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甑島ってどんな島?観光で立ち寄りたい見どころやおすすめスポットをご紹介!

南九州の人気観光地、鹿児島。その鹿児島の薩摩半島西の東シナ海海上に浮かぶ甑島とはどんなところなのか?桜島や指宿に南の島の種子島や屋久島など鹿児島には有名観光地がたくさんありますが、国定公園に指定され最近、注目の甑島の魅力をご紹介します。
2020年8月27日
ふらわ
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注目の観光リゾート鹿児島県の甑島とは

みなさんは甑島(こしきしま)をご存知でしょうか。鹿児島県川内市の東シナ海上に浮かぶ甑島は複数の島から形成される列島なのです。鹿児島は鹿児島城址やせごどん(西郷さん)や西南戦争関係の史跡、天文館、桜島、指宿(いぶすき)、霧島などが有名ですが、甑島は完全な離島で大自然やレジャーを楽しむための観光地です。九州には有名な夏リゾートもたくさんありますが、今注目なのはこの鹿児島の甑列島です。甑列島の観光ではずせない見どころや立ち寄りたいスポット、アクセス、宿泊施設の情報など徹底的にご紹介していきます。

人気上昇中の甑島はどんな島

鹿児島には人気の南の島リゾートがたくさん

鹿児島といえば、気候も文化もほぼ沖縄と変わらない奄美大島と同じく近辺の沖永良部島、喜界島、徳之島、与論島、『もののけひめ』で一躍有名になった縄文杉がある屋久島、鉄砲伝来の歴史と宇宙ロケットの種子島など夏のレジャーに最適なリゾートアイランドがたくさんあります。さすがは南国鹿児島ですね。そんなたくさんの南の島がある鹿児島で、2015年に国定公園となった人気上昇中の甑島とはどんな島なんでしょう。

甑島の概略

甑島とは言いますが、実際は上甑島、中甑島、下甑島、そしてその他の小島からなる列島です。”甑”とは古代から使われる土器製の蒸し器で、甑型の巨石を祀っているのが所以のようです。また読みは従来”こしきじま”でしたが2014年から”こしきしま”と濁りません。この列島は鹿児島県川内(せんだい)市に属し、川内市の西の東シナ海上30キロほどの沖合に位置しています。北から上甑島、中甑島、下甑島と南北に並んでいますが、面積は上甑島が約66㎢、下甑島が44㎢、中甑島が7㎢で、東京都大田区の面積が約60㎢ぐらいです。

甑列島の歴史

甑島は無人島ではなく、古くから人が住んでいたことが遺跡の存在からわかっています。縄文、弥生から平安時代まで各時代の土器などが出土しており、平安時代の「続日本紀」に遣唐使船が甑島に停泊したという記述があり、琉球や大陸との貿易や交流の中継点だったようです。江戸時代から現代まで、対岸の鹿児島までそう遠くないのにあまり影響を受けず、道路も整備されず昭和46年の時点で車が7台しかなく、文明から取り残されたような島だったのです。現在も自然が多く残されているのは島民が自然との共存を大事にしたからでしょうか。

トシドンがやってくる島

観光ではありませんが、下甑島にはトシドンという年神が大晦日に子どものいる家庭を訪問すると言う行事があります。重要無形文化財に指定されていますが、非常に秋田のナマハゲと似ているのに家庭行事であって観光のツールではないとの考え方もあってあまり露出がありません。そういうことでナマハゲよりも全国的知名度は劣りますが、内容は子どもを怖がらせ行いを改めさせ、お餅を置いていき、ナマハゲとルーツは一緒の様です。古いポリネシアの儀式が根付いたものと考えられます。

甑島の観光スポットはここ


甑島で大自然を楽しむ:上甑島編

甑島という島名にもなっている「甑大明神」は上甑島から中甑島へ渡る甑大明神橋の途中にあります。見どころはなぜこの部分だけこんな形で残ったのか不思議で仕方がない巨大な奇岩、古代からこの形なのかと悠久のロマンに浸れる場所です。

上甑島の北端に位置する「長目の浜」とその内陸側にある「なまこ池」はまるで日本三景の天橋立のようにも見える場所で上甑島きっての観光名所、ぜひ立ち寄りたい見どころなのです。「なまこ池」は「長目の浜」を挟んで海と通じていて海水魚やなまこが住んでいます。

甑島で自然を楽しむ:下甑島編

上甑島から中甑島を経て上甑島へ入ってすぐ右手に見えてくる見晴らしの良い場所が「鳥の巣山展望台」です。夏場は青い海と草の緑のコントラストが非常にきれいです。さらに自生しているカノコユリが丁度見頃で、下甑島随一の眺望が見どころです。

下甑島きっての見どころがこの「ナポレオン岩」という高さ127mの奇岩。下甑島中西部の瀬々野浦にあり、ある角度から見るとあのナポレオンの横顔に見えるといいます。陸からも見えますが船から見たい必見の場所です。船は観光船をご利用ください。

甑島で楽しむアクティビティ

甑島は夏レジャーアクティビティがたくさん

きれいなビーチと海を楽しむなら海水浴でしょう。日帰りツアーでも南の島のビーチ気分を満喫できます。シーカヤックでで甑島の景勝地や奇岩などを巡るツアーや今流行りのSUP(スタンドアップパドルボート)体験も大人気。当然、釣りもできます。港や岩場、浜辺はもちろん釣り船もあります。上甑県民自然レクリエーション村はテント泊、バンガロー泊ができ、テニスやゴーカートも楽しむことができる場所。観光船で巡る断崖クルージング、船で無人島に渡って遊ぶツアーやダイビングスポットもあります。

甑島の交通事情

甑島での交通手段

甑島での移動手段はバス、マイカー、レンタカーになります。バスは上甑島と下甑島では路線が違い独立しています。島民の足、コミュニティバスですが、島内の主要な観光スポット、見どころとなっている場所やフェリー、高速船発着港にも停車しますので観光客でもご利用できます。レンタカーを借りる場合は甑島島内で借りる方がフェリーの車の運賃が浮きますし、車がなければ高速船に乗れますのでアクセス時間が短くて済みますし、やはり立ち寄りたいところに自由に行けるので車がある方がよいでしょう。

甑ふれあいバス路線図
甑ふれあいバス路線図
甑かのこゆりバス路線図
甑かのこゆりバス路線図
甑島レンタカー「風見鶏」&甑島工房「あっぽーら」公式ホームページ|トップページ - 甑島工房「あっぽーら」公式ホームページ
甑島・里港桟橋まで配車、高速船「甑島」・フェリーニュウーこしき下船後すぐ利用できます。また、返却も同場所で可能です。1名利用から最大8人まで低料金で利用できます。その他チャイルドシート、ジュニアシートを無料でご利用できます。

甑島の立ち寄りたいお店や施設


上甑島で立ち寄りたいスポット

おしゃれなカフェでの休憩や軽食なら「コシキテラス上甑島」が島内で人気です。中甑港近くにあるぜひ立ち寄りたいきれいで落ち着くカフェとなっています。安心して食べられるカフェメニュー、まるで甑島の断崖の様な高さのあるスペシャル断崖バーガーがおすすめですよ!そして「ギャラリーヒラミネ」は船が着く里港近くにある、島のアーティスト平嶺さんのアートギャラリーとなっています。ジェルキャンドルやフォトフレームが作れます。島での思い出作りにおすすめのお店です。

下甑島で立ち寄りたいスポット

「甑ミュージアム恐竜化石等準備室」は下甑島の鹿島港近くにある小さな恐竜ミュージアムです。貴重な恐竜の化石が見つかる甑島、発掘体験などイベントもあります。恐竜好きのお子様がいるファミリー必見の立ち寄りたいスポットです。「こしきウォーターワールドGALAXY(ギャラクシー)」は下甑島の手打港内にある島内唯一のダイビング施設。ダイビングのレッスンや島内のダイビングスポットでの体験など甑島の特徴ある海や海洋生物を満喫しましょう。

甑島にはコンビニがない

甑島列島にはコンビニがありません、最近流行のドラッグストアもありません。島の魅力はあくまでも手つかずの自然が主体で観光のための大型施設や便利なお店もありませんので、持ってくるものに関しては島内に売っているのかどうか十分に下調べしましょう。食料品や日用品を扱うスーパーは島内にもあります。上甑島では里港(里町)周辺が一番栄えていてスーパーも数軒あります。下甑島では長浜港、手打港近辺にスーパーがあります。船で港に着いたらお店やレストランなど下見をするのもいいですね。

甑島の宿泊施設

日帰りもいいが日帰りだともったいない

甑島のいいところは鹿児島からのアクセスに非常に恵まれた場所にあるということです。約1時間の船旅で行ける甑島は日帰りでも楽しめる手軽さがいいのですが、そんなに小さい島でもなく船も朝夕の2便しかありません。一日で立ち寄りたい観光スポットや見どころを見て回れるか、レジャーができるかというと難しいのです。詰め込みすぎて帰りの船に間に合わないなんてこともあるかもしれません。そんな甑島から日帰りでは満喫できない方のために宿泊施設もご紹介します。

上甑島の宿泊施設の例

「FUJIYA HOSTEL」は上甑島の里港から徒歩15分の距離にある1日4組だけの木造の小さな古民家をリノベーションした施設です。「古民家コテージ凪の里」は上甑島の里港から徒歩10分ほどの古民家を改装したコテージ、1日1組のみ、海は近いし、五右衛門風呂もあります!「民宿ととや」は上甑島の里港から徒歩10分ほど、1日3組のみでご主人が獲った魚がおいしいと評判のお宿です。「石原荘」は上甑島の里港から徒歩10分ほど※送迎あり。船も出してくれるので釣り目的でも最適ですね。

下甑島の宿泊施設の例

「宿屋〇△□(まるさんかくしかく)」はアパートの1室を借りるメゾネットタイプの宿泊施設。キッチンも冷蔵庫も全部付いています。「磯口旅館」は下甑島長浜港から車で15分、島内有数のビーチ、手打浜海岸目の前のお宿。夏レジャー、海水浴ならここですね。「民宿浦島」は甑島列島ナンバーワンの見どころ、ナポレオン岩が目の前の瀬々野浦の立地です。「ホテルこしきしま親和館」は下甑島長浜港徒歩すぐ、甑列島で最大規模の宿泊施設です。「ampersand」は下甑島長浜港徒歩徒歩8分、カフェ・レストランの2階にある1組だけの宿泊施設になります。

甑島へのアクセスの仕方


甑島へのアクセスは船のみ

それではここで夏のレジャーを満喫できる人気上昇中の甑列島へのアクセスをご紹介します。
フェリーニューこしきは鹿児島県いちき串木野市、串木野新港発、上甑島の里港着、その後、下甑島の鹿島港、長浜港の順に寄港。1日2便のみ。第1便は11:20発12:35着(里港)、第2便は16:40発17:55着(里港)、約400名定員、普通自動車は約40台積載可能です。
高速船甑島は鹿児島県川内市、川内港発。1日2便のみ。第1便は8:50発9:40着(里港)、その後下甑島長浜港へ寄港、第2便は15:10発、16:20着(長浜港)です。

日帰りなら予約は必須

フェリーも高速船も一日2便しかありません。しかもマイカーならフェリーしか利用できませんので、甑島を日帰りで楽しむなら帰りの1便しかないフェリーを逃すわけにはいきません。マイカー利用でなければ高速船でもフェリーでも乗れるのですが、どの道、夏休みなどのレジャーシーズンは往きも還りも船はしっかり予約しないと満員で乗れません、なんてこともあり得ます。

鹿児島県川内市・いちき串木野市へのアクセス

電車:他府県から新幹線利用の場合は九州新幹線川内駅から両港へバスが出ています。また新串木野港へはJR串木野駅からもバスが出ています。

自動車:串木野港へは南九州西廻り自動車道串木野ICから約2キロ、川内港へは同じく南九州西廻り自動車道薩摩川内水引ICより約3キロの距離です。

甑列島で気軽に大自然と海のレジャーを楽しむ

やはり甑列島のよさは離島リゾートなのに日帰りできる近い場所というところです。しかも他の鹿児島県の離島に比べて、アクセスが非常によいのです。それでも船で約1時間というのも船旅気分を満喫するには長すぎず短すぎない距離がまたいいですよね。船に乗ると遠くに行った感じがしてワクワクします。そしてなんと言っても甑島は観光開発があまり進んでおらず手つかずの自然を楽しむことができるのが魅力です。気軽に大自然と海のレジャーを楽しむならぜひ、日帰りもいいけど宿泊もおすすめの鹿児島の甑島に行きましょう!

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