐらいメジャーになりました。寝具を温めたり、中に入れたままにして使ったりとお湯だけで暖がとれる便利なアイテムです。電源がないサイトでも手軽に使えるとこが評価されています。
耐熱性のボトルも利用できる
湯たんぽを持ってきていないという場合は耐熱性のボトルにお湯を入れてタオルで巻いて代用することもできます。しっかり蓋が閉まるかどうか確認して使いましょう。
毛布の活用
湯たんぽと同じように普段は家で使っている寝具もキャンプで役立つものが毛布です。床に敷いたり、寝るときにかけたりと単なる寝具ですが秋のキャンプでは非常に便利です。バイクキャンプなどで毛布が持っていけないという場合でもブランケットがあれば毛布のようにいろいろな場所で使えるのでおすすめです。
秋キャンプの寒さ対策11
焚き火で十分暖かい
真冬だと焚き火だけでは厳しいのですが、秋は焚き火だけで結構暖かくなります。秋キャンプの夜は焚き火をしながら過ごしましょう。昼でも寒いという場合は焚き火をしながら過ごせば秋キャンプは寝るときまでは防寒対策をあまりしなくても過ごしやすいと言われています。しかし標高によって気温差は大きいので前述したように現地の温度を確認して防寒対策をしましょう。
耐火性のあるウェアを着用
ダックノット(DUCKNOT) 焚き火カバーオール
焚き火で服に穴を開けたくない場合は耐火性のある綿100%の服やポンチョを活用しましょう。焚き火をする時のポイントは薪を入れすぎないこと、風向きに注意してすることになります。自分のテントが火の粉に強いコットンだからといって適当に焚き火をしてしまうと周囲のテントやタープに穴を開けてしまう事故がおきます。
秋キャンプの寒さ対策12
ストーブの利用
秋や冬のキャンプでは電源付きのサイト以外を利用するときに必要になるのがストーブです。幸い秋キャンプはまだ冷え込みがひどくないので小さなストーブがあるだけである程度快適に過ごせるようになります。例えばカセットガスで動くストーブや石油ストーブなどいろいろな種類があります。暖かく快適に過ごせるようになりますが、ストーブを使用するときは一定の条件下で使わないと死者がでるほど大変危険な行為です。
キャンプでストーブが使える条件とは
酸化炭素チェッカー
キャンプでストーブを使うときに大切なのは広さと換気です。ソロキャンプでも大型のテントを使うようにします。例えばツールームテント、スクリーンタープ内になります。次に必要な条件の換気は一酸化炭素中毒にならないために絶対に必要なことで、寒いからといって締め切ってストーブを使うと無味無臭、無色透明の有毒な一酸化炭素が発生し急に意識を失うことがあります。一酸化炭素の検出器とともに利用しましょう。
秋キャンプの寒さ対策のまとめ
だんだんと冷え込みは厳しく
秋キャンプということで真冬ほど寒さ対策は必要ありませんが、10月半ば以降になるとだんだんと寒くなり冬のキャンプのようにしっかりとした対策が必要になってきます。キャンプの醍醐味である焚き火を楽しみながら暖をとったり、服装や寝具を工夫して暖かい寝床を作ったりして快適なキャンプをしましょう。最近だからできる寒さ対策としては数年前から人気になったコットンを使用したテントを使うことになります。
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